切り抜き師の俺、同じクラスに推しのVtuberがいる

星宮 嶺

文字の大きさ
4 / 46

第4話 気づき・・・

しおりを挟む
次の日の朝、冴木陽斗は再びパソコンの前に座り、自分のYouTubeチャンネルの状況を確認した。昨晩アップロードした新しい切り抜き動画も順調に再生回数を伸ばしており、さらにチャンネル登録者数も少しずつ増えていた。

「よし、この調子で頑張ろう!」

学校へ向かう陽斗の足取りは軽かった。家を出ると、いつものように中村亮太に出会った。

「おはよう、陽斗!今日もいい顔してるな!」

「おはよう、亮太。昨日の動画も順調に再生回数が伸びてるんだ。登録者数も増えてるし、これからが楽しみだよ」

「それはいいニュースだな!ソラちゃんのファンをもっと増やそうぜ!」

二人は笑顔で学校へ向かい、教室に入るといつも通りの賑やかな朝の風景が広がっていた。陽斗は自分の席に座り、今日の授業の準備を始めたが、頭の中では次の動画のアイデアが巡っていた。

午前中の授業が終わり、昼休みになると亮太が陽斗の席にやってきた。

「陽斗、また動画作るのか?」

「うん、もちろん。次はどのシーンを切り抜こうか考えてるんだ」

「ソラちゃんの配信はどれも面白いから、選ぶのが難しいよな」

二人は昼食を取りながら、次の切り抜き動画のアイデアを練り始めた。その会話を、少し離れた場所で美優紀が聞き耳を立てていた。

「ソラちゃんって…まさか…」

美優紀は心の中で動揺しながらも、冷静を装って川崎真由と藤田夏美と話を続けていた。しかし、耳は陽斗と亮太の会話に集中していた。

「次の配信では、ソラちゃんが英語で歌ってたシーンがあったから、それを使おうと思ってるんだ」

「それはいいね!ソラちゃんの英語力もアピールできるし、面白さもあるし」

美優紀はその言葉を聞いて、自分の配信が注目されていることに気づいた。自分が星野ソラとして活動していることは誰にも言っていないが、陽斗と亮太がそのファンであり、応援してくれていることに驚いた。

「どうしよう…」

美優紀は内心で焦りを感じながらも、冷静を装って昼食を続けた。陽斗たちの会話をこれ以上聞くことはできず、心の中で葛藤を抱えながら授業に戻った。

午後の授業が終わり、放課後になると陽斗と亮太は再びソラの配信を見ながら、次の切り抜き動画のアイデアを練った。美優紀はその様子を遠くから見つめながら、自分の正体がバレないように気をつけることを心に誓った。

「これで、もっと多くの人にソラちゃんの魅力が伝わりますように…」

陽斗は新しい動画を作るために、再びパソコンの前に座り、編集作業を始めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません

竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──

幼馴染に告白したら、交際契約書にサインを求められた件。クーリングオフは可能らしいけど、そんなつもりはない。

久野真一
青春
 羽多野幸久(はたのゆきひさ)は成績そこそこだけど、運動などそれ以外全般が優秀な高校二年生。  そんな彼が最近考えるのは想い人の、湯川雅(ゆかわみやび)。異常な頭の良さで「博士」のあだ名で呼ばれる才媛。  彼はある日、勇気を出して雅に告白したのだが―  「交際してくれるなら、この契約書にサインして欲しいの」とずれた返事がかえってきたのだった。  幸久は呆れつつも契約書を読むのだが、そこに書かれていたのは予想と少し違った、想いの籠もった、  ある意味ラブレターのような代物で―  彼女を想い続けた男の子と頭がいいけどどこかずれた思考を持つ彼女の、ちょっと変な、でもほっとする恋模様をお届けします。  全三話構成です。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

処理中です...