おっぱい揉む？と聞かれたので揉んでみたらよくわからない関係になりました

36話 突然の看病

次の日の朝、校門に近づくと、昨日と同じく生徒会のメンバーが挨拶をしていた。朝からまた東雲と会えるのだと太郎は少し緊張しながら近づく。

「おはようございます」 副会長の佐々木が太郎に挨拶をする。

「おはようございます」 太郎は返事をしながら、つい東雲の姿を探してしまう。しかし、今日の東雲の姿はなかった。

（来てないのかな...） 少し寂しさを感じながら、太郎は校舎に向かう。

教室に入ると、花子と美咲が話をしていた。太郎が近づくと、二人は会話を止めた。

「おはよう」太郎が声をかける。

「おはよう、太郎」花子が答える。その目には、何か企んでいるような光が宿っていた。

「おはよう、鳴海くん」美咲も柔らかく微笑む。

三人で席に着くと、花子が急に話し始めた。

「今日東雲先輩居なかったね。太郎、何か知ってる？」

「何も聞いてないけど」太郎は心配そうに答える。

「体調不良とかかも。連絡してあげなよ」花子はニヤニヤしながら太郎に言う。

太郎は「確かに心配だけど、本当に体調不良なら迷惑かも」と躊躇う。

美咲は黙ったまま、複雑な表情で太郎を見ている。

「太郎、やっぱり気になるんじゃん」花子がからかうように言う。

「う、うるさいな」太郎は目をそらす。

しかし、やはり東雲の姿が見えなかったことが気になり、太郎はスマートフォンを取り出し、こっそりLINEを送る。

太郎：「おはようございます。今日は学校に来ていないようですが、大丈夫ですか？」

返信はすぐには来なかった。太郎は不安な気持ちを抑えながら、授業を受ける。

昼休み近くになって、ようやく東雲からの返信が届いた。

東雲：「ごめんなさい、返事が遅くなって。あかりが熱を出していて、両親が休めないから私が看病しているの」
太郎は驚きながらも、すぐに返信する。

太郎：「大変そうですね。何か力になれることはありますか？」

東雲：「ありがとう。でも大丈夫よ」

太郎：「熱さまシートやスポーツドリンク、食べ物は足りていますか？」

東雲：「実は...少し足りないかも」

太郎：「僕が持っていきます！」

東雲：「え？でも、迷惑をかけるわけにはいかないわ」

太郎：「大丈夫です。僕にできることがあるなら、させてください」

東雲は少し迷った様子だったが、本当に困っていたのか最終的に了承し、住所を送ってきた。ショッピングセンターで2回も会っていたので自宅は近いと太郎は予想していたが思った以上に近い距離だった。

太郎は放課後、急いで近くのコンビニに寄り、必要なものを購入した。熱さまシート、スポーツドリンク、東雲のための軽食、そしてあかりのためにフルーツも買った。

東雲の家の前に到着し、連絡を入れるとすぐに東雲が玄関から出てくる。

「本当にありがとう、鳴海くん」東雲が感謝の言葉を述べる。

「いえ、当たり前です」太郎は少し照れながら答える。「あかりちゃんの具合はどうですか？」

「少し落ち着いてきたわ。でも、まだ熱があるの」

太郎は買ってきたものを東雲に渡す。「まだ何か足りなかったら遠慮なく言ってください」

東雲は深々と頭を下げる。「本当にありがとう。こんなに心配してくれて...」

太郎は照れくさそうに頭をかく。「いえ...当然のことです」

二人は少しの間、見つめ合う。そこには言葉にできない何かが流れていた。

「じゃあ、お大事に」太郎が言う。

「ええ、ありがとう」東雲が柔らかく微笑む。

太郎は東雲の家を後する。あかりのことは心配だが、東雲がしっかりと看病をするだろう。早く元気になってくれるといいなと思いながら、太郎は家路につく。