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一章
田舎の少年10
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翌日、ラブルはいつもよりだいぶ早い時間にジックス商会に着いていた。
昨日の帰りがけに、バイレンより一緒に町へ仕入れに行くと言われたからだ。
町に行くことを願っていたラブルだった。
昨晩は、町に行けるとの思いが心の中で何度も何度も反芻し、興奮のあまりに中々寝付けずにいた。
やはり建物は大きいのだろうか。
人もたくさんいるのだろう。
貴族とかも見られるかもしれない。
どんな食べ物があるのだろうか。
ラブルは、こんなことを考えながらいつの間にか寝てしまっていた。
朝も予定より早くに起床をした。
朝食をすまし、身支度を整えてもまだ余りある時間だ。
もう家ですることも無くなってしまったラブルは、町への思いにかられ家を後にした。
まだ、辺りは薄暗いがラブルの足取りは軽やかだった。
ジックス商会へ着くが、扉が閉まっていた。
普通は寝ている時間だ。
早く着きすぎたラブルは特にすることもなく、しかたなく店の前で時間を潰していた。
まだ早い時間のせいか通りに人影はほとんどなく、店の壁を背にして少しだけ日の上った空をぼんやりと見ていた。
時たま歩いている人と、今日は早いんだね。
町に仕入れに行くんですよ。
なんて会話をしながらラブルは時間を潰していた。
辺りが明るくなり、通りを歩く人がまばらに増えてきたころ、店の扉が開いた。
「おお、ラブルか。 早いな」
まだ、寝間着姿のバイレンがそこに立っていた。
あくびをしながら背中を掻いていてまさに寝起きといった状態だ。
「おはようございます。 昨日はあまり寝れなくて……朝も早くに目が覚めて来てしまいました」
ラブルの言葉を聞いていたバイレンは、掻いていた手を止めた。
「じゃあ、しばらくここで待っていたのか?」
「はい。 町に行けることが楽しみで……」
ラブルがそう言うとバイレンは、目じりにシワを寄せながらその大きな手でラブルの頭を一撫でした。
「仕事熱心で感心感心。 じゃあ、俺は用意をするから楽しみのしているところすまないが、少し待っててくれ」
バイレンは、店の奥へと戻って行った。
しばらくすると、朝日に照らされながらフルールがやってきた。
「おや、早起きさん。 何を立っているんだい」
ラブルは興奮して寝れなくて、早く店に着いてしまった事をフルールへ話した。
「あんた、遊びに行く前の小さい子供じゃないんだから……」
フルールは、呆れながら言葉を詰まらせた。
「まぁ、それぐらい楽しみにしていたって事だよね。 楽しんでいらっしゃいな。 あたしはお店の準備をしてくるよ」
フルールは、ラブルの横を通り店内へと入って行った。
「やあ、お待たせ」
バイレンが店から出てきた。
マントを羽織り、動きやすそうな服、丈夫そうな革のブーツ。
いかにも旅人と行った風貌だ。
「行きは歩いて行くよ。 帰りは荷物の量によるが、おそらく馬車になると思う。 長い道のりになるが頑張れよ」
バイレンはブーツの紐を結び直しながらラブルへ話しかけた。
ラブルもバイレンにつられて靴の紐を結び直した。
いよいよだと逸る気持ちを押さえつけるように、いつもよりも念入りに力強く結んだ。
「さて、ラブル。 道中少し冷えるだろうからこれを着なさい」
バイレンは紐を結び終えると立ち上がり、ラブルにマントを渡した。
少し年季の入った茶色のマントをラブルは羽織った。
「ありがとうございます。 似合いますか? 旅人みたいですね」
ラブルはマントを羽織り、旅人の様な格好をした自分に少し照れていた。
「旅人だって、商人だって道中は何もかわらないよ。 さて出発しようか」
はいっと大きく返事をすると、ラブルは町への一歩を踏み出した。
昨日の帰りがけに、バイレンより一緒に町へ仕入れに行くと言われたからだ。
町に行くことを願っていたラブルだった。
昨晩は、町に行けるとの思いが心の中で何度も何度も反芻し、興奮のあまりに中々寝付けずにいた。
やはり建物は大きいのだろうか。
人もたくさんいるのだろう。
貴族とかも見られるかもしれない。
どんな食べ物があるのだろうか。
ラブルは、こんなことを考えながらいつの間にか寝てしまっていた。
朝も予定より早くに起床をした。
朝食をすまし、身支度を整えてもまだ余りある時間だ。
もう家ですることも無くなってしまったラブルは、町への思いにかられ家を後にした。
まだ、辺りは薄暗いがラブルの足取りは軽やかだった。
ジックス商会へ着くが、扉が閉まっていた。
普通は寝ている時間だ。
早く着きすぎたラブルは特にすることもなく、しかたなく店の前で時間を潰していた。
まだ早い時間のせいか通りに人影はほとんどなく、店の壁を背にして少しだけ日の上った空をぼんやりと見ていた。
時たま歩いている人と、今日は早いんだね。
町に仕入れに行くんですよ。
なんて会話をしながらラブルは時間を潰していた。
辺りが明るくなり、通りを歩く人がまばらに増えてきたころ、店の扉が開いた。
「おお、ラブルか。 早いな」
まだ、寝間着姿のバイレンがそこに立っていた。
あくびをしながら背中を掻いていてまさに寝起きといった状態だ。
「おはようございます。 昨日はあまり寝れなくて……朝も早くに目が覚めて来てしまいました」
ラブルの言葉を聞いていたバイレンは、掻いていた手を止めた。
「じゃあ、しばらくここで待っていたのか?」
「はい。 町に行けることが楽しみで……」
ラブルがそう言うとバイレンは、目じりにシワを寄せながらその大きな手でラブルの頭を一撫でした。
「仕事熱心で感心感心。 じゃあ、俺は用意をするから楽しみのしているところすまないが、少し待っててくれ」
バイレンは、店の奥へと戻って行った。
しばらくすると、朝日に照らされながらフルールがやってきた。
「おや、早起きさん。 何を立っているんだい」
ラブルは興奮して寝れなくて、早く店に着いてしまった事をフルールへ話した。
「あんた、遊びに行く前の小さい子供じゃないんだから……」
フルールは、呆れながら言葉を詰まらせた。
「まぁ、それぐらい楽しみにしていたって事だよね。 楽しんでいらっしゃいな。 あたしはお店の準備をしてくるよ」
フルールは、ラブルの横を通り店内へと入って行った。
「やあ、お待たせ」
バイレンが店から出てきた。
マントを羽織り、動きやすそうな服、丈夫そうな革のブーツ。
いかにも旅人と行った風貌だ。
「行きは歩いて行くよ。 帰りは荷物の量によるが、おそらく馬車になると思う。 長い道のりになるが頑張れよ」
バイレンはブーツの紐を結び直しながらラブルへ話しかけた。
ラブルもバイレンにつられて靴の紐を結び直した。
いよいよだと逸る気持ちを押さえつけるように、いつもよりも念入りに力強く結んだ。
「さて、ラブル。 道中少し冷えるだろうからこれを着なさい」
バイレンは紐を結び終えると立ち上がり、ラブルにマントを渡した。
少し年季の入った茶色のマントをラブルは羽織った。
「ありがとうございます。 似合いますか? 旅人みたいですね」
ラブルはマントを羽織り、旅人の様な格好をした自分に少し照れていた。
「旅人だって、商人だって道中は何もかわらないよ。 さて出発しようか」
はいっと大きく返事をすると、ラブルは町への一歩を踏み出した。
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