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うさぎのミル
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しおりを挟むリクとキスを何度も何度も何度も何度もそれは何度もして、最後の方はミルからもリクにキスをするようになっていた。驚きの成長速度である。
リクの唇が名残惜しそうに離れていくのを見て、ミルはこの唇が自分のものになればいいのにと思った。
もしリクが、他の誰かにこんな愛情たっぷりのキスをしていたらミルはショックで立ち直れないだろう。
「ミル、もう日が暮れてしまうね。帰らなくちゃ。送っていくよ」
リクはミルの耳を撫でながらベンチから腰を上げた。ミルは今日1日でたくさん大人の階段を上った所為で未だ夢心地だった。リクに促されるままに立ってのろのろと歩き出す。
「ねえリク、次はいつ会えるの?」
ミルはリクと離れたくなかった。そもそもミルは人一倍寂しがり屋なのだ。家でもよくミサのと一緒に寝たり、マリーとお泊まり会をした次の日なんかは1人で眠ることが寂しくて寂しくてたまらなくなるのだ。
「そうだなあ、平日は仕事があるから、夜ならいつでも会えるんだけど」
「夜!夜なら会えるのね!」
「休日はずっと一緒に居られるよ。今度、ぼくの家にもおいで。一人暮らしをしているんだ」
リクの!リクのお家!ミルはわくわくが止まらなかった。ミルの狭い交友関係の中では一人暮らしをしている子は1人もいない。
「それは、ぜひ行きたいわ!」
「それじゃあ、来週の土曜日に僕の家でお泊まり会をしない?」
お泊まり会!!しかも、リクと!
ミルはわくわくとドキドキが止まらなかった。今すぐにでもお泊まり会をしたい気分だった。マリーとするお泊まり会はミルの家で開催されることが多く、誰かの家に、しかも一人暮らしの家にお泊まりすることはミルにとってはとっても魅力的なことだった。
「リク、私楽しみすぎて、どうしよう!」
ミルは我が家へと跳ねるようにすきっぷをしながら帰った。
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