獣人たちの恋

魚肉

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うさぎのミル

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リクとお泊まり会の約束をした日の夜、1日で10年分以上の刺激的な体験をしたミルはうつらうつらしながらマリーと電話をしていた。

「ミル、今日は本当にごめんね、リクに何もされなかった?真っ直ぐ帰った?今度はまた2人でゆっくりおでかけしましょうね!」

「マリー、リクはとってもいい人よ!紹介してくれて本当にありがとう!」

「いい、い、いい人、そう、うん、何事もなかったみたいでよかったわ!」

「あ、えっとね、あのね、マリー、私ね、リクと『こいびと』になったのよ!」

「……………………」

「マリー?寝ちゃった???私もね、今日はとっても眠いの、お互いそろそろ寝ーーー」

「寝てない!!!!寝てないわ!!!!寝れるわけありますか!!!びっくりして声がでなかったの!!!」


「ひゃっマリー急に大きな声出さないでよお」

「ご、ごめんね、ミル。でも恋人って、あなたちゃんと理解してる??」

「あのね、リクがたくさん知ってるみたいなの。だからリクに全部教えてもらえるのよ!」

「み、ミル、それは、」

「私、お友達作るのがとっても苦手だから、マリーがこんなに優しくて素晴らしいお友達ーーーあ、違うわ、『こいびと』を私に紹介してくれて本当に本当に感謝してるのよ。マリーがいなかったら私の人生はとってもつまらなかったと思うの。本当にありがとう。」


「……………(言えない、とてもじゃないけど言えないわ、リクは別に私の友達でもなんでもなくて、ミルのことがずーーーーーーーーーっと好きで、大好きで、とうとう眺めるだけじゃ満足出来なくなって、今日ミルが久しぶりに私とお出かけすること知って、一緒に行かせてくれないと南の大陸に左遷するって脅されたこと、絶対ミルには言えない!!リクが私の職場の上司なんて、絶対言えない!!)」


「マリー?寝ちゃったかしら?……………寝ちゃったのね、明日からまたお互いお仕事頑張りましょうね、それじゃあおやすみなさい」

ミルは1番の友達の本心に何一つ気づかぬまま、人参模様のふかふかの枕の上ですこすこと眠りに落ちた。








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