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68 箱庭のレベルアップと、新人たちのスキル。
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――翌朝、広くなった食卓兼集合場所には、総勢25人の仲間と、何時ものわたくし達4人の計29人が集まっていましたわ。
皆さんそれぞれ食事を楽しみ、また新たに入った子供を含めて8人は「宜しくお願いします」と頭を下げ、男の子たちは何が起きたのか良く解らずキョトンとしていました。
しかし、母親から話を聞くと子供なりに考えたのか「わかりました」と声が聞こえていたので良かったのでしょう。
「さて、本日から居住エリアの大改造が行われます! 多少不便を強いてしまいますが、きっと素敵なモノが建ちますのでご辛抱頂けると幸いです」
「大丈夫ですよリディアさん。何せここは春のように暖かい日々が続きますから」
「外で寝ても大丈夫なくらい気持ちが良いです。それにガーゼケットと言うんですか? 最高なんですよ!」
「そう言っていただけると嬉しいですし助かりますわ。本日より新たに入った8人に加え、現在夫から暴力を振るわれている女性達も助けてこようと思っています。皆さん、出来れば仲良くしてくださると助かりますわ」
「「「「はい!」」」」
こうして、朝食が終わると二手に分かれることになりましたわ。
カイル及びロキシーお姉ちゃんたちは本日お店が休みの日、その間に本日家庭内暴力に悲鳴を上げて助けを求めていると言う女性5人と子供を助けて来てもらい、一時的に箱庭で保護。その後本人たちには申し訳ないけれど神殿契約を結ぶことになるでしょう。
そして、わたくし達は先ほどの8人を連れて箱庭の案内、及び、ジャックさん、マリウスさん、ガストさんの三人には大勢が住めるマンションなりアパートを作って頂きます。
「木材次第となりますが……」と仰っていましたが、ご安心くださいませ。
大量の木が伐採エリアには生えております。
範囲にして少し小さな山一つ分ほど。
モンスターのいない山と思えば良いですわね。
家具は少しずつ作って皆さんに好きなように持って行って貰いましょう。
今は少し余裕が出来た為、彼らの居住区に力を入れることが出来ますわ。
こうして、8人に箱庭案内をしたのですが、途中から無言になってしまいましたわ。
実は、人数が増えたと同時に箱庭レベルが上がり、広さが格段に増えたんですの。
そう言えば、居住区も広さが随分と広くなったように感じますわ。
此れも、箱庭師に隠されていた箱庭の大きなレベルアップの仕方なのかもしれませんわね。
「と、言う事でこちらが伐採エリアとなっておりますの。昨日までは小さな山くらいだったんですけれど、今はそこそこ大きな山となっておりますわ」
「「「「……」」」」」
「モンスターの一切出ない山と思えばよろしくてよ? また子供たちはご飯だけではお腹が空くでしょう? この山には年中果物や木の実も食用のものしかありませんから、好きに食べてくださいませね」
「「「「いいの!?」」」」
「ええ、その代わり怪我をしない様に注意する事。特に男の子は無茶をしそうですから」
そう言うと皆さん笑っていましたが、男の子たちは「大丈夫!」と胸を張っていましたわ。
「此れだけ木材があれば、好きなように作業小屋もマンションもアパートも作れますかしら?」
「作れます。いいえ、作りますわ。一つ案があるんですが宜しいでしょうか?」
「どうぞ」
「独り身にはアパート。子供や家族持ち……になる予定のリディアさんたちは、マンションを作ろうと思います。マンションは3LDK、アパートは2DKでどうでしょう」
「それでいいと思いますわ。必要なカーテンなどについては、裁縫組の先輩たちに聞いてみて下さいませね。家具に関しても作りたければ作ってくださって構いませんわ」
「「「有難うございます!!」」」
「その為にも、作業小屋とアパートとマンションを建てねばなりません。どれくらいあれば作れそうですか?」
「こんなに立派な山があるとは思いもしませんでしたから」
「せめてMPポーションとかマジックボックスがあれば」
「ああ、MPポーションとマジックボックスは差し上げますから後でお渡ししますね」
笑顔で言うと固まられました。
けれど、フルフルと震えるとまるで火がついたように――。
「アンタ達! 頑張るわよ!!」
「一カ月で作り終えて見せます!!」
「まずは子供達の安全を考えてマンションからにしましょう!」
「子供は国の宝よ!」
「私たちが守るのよ!!」
「なんて頼もしいお姉さま方なの!! 沢山のMPポーションと沢山入るアイテムボックスを後でお渡ししますわね!!」
「有難うございます!!」
「さぁ、図面を一気に書き終わるわよ!」
「メモ帳か何か貰っても?」
「子供用にと思って大きな画用紙も作ったんですけど、使います?」
「「「使わせてください!」」」
「では、一旦アイテムボックスを皆さんに差し上げますので戻りましょう」
こうして、ジャックさん、マリウスさん、ガストさんの三人に火がつきまして。
直ぐにアイテムボックスとMPポーション50個を入れて差し上げると、雄たけびを上げて伐採エリアへと消えていかれましたわ……。
凄いわ、なんて頼もしいのかしら……。
さてさて、残った『植物師』のザザンダさんや、サラさんにラナイさんにもアイテムボックスを渡し、ザザンダさんは意気揚々と畑に行きましたわ。
残るスキルボードが終わっていないサラさんの息子、ホヴィスくん3歳と、ラナイさんの息子さんラキュアスくん10歳。
警戒しながらわたくしを見ているのでどうしたものかと思っていると、リリーとアンリさんがやってきましたわ。
「おねえちゃん」
「スキル上がった」
「まぁ! もうスキル50になりましたの!?」
「早く売れる商品を作りたい」
「ガッツリガッツリ稼ぎたい」
「お母さんのスキルも50になった」
「教えて欲しい」
「分かりましたわ。直ぐ伺いたいですけれど、ホヴィスくんとラキュアスくんのスキルボードがまだ終わってませんの」
「「はやくして」」
「「はい!!」」
お……男の子は女の子に弱いんですのね?
ラキュアス君なんて顔が真っ赤ですわ。
取りえずさっさと動いてくれる時にさっさとおわらせますわよ!
地面にスキルボードを置き、まずはホヴィス君のスキルをみますわ。
「ホヴィスくんのスキルは……『鑑定士』ですわね。凄い……これもレアスキルでしてよ!」
「まぁ!!」
「品物の良し悪しが分かると同時に、人の善し悪しも分かりますわ。凄いスキルを持ってますのねホヴィスくん!」
「やったー!!」
「鑑定士はどこのギルドでも引く手あまたですわ。将来ギルドで働きたくなったら、即雇われましてよ!」
「まぁまぁ……なんて凄いの!」
「続いてラキュアス君ですわ!」
「はい!!」
「ラキュアスくんのスキルは……まぁ!!」
「なに? なんなの??」
「貴方、『薬師』ですわよ!! 医者になれますわ!!」
「「「「おおおおおお」」」」
「薬になる材料は殆ど箱庭にありますわ。薬の勉強をするべきね……。貴方に本を渡しますから、只管勉強、そして是非、お医者様になってくださいませ! それまで実験で作ったアイテムで、成功したものは店で売りましょう。即お金になりますわよ」
「俺も稼げる……稼げる!! 母ちゃんを楽にしてあげられる!」
「ええ! なれますわ!!」
喜び過ぎて泣き始めたラキュアスくんに、母であるラナイさんは号泣し始めました。
何でも夫が同じ薬師だったそうですの。
愛する夫と同じ薬師のスキルを持った息子を知って、尚更嬉しいのでしょうね……。
「ラキュアスくんへの薬草図鑑はわたくしが渡しますわ。ノートに鉛筆も必要ですわね。頑張って沢山勉強してくださいませね? 実験がしたくなったら教えてくださいませ」
「ありがとうお姉ちゃん!」
「お姉ちゃん」
「私たちに次のを教えて」
「ええ、今すぐに、」
「リディア!! 回復ポーション持って来い直ぐに!!」
「「「「!?」」」」
聞こえたのはカイルの声。
わたくしの鞄には回復ポーションは初級から上級まで50本入ってますわ。直ぐに声のする方に走っていくと――……。
「―――っ!?」
「おかあちゃんいたいよおお」
「うぁああああん!」
「これは……一体」
「他に今からあとこの子たちの母親と4組駆け込んでくる! 急いで子供たちの火傷の手当てを頼む!」
「はい!!」
全身やけどをしたような状態……。破損部位修復ポーションを使った方が絶対に良いと判断したわたくしは、あの後30本作っていた為、二人の子供に破損部位修復ポーションを使い傷を治しましたわ。
あっという間に痛みが無くなったのがビックリしたのでしょう。
更に泣き始めてしまって右往左往していると、子供達を連れたサラさんとラナイさんが駆け込んできました。
そして直ぐに泣いている子供達の対応に入ると、次々に走り込んでくる女性が5人、子供が1人。
カイルたちに一体何が起きたというのでしょう……。
ロキシーは溜息を吐きつつも「アタシたちの姿は見られてないから安心しな」と、まずわたくしを心配してくださいましたわ。
「丁度暴力を受けてるところに出くわしてね。熱湯ぶっかけやがったから後ろから殴って気絶させたうちにまず二人を助けるためにカイルに頼んでやってきて貰ったんだ。朝サラとライナから貰ってた地図を手に家に行けば男はいなかったから、事情を説明して保護してきたよ」
「そうでしたのね。皆さん、ひとまずここにいれば安全です。傷の手当てをしますから一人ずつ回復ポーションを飲んでくださいませ」
こうして、新たに箱庭には大人5人の女性と、子供が3人追加になりましたわ。
流石にこれ以上は今の現状受け入れることが出来ませんけれど、まずは手を差し伸べられるところから助けて行かねば……。
よくよく見ると皆さんあちこち破れた服を着ていたので、業務連絡でサーシャさんとノマージュさんを呼ぶと、直ぐに洋服を用意してくださることになりましたわ。
取り敢えずは一安心かしら……。
それから二時間後――。
落ち着いた保護された女性達全員の願いとして、今後も此処で保護をお願いしたいと言う事と、神殿契約を結ぶことになりましたの。
夜になると神殿に向かい、全員が神殿契約を結び終え、また明日から新たなスタートが始まる事になりますわ!
けれど――寝る場所が無い為、青空の許、ベッドを置いてガーゼケットにくるまれて皆さんには寝て貰う事になりましたわ。
小屋でいいから個室を先に作って貰わねばと思った夜の事でしてよ……。
そして、わたくし達が忙しく動いている間――外では別の動きがあったことに、今はまだ、気が付いていませんでしたの。
皆さんそれぞれ食事を楽しみ、また新たに入った子供を含めて8人は「宜しくお願いします」と頭を下げ、男の子たちは何が起きたのか良く解らずキョトンとしていました。
しかし、母親から話を聞くと子供なりに考えたのか「わかりました」と声が聞こえていたので良かったのでしょう。
「さて、本日から居住エリアの大改造が行われます! 多少不便を強いてしまいますが、きっと素敵なモノが建ちますのでご辛抱頂けると幸いです」
「大丈夫ですよリディアさん。何せここは春のように暖かい日々が続きますから」
「外で寝ても大丈夫なくらい気持ちが良いです。それにガーゼケットと言うんですか? 最高なんですよ!」
「そう言っていただけると嬉しいですし助かりますわ。本日より新たに入った8人に加え、現在夫から暴力を振るわれている女性達も助けてこようと思っています。皆さん、出来れば仲良くしてくださると助かりますわ」
「「「「はい!」」」」
こうして、朝食が終わると二手に分かれることになりましたわ。
カイル及びロキシーお姉ちゃんたちは本日お店が休みの日、その間に本日家庭内暴力に悲鳴を上げて助けを求めていると言う女性5人と子供を助けて来てもらい、一時的に箱庭で保護。その後本人たちには申し訳ないけれど神殿契約を結ぶことになるでしょう。
そして、わたくし達は先ほどの8人を連れて箱庭の案内、及び、ジャックさん、マリウスさん、ガストさんの三人には大勢が住めるマンションなりアパートを作って頂きます。
「木材次第となりますが……」と仰っていましたが、ご安心くださいませ。
大量の木が伐採エリアには生えております。
範囲にして少し小さな山一つ分ほど。
モンスターのいない山と思えば良いですわね。
家具は少しずつ作って皆さんに好きなように持って行って貰いましょう。
今は少し余裕が出来た為、彼らの居住区に力を入れることが出来ますわ。
こうして、8人に箱庭案内をしたのですが、途中から無言になってしまいましたわ。
実は、人数が増えたと同時に箱庭レベルが上がり、広さが格段に増えたんですの。
そう言えば、居住区も広さが随分と広くなったように感じますわ。
此れも、箱庭師に隠されていた箱庭の大きなレベルアップの仕方なのかもしれませんわね。
「と、言う事でこちらが伐採エリアとなっておりますの。昨日までは小さな山くらいだったんですけれど、今はそこそこ大きな山となっておりますわ」
「「「「……」」」」」
「モンスターの一切出ない山と思えばよろしくてよ? また子供たちはご飯だけではお腹が空くでしょう? この山には年中果物や木の実も食用のものしかありませんから、好きに食べてくださいませね」
「「「「いいの!?」」」」
「ええ、その代わり怪我をしない様に注意する事。特に男の子は無茶をしそうですから」
そう言うと皆さん笑っていましたが、男の子たちは「大丈夫!」と胸を張っていましたわ。
「此れだけ木材があれば、好きなように作業小屋もマンションもアパートも作れますかしら?」
「作れます。いいえ、作りますわ。一つ案があるんですが宜しいでしょうか?」
「どうぞ」
「独り身にはアパート。子供や家族持ち……になる予定のリディアさんたちは、マンションを作ろうと思います。マンションは3LDK、アパートは2DKでどうでしょう」
「それでいいと思いますわ。必要なカーテンなどについては、裁縫組の先輩たちに聞いてみて下さいませね。家具に関しても作りたければ作ってくださって構いませんわ」
「「「有難うございます!!」」」
「その為にも、作業小屋とアパートとマンションを建てねばなりません。どれくらいあれば作れそうですか?」
「こんなに立派な山があるとは思いもしませんでしたから」
「せめてMPポーションとかマジックボックスがあれば」
「ああ、MPポーションとマジックボックスは差し上げますから後でお渡ししますね」
笑顔で言うと固まられました。
けれど、フルフルと震えるとまるで火がついたように――。
「アンタ達! 頑張るわよ!!」
「一カ月で作り終えて見せます!!」
「まずは子供達の安全を考えてマンションからにしましょう!」
「子供は国の宝よ!」
「私たちが守るのよ!!」
「なんて頼もしいお姉さま方なの!! 沢山のMPポーションと沢山入るアイテムボックスを後でお渡ししますわね!!」
「有難うございます!!」
「さぁ、図面を一気に書き終わるわよ!」
「メモ帳か何か貰っても?」
「子供用にと思って大きな画用紙も作ったんですけど、使います?」
「「「使わせてください!」」」
「では、一旦アイテムボックスを皆さんに差し上げますので戻りましょう」
こうして、ジャックさん、マリウスさん、ガストさんの三人に火がつきまして。
直ぐにアイテムボックスとMPポーション50個を入れて差し上げると、雄たけびを上げて伐採エリアへと消えていかれましたわ……。
凄いわ、なんて頼もしいのかしら……。
さてさて、残った『植物師』のザザンダさんや、サラさんにラナイさんにもアイテムボックスを渡し、ザザンダさんは意気揚々と畑に行きましたわ。
残るスキルボードが終わっていないサラさんの息子、ホヴィスくん3歳と、ラナイさんの息子さんラキュアスくん10歳。
警戒しながらわたくしを見ているのでどうしたものかと思っていると、リリーとアンリさんがやってきましたわ。
「おねえちゃん」
「スキル上がった」
「まぁ! もうスキル50になりましたの!?」
「早く売れる商品を作りたい」
「ガッツリガッツリ稼ぎたい」
「お母さんのスキルも50になった」
「教えて欲しい」
「分かりましたわ。直ぐ伺いたいですけれど、ホヴィスくんとラキュアスくんのスキルボードがまだ終わってませんの」
「「はやくして」」
「「はい!!」」
お……男の子は女の子に弱いんですのね?
ラキュアス君なんて顔が真っ赤ですわ。
取りえずさっさと動いてくれる時にさっさとおわらせますわよ!
地面にスキルボードを置き、まずはホヴィス君のスキルをみますわ。
「ホヴィスくんのスキルは……『鑑定士』ですわね。凄い……これもレアスキルでしてよ!」
「まぁ!!」
「品物の良し悪しが分かると同時に、人の善し悪しも分かりますわ。凄いスキルを持ってますのねホヴィスくん!」
「やったー!!」
「鑑定士はどこのギルドでも引く手あまたですわ。将来ギルドで働きたくなったら、即雇われましてよ!」
「まぁまぁ……なんて凄いの!」
「続いてラキュアス君ですわ!」
「はい!!」
「ラキュアスくんのスキルは……まぁ!!」
「なに? なんなの??」
「貴方、『薬師』ですわよ!! 医者になれますわ!!」
「「「「おおおおおお」」」」
「薬になる材料は殆ど箱庭にありますわ。薬の勉強をするべきね……。貴方に本を渡しますから、只管勉強、そして是非、お医者様になってくださいませ! それまで実験で作ったアイテムで、成功したものは店で売りましょう。即お金になりますわよ」
「俺も稼げる……稼げる!! 母ちゃんを楽にしてあげられる!」
「ええ! なれますわ!!」
喜び過ぎて泣き始めたラキュアスくんに、母であるラナイさんは号泣し始めました。
何でも夫が同じ薬師だったそうですの。
愛する夫と同じ薬師のスキルを持った息子を知って、尚更嬉しいのでしょうね……。
「ラキュアスくんへの薬草図鑑はわたくしが渡しますわ。ノートに鉛筆も必要ですわね。頑張って沢山勉強してくださいませね? 実験がしたくなったら教えてくださいませ」
「ありがとうお姉ちゃん!」
「お姉ちゃん」
「私たちに次のを教えて」
「ええ、今すぐに、」
「リディア!! 回復ポーション持って来い直ぐに!!」
「「「「!?」」」」
聞こえたのはカイルの声。
わたくしの鞄には回復ポーションは初級から上級まで50本入ってますわ。直ぐに声のする方に走っていくと――……。
「―――っ!?」
「おかあちゃんいたいよおお」
「うぁああああん!」
「これは……一体」
「他に今からあとこの子たちの母親と4組駆け込んでくる! 急いで子供たちの火傷の手当てを頼む!」
「はい!!」
全身やけどをしたような状態……。破損部位修復ポーションを使った方が絶対に良いと判断したわたくしは、あの後30本作っていた為、二人の子供に破損部位修復ポーションを使い傷を治しましたわ。
あっという間に痛みが無くなったのがビックリしたのでしょう。
更に泣き始めてしまって右往左往していると、子供達を連れたサラさんとラナイさんが駆け込んできました。
そして直ぐに泣いている子供達の対応に入ると、次々に走り込んでくる女性が5人、子供が1人。
カイルたちに一体何が起きたというのでしょう……。
ロキシーは溜息を吐きつつも「アタシたちの姿は見られてないから安心しな」と、まずわたくしを心配してくださいましたわ。
「丁度暴力を受けてるところに出くわしてね。熱湯ぶっかけやがったから後ろから殴って気絶させたうちにまず二人を助けるためにカイルに頼んでやってきて貰ったんだ。朝サラとライナから貰ってた地図を手に家に行けば男はいなかったから、事情を説明して保護してきたよ」
「そうでしたのね。皆さん、ひとまずここにいれば安全です。傷の手当てをしますから一人ずつ回復ポーションを飲んでくださいませ」
こうして、新たに箱庭には大人5人の女性と、子供が3人追加になりましたわ。
流石にこれ以上は今の現状受け入れることが出来ませんけれど、まずは手を差し伸べられるところから助けて行かねば……。
よくよく見ると皆さんあちこち破れた服を着ていたので、業務連絡でサーシャさんとノマージュさんを呼ぶと、直ぐに洋服を用意してくださることになりましたわ。
取り敢えずは一安心かしら……。
それから二時間後――。
落ち着いた保護された女性達全員の願いとして、今後も此処で保護をお願いしたいと言う事と、神殿契約を結ぶことになりましたの。
夜になると神殿に向かい、全員が神殿契約を結び終え、また明日から新たなスタートが始まる事になりますわ!
けれど――寝る場所が無い為、青空の許、ベッドを置いてガーゼケットにくるまれて皆さんには寝て貰う事になりましたわ。
小屋でいいから個室を先に作って貰わねばと思った夜の事でしてよ……。
そして、わたくし達が忙しく動いている間――外では別の動きがあったことに、今はまだ、気が付いていませんでしたの。
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★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
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