60 / 132
第二章 女王陛下からの依頼で、獣人の避難所を好き勝手してやります!!
60 ついにストレリチアも王家御用達の店になる!!
時間は10時45分……。用意が出来たカナエと俺が靴を履き、ニノにお留守番をお願いしてから頷くと瞬間移動して城の前に到着。
そのまま城の門を潜り中へと早歩きで向かい、城の中に通されると謁見の間の前で立って待たされる。
一応献上品は持ってきているが、どうなるか。
急な連絡だった故に何か起きたのかも知れない。
そんな事を思いつつ、「ストレリチアのアツシ様とカナエ様お入り下さい」と言われたので中に入り、恭しく片膝を付いてしゃがむ。
すると――。
「今回は急ぎの用があるのです。ですがその前に、献上品は持ってきましたか?」
「はい」
「持ってきております」
「受け取ろう」
そう言うと俺は籠に何とか入れた『ストレリチア村で取れた果物シリーズ』を取り出し、カナエは空間収納から極上のピアノを取り出した。
これには宰相も「おおおお……」と口にし、陛下から「顔を上げなさい」と言われて顔を上げる。
「実にいい物をありがとう。所で、香辛料についてですが」
「その事について、一つお願いがございます」
「ん?」
「私達で香辛料を持ってくるので、店を構えると言うのは、なしでお願いしたいのです」
「ふむ……よいよい、それで良い」
良かった……取り敢えずは店を更にと言うのは避けられた。
「そなたとは、いや、ストレリチアを王家御用達店にしよう。その代わり、香辛料だけでなく、酒、菓子、美容品等を定期的に運んで欲しいのだ」
「分かりました、ご注文伺った分だけ持ってきます」
「うむ、宰相? 取り決めを」
「畏まりました。まず値段についてだが、ボルドーナ商会に卸していた値段での交渉を願う。またシャンプーなどの美容品はボルドーナ商会に頼んでいるので持ってこなくて結構。その代わり、ストレリチアで売っている美容品、酒、菓子を注文してから一週間以内に配送を頼みたい」
「「畏まりました」」
「まずは今回お願いしたいのは此方となる」
そう言って手渡された商品のリストの多さに頭がクラリとしそうだったが、落ち着け……。
王家御用達になるってこういうことか!!
塩砂糖胡椒は予想通り、凄い量だがトラック一台満タンにすれば運べる量だ。
酒、菓子や紅茶類は貴族の大人買いよりは多いが左程大差はない。運べるだろう。
美容品に関しては、各種一か月分とあり、これはカナエにお願いするしかない。
「できそうか?」
「出来ます。ですが……全て今日中にと書いてあります。先程は一週間以内とのお話でしたが?」
「うむ、実は明日、オスカール王国に行く事になっていてな?」
「「オスカール王国!?」」
「そこで自慢してやろうかと思ってな?」
「はぁ」
「そこで、今日頑張って貰いたい」
「「ブラックすぎる」」
「その代わり、王家の権限で、アツシとカナエとキクチには月に一度、温泉一泊二食をプレゼントしよう。その日は王家からも言われているので仕事は無し……どうだ?」
「「承ります」」
「うむ、そう言うと思った。ストレリチア村の温泉旅館の女将には既に伝えてあってな? 断られたらどうしようかと思ったわ」
前もって用意周到な……。
「それに、塩コショウだけではないだろう? よく見るといい」
「ん?」
「あ、レシピ本とコンソメに鶏がらスープの素に中華スープ、出汁の素とアゴ出汁の素も書いてある!」
「あ!」
「是非それも持ってきてくれるな?」
「くっ!」
「先生、一ヶ月に一回は必ず休みですよ!」
「――! 承ります! では契約を交わして急いで動きたいのですが!」
「此方にて契約書です」
流石宰相仕事が早い!
時間はないがきちんと契約内容を読んでサインをし、血印を押すと『ストレリチア王家御用達店』と言うのがついた。
ついに俺も御用達店か……。
感慨深いものがあるが、急いで用意しないとおやつ時間になる。
契約書の控えも貰い、俺とカナエは陛下に頭を下げるとその足で謁見の間を出て瞬間移動し、トラックの前に飛ぶ。
すると子供たちがワラワラとトラックとバイクを見て興奮しており――。
「悪い! 陛下から今から急ぎの仕事だ。菊池も手伝え」
「はいっす!」
「俺とカナエはトラックにありったけの塩と胡椒と砂糖を段ボールの山積みにしていく。菊池はもう一つにこの依頼書にあるお菓子、酒、スープの粉類をドンドン箱で載せていけ」
「はいっす!」
「時間がないぞ! 急げ!」
「「はい!!」」
こうしてニノが練習の為に作ったと言う塩、砂糖、胡椒の入った段ボールをドンドン積み上げて行き、荷台一杯になった所でドアを閉め、菊池の手伝いに行くと後は調味料だけだったので、一人ずつ担当して段ボールで載せていく。
菊池はコンソメ、カナエは鶏ガラスープと中華スープの素、俺はスティックの出汁パックをドンドン箱で頼んで乗せていく。
無論アゴ出汁もだ。
くそう……女王陛下め、千里眼で見ていたな……厨房を!!!やっぱり暇なのか!? 俺のスキルに千里眼を防ぐ方法はないのか?
「全部載せたっす!」
「よし、カナエは化粧品も大丈夫そうだな。本当に一人で運転出来るな?」
「うん、私有地で乗り回してたからこの車は平気」
「菊池は俺の隣に乗れ」
「はいっす!」
「城に向かうぞ!」
こうして昼1時に俺達は城に出発し、業者用の入り口を教えられてそちらに向かい、人を呼ぶと空間収納持ちがドンドン荷物を運んでいく。
俺達も空間収納に入れて運ぶのを手伝い、城の胃袋と言うべきか、その隣にある倉庫に段ボールがドドーンと置かれ、本も別箱に入れておく。
「すまんね、陛下が無理を言っただろう」
「本当に」
「これがスープの本か。こっちがチュウカの本で、こちらがダシの本と……。
「あと、陛下に言われていませんが、これは今回は気持ちと言う事で是非お試し下さい。今後共よろしくと言う事で」
そう言って出したのは、『醤油』の二種類が入った段ボール。
先ずこれがあれば出汁の方は問題ないだろう。
「次回からもご入用であれば料金を頂きますので」
「分かった、私から陛下に伝えておこう」
「では、俺達は此れで」
「ああ、王家御用達店おめでとう」
「「「ありがとう御座います」」」
こうしてトラック二台を消して、俺とカナエと菊池の三人で瞬間移動して拠点前に戻り、トラック二台を駐車場に出してホッと安堵の息。
「安堵したいが……菊池、悪いが子供たちのおやつ時間が近い」
「急ぐっす!」
「俺とカナエは着替えてスーツはロスターナさんに任せよう」
「そうね……疲れたわ」
「夜は二人で銭湯に行くか?」
「そうね、今日は銭湯に浸かりたいわ。最初の手紙では休みが明けたらとあったのに。急にどうしたのかしら?」
「そうだな、避暑地の話もなかったし………。向こうの国で何かあったのかも知れないな?井上と水野は元気でいるのか………」
「ま、私と先生は追放されたし、菊池は死んだ事になってるし、放置しましょ? あの国にいい思い出はないし、菊池は兎も角あの二人は嫌よ」
「まぁ、確かに性格に難ありだが」
「難がありすぎるのよ、あの二人は」
「そうか……」
フウッと息を吐き、カナエがこれだけ嫌うと言う事は余程なんだろう。
ポンポンとカナエの頭を叩くと「明日も銭湯に行くか?」と聞くと「日帰り温泉が良いわ」と反対に返され、なら明日は日帰り温泉で、今日は銭湯と言う事になった。
そんな平和な会話をしていた次の日――。
そのまま城の門を潜り中へと早歩きで向かい、城の中に通されると謁見の間の前で立って待たされる。
一応献上品は持ってきているが、どうなるか。
急な連絡だった故に何か起きたのかも知れない。
そんな事を思いつつ、「ストレリチアのアツシ様とカナエ様お入り下さい」と言われたので中に入り、恭しく片膝を付いてしゃがむ。
すると――。
「今回は急ぎの用があるのです。ですがその前に、献上品は持ってきましたか?」
「はい」
「持ってきております」
「受け取ろう」
そう言うと俺は籠に何とか入れた『ストレリチア村で取れた果物シリーズ』を取り出し、カナエは空間収納から極上のピアノを取り出した。
これには宰相も「おおおお……」と口にし、陛下から「顔を上げなさい」と言われて顔を上げる。
「実にいい物をありがとう。所で、香辛料についてですが」
「その事について、一つお願いがございます」
「ん?」
「私達で香辛料を持ってくるので、店を構えると言うのは、なしでお願いしたいのです」
「ふむ……よいよい、それで良い」
良かった……取り敢えずは店を更にと言うのは避けられた。
「そなたとは、いや、ストレリチアを王家御用達店にしよう。その代わり、香辛料だけでなく、酒、菓子、美容品等を定期的に運んで欲しいのだ」
「分かりました、ご注文伺った分だけ持ってきます」
「うむ、宰相? 取り決めを」
「畏まりました。まず値段についてだが、ボルドーナ商会に卸していた値段での交渉を願う。またシャンプーなどの美容品はボルドーナ商会に頼んでいるので持ってこなくて結構。その代わり、ストレリチアで売っている美容品、酒、菓子を注文してから一週間以内に配送を頼みたい」
「「畏まりました」」
「まずは今回お願いしたいのは此方となる」
そう言って手渡された商品のリストの多さに頭がクラリとしそうだったが、落ち着け……。
王家御用達になるってこういうことか!!
塩砂糖胡椒は予想通り、凄い量だがトラック一台満タンにすれば運べる量だ。
酒、菓子や紅茶類は貴族の大人買いよりは多いが左程大差はない。運べるだろう。
美容品に関しては、各種一か月分とあり、これはカナエにお願いするしかない。
「できそうか?」
「出来ます。ですが……全て今日中にと書いてあります。先程は一週間以内とのお話でしたが?」
「うむ、実は明日、オスカール王国に行く事になっていてな?」
「「オスカール王国!?」」
「そこで自慢してやろうかと思ってな?」
「はぁ」
「そこで、今日頑張って貰いたい」
「「ブラックすぎる」」
「その代わり、王家の権限で、アツシとカナエとキクチには月に一度、温泉一泊二食をプレゼントしよう。その日は王家からも言われているので仕事は無し……どうだ?」
「「承ります」」
「うむ、そう言うと思った。ストレリチア村の温泉旅館の女将には既に伝えてあってな? 断られたらどうしようかと思ったわ」
前もって用意周到な……。
「それに、塩コショウだけではないだろう? よく見るといい」
「ん?」
「あ、レシピ本とコンソメに鶏がらスープの素に中華スープ、出汁の素とアゴ出汁の素も書いてある!」
「あ!」
「是非それも持ってきてくれるな?」
「くっ!」
「先生、一ヶ月に一回は必ず休みですよ!」
「――! 承ります! では契約を交わして急いで動きたいのですが!」
「此方にて契約書です」
流石宰相仕事が早い!
時間はないがきちんと契約内容を読んでサインをし、血印を押すと『ストレリチア王家御用達店』と言うのがついた。
ついに俺も御用達店か……。
感慨深いものがあるが、急いで用意しないとおやつ時間になる。
契約書の控えも貰い、俺とカナエは陛下に頭を下げるとその足で謁見の間を出て瞬間移動し、トラックの前に飛ぶ。
すると子供たちがワラワラとトラックとバイクを見て興奮しており――。
「悪い! 陛下から今から急ぎの仕事だ。菊池も手伝え」
「はいっす!」
「俺とカナエはトラックにありったけの塩と胡椒と砂糖を段ボールの山積みにしていく。菊池はもう一つにこの依頼書にあるお菓子、酒、スープの粉類をドンドン箱で載せていけ」
「はいっす!」
「時間がないぞ! 急げ!」
「「はい!!」」
こうしてニノが練習の為に作ったと言う塩、砂糖、胡椒の入った段ボールをドンドン積み上げて行き、荷台一杯になった所でドアを閉め、菊池の手伝いに行くと後は調味料だけだったので、一人ずつ担当して段ボールで載せていく。
菊池はコンソメ、カナエは鶏ガラスープと中華スープの素、俺はスティックの出汁パックをドンドン箱で頼んで乗せていく。
無論アゴ出汁もだ。
くそう……女王陛下め、千里眼で見ていたな……厨房を!!!やっぱり暇なのか!? 俺のスキルに千里眼を防ぐ方法はないのか?
「全部載せたっす!」
「よし、カナエは化粧品も大丈夫そうだな。本当に一人で運転出来るな?」
「うん、私有地で乗り回してたからこの車は平気」
「菊池は俺の隣に乗れ」
「はいっす!」
「城に向かうぞ!」
こうして昼1時に俺達は城に出発し、業者用の入り口を教えられてそちらに向かい、人を呼ぶと空間収納持ちがドンドン荷物を運んでいく。
俺達も空間収納に入れて運ぶのを手伝い、城の胃袋と言うべきか、その隣にある倉庫に段ボールがドドーンと置かれ、本も別箱に入れておく。
「すまんね、陛下が無理を言っただろう」
「本当に」
「これがスープの本か。こっちがチュウカの本で、こちらがダシの本と……。
「あと、陛下に言われていませんが、これは今回は気持ちと言う事で是非お試し下さい。今後共よろしくと言う事で」
そう言って出したのは、『醤油』の二種類が入った段ボール。
先ずこれがあれば出汁の方は問題ないだろう。
「次回からもご入用であれば料金を頂きますので」
「分かった、私から陛下に伝えておこう」
「では、俺達は此れで」
「ああ、王家御用達店おめでとう」
「「「ありがとう御座います」」」
こうしてトラック二台を消して、俺とカナエと菊池の三人で瞬間移動して拠点前に戻り、トラック二台を駐車場に出してホッと安堵の息。
「安堵したいが……菊池、悪いが子供たちのおやつ時間が近い」
「急ぐっす!」
「俺とカナエは着替えてスーツはロスターナさんに任せよう」
「そうね……疲れたわ」
「夜は二人で銭湯に行くか?」
「そうね、今日は銭湯に浸かりたいわ。最初の手紙では休みが明けたらとあったのに。急にどうしたのかしら?」
「そうだな、避暑地の話もなかったし………。向こうの国で何かあったのかも知れないな?井上と水野は元気でいるのか………」
「ま、私と先生は追放されたし、菊池は死んだ事になってるし、放置しましょ? あの国にいい思い出はないし、菊池は兎も角あの二人は嫌よ」
「まぁ、確かに性格に難ありだが」
「難がありすぎるのよ、あの二人は」
「そうか……」
フウッと息を吐き、カナエがこれだけ嫌うと言う事は余程なんだろう。
ポンポンとカナエの頭を叩くと「明日も銭湯に行くか?」と聞くと「日帰り温泉が良いわ」と反対に返され、なら明日は日帰り温泉で、今日は銭湯と言う事になった。
そんな平和な会話をしていた次の日――。
あなたにおすすめの小説
『お前の針仕事など誰でもできる』——なら社交界のドレスの裏地を、めくってごらんなさい
歩人
ファンタジー
「地味な針仕事しかできない令嬢は要らない」——公爵家の嫡男にそう言い渡された伯爵令嬢ティナは、
裁縫道具だけを持って屋敷を出た。その翌週、社交界が凍りつく。王妃の夜会服も、公爵令嬢の舞踏会
ドレスも、第一王女の外交用ローブも——仕立てた職人が消えたのだ。しかもティナが十年かけて縫った
全てのドレスの裏地には、二重縫いで隠された署名が残されていて——。
辺境の小さな仕立て屋で穏やかに暮らすティナの元に、王都から使者がやってくる。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
虐げられた前王の子に転生しましたが、マイペースに規格外でいきます!
竜鳴躍
ファンタジー
気が付いたら転生していました。
でも王族なのに、離宮に閉じ込められたまま。学校も行けず、家庭教師もつけてもらえず、世話もされず。社交にも出られず。
何故なら、今の王様は急逝した先代の陛下……僕の父の弟だから。
王様夫婦には王子様がいて、その子が次期王太子として学校も行って、社交もしている。
僕は邪魔なんだよね。分かってる。
先代の王の子を大切に育てたけど、体が弱い出来損ないだからそのまま自分の子が跡を継ぎますってしたいんだよね。
そんなに頑張らなくても僕、王位なんていらないのに~。
だって、いつも誰かに見られていて、自分の好きなことできないんでしょ。
僕は僕の好きなことをやって生きていきたい。
従兄弟の王太子襲名の式典の日に、殺されちゃうことになったから、国を出ることにした僕。
だけど、みんな知らなかったんだ。
僕がいなくなったら困るってこと…。
帰ってきてくれって言われても、今更無理です。
2026.03.30 内容紹介一部修正
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。