石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!

寿明結未(ことぶき・あゆみ)

文字の大きさ
56 / 106

56 【製薬ギルド】からの依頼、「破損部位修復ポーションを作れ!」

しおりを挟む
「初めてにしては上出来じゃない?」
「凄いな」
「姉上いつの間に彫金師と付与師になったんです?」
「ほお……」
「……何故いつの間に皆さんが」


 バッと後ろを向くと驚いた様子のエンジュさん達がいて、私からブレスレットを取ると「これは見事だな」と小さく呟いた。


「聞いたことのない付与でしたね。【精神安定付与】【邪気払い付与】【気の浄化付与】とは何ですか?」
「えっと、宝石や石にはそれぞれ意味のあるものが多いの。アメジストなら精神安定とか、そう言う効果が昔からあると言われていたのよ。それを強くするのに付与した感じかしら? 自分でも余り良く分かっていないの。石の力を最大限まで生かそうと思って……お守りを作っていたのよ」
「「「お守り」」」
「あなた方の従妹のラフィリアが姉様に酷く噛みつきましてね。舌打ちはするし奴隷のように動かそうとするし、俺とも喧嘩をしたんですよ」
「それは……すまんな。あの子は気が強くて」
「俺ラフィリアは苦手なんですよね……」
「確かにセンジュ君とは合いそうにないわねぇ……」
「昔は可愛かったんだが、兎に角気が強くて友達も出来なくてな……。ちなみに俺にも噛みつくぞ、ははは」
「ハハハじゃありませんよ兄様!!」
「まぁ、お守りがあれば少しは気が楽になるかなって思ってね。駄目だったかしら?」
「一応彫金ギルドに登録と、付与師ギルドへの登録と、その三つの付与の特許、後は何か追加になってたりしませんよね?」
「ん、ん――」
「「「ユリ」」」


 ジト目で見られると怖いわね……私は渋々「製薬スキル10でした」と伝えると大きな溜息を吐かれた。


「すまない、取り敢えず何処から突っ込めばいいか分からないが、彫金と付与と製薬だな?」
「その他は魔法なので……?」
「魔法ギルドは取り敢えず今は行かなくていいだろう。製薬ギルドにはいかないとだが」
「ああ、ギルドに登録ですか?」
「そうなる。取り敢えず素早く登録しよう。彫金ギルドは直ぐ終わるし、付与師ギルドは少し時間が掛かるかも知れない。あと製薬ギルドは初めてだが、取り敢えず行こう」
「ちょっとエンジュさん押さないで」
「ドマ、急いでいくぞ」
「了解です」
「お守り~~~!!」
「俺が持ってるから安心しろ。取り敢えずアイテムボックスに入れて置く。ほら早く」


 と、エンジュさんに急かされ、まずは彫金ギルドに向かいギルド登録を行った。
 何故か驚かれていたが気にはしなった。

 続いて付与師ギルドに行くと、これまた驚かれて登録し、【精神安定付与】【邪気払い付与】【気の浄化付与】の特許を取る事になった。
 余りにも特定の相手にしか使わない気がするけれど……。
 私が作ったのはお守りだしなぁ。

 最後に製薬ギルドに到着すると、製薬ギルドではテストを受けた。
【初級ポーション】【中級ポーション】【上級ポーション】を初めて作ったというと驚かれたが、一度もまだ使ったことが無かったので仕方ない。


「お前さん、製薬スキルは幾つだい?」
「製薬スキルは10です」
「……アタシの年でやっと10になる奴がでるかでないかっていうのに。どんな方法で上げたんだい?」
「いえ、生えてました」
「生えてた?」
「はい、スキルが生えてたとしか言えません。気付いたのは今日です」
「今日!?」


 これもどこで話しても驚かれる事である。
 三回目なのでだいぶ慣れた。
 暫く考えこんだ後、咳払いすると「500年前にそう言う娘がいたという話はあるが、まさかねぇ」と口にしてジッと見つめられた。
 そして「ムム……」と口にすると――。


「アンタは秘密が多すぎる。アタシのレベルの高い鑑定でも文字化けして読めやしない」
「あははは……」
「まぁいい、それだけ高いなら時折アンタにしか作れないアイテムの依頼をする事になるけどいいね?」
「まぁ、それくらいなら。量次第ですが」
「アンタも知っての通り、今製薬ギルドは大忙しさ。隣にあった国がスタンピードで一夜にして消えたのは知っているだろう?」
「はい」
「今冒険者や魔物討伐隊がどんどん魔物を倒しに向かっている。だが怪我をするものは後を絶たない。特にアンタに作って貰いたい薬は【破損部位修復ポーション】だよ」
「【破損部位修復ポーション】ですか」
「スキル10ないと作れない神のアイテムとされている。【ロストテクノロジー】持ちは簡単に作れるらしいが、アンタは持っていないだろう?」
「はい」
「暇があればその【破損部位修復ポーション】を作って欲しいね。冒険者や魔物討伐隊の命が掛かってるんだ」
「はい!」


 そう聞くと大きく返事をしたが、お婆ちゃんは「これで少しは楽になる」と嬉しそうに笑っていた。どうやらずっと一人で作っていたらしい。


「一週間に一度作った物を持っておいで。忘れるんじゃないよ。瓶は作れる奴に頼みな」
「わ、かりました」
「宜しい。んじゃ帰りな」


 こうして少し呆然としながら帰る事になったけれど、ドマは馬車の中で真剣な顔をして「【破損部位修復ポーション】ですか……」と口にしている。


「伝説と言われるポーションで、俺もまだ見た事がありません」
「そうなの?」
「そもそも作れる人が余りにも少なすぎるのと、とてもじゃないですが値段が高すぎるんです。効果は破損した部位を元に戻すのと、心に負った傷すらも回復させると言われています」
「そんな薬、ユリに作れるのか?」
「一応は……作れますね。ただ瓶を作る所からスタートみたいですが」
「俺達もまだ手を放せないしなぁ」
「そちらはそちらで頑張ってください。私も頑張ってみますので」
「ああ、すまない」
「それに製薬が作れるので魔物討伐隊にも嬉しいでしょうし! こう、寄付と言う形でもいいですか?」
「ああ! きっと喜ぶ」
「頑張るわ!」


 こうして二号店ガーネットに戻り、アイテムが切れてる所がないかのチェックを全て行い終わる頃には最後の挨拶になっていて、皆から「ユリお疲れ!」と言われてしまい、本当になんか疲れたなと思っていると――。


「今後のユリの仕事場所は、いつもドマといるここだな」
「そうなりますかね」
「俺も何か作れればいいんですが……生憎そう言うものが無く」
「寧ろユリの年齢で【破損部位修復ポーション】が作れるとなったら、また貴族が騒ぎ出す。今度は一般市民にまで広がるだろうな。ドマの仕事は増々気を張る事になるぞ」
「そうでしたね。ここの所平和でしたので忘れていました。気を引き締めなおします」
「でも、カシュールさんやラフィリアちゃんには私のスキルの事なんていいましょう?」
「カシュールには俺から伝えておこう。ラフィリアには言わない方が良い」
「俺もそう思います」
「でもバレますよね?」
「確かに。魔法契約を結ぶのなら教えると伝えよう」
「応じればいいがな」


 そう言って家に馬車で帰り、家に到着するとドアを開けて中に入る。
 するとカシュールさんは先に起きていたらしく、皆と挨拶をしていた。
 和気藹々とした会話をする中、ドスドスと音を立ててやって来たんのはラフィリアちゃんだ。


「久しぶりだなラフィリア」
「ええ」
「ゆっくり寝れたかしら?」
「まぁ、それなりに」
「そうそう、ユリがラフィリアにお守りを作ってくれたそうだ。腕に付けて見てくれないか?」


 そう言うとエンジュさんがアイテムボックスから腕輪を取り出し、ラフィリアちゃんがそれを腕に付けると淡く光を放って消える。


「……? なんだか落ち着く」
「それには【精神安定付与】【邪気払い付与】【気の浄化付与】がされている。多分気が滞っていたんだろう。流れれば精神が落ち着くと母上に聞いたことがある」
「叔母さまに?」
「ああ」
「そうだったの……。ま、まぁ彫金師と付与師にしては良く出来た方じゃないかしら?」
「ありがとう。初めて作ったけど身体にあって良かったわ」
「フン」
「折角作って頂いたのにその態度は許せません」
「俺もだ」
「煩いなー美少女センジュに鬼のドマ」
「「なっ!!」」
「あーあ、一杯寝たらお腹空いちゃった。ご飯作ってー」
「~~~だからあの人は苦手なんです!!」
「全くだ!!」
「まぁ落ち着いてご飯にしましょう?」
「そうだな、俺は米の世話なら出来るようになったから、センジュとユリは他を頼む」
「「はい」」
「ハイハーイ カシュールオジチャンニ ラフィリアハ センタクモノ サキニダシテネ? アラウヨー」
「なにこの魔物、洗濯も出来るの!?」
「タキ! タキ ッテ ナマエナノ!!」
「タキね、アンタは使えそうだから覚えたわ」
「ソウイワレタラ セタンクシタクナイ ジブンデシテ」
「う、ごめん」
「口は災いの元、じゃな」
「マッタクダネ!」
「二匹ともそれくらいにしてあげて。二人分の洗濯が終わったら、私たちがお風呂に入ってからいつも通り洗濯物してくれる?」
「イイヨー ブンレツシテ オソウジト センタクスルネー」


 そう言うとタキは二匹に分裂し、一匹はカシュールさんについて行き、もう片方は家と店の掃除を始めた。いつも通りだ。
 しかし、精神を安定させて尚あの口では元々の性格かなと苦笑いが出る。
 これは大変そうだな……と思ったのは言うまでもない。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」 魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。 鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。 (な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?) 実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。 レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。 「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」 冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。 一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。 「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」 これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。

【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】 佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。 新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。 「せめて回復魔法とかが良かった……」 戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。 「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」 家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。 「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」 そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。 絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。 これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

大自然を司る聖女、王宮を見捨て辺境で楽しく生きていく!

向原 行人
ファンタジー
旧題:聖女なのに婚約破棄した上に辺境へ追放? ショックで前世を思い出し、魔法で電化製品を再現出来るようになって快適なので、もう戻りません。 土の聖女と呼ばれる土魔法を極めた私、セシリアは婚約者である第二王子から婚約破棄を言い渡された上に、王宮を追放されて辺境の地へ飛ばされてしまった。 とりあえず、辺境の地でも何とか生きていくしかないと思った物の、着いた先は家どころか人すら居ない場所だった。 こんな所でどうすれば良いのと、ショックで頭が真っ白になった瞬間、突然前世の――日本の某家電量販店の販売員として働いていた記憶が蘇る。 土魔法で家や畑を作り、具現化魔法で家電製品を再現し……あれ? 王宮暮らしより遥かに快適なんですけど! 一方、王宮での私がしていた仕事を出来る者が居ないらしく、戻って来いと言われるけど、モフモフな動物さんたちと一緒に快適で幸せに暮らして居るので、お断りします。 ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

無自覚人たらしマシュマロ令嬢、王宮で崇拝される ――見た目はぽっちゃり、中身は只者じゃない !

恋せよ恋
ファンタジー
 富豪にして美食家、オラニエ侯爵家の長女ステファニー。  もっちり体型から「マシュマロ令嬢」と陰口を叩かれる彼女だが、  本人は今日もご機嫌に美味しいものを食べている。  ――ただし、この令嬢、人のオーラが色で見える。  その力をひけらかすこともなく、ただ「気になるから」と忠告した結果、  不正商会が摘発され、運気が上がり、気づけば周囲には信奉者が増えていく。  十五歳で王妃に乞われ、王宮へ『なんでも顧問』として迎えられたステファニー。  美食を愛し、人を疑わず、誰にでも礼を尽くすその姿勢は、  いつの間にか貴族たちの心を掴み、王子たちまで惹きつけていく。  これは、  見た目はぽっちゃり、されど中身は只者ではないマシュマロ令嬢が、  無自覚のまま王宮を掌握していく、もっちり系・人たらし王宮譚。 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 エール📣いいね❤️励みになります! 🔶表紙はAI生成画像です🤖

おひとりさまの準備してます! ……見合いですか?まぁ一度だけなら……

松ノ木るな
恋愛
 ストラウド子爵家の長女・エレーゼ18歳はお父様が大好きだ。このままお父様と同じ屋敷で暮らし、いつかお父様を私が看取る、そんな将来設計があるので結婚はしたくない。だがこれでも貴族令嬢、そういうわけにもいかなくて。  ある日、仕方なく見合いに赴くことになったのだが。  見合い相手はプラチナブロンド煌めくひたすら優美な王子様、いや辺境伯の跡取り息子。  見た目も家柄もファビュラスなのに、彼は今までことごとく見合い相手に断られ、挙句エレーゼのところに話が回ってきたという訳あり物件。  この話、断る? 断られるよう仕向ける?  しかし彼は言ったのだ。「こちらの条件のんでくれたら、結婚後、自由にしていい」と。つまり、実家暮らしの妻でOKだと!  名を貸し借りする程度の結婚でいいなんて。オイシイじゃない? で、条件とは何ですの?  お父様だけがもつ“私への無限の愛”しか信じない令嬢エレーゼが、何を考えているのだかよく分からない婚約者エイリークと少しずつ絆を深めていく、日常みじみじラブストーリーです。    ※第4話④⑤、最終話⑧⑨は視点を切り替えてヒーローサイドでお送りしております。

追放即死と思ったら転生して最強薬師、元家族に天罰を

タマ マコト
ファンタジー
名門薬師一族に生まれたエリシアは、才能なしと蔑まれ、家名を守るために追放される。 だがそれは建前で、彼女の異質な才能を恐れた家族による処刑だった。 雨の夜、毒を盛られ十七歳で命を落とした彼女は、同じ世界の片隅で赤子として転生する。 血の繋がらない治療師たちに拾われ、前世の記憶と復讐心を胸に抱いたまま、 “最強薬師”としての二度目の人生が静かに始まる。

『無能な聖女』と婚約破棄された私、実は伝説の竜を唯一従える『真の守護者』でした。~今さら国に戻れと言われても、もう遅いです~

スカッと文庫
ファンタジー
「魔力値たったの5だと? 貴様のような偽聖女、この国には不要だ!」 聖女として国を支えてきたエルナは、第一王子カイルから非情な婚約破棄を言い渡される。隣には、魔力値を偽装して聖女の座を奪った男爵令嬢の姿が。 実家からも見捨てられ、生きては戻れぬ『死の森』へ追放されたエルナ。しかし、絶望の中で彼女が目覚めさせたのは、人間には測定不能な【神聖魔力】だった。 森の奥で封印されていた伝説の銀竜を解き放ち、隣国の冷徹皇帝にその才能を見出された時、エルナを捨てた王国は滅びの危機に直面する――。 「今さら謝っても、私の結界はもうあなたたちのために張ることはありません」 捨てられた聖女が真の幸せを掴む、逆転劇がいま幕を開ける!

処理中です...