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57 製薬スキルを使い過ぎて倒れてしまったけれど、慣れるまでは致し方なし!
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しかし、精神を安定させて尚あの口では元々の性格かなと苦笑いが出る。
これは大変そうだな……と思ったのは言うまでもない。
それは食事中にも起きた。
和気藹々と会話しながらの食卓で、ラフィリアちゃんは無言でガツガツ食べてボソッと「犬の餌よりはマシね」と口にしたのだ。
これには父親のカシュールさんが無言で拳骨を喰らわせていたけれど、ラフィリアちゃんはお茶をグイッと飲むとご馳走様も言わずに去って行った。
「は――……本当にすまない。あんな様子だから国にも居場所を失ってな」
「「「だろうな」」」
「私のお守り効いてないんでしょうか」
「いや、効いててアレなんだと思う」
「困りましたね……大人になるにつれて大人しくなればいいですけど」
「気の長い話になりそうだ……」
「あんな風になったきっかけは、本当にお母様の死が原因なんですか?」
そう私が問いかけると、カシュールさんは首を横に振った。
すると、言いにくそうに事情を話してくれた。
元々ラフィリアちゃんには仲の良い友達がいたらしい。
けれど、ある日から突然、イジメが始まったそうだ。
それもラフィリアちゃんに対して。
それまで明るく元気だったラフィリアちゃんに対して攻撃的になった友達に、どう接していいか分からなくなり、かなり追い込まれたのだという。
父であるカシュールさんが気づいた時には学校に行けないまでになっていて、学校で何があったのかを調べて貰い、イジメが余りにも酷かった事から謝罪の場を設けられたらしい。
すると――。
『刺激が欲しいから狩りしてただけじゃん』
『丁度いいストレス発散だったのに、親にチクんなよクソ』
等と、全員の家族がいる前でラフィリアちゃんに対して言ったらしい。
それで心が壊れたラフィリアちゃんはアイテム生成で硫酸を作り友達だった彼女たちに投げつけ一生治らない傷を作ってしまったのだという。
いっそ殺した方がマシなほどの顔についた火傷で、イジメた相手は家に閉じこもるようになり、ラフィリアちゃんは今のラフィリアちゃんに生まれ変わったらしい。
明るく誰にでも優しかったラフィリアちゃんが、心を壊して成り果てた姿なのだというと、全員が言葉を無くして口を閉じた。
その時――。
「心も治す薬……【破損部位修復ポーション】があれば治る……?」
「治ると言われた。元のラフィリアに戻るとも。だが余りにも高すぎて手なんて出せないんだよ……。一部の権力者や王族しかきっと買う事なんて」
「作れたら、飲ませられます?」
「何をいっているんだい?」
「いえ、ですから、私作れるんです。製薬スキル10なので」
「!?」
思わぬ事だったのだろう。
カシュールさんは驚き目を見開いて震えている。
するとエンジュさんが口を開いた。
「カシュール伯父さん。ラフィリアを治したらユリのする事を全て秘密にすると約束できますか? 墓まで持って行けますか?」
「する……必ず! 誰にも秘密は言わない! 約束する!!」
「では取引ですね。明日作って持ってきますので、是非飲ませてあげて下さい。幾つ飲めば直るかは分かりませんが、身体に掛けるだけでも効果はあるそうですので」
「分かった、分かった!!」
「幾つか作れたら持ってきますから。約束ですよ?」
こうしてラフィリアの問題は一応【破損部位修復ポーション】で何とかなるのではという事で落ち着いた。
無論ドマとセンジュ君には「甘すぎるのでは?」と言われたけれど、成長を阻害するものがあるとしたら排除しなくてはならない。
それに、「心を壊したまま大人になるのは辛いでしょう?」と伝えると二人も強く言えなくなり、私は苦笑いしつつ二人の頭を撫でた。
そして翌朝――ラフィリアちゃんは部屋から出てこなかったが、私たちは出掛けてガーネット二号店へと向かい、まずは瓶を作るところから始める。
「アイテム生成・ポーション瓶」
そう言うとケースの中に気持ちいい音を立てて並んでいく軽く蓋のついた瓶に、ドマは「おお」と口にして私はニッコリ笑う。
それらは一つの木箱に透明なポーション瓶が五十本ずつ並んでいて中々に見ていて壮観だ。
「一つずつ彫金で作らなくても、これがあったなって思ったの」
「流石です姉様!!」
「それでねドマ」
「はい!」
「ラフィリアの要らない記憶、消せないかしら?」
思わぬ言葉だったあろうか?
友達と仲良くしていた時までの記憶は残し、後を消すことが出来れば本当に元通りになれる。
「でも、それでは成長しない事も私は知っているわ」
「はい……」
「一週間、飲ませてみようと思うの。【破損部位修復ポーション】をね。それで駄目なら……記憶を消した方が良いと思うの」
「……そうですね」
「お父様であるカシュールさんも、ラフィリアちゃんも、もう十分苦しんだと思うのだけれど、私は甘いかしら?」
そう言うとドマはフッと笑って「優しいのだと思います」と言ってくれて……「ありがとう」と口にするとアイテム生成を始める。
「アイテム生成・破損部位修復ポーション」
そう言うと金色の魔法陣が出て来て液体が金色に輝いている。
瓶を開けて注いでは蓋を閉じ、注いでは蓋を閉じるを繰り返す。
力はそこまで使わないが集中力をかなり使う。一つの箱と更に十本作る頃には集中力が切れてしまった。
「は――……随分と集中力を使うのね」
「それでこれだけ作れれば凄いかと」
「この十本はアイテムボックスに入れて七つはカシュールさんに渡しましょう。後は色違いの瓶を作りたいのよね。箱を一つ用意位して……アイテム生成・ポーション瓶赤」
そう言うと赤い瓶が良い音を立てて並んでいき、五十個全部に入ると作るのを辞めた。
更にそこに「アイテム生成・忘れじの薬」と呟くと透明に輝く液体が赤い瓶の中に入ってっては蓋をキッチリ閉めて注がれていく。
しっかり五十本作ると、一本だけラフィリア用に取り、最後に一本作って計五十個になるように瓶を用意してアイテムボックスに入れ込む。
「なるほど」
「どうしました?」
「破損部位修復ポーションを五十個作った後、違う薬を挟んで作ると集中力が戻るみたいなの。一旦頭の中でリセットを掛ける感じね」
「そう言う事が出来るんですか?」
「感覚としてだけど、そっちの方が効率は良いみたい。使うのは中級から上級が多いでしょうし、それを交互に挟みながら作ってみるわ」
こうして【破損部位修復ポーション】を作りながら別の【中級ポーション】や【上級ポーション】を作りながら延々と作り続ける午前中。
流石に集中力が切れたので椅子に座ってグッタリすると「姉様大丈夫ですか?」と聞かれた為、「休憩所で休んでこようかしら」と力なく笑い、そのまま寝落ちしてしまった。
気付いたら休憩所のベッドの上で、隣にドマが刀を抱いてうたた寝しており、腕時計を見ると昼三時になっていた。
『結構疲れておったのう』
『ええ、意外と製薬って疲れるのね』
『一番疲れるのが製薬と言われる程じゃからのう、しかたあるまいて』
『そうなんだ』
『慣れるまではこの繰り返しじゃ。皆にも伝えておる』
『ありがとうお爺ちゃん』
『だが、お主が寝落ちした時ドマは相当焦っておった。後でしっかり謝っておけ』
『そうするわ。午後はどうしようかしら』
『破損部位修復ポーションは止めて置け、ドマがキレるぞ』
『それもそうね、彫金でもしていいかしら?』
『うむ、そっちの方がドマも安心するじゃろう』
そうお爺ちゃんと念話した後、私は「ン――!! 良く寝た!」と声を上げて起き上がると、ドマがビクッとして立ち上がった。
「御免なさいねドマ、随分と眠ってしまったみたい。運んでくれたの?」
「驚きましたよ姉様!! もう無理しないで下さい!!」
「ええ、これからは午前中だけにするわ。慣れるまではこんな日が続くかもしれなけど、その時は悪いけどベッドまで運んでくれる?」
「はい、その時は必ず」
「ありがとう。午後は各署の足りない素材確認したら、彫金でもしようかな」
「それが宜しいかと」
「つき合ってくれる?」
「はい!」
そう言って起き上がり、ロザリオスさんに起きた報告をすると「倒れるまで仕事しちゃ駄目よ?」と注意され「気を付けまーす」と伝えてからアイテム確認へと向かう。
午前中だけでも随分とアイテムを使う為、各所でアイテム生成をどんどんして行き、万年筆を作っている所では大量のガラスと色付きガラスを出しまくった。
医療組と呼んでいる所ではセンジュ君が駆け寄ってきて「もう大丈夫よ」と謝罪してから倉庫に入り、必要な素材をドンドン入れ込んでから、最後にエンジュさんの元へと向かう。
私が姿を見せた事でホッと安堵するエンジュさんに「疲れて寝落ちしちゃって」と言いつつ謝罪すると、頭をポンポンと叩かれ「暫くはそう言う日が続くと聞いてる。無理はするな」と、止められはしなかった。
それが一番嬉しくて「ありがとう」と伝えるとアイテムを追加するべく倉庫に向かう。
どんどん生成して全ての倉庫がアイテム一杯になってから二号店の開発部屋に戻ると、出しっぱなしだったアイテムをアイテムボックスに仕舞い、何を作ろうかと考える。
これは大変そうだな……と思ったのは言うまでもない。
それは食事中にも起きた。
和気藹々と会話しながらの食卓で、ラフィリアちゃんは無言でガツガツ食べてボソッと「犬の餌よりはマシね」と口にしたのだ。
これには父親のカシュールさんが無言で拳骨を喰らわせていたけれど、ラフィリアちゃんはお茶をグイッと飲むとご馳走様も言わずに去って行った。
「は――……本当にすまない。あんな様子だから国にも居場所を失ってな」
「「「だろうな」」」
「私のお守り効いてないんでしょうか」
「いや、効いててアレなんだと思う」
「困りましたね……大人になるにつれて大人しくなればいいですけど」
「気の長い話になりそうだ……」
「あんな風になったきっかけは、本当にお母様の死が原因なんですか?」
そう私が問いかけると、カシュールさんは首を横に振った。
すると、言いにくそうに事情を話してくれた。
元々ラフィリアちゃんには仲の良い友達がいたらしい。
けれど、ある日から突然、イジメが始まったそうだ。
それもラフィリアちゃんに対して。
それまで明るく元気だったラフィリアちゃんに対して攻撃的になった友達に、どう接していいか分からなくなり、かなり追い込まれたのだという。
父であるカシュールさんが気づいた時には学校に行けないまでになっていて、学校で何があったのかを調べて貰い、イジメが余りにも酷かった事から謝罪の場を設けられたらしい。
すると――。
『刺激が欲しいから狩りしてただけじゃん』
『丁度いいストレス発散だったのに、親にチクんなよクソ』
等と、全員の家族がいる前でラフィリアちゃんに対して言ったらしい。
それで心が壊れたラフィリアちゃんはアイテム生成で硫酸を作り友達だった彼女たちに投げつけ一生治らない傷を作ってしまったのだという。
いっそ殺した方がマシなほどの顔についた火傷で、イジメた相手は家に閉じこもるようになり、ラフィリアちゃんは今のラフィリアちゃんに生まれ変わったらしい。
明るく誰にでも優しかったラフィリアちゃんが、心を壊して成り果てた姿なのだというと、全員が言葉を無くして口を閉じた。
その時――。
「心も治す薬……【破損部位修復ポーション】があれば治る……?」
「治ると言われた。元のラフィリアに戻るとも。だが余りにも高すぎて手なんて出せないんだよ……。一部の権力者や王族しかきっと買う事なんて」
「作れたら、飲ませられます?」
「何をいっているんだい?」
「いえ、ですから、私作れるんです。製薬スキル10なので」
「!?」
思わぬ事だったのだろう。
カシュールさんは驚き目を見開いて震えている。
するとエンジュさんが口を開いた。
「カシュール伯父さん。ラフィリアを治したらユリのする事を全て秘密にすると約束できますか? 墓まで持って行けますか?」
「する……必ず! 誰にも秘密は言わない! 約束する!!」
「では取引ですね。明日作って持ってきますので、是非飲ませてあげて下さい。幾つ飲めば直るかは分かりませんが、身体に掛けるだけでも効果はあるそうですので」
「分かった、分かった!!」
「幾つか作れたら持ってきますから。約束ですよ?」
こうしてラフィリアの問題は一応【破損部位修復ポーション】で何とかなるのではという事で落ち着いた。
無論ドマとセンジュ君には「甘すぎるのでは?」と言われたけれど、成長を阻害するものがあるとしたら排除しなくてはならない。
それに、「心を壊したまま大人になるのは辛いでしょう?」と伝えると二人も強く言えなくなり、私は苦笑いしつつ二人の頭を撫でた。
そして翌朝――ラフィリアちゃんは部屋から出てこなかったが、私たちは出掛けてガーネット二号店へと向かい、まずは瓶を作るところから始める。
「アイテム生成・ポーション瓶」
そう言うとケースの中に気持ちいい音を立てて並んでいく軽く蓋のついた瓶に、ドマは「おお」と口にして私はニッコリ笑う。
それらは一つの木箱に透明なポーション瓶が五十本ずつ並んでいて中々に見ていて壮観だ。
「一つずつ彫金で作らなくても、これがあったなって思ったの」
「流石です姉様!!」
「それでねドマ」
「はい!」
「ラフィリアの要らない記憶、消せないかしら?」
思わぬ言葉だったあろうか?
友達と仲良くしていた時までの記憶は残し、後を消すことが出来れば本当に元通りになれる。
「でも、それでは成長しない事も私は知っているわ」
「はい……」
「一週間、飲ませてみようと思うの。【破損部位修復ポーション】をね。それで駄目なら……記憶を消した方が良いと思うの」
「……そうですね」
「お父様であるカシュールさんも、ラフィリアちゃんも、もう十分苦しんだと思うのだけれど、私は甘いかしら?」
そう言うとドマはフッと笑って「優しいのだと思います」と言ってくれて……「ありがとう」と口にするとアイテム生成を始める。
「アイテム生成・破損部位修復ポーション」
そう言うと金色の魔法陣が出て来て液体が金色に輝いている。
瓶を開けて注いでは蓋を閉じ、注いでは蓋を閉じるを繰り返す。
力はそこまで使わないが集中力をかなり使う。一つの箱と更に十本作る頃には集中力が切れてしまった。
「は――……随分と集中力を使うのね」
「それでこれだけ作れれば凄いかと」
「この十本はアイテムボックスに入れて七つはカシュールさんに渡しましょう。後は色違いの瓶を作りたいのよね。箱を一つ用意位して……アイテム生成・ポーション瓶赤」
そう言うと赤い瓶が良い音を立てて並んでいき、五十個全部に入ると作るのを辞めた。
更にそこに「アイテム生成・忘れじの薬」と呟くと透明に輝く液体が赤い瓶の中に入ってっては蓋をキッチリ閉めて注がれていく。
しっかり五十本作ると、一本だけラフィリア用に取り、最後に一本作って計五十個になるように瓶を用意してアイテムボックスに入れ込む。
「なるほど」
「どうしました?」
「破損部位修復ポーションを五十個作った後、違う薬を挟んで作ると集中力が戻るみたいなの。一旦頭の中でリセットを掛ける感じね」
「そう言う事が出来るんですか?」
「感覚としてだけど、そっちの方が効率は良いみたい。使うのは中級から上級が多いでしょうし、それを交互に挟みながら作ってみるわ」
こうして【破損部位修復ポーション】を作りながら別の【中級ポーション】や【上級ポーション】を作りながら延々と作り続ける午前中。
流石に集中力が切れたので椅子に座ってグッタリすると「姉様大丈夫ですか?」と聞かれた為、「休憩所で休んでこようかしら」と力なく笑い、そのまま寝落ちしてしまった。
気付いたら休憩所のベッドの上で、隣にドマが刀を抱いてうたた寝しており、腕時計を見ると昼三時になっていた。
『結構疲れておったのう』
『ええ、意外と製薬って疲れるのね』
『一番疲れるのが製薬と言われる程じゃからのう、しかたあるまいて』
『そうなんだ』
『慣れるまではこの繰り返しじゃ。皆にも伝えておる』
『ありがとうお爺ちゃん』
『だが、お主が寝落ちした時ドマは相当焦っておった。後でしっかり謝っておけ』
『そうするわ。午後はどうしようかしら』
『破損部位修復ポーションは止めて置け、ドマがキレるぞ』
『それもそうね、彫金でもしていいかしら?』
『うむ、そっちの方がドマも安心するじゃろう』
そうお爺ちゃんと念話した後、私は「ン――!! 良く寝た!」と声を上げて起き上がると、ドマがビクッとして立ち上がった。
「御免なさいねドマ、随分と眠ってしまったみたい。運んでくれたの?」
「驚きましたよ姉様!! もう無理しないで下さい!!」
「ええ、これからは午前中だけにするわ。慣れるまではこんな日が続くかもしれなけど、その時は悪いけどベッドまで運んでくれる?」
「はい、その時は必ず」
「ありがとう。午後は各署の足りない素材確認したら、彫金でもしようかな」
「それが宜しいかと」
「つき合ってくれる?」
「はい!」
そう言って起き上がり、ロザリオスさんに起きた報告をすると「倒れるまで仕事しちゃ駄目よ?」と注意され「気を付けまーす」と伝えてからアイテム確認へと向かう。
午前中だけでも随分とアイテムを使う為、各所でアイテム生成をどんどんして行き、万年筆を作っている所では大量のガラスと色付きガラスを出しまくった。
医療組と呼んでいる所ではセンジュ君が駆け寄ってきて「もう大丈夫よ」と謝罪してから倉庫に入り、必要な素材をドンドン入れ込んでから、最後にエンジュさんの元へと向かう。
私が姿を見せた事でホッと安堵するエンジュさんに「疲れて寝落ちしちゃって」と言いつつ謝罪すると、頭をポンポンと叩かれ「暫くはそう言う日が続くと聞いてる。無理はするな」と、止められはしなかった。
それが一番嬉しくて「ありがとう」と伝えるとアイテムを追加するべく倉庫に向かう。
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