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101 呪いが解けて絶望に叫ぶ男達と、伝説の箱庭師、リディア・ダンノージュの話。
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「無事に作り終えたから早速持って行こうかね。運んでくれるかい?」
「ええ、良いですよ。外にはドマ達も待っていますし」
「じゃあ、一緒に行こうかねぇ」
こうして私たちは再度鉄の国サカマル帝国の避難民が集まる難民キャンプへと向かったのであった。そして――檻に捕えられた男性の前に五行にクリスタルを置いた途端、まばゆい光が発せられて次々男性達は倒れて行った。
光が収まると彼らの身体から黒い靄が吹き出し、クリスタルに目掛けて矢のように飛んだが、金色に輝く結界の前では無意味だったようで弾かれては塵になって行く。
男性の人数分の矢を結界が弾き、クリスタルに傷一つ付いていない。
「ユリ」
「はい」
「あの結界は金色をしているんだね。何故だい?」
「何故でしょう?」
「まぁいい、お前さんが言うのが嫌なら聞きゃしないよ」
「ふふふ」
【聖女】と言うスキルは存外結界との相性がいいのも知れない。
内緒にしなくては……。
そう思っていると男性達は起き上がり、一瞬呆けてから「何故こんな場所に!?」と叫んでいる。
そこにサヤお婆ちゃんが歩み寄ると――。
「アンタらは呪われていた時の記憶はあるのかい?」
「の、呪い!? アレは呪いだったのか!?」
「アレとは?」
「俺達は結婚する時に皆黒い靄に突き刺された夢を見たんだ……それが何だったのかは分からないが、もしかしてアレが呪いだとしたら……つ、妻は!?」
そう叫ぶ男性達に、サヤお婆ちゃんは首を横に振った。
「もうアンタ達とはやっていけないと、つい最近アンタ達も離婚届けに判を押しただろう?」
「「「あ……」」」
「もう修復は不可能だよ。また、このエリアにいる事も出来ない。アンタ達は然るべき働き場所で隔離する事が決まっている」
「「「か、隔離……」」」
「もう妻だった者にも会えない、子にも会えない。鉄の国サカマル帝国がどうなるか次第だが、それ次第でアンタ達は鉄の国サカマル帝国に帰される。それまでは己のスキルにあった場所に運ばれて隔離されるって事だ」
「ぁ、ぁぁああ……」
「恨むなら呪いを恨みな。400年前の最後の女王を殺した家臣たちを恨む事だね」
そうサヤお婆ちゃんが告げると男性たちは自分の元妻や子の名を泣きながら叫んでいたけれど、彼女たちや子供が出てくることは無かった。
これにはロウさんもカヒさんも胸を痛めているが、どうしようもない事でもあった。
小さく「すまない」「これからは大事にするから!」と謝罪するので精一杯で、彼ら兵士達が檻に付いた台車を動かしながら難民キャンプを去って行った。
今後、暫くは貸出と言う形でクリスタルを貸す事になったのだが、その後もクリスタルはまずやってきた人たちを通らせて倒れた人たちは呪われていたと言う結果になったそうだ。
お陰で離婚すると言う事は無くなったようだが、「もう少し早く呪いだと気づいていれば違ったねぇ」とサヤお婆ちゃんは言う。
「でも、元々の性格と呪いって区別付かないものね」
「それは言えているねぇ」
「それで、彫刻師や製薬師のスキルを持つ方は居たんですかねぇ……いえ、女性ですが」
「子供に彫刻師が生まれればスキルを封印するのが当たり前だからね。彫刻師は居ないと思うけど、製薬師なら製薬ギルドが雇うだろう?」
「なるほど」
「付与師と彫金師はそれなりに居たので、うちで雇うように今手続きをしています」
「そうなのね」
「彼女たちと子供たちが住む家も必要でしたので」
「なるほど」
「箱庭師は居なかったのかなぁ」
そう口にしたのはスギだ。
スギは箱庭師も持っている為、仲間は欲しいのだろう。
すると――。
「箱庭師は国が管理するから来ないと思うねぇ。鉄の国サカマル帝国じゃ箱庭師は貴重だ。と言うか他の国でもだよ? この国くらいじゃないかねぇ。余り要らないように扱われるのは」
「そうなんですか?」
「箱庭師に畑を作って貰うのさ。食糧事情だね」
「ああ、なるほど……」
「僕みたいな箱庭は却って珍しいのかな」
「そうだねぇ……見た事がないねぇ」
「私たちは助かっているし、私も簪作って貰ったりして助かっているけど、スギは箱庭師の仲間が欲しいの?」
「スギの箱庭好きだけど」と微笑むとスギは照れていたが、実際木を選んで木製の簪も作って貰ったのだ。
石は天然石を使って可愛いのを作って貰ったのだが、結構お気に入りで使っている。
「箱庭師の仲間が欲しくないって言えばウソになるけど、どんな感じなのかなーって」
「ナカース王国の伝説の箱庭師の話聞いたことないかい?」
「ある!! 凄いよね! 【リディア・ダンノージュ伯爵夫人】でしょう!?」
「そうそう! 【伝説の箱庭師!】それに近いんじゃないかい? 彼女の箱庭はとても広くて木々や色々な物があってとても広くて、その上温泉がある!」
「そんなに凄い箱庭師がいるんですか!?」
「ああ、ロストテクノロジーを使って国を発展させた一人でもある。今は夫であるカイル・ダンノージュと共にダンノージュ伯爵領を切り盛りしてるって話だけど、生粋の引き篭もりらしくって外には殆ど出ないらしい」
「引きこもり……」
「それにしても凄い箱庭を持ってるって噂さ」
そう言ってミモザが語るとスギも目をキラキラとさせて「凄いよね~」と口にしている辺り、本当に凄い人なのだろう。伝説って言われているものね。
それに【ロストテクノロジー】はテリサバース教会が保護しているって話だし、そこから漏れた人なのかも知れない。
「最初は小さい店から夫と初めて、店を大きくしていったって話だよ」
「へぇ~~……凄い方がいるんですね」
「アタシから見ればユリも相当だと思うけどね」
「エンジュ兄さんが言ってたわ。借金を背負ったガーネットを助けた上に此処まで発展させたのはユリお姉ちゃんのお陰だって」
「とはいえ、伝説には程遠いですが」
「ううん、医療用の眼鏡とかサングラスとか補聴器は今やダイヤ王国必須のアイテムだし、鉱石の国ノシュマン王国も雪の反射で目をやられる人が多いから、ガーネットは他国でも【医療に貢献する素晴らしい店】として有名なのよ?」
「そうだったんですか!?」
「それに【体感付与】の二種類は子供やお年寄りにも優しいって評判だし、【下がる付与】だと子供の汗もが減ったとか、ご老人の熱中症が減ったとか結構言われてるの」
「【上がる付与】の場合は霜焼けや凍傷で苦しむことが少なくなったって話だね。服や手袋にも今は付与されて売りに出されているって話だよ」
「ほああ……」
「ユリの思いついたものがそうやって人の助けになっている。【体感付与】二つは王家からも【医療用付与】にすべきって話も上がっているんだよ」
思わぬ所で凄い事になっていた。
また、【速乾付与】に関しては木材を乾燥させる為に重宝されているらしい。
家を建てるにしても木を乾かさないといけない為、その為に使われているのだとか。
通りで付与関係のお金がバンバン入って来るなと思っていたけど、まさかの事だった。
そうか、医療用か……。
「実は、鉄の国サカマル帝国が落ち着いたら作りたい付与があるんですよね」
「へぇ……」
「それは気になるな。どんな付与なんだ?」
そう声を掛けて来たのはロウさん。カヒさんも興味津々でこちらを見ている。
鉄の国サカマル帝国は雨の国だ。
常に湿気を纏っているその国は湿度や湿気に悩まされる事が多いと聞いている事を加えて離した上で――。
「それを楽にする付与ですね。まだ詳しくは言えないので企業秘密です」
「それは……是非とも欲しいね!!」
「鉄の国サカマル帝国は湿気と湿度も高ければ少しヒンヤリする日と暑い日が両方来るんです。【体感付与】は季節に応じて両方欲しいですね」
「そうだね」
「反対に元金の国シャース王国は乾燥がきついですからね。そこを何とかする付与も作りたいです」
「ユリは色々考えるなぁ。我々も負けていられないな、カヒ」
「そうですわね」
そう語るロウさんとカヒさんに私も微笑みつつ仕事を行う。
今はノシュマン王国に何かいいアイテムは作れないかと考案中なのだ。
無論ダイヤ王国でもだが、大体は出し尽くした感じはしないでもない。
それだけ生活に不自由していないと言う事もでもあるんだけどね。
お守りを作りたかったけど、私のお守りは効果が強すぎると言う事で却下になった。
そこで彫刻師であるミモザさんが作るお守りが今は主だ。
売り上げもそれなりに店をしている家は購入してくれるし、縁起担ぎだろう。
宝石の国ダイヤ王国でも、鉱石の国ノシュマン王国でも【医療専門店ならガーネット】と呼ばれるようになってきたこの頃、知名度も上がったと思われていたそんな時期――問題の半年まで後二か月を切ったその時……新たな問題が浮上するのである。
「ええ、良いですよ。外にはドマ達も待っていますし」
「じゃあ、一緒に行こうかねぇ」
こうして私たちは再度鉄の国サカマル帝国の避難民が集まる難民キャンプへと向かったのであった。そして――檻に捕えられた男性の前に五行にクリスタルを置いた途端、まばゆい光が発せられて次々男性達は倒れて行った。
光が収まると彼らの身体から黒い靄が吹き出し、クリスタルに目掛けて矢のように飛んだが、金色に輝く結界の前では無意味だったようで弾かれては塵になって行く。
男性の人数分の矢を結界が弾き、クリスタルに傷一つ付いていない。
「ユリ」
「はい」
「あの結界は金色をしているんだね。何故だい?」
「何故でしょう?」
「まぁいい、お前さんが言うのが嫌なら聞きゃしないよ」
「ふふふ」
【聖女】と言うスキルは存外結界との相性がいいのも知れない。
内緒にしなくては……。
そう思っていると男性達は起き上がり、一瞬呆けてから「何故こんな場所に!?」と叫んでいる。
そこにサヤお婆ちゃんが歩み寄ると――。
「アンタらは呪われていた時の記憶はあるのかい?」
「の、呪い!? アレは呪いだったのか!?」
「アレとは?」
「俺達は結婚する時に皆黒い靄に突き刺された夢を見たんだ……それが何だったのかは分からないが、もしかしてアレが呪いだとしたら……つ、妻は!?」
そう叫ぶ男性達に、サヤお婆ちゃんは首を横に振った。
「もうアンタ達とはやっていけないと、つい最近アンタ達も離婚届けに判を押しただろう?」
「「「あ……」」」
「もう修復は不可能だよ。また、このエリアにいる事も出来ない。アンタ達は然るべき働き場所で隔離する事が決まっている」
「「「か、隔離……」」」
「もう妻だった者にも会えない、子にも会えない。鉄の国サカマル帝国がどうなるか次第だが、それ次第でアンタ達は鉄の国サカマル帝国に帰される。それまでは己のスキルにあった場所に運ばれて隔離されるって事だ」
「ぁ、ぁぁああ……」
「恨むなら呪いを恨みな。400年前の最後の女王を殺した家臣たちを恨む事だね」
そうサヤお婆ちゃんが告げると男性たちは自分の元妻や子の名を泣きながら叫んでいたけれど、彼女たちや子供が出てくることは無かった。
これにはロウさんもカヒさんも胸を痛めているが、どうしようもない事でもあった。
小さく「すまない」「これからは大事にするから!」と謝罪するので精一杯で、彼ら兵士達が檻に付いた台車を動かしながら難民キャンプを去って行った。
今後、暫くは貸出と言う形でクリスタルを貸す事になったのだが、その後もクリスタルはまずやってきた人たちを通らせて倒れた人たちは呪われていたと言う結果になったそうだ。
お陰で離婚すると言う事は無くなったようだが、「もう少し早く呪いだと気づいていれば違ったねぇ」とサヤお婆ちゃんは言う。
「でも、元々の性格と呪いって区別付かないものね」
「それは言えているねぇ」
「それで、彫刻師や製薬師のスキルを持つ方は居たんですかねぇ……いえ、女性ですが」
「子供に彫刻師が生まれればスキルを封印するのが当たり前だからね。彫刻師は居ないと思うけど、製薬師なら製薬ギルドが雇うだろう?」
「なるほど」
「付与師と彫金師はそれなりに居たので、うちで雇うように今手続きをしています」
「そうなのね」
「彼女たちと子供たちが住む家も必要でしたので」
「なるほど」
「箱庭師は居なかったのかなぁ」
そう口にしたのはスギだ。
スギは箱庭師も持っている為、仲間は欲しいのだろう。
すると――。
「箱庭師は国が管理するから来ないと思うねぇ。鉄の国サカマル帝国じゃ箱庭師は貴重だ。と言うか他の国でもだよ? この国くらいじゃないかねぇ。余り要らないように扱われるのは」
「そうなんですか?」
「箱庭師に畑を作って貰うのさ。食糧事情だね」
「ああ、なるほど……」
「僕みたいな箱庭は却って珍しいのかな」
「そうだねぇ……見た事がないねぇ」
「私たちは助かっているし、私も簪作って貰ったりして助かっているけど、スギは箱庭師の仲間が欲しいの?」
「スギの箱庭好きだけど」と微笑むとスギは照れていたが、実際木を選んで木製の簪も作って貰ったのだ。
石は天然石を使って可愛いのを作って貰ったのだが、結構お気に入りで使っている。
「箱庭師の仲間が欲しくないって言えばウソになるけど、どんな感じなのかなーって」
「ナカース王国の伝説の箱庭師の話聞いたことないかい?」
「ある!! 凄いよね! 【リディア・ダンノージュ伯爵夫人】でしょう!?」
「そうそう! 【伝説の箱庭師!】それに近いんじゃないかい? 彼女の箱庭はとても広くて木々や色々な物があってとても広くて、その上温泉がある!」
「そんなに凄い箱庭師がいるんですか!?」
「ああ、ロストテクノロジーを使って国を発展させた一人でもある。今は夫であるカイル・ダンノージュと共にダンノージュ伯爵領を切り盛りしてるって話だけど、生粋の引き篭もりらしくって外には殆ど出ないらしい」
「引きこもり……」
「それにしても凄い箱庭を持ってるって噂さ」
そう言ってミモザが語るとスギも目をキラキラとさせて「凄いよね~」と口にしている辺り、本当に凄い人なのだろう。伝説って言われているものね。
それに【ロストテクノロジー】はテリサバース教会が保護しているって話だし、そこから漏れた人なのかも知れない。
「最初は小さい店から夫と初めて、店を大きくしていったって話だよ」
「へぇ~~……凄い方がいるんですね」
「アタシから見ればユリも相当だと思うけどね」
「エンジュ兄さんが言ってたわ。借金を背負ったガーネットを助けた上に此処まで発展させたのはユリお姉ちゃんのお陰だって」
「とはいえ、伝説には程遠いですが」
「ううん、医療用の眼鏡とかサングラスとか補聴器は今やダイヤ王国必須のアイテムだし、鉱石の国ノシュマン王国も雪の反射で目をやられる人が多いから、ガーネットは他国でも【医療に貢献する素晴らしい店】として有名なのよ?」
「そうだったんですか!?」
「それに【体感付与】の二種類は子供やお年寄りにも優しいって評判だし、【下がる付与】だと子供の汗もが減ったとか、ご老人の熱中症が減ったとか結構言われてるの」
「【上がる付与】の場合は霜焼けや凍傷で苦しむことが少なくなったって話だね。服や手袋にも今は付与されて売りに出されているって話だよ」
「ほああ……」
「ユリの思いついたものがそうやって人の助けになっている。【体感付与】二つは王家からも【医療用付与】にすべきって話も上がっているんだよ」
思わぬ所で凄い事になっていた。
また、【速乾付与】に関しては木材を乾燥させる為に重宝されているらしい。
家を建てるにしても木を乾かさないといけない為、その為に使われているのだとか。
通りで付与関係のお金がバンバン入って来るなと思っていたけど、まさかの事だった。
そうか、医療用か……。
「実は、鉄の国サカマル帝国が落ち着いたら作りたい付与があるんですよね」
「へぇ……」
「それは気になるな。どんな付与なんだ?」
そう声を掛けて来たのはロウさん。カヒさんも興味津々でこちらを見ている。
鉄の国サカマル帝国は雨の国だ。
常に湿気を纏っているその国は湿度や湿気に悩まされる事が多いと聞いている事を加えて離した上で――。
「それを楽にする付与ですね。まだ詳しくは言えないので企業秘密です」
「それは……是非とも欲しいね!!」
「鉄の国サカマル帝国は湿気と湿度も高ければ少しヒンヤリする日と暑い日が両方来るんです。【体感付与】は季節に応じて両方欲しいですね」
「そうだね」
「反対に元金の国シャース王国は乾燥がきついですからね。そこを何とかする付与も作りたいです」
「ユリは色々考えるなぁ。我々も負けていられないな、カヒ」
「そうですわね」
そう語るロウさんとカヒさんに私も微笑みつつ仕事を行う。
今はノシュマン王国に何かいいアイテムは作れないかと考案中なのだ。
無論ダイヤ王国でもだが、大体は出し尽くした感じはしないでもない。
それだけ生活に不自由していないと言う事もでもあるんだけどね。
お守りを作りたかったけど、私のお守りは効果が強すぎると言う事で却下になった。
そこで彫刻師であるミモザさんが作るお守りが今は主だ。
売り上げもそれなりに店をしている家は購入してくれるし、縁起担ぎだろう。
宝石の国ダイヤ王国でも、鉱石の国ノシュマン王国でも【医療専門店ならガーネット】と呼ばれるようになってきたこの頃、知名度も上がったと思われていたそんな時期――問題の半年まで後二か月を切ったその時……新たな問題が浮上するのである。
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