とある少女のお話

どこでも大佐

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私を載せた大型トラックが一路能登半島へと向かった。
バスとトラックを合体させたような不思議なトラックだった。
さらにトラックを警護するように、トラックの前後に装甲車がそれぞれ3台ずつ配備される。

あの忌まわしき漁村はもうすぐだ。
トラックと警備車は、漁村を見下ろす崖の上、そう私の父の祖父母が住んでた場所に作戦本部を置いた。私は崩れ落ちた祖父母の家の周りをボンヤリと眺めていた。

「ココの中へ入っていてくれますか。安全の為に」
私の目の前にガラガラと小さなコンテナが出てきた。

「これ核攻撃にも耐えれる設計です」私は頷いた。
「中にはあお菓子も用意しています」私は促されるように中へと入る。
「6時間後に扉が自動的に開きますのでそれまで我慢してください」マッキンタイヤーがそう言いながら扉を閉めていく。
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