OVERKILL(オーバーキル) ~世界が変わろうと巻き込まれ体質は変わらない~

KAZUDONA

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第六章 魔神討伐・神々の業

112 お腹が痛い

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「カーズ、朝だよー」
「遅刻しちゃいますよー」
「う、ううん……? マジか……。お腹が痛いんだけど」
「昨夜から言ってたよね。大丈夫?」
「耐性が高いから、こんなことこっちに来てからはなかったのに……」

 お腹が痛い。何だか腰も痛いし、身体が重くて怠くて気持ち悪い。

「あー……。何となく察し……」
「どういうこと? 取り敢えずトイレ……」

 何とかベッドから起き上がり、重い身体を引き摺って部屋のトイレに行く。まあもう女性体でのトイレは慣れている。でも今日はいつもと全然違う。

「カーズ、気をしっかり持って下さーい」
「……何だそれ? とりま行ってくる……」

 洋式の便座に腰掛ける。ヤバい、マジで何だこれ? 腰が超痛い……。

 ぽたり……

「マジですか……」

 血の雫。いやいやいやいや、それはないでしょ? 確かに女性体だけど、表面的なところだけじゃないの? この生理機能必要?

 がちゃり。

 腰とお腹を押さえながらベッドに戻り、俯せに沈み込む。

「おい、アリア……? 余計な機能を付けただろ?」
「あー、やっぱりですかー。カーズ、女性体でどのくらいの期間過ごしましたか?」
「えー? この世界に来てから数週間は寝たら女性体になってたのと、クラーチで体力が戻るまで約1週間はずっと女性体だったな……。完全にコントロールできるまではまだ結構かかったような……? 後は戦闘中にちょくちょく女性化したくらいかな……。痛たたたた!」
「恐らく1カ月は過ぎてるね……。睡眠時間でざっと半日だとしても」
「あははー、今日はお赤飯ですねー!」

 こんにゃろー、マジで痛いってのに。相変わらずふざけてやがる。

「いらんわ! 何でこんな目に遭うんだよー……?」
「そりゃあ女性の姿で1月も過ごしたら、普通はそうなるんじゃないの?」
「ええー……、そんなリアルな設定いらんのだけど。あ、そうか。男性体に戻れば、この鈍痛も止むはず!」

 魔力の制御で男性体へと変化させる……できない。

「出来ねえ……」
「女性としての身体的特徴が色濃く出ているときなのに、男性体に戻れる訳ないですよー?」
「嘘だろ……。暫くこの状態ってこと?」
「ですねー。よく出来てるでしょー?」
「なぜこんなリアルな機能を盛った? うげー、腰がズンガズンガする……」
「ズンガズンガ……。取り敢えず生理用品持って来るよ。ショーツの裏に付けるのと、中に入れるのどっちがいい?」

 『中に入れる』とか怖過ぎる! 

「付けるのでいいー。怖い」

 しかし痛くて動けん。助けて下さい。

「じゃあ私が着替えさせるから」

 アヤが慣れた手つきで、下着と生理用品をセットして着替えさせてくれた。ありがたいんだが、異常にハズイ。
 そして再びベッドに横になる。マジで痛くて動けん。

「これって魔法で何とかならんの? キュア状態異常回復とか」
「あははー、自然現象には効きませんよ。痛み止めの薬を飲んで下さーい」
「お前、楽しんでるだろ?」
「いやあ、現在妹の設定のカリナが大人の女になった瞬間ですからねー」
「このやろ……。失礼なことを聞くが、神のお前にはないのか?」
「うーん、神には新しい神を身籠って産みだす時にしかそういう生理現象はないですよ」
「お前、俺の身体は女神の身体だとか言ってただろ?」
「あくまで性能は、ですよー」
「痛たたた……。じゃあ女性体でトータル1カ月過ごす度にこれが来ると?」
「まあ、その通りですね。人間に寄せて創造された肉体ですからねー」

 絶望しかねえ! 世の女性達には悪いが、この機能は根本的に男性の俺にはマジでいらん! そして痛い!

「いらんところだけ寄せるな。いや、ちょっと待て。これが来るということは、俺は女性体の時は出産までできるということか?」
「おおー、よく気付きましたねー。パチパチパチ!」
「お前マジでふざけんなよ! 想像するだけで悪夢だ……」
「まあまあ、そんなことは絶対起こさせないから安心して」

 アヤの優しさが染みる、ちくちょう! くっっそー、マジで痛い!

「まあ、絶対にないが。取り敢えず何か薬くれー。痛過ぎて動けん」

 アリアが異次元倉庫ストレージから小さな錠剤入りの瓶を出した。受け取ると、『アリア商会』の文字が書いてある。商品名は『痛いの痛いの飛んでイケール』だ。ふざけた商品名しやがって。

「じゃあ、お水入れて来るね」

 部屋の水道からアヤがティーカップに水を汲んで来てくれた。水関係の文化レベルは高いんだよな。中世に水道はないからな、普通は。でも助かる。 

「甘いので水なしでも舐めとけばいいんですが、飲んだ方が効き目は早いですねー」
「その製品、世界中で売られてるよ。今になって色々と納得だけど」
「うん、効くなら何でもいいよ。うをー、お腹と腰がズンガズンガするー……」
「新しい表現だね。ズンガズンガって……」
「他に適した表現方法がない。ぐおー、ドズーンと来る……」
「今度はドズーンですかー、あははー」

 さっさと効き目が欲しいので、適量の3錠を水で流し込む。その瞬間ほんの少しだけ痛みが引いた。効くの早過ぎるだろ。

「どうする? 慣れてないなら一日くらい休んだ方がいいと思うよ」
「初体験ですからねー」
「アリアうるさい。でもこれで休むのもなあ……。一応任務なんだし」
「真面目なんだから……。でも慣れていないなら辛いよ? 薬って言っても痛みを誤魔化してるだけだからね」
「あ! まあーそうですねー。今人前に出ると、色々と危険かもですねー、むぷぷw」

 嫌な予感がする……。『あ!』って言いやがったぞこいつ。

「何か隠してるな……? 言わないとげんこつ喰らわすからな」
「うーん、実はですねー、カーズの肉体は私の神格をベースに他の神々の神格を少しずつ分け与えられて構成されたのは知っていますよね?」
「ああ、うん、それはもう何度も聞いたし」
「私が外見の創造は行ったのですが、最後の魂の定着とかの細かい作業はジジイの神創造ゴッド・クリエイションの技術で仕上げたんですよ」
「へえー、そうだったのか? で、それがどうしたんだよ?」
「はー、そうなんだ。人間の肉体ベースじゃないから、細くても強靭なんだね」

 アヤは何だか興味があるみたいだな。でもここから先は嫌な予感がする。

「神の肉体は何だかんだで神聖なのでー、周囲に魅力的に映りますしー、魅了テンプテーションばら撒いてるのと同じと言ったでしょう?」
「……言ったなあ」
「そして人間的な機能を強く持たせるためにジジイが調節したんです。が、そのせいでー、性的特徴、特に女性的な状態の時はフェロモンが過剰分泌されます」
「あー、なるほど。道理でやたらと世話を焼きたくなってたんだ、私は」

 ん? 神格者のアヤにまで影響があるのか?

「で? はよ言え。どうなるんだよ?」
「……超絶モテまくります。ストーカーされるレベルで。同性でもやたらと触れて来ますし、男性となると……」
「スト―――――ップ!!! 聞きたくない!!!」
「カリナへいきなりプロポーズや、カリナをオカ―――」
「ストップつってんだろうが!」

 ごん! 起き上がって嬉々として話すアリアにげんこつ。

「痛ーい! ここに来てから毎日じゃないですかー?!」
「ストップって言うのに楽しそうに話すお前が悪い!」

 恐ろしいことを口走りやがった。本当に女神かこいつ? 寒気がして来た。

「ちょっと待て、ここに来ていきなり、認識疎外をかけ忘れてたとは言え、あんなに男子が手紙やらアピールして来たのは……」
「これが近かったせいで、神格フェロモンが過剰に分泌されていたからでしょうねー。アハハハハー!!!」

 うげえー、キツイ! これは登校したらマズイ。授業や探知どころじゃなくなる。寧ろ邪魔にしかならねえじゃねえか! それに着替えの時に女子がやたらと群がって来たのも合点がいく。

「てことで、痛みも引いたでしょうし登校しましょうか? 食堂行ってから」
「鬼か、おのれは!? 神格者のアヤでさえ変な庇護欲が湧いてるレベルなんだぞ! 人前に出れるか!」
「うーん、最近やたらとカーズの行動が気になったりしてたのはこれが原因……? でも私やユズリハにディードとかは何も他に影響ないよね?」
「あー、それは既に人族のベースがある状態で神格者になったからですよ。普通の人族より魅力的には感じられますけど、そこまでにはならないです」
「そっか、良かったー」
「俺は全く良くないんだが。いつまで人前に出られないんだよ?」
「それが終わるまでですねー。まあ1週間てとこでしょうか?」

 長い……。しかもこの状態だと食堂にも浴場にも行けない。部屋にトイレや水道があるのは助かるけど。食事は運んで貰えばいい。でも衣服に洗浄効果があるとは言え、風呂にも入れないのは気持ち的にキツイしツラい。これだと風呂には当然浸かれないが、洗いに行くのにも人目がある。寝て過ごすしかないしなあ。TVくらい見たくなるぜ。
 確かに痛み止めはあるものの、痛いものは痛い。多少は緩和されたが痛い。部屋に缶詰か……。任務もこの状態だとまともに闘えるか微妙だしな。

「キッツ―……!」
「てことで、役立たずカリナちゃんはここで寝ていて下さーい。任務は私とアヤちゃんでやっておきますからー、むぷぷぷw」

 くそー、確かにそうだが、こいつに言われると無性に腹立つな。

「ま、まあ、こっちに来てからずっと忙しかったんだし、たまには休んで。二人でも何とかするから。それに正式な生徒じゃないんだからさ、気に病むことはないよ」
「あ、まあそうか……。すっかり学院に通う生徒の頭になってたかも」
「真面目ですねー。闘い続きだったので、英気を養うお休みだと思ってゆっくりして下さい。食事は運びますから。それにまともに動けないでしょー?」
「うん、いつも先頭に立って闘って来たんだしね。いい機会だからゆっくりして」
「絶対退屈で死ぬ気がする。今は痛みが酷いから何も考えられないけど」

 確か酷いのは人にもよるけど3~4日前後? だった気がする。その後妙なフェロモンが収まるまでは絶対暇だ。

「うーむ、仕方ないですねー。じゃあこのスフィア魔力結晶球をあげましょう。地球のTVが見れますよ。魔力を食うのであまりお勧めはしませんが。まあ今はどうせ女性体だし関係ないですかねー」

 こいつは……。また妙なものを出して来た。こうやってサブカルチャーとか仕入れてるんだろうな。全く抜け目のない……。まあいいか。暇過ぎよりマシだ。

「色々とツッコミどころはあるが、ありがたく借りとくよ。痛みが引いたら暇とバトルだしな」

 その後朝食を運んで貰って、二人は学院へ。数時間置きに腰や腹がズンガズンガするので、その度に痛み止めを飲む。はあ、キツイな。世の女性達を尊敬するわ。

 ちょこちょこと睡眠を取りつつ、生理用品を取り換える。こういう女子ムーヴをしないといけないことが更にキツイ。

 確かに休んだり遊んだりってコルドヴァにいたときくらいだしな。ああ、あの時も既に1週間女性体だった。今これが来て、ある意味良かったのかも知れない。個室がある状態だし。こんなので外に出たらパンデミックのバイオハザードだ。

 本当に神様ってのは余計なことをしてくれる。何が『神格フェロモン』だ、ボケが! 

 しかし、このニルヴァーナに来てそんなに経つのか……。確かに怒涛の日々だったな……。この世界に来てからのことがダイジェストの様に頭に浮かぶ。しかし、いつもギリギリだった。よくまあ生きてるもんだ。

 しかも今は神々と魔神との闘いに素性がわからない『大いなる意思』とやらとの闘いにまで巻き込まれている。それにアガシャが見たという、過去の機械文明。聞くからに危険な連中だ。
 同じ人間相手に剣を振るいたくはないが、この世界を蹂躙するというのなら容赦はできない。
 考え方や信条が異なるだけで、人間は他の人間に対して悪魔にもなれる。それは前世で嫌と言う程歴史を見て知っている。この世界を、大切なものを護るためなら、俺は剣を抜くだろう。その覚悟があったから、神剣ニルヴァーナを手に取ったんだ。

 俺も、悪魔になれるのだろうか……?


 ・

 ・

 ・


 いつの間にか眠っていた。

 昼は寮の食堂に行こうと思っていたが、俺の基本的な活力は魔力だ。1食抜くくらいは何ともない。異次元倉庫ストレージには母さんやメイド組の料理や露店で買い貯めた食料が山ほどある。それによく考えたらリチェスターの自宅に転移して食事もできるじゃないか。
 鈍痛が酷くて頭が回らなかった。いや、今も意識するとキツイけどさ。でも任務の最中に抜けるのもどうだろうと思うしなあー。だがみんなの様子を念話で聞いたり、お喋りするくらいはいいだろう。
 恐らく鍛練したり、クエストこなしたりはしてそうだが、家には誰かいるだろう。アガシャに繋いでみるか……。みんないたら展開して貰おう。


(ん? 父上ですか?)
(ああ、ちょっと今日は俺は休まされてる。今家か?)
(はい、今日は特に何も緊急のクエストがないので。地下でみんな稽古していますね)
(あいつら好きだなあ。アガシャは何してるんだ?)
(えーと、家事の手伝いとかをしたところです。これから地下に向かおうかなと)
(そうか、偉いな。じゃあ折角だし、みんなとも話したい。スキルを展開してくれるか?)
(はい、もう着きますので。少々お待ち下さい)

 周りの声が聞こえ始める。念話スキルを展開してくれたんだろう。

(アガシャ? え、何々? カーズから? 珍しいわね)

 あ、これはユズリハだ。

(珍しくて悪かったな。デマキナ? との戦闘の時にアガシャと話したばかりだぞ)
(あはは、そうだった。あの時は助かったわ)
(何だよ、カーズか? 珍しいな)

 エリックか。こいつもかよ。相変わらず息ぴったりだな。

(うるせー、機械神にやられかけてたんだろ?)
(ああー悪い悪い。ありがとよ。おい、カーズから念話だぞ、ディード、イヴァに竜兄妹)
(はっ、カーズ様お久しぶりです! あなたがいらっしゃらない日々は辛いです!)
(お、おう、ディード。まだ数日だろ……?)

 こいつも平常運転だな。全く大袈裟な物言いをする。

(カーズ、どうしたのさー? ぶちは元気なのさー?)
(イヴァか。それがなー、ぶちが喋ったんだよ)
(ええーっ!? 何て言ったのさ?)
(『時が来た』って一言。てか、これしか言わん)
(うむむー、それは謎なのさー)
(だよなー)
 
 さすが猫獣人。ぶちが気になるかー。

(兄貴、お久しぶりです! ちゃんと修行に励んでますよ!)
(アジーンか。工夫して闘える様になったかー?)
(ええ、そりゃも――)
(カーズ?! あなたのチェトレよー! 何々? 私の声が聞きたくなったの?)

 アジーンを押しのけたな。喋らせてやれよ。

(あー、うん。もうそれでいいや。そっちは元気そうだなー。バカ兄貴は使える様になったか?)
(もうー、照れちゃってー! 兄さんはうん、脳筋過ぎて話になんない。今日もエリックにボコられてたわよー)
(おい、確かに負けたけどなー。多少は工夫する様に頑張ってますよ!)
(あれでか……? 何か変わったっけか?)
(エリックさん、変わってますって! いやー、それにしても女子寮に入れるとかいいっすね、兄きぃがぐはっ!)
(アンタ、その思春期のガキみたいな発言するなって言ってるでしょ!)

 ユズリハに何か喰らわされたな……。何でこいつはこんなにガキなんだ?

(それで、父上は今日はお休みと聞きましたが。何か調子が悪いのですか?)

 アガシャよ、その質問をピンポイントでして来るとは。お前はエスパーか?

(え? カーズ様、何処か悪いのですか?!)

 ああー、そりゃディードは食いつくよな……。

(いや、まあアレだ。あんまり言いたくないんだが、女性体で過ごした時間が1ヶ月経ったらしくてな……。お腹と腰が痛くて死んでる)
(((((ああー)))))

 女性陣がハモリやがった……。

(カーズ、帰ったら赤飯焚いて貰いなさい。ミワコさんに!)
(ユズリハ……、どんな羞恥プレイだそれは?)
(ああ、おいたわしや……。わたくしが代わってあげたいです)
(おう、出来るんなら代わってくれ、ディード。鈍痛がキツイんだよ)
(ニャハハー、カーズもあの痛みがわかったのかなのさー)
(うん、わかったよ。もう勘弁して欲しい。しかも俺の場合は妙なフェロモンが出て周囲に魅了をばら撒くらしいからな。パンデミックを防ぐために室内から出れん)
(えー、何それ何それ?)

 チェトレがうるさいので簡単に説明した。


((キツイ……!))
(お、さすが野郎共にはこの辛さがわかったか?)
(いやー、男で良かったぜ……)
(それはヤヴァイっすね……)
(そうだよ、中身は男なのに男が寄って来るとか恐怖だろ!?)
(言葉がねーぜ)
(でも女の子にはもみくちゃにされてみたいっぶごげえ!!!)

 またか、アジーン。こいつはどんだけ残念なんだ?

(バカな兄がごめんねー。カーズも大変なのに)
(大変なんだよ、マジで! チェトレ、そいつはばーちゃんに報告しとけ)
(あいよー、任せといてー!)
(ははーん、カーズ、一人でキツいからみんなと話したくなったんでしょ?)

 まあ、暇潰しなのは確かだな。

(ユズリハ、あんまり心を抉って来ないでくれ。マジでお腹と腰がズンガズンガして痛いから)
(なにその擬音? ああー、でもわからなくはないわねー)
(もうこの話題やめない?)


 まあみんな相変わらずだった。まだ1週間そこらだしな。御陰で気が紛れたので、もうひと眠り。

 夕方に目が覚めると、リーシャにヴォルカ、シュティーナがお見舞いに来てくれた。アリアとアヤが上手く誤魔化してくれたので、ちょっと酷い風邪ということにしてくれた。そして多分フェロモンの影響なのか、泣く程心配された。何かごめん。

 約1週間、こうして病人の様にして、ほぼ面会謝絶で過ごした。俺は病原菌かな? 確かに久々の何もしない休みだったが、暇過ぎて死にそうだった。
 もう……、マジで早く解決したい。



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