118 / 133
第六章 魔神討伐・神々の業
112 お腹が痛い
しおりを挟む「カーズ、朝だよー」
「遅刻しちゃいますよー」
「う、ううん……? マジか……。お腹が痛いんだけど」
「昨夜から言ってたよね。大丈夫?」
「耐性が高いから、こんなことこっちに来てからはなかったのに……」
お腹が痛い。何だか腰も痛いし、身体が重くて怠くて気持ち悪い。
「あー……。何となく察し……」
「どういうこと? 取り敢えずトイレ……」
何とかベッドから起き上がり、重い身体を引き摺って部屋のトイレに行く。まあもう女性体でのトイレは慣れている。でも今日はいつもと全然違う。
「カーズ、気をしっかり持って下さーい」
「……何だそれ? とりま行ってくる……」
洋式の便座に腰掛ける。ヤバい、マジで何だこれ? 腰が超痛い……。
ぽたり……
「マジですか……」
血の雫。いやいやいやいや、それはないでしょ? 確かに女性体だけど、表面的なところだけじゃないの? この生理機能必要?
がちゃり。
腰とお腹を押さえながらベッドに戻り、俯せに沈み込む。
「おい、アリア……? 余計な機能を付けただろ?」
「あー、やっぱりですかー。カーズ、女性体でどのくらいの期間過ごしましたか?」
「えー? この世界に来てから数週間は寝たら女性体になってたのと、クラーチで体力が戻るまで約1週間はずっと女性体だったな……。完全にコントロールできるまではまだ結構かかったような……? 後は戦闘中にちょくちょく女性化したくらいかな……。痛たたたた!」
「恐らく1カ月は過ぎてるね……。睡眠時間でざっと半日だとしても」
「あははー、今日はお赤飯ですねー!」
こんにゃろー、マジで痛いってのに。相変わらずふざけてやがる。
「いらんわ! 何でこんな目に遭うんだよー……?」
「そりゃあ女性の姿で1月も過ごしたら、普通はそうなるんじゃないの?」
「ええー……、そんなリアルな設定いらんのだけど。あ、そうか。男性体に戻れば、この鈍痛も止むはず!」
魔力の制御で男性体へと変化させる……できない。
「出来ねえ……」
「女性としての身体的特徴が色濃く出ているときなのに、男性体に戻れる訳ないですよー?」
「嘘だろ……。暫くこの状態ってこと?」
「ですねー。よく出来てるでしょー?」
「なぜこんなリアルな機能を盛った? うげー、腰がズンガズンガする……」
「ズンガズンガ……。取り敢えず生理用品持って来るよ。ショーツの裏に付けるのと、中に入れるのどっちがいい?」
『中に入れる』とか怖過ぎる!
「付けるのでいいー。怖い」
しかし痛くて動けん。助けて下さい。
「じゃあ私が着替えさせるから」
アヤが慣れた手つきで、下着と生理用品をセットして着替えさせてくれた。ありがたいんだが、異常にハズイ。
そして再びベッドに横になる。マジで痛くて動けん。
「これって魔法で何とかならんの? キュアとか」
「あははー、自然現象には効きませんよ。痛み止めの薬を飲んで下さーい」
「お前、楽しんでるだろ?」
「いやあ、現在妹の設定のカリナが大人の女になった瞬間ですからねー」
「このやろ……。失礼なことを聞くが、神のお前にはないのか?」
「うーん、神には新しい神を身籠って産みだす時にしかそういう生理現象はないですよ」
「お前、俺の身体は女神の身体だとか言ってただろ?」
「あくまで性能は、ですよー」
「痛たたた……。じゃあ女性体でトータル1カ月過ごす度にこれが来ると?」
「まあ、その通りですね。人間に寄せて創造された肉体ですからねー」
絶望しかねえ! 世の女性達には悪いが、この機能は根本的に男性の俺にはマジでいらん! そして痛い!
「いらんところだけ寄せるな。いや、ちょっと待て。これが来るということは、俺は女性体の時は出産までできるということか?」
「おおー、よく気付きましたねー。パチパチパチ!」
「お前マジでふざけんなよ! 想像するだけで悪夢だ……」
「まあまあ、そんなことは絶対起こさせないから安心して」
アヤの優しさが染みる、ちくちょう! くっっそー、マジで痛い!
「まあ、絶対にないが。取り敢えず何か薬くれー。痛過ぎて動けん」
アリアが異次元倉庫から小さな錠剤入りの瓶を出した。受け取ると、『アリア商会』の文字が書いてある。商品名は『痛いの痛いの飛んでイケール』だ。ふざけた商品名しやがって。
「じゃあ、お水入れて来るね」
部屋の水道からアヤがティーカップに水を汲んで来てくれた。水関係の文化レベルは高いんだよな。中世に水道はないからな、普通は。でも助かる。
「甘いので水なしでも舐めとけばいいんですが、飲んだ方が効き目は早いですねー」
「その製品、世界中で売られてるよ。今になって色々と納得だけど」
「うん、効くなら何でもいいよ。うをー、お腹と腰がズンガズンガするー……」
「新しい表現だね。ズンガズンガって……」
「他に適した表現方法がない。ぐおー、ドズーンと来る……」
「今度はドズーンですかー、あははー」
さっさと効き目が欲しいので、適量の3錠を水で流し込む。その瞬間ほんの少しだけ痛みが引いた。効くの早過ぎるだろ。
「どうする? 慣れてないなら一日くらい休んだ方がいいと思うよ」
「初体験ですからねー」
「アリアうるさい。でもこれで休むのもなあ……。一応任務なんだし」
「真面目なんだから……。でも慣れていないなら辛いよ? 薬って言っても痛みを誤魔化してるだけだからね」
「あ! まあーそうですねー。今人前に出ると、色々と危険かもですねー、むぷぷw」
嫌な予感がする……。『あ!』って言いやがったぞこいつ。
「何か隠してるな……? 言わないとげんこつ喰らわすからな」
「うーん、実はですねー、カーズの肉体は私の神格をベースに他の神々の神格を少しずつ分け与えられて構成されたのは知っていますよね?」
「ああ、うん、それはもう何度も聞いたし」
「私が外見の創造は行ったのですが、最後の魂の定着とかの細かい作業はジジイの神創造の技術で仕上げたんですよ」
「へえー、そうだったのか? で、それがどうしたんだよ?」
「はー、そうなんだ。人間の肉体ベースじゃないから、細くても強靭なんだね」
アヤは何だか興味があるみたいだな。でもここから先は嫌な予感がする。
「神の肉体は何だかんだで神聖なのでー、周囲に魅力的に映りますしー、魅了ばら撒いてるのと同じと言ったでしょう?」
「……言ったなあ」
「そして人間的な機能を強く持たせるためにジジイが調節したんです。が、そのせいでー、性的特徴、特に女性的な状態の時はフェロモンが過剰分泌されます」
「あー、なるほど。道理でやたらと世話を焼きたくなってたんだ、私は」
ん? 神格者のアヤにまで影響があるのか?
「で? はよ言え。どうなるんだよ?」
「……超絶モテまくります。ストーカーされるレベルで。同性でもやたらと触れて来ますし、男性となると……」
「スト―――――ップ!!! 聞きたくない!!!」
「カリナへいきなりプロポーズや、カリナをオカ―――」
「ストップつってんだろうが!」
ごん! 起き上がって嬉々として話すアリアにげんこつ。
「痛ーい! ここに来てから毎日じゃないですかー?!」
「ストップって言うのに楽しそうに話すお前が悪い!」
恐ろしいことを口走りやがった。本当に女神かこいつ? 寒気がして来た。
「ちょっと待て、ここに来ていきなり、認識疎外をかけ忘れてたとは言え、あんなに男子が手紙やらアピールして来たのは……」
「これが近かったせいで、神格フェロモンが過剰に分泌されていたからでしょうねー。アハハハハー!!!」
うげえー、キツイ! これは登校したらマズイ。授業や探知どころじゃなくなる。寧ろ邪魔にしかならねえじゃねえか! それに着替えの時に女子がやたらと群がって来たのも合点がいく。
「てことで、痛みも引いたでしょうし登校しましょうか? 食堂行ってから」
「鬼か、おのれは!? 神格者のアヤでさえ変な庇護欲が湧いてるレベルなんだぞ! 人前に出れるか!」
「うーん、最近やたらとカーズの行動が気になったりしてたのはこれが原因……? でも私やユズリハにディードとかは何も他に影響ないよね?」
「あー、それは既に人族のベースがある状態で神格者になったからですよ。普通の人族より魅力的には感じられますけど、そこまでにはならないです」
「そっか、良かったー」
「俺は全く良くないんだが。いつまで人前に出られないんだよ?」
「それが終わるまでですねー。まあ1週間てとこでしょうか?」
長い……。しかもこの状態だと食堂にも浴場にも行けない。部屋にトイレや水道があるのは助かるけど。食事は運んで貰えばいい。でも衣服に洗浄効果があるとは言え、風呂にも入れないのは気持ち的にキツイしツラい。これだと風呂には当然浸かれないが、洗いに行くのにも人目がある。寝て過ごすしかないしなあ。TVくらい見たくなるぜ。
確かに痛み止めはあるものの、痛いものは痛い。多少は緩和されたが痛い。部屋に缶詰か……。任務もこの状態だとまともに闘えるか微妙だしな。
「キッツ―……!」
「てことで、役立たずカリナちゃんはここで寝ていて下さーい。任務は私とアヤちゃんでやっておきますからー、むぷぷぷw」
くそー、確かにそうだが、こいつに言われると無性に腹立つな。
「ま、まあ、こっちに来てからずっと忙しかったんだし、たまには休んで。二人でも何とかするから。それに正式な生徒じゃないんだからさ、気に病むことはないよ」
「あ、まあそうか……。すっかり学院に通う生徒の頭になってたかも」
「真面目ですねー。闘い続きだったので、英気を養うお休みだと思ってゆっくりして下さい。食事は運びますから。それにまともに動けないでしょー?」
「うん、いつも先頭に立って闘って来たんだしね。いい機会だからゆっくりして」
「絶対退屈で死ぬ気がする。今は痛みが酷いから何も考えられないけど」
確か酷いのは人にもよるけど3~4日前後? だった気がする。その後妙なフェロモンが収まるまでは絶対暇だ。
「うーむ、仕方ないですねー。じゃあこのスフィアをあげましょう。地球のTVが見れますよ。魔力を食うのであまりお勧めはしませんが。まあ今はどうせ女性体だし関係ないですかねー」
こいつは……。また妙なものを出して来た。こうやってサブカルチャーとか仕入れてるんだろうな。全く抜け目のない……。まあいいか。暇過ぎよりマシだ。
「色々とツッコミどころはあるが、ありがたく借りとくよ。痛みが引いたら暇とバトルだしな」
その後朝食を運んで貰って、二人は学院へ。数時間置きに腰や腹がズンガズンガするので、その度に痛み止めを飲む。はあ、キツイな。世の女性達を尊敬するわ。
ちょこちょこと睡眠を取りつつ、生理用品を取り換える。こういう女子ムーヴをしないといけないことが更にキツイ。
確かに休んだり遊んだりってコルドヴァにいたときくらいだしな。ああ、あの時も既に1週間女性体だった。今これが来て、ある意味良かったのかも知れない。個室がある状態だし。こんなので外に出たらパンデミックのバイオハザードだ。
本当に神様ってのは余計なことをしてくれる。何が『神格フェロモン』だ、ボケが!
しかし、このニルヴァーナに来てそんなに経つのか……。確かに怒涛の日々だったな……。この世界に来てからのことがダイジェストの様に頭に浮かぶ。しかし、いつもギリギリだった。よくまあ生きてるもんだ。
しかも今は神々と魔神との闘いに素性がわからない『大いなる意思』とやらとの闘いにまで巻き込まれている。それにアガシャが見たという、過去の機械文明。聞くからに危険な連中だ。
同じ人間相手に剣を振るいたくはないが、この世界を蹂躙するというのなら容赦はできない。
考え方や信条が異なるだけで、人間は他の人間に対して悪魔にもなれる。それは前世で嫌と言う程歴史を見て知っている。この世界を、大切なものを護るためなら、俺は剣を抜くだろう。その覚悟があったから、神剣ニルヴァーナを手に取ったんだ。
俺も、悪魔になれるのだろうか……?
・
・
・
いつの間にか眠っていた。
昼は寮の食堂に行こうと思っていたが、俺の基本的な活力は魔力だ。1食抜くくらいは何ともない。異次元倉庫には母さんやメイド組の料理や露店で買い貯めた食料が山ほどある。それによく考えたらリチェスターの自宅に転移して食事もできるじゃないか。
鈍痛が酷くて頭が回らなかった。いや、今も意識するとキツイけどさ。でも任務の最中に抜けるのもどうだろうと思うしなあー。だがみんなの様子を念話で聞いたり、お喋りするくらいはいいだろう。
恐らく鍛練したり、クエストこなしたりはしてそうだが、家には誰かいるだろう。アガシャに繋いでみるか……。みんないたら展開して貰おう。
(ん? 父上ですか?)
(ああ、ちょっと今日は俺は休まされてる。今家か?)
(はい、今日は特に何も緊急のクエストがないので。地下でみんな稽古していますね)
(あいつら好きだなあ。アガシャは何してるんだ?)
(えーと、家事の手伝いとかをしたところです。これから地下に向かおうかなと)
(そうか、偉いな。じゃあ折角だし、みんなとも話したい。スキルを展開してくれるか?)
(はい、もう着きますので。少々お待ち下さい)
周りの声が聞こえ始める。念話スキルを展開してくれたんだろう。
(アガシャ? え、何々? カーズから? 珍しいわね)
あ、これはユズリハだ。
(珍しくて悪かったな。デマキナ? との戦闘の時にアガシャと話したばかりだぞ)
(あはは、そうだった。あの時は助かったわ)
(何だよ、カーズか? 珍しいな)
エリックか。こいつもかよ。相変わらず息ぴったりだな。
(うるせー、機械神にやられかけてたんだろ?)
(ああー悪い悪い。ありがとよ。おい、カーズから念話だぞ、ディード、イヴァに竜兄妹)
(はっ、カーズ様お久しぶりです! あなたがいらっしゃらない日々は辛いです!)
(お、おう、ディード。まだ数日だろ……?)
こいつも平常運転だな。全く大袈裟な物言いをする。
(カーズ、どうしたのさー? ぶちは元気なのさー?)
(イヴァか。それがなー、ぶちが喋ったんだよ)
(ええーっ!? 何て言ったのさ?)
(『時が来た』って一言。てか、これしか言わん)
(うむむー、それは謎なのさー)
(だよなー)
さすが猫獣人。ぶちが気になるかー。
(兄貴、お久しぶりです! ちゃんと修行に励んでますよ!)
(アジーンか。工夫して闘える様になったかー?)
(ええ、そりゃも――)
(カーズ?! あなたのチェトレよー! 何々? 私の声が聞きたくなったの?)
アジーンを押しのけたな。喋らせてやれよ。
(あー、うん。もうそれでいいや。そっちは元気そうだなー。バカ兄貴は使える様になったか?)
(もうー、照れちゃってー! 兄さんはうん、脳筋過ぎて話になんない。今日もエリックにボコられてたわよー)
(おい、確かに負けたけどなー。多少は工夫する様に頑張ってますよ!)
(あれでか……? 何か変わったっけか?)
(エリックさん、変わってますって! いやー、それにしても女子寮に入れるとかいいっすね、兄きぃがぐはっ!)
(アンタ、その思春期のガキみたいな発言するなって言ってるでしょ!)
ユズリハに何か喰らわされたな……。何でこいつはこんなにガキなんだ?
(それで、父上は今日はお休みと聞きましたが。何か調子が悪いのですか?)
アガシャよ、その質問をピンポイントでして来るとは。お前はエスパーか?
(え? カーズ様、何処か悪いのですか?!)
ああー、そりゃディードは食いつくよな……。
(いや、まあアレだ。あんまり言いたくないんだが、女性体で過ごした時間が1ヶ月経ったらしくてな……。お腹と腰が痛くて死んでる)
(((((ああー)))))
女性陣がハモリやがった……。
(カーズ、帰ったら赤飯焚いて貰いなさい。ミワコさんに!)
(ユズリハ……、どんな羞恥プレイだそれは?)
(ああ、おいたわしや……。わたくしが代わってあげたいです)
(おう、出来るんなら代わってくれ、ディード。鈍痛がキツイんだよ)
(ニャハハー、カーズもあの痛みがわかったのかなのさー)
(うん、わかったよ。もう勘弁して欲しい。しかも俺の場合は妙なフェロモンが出て周囲に魅了をばら撒くらしいからな。パンデミックを防ぐために室内から出れん)
(えー、何それ何それ?)
チェトレがうるさいので簡単に説明した。
((キツイ……!))
(お、さすが野郎共にはこの辛さがわかったか?)
(いやー、男で良かったぜ……)
(それはヤヴァイっすね……)
(そうだよ、中身は男なのに男が寄って来るとか恐怖だろ!?)
(言葉がねーぜ)
(でも女の子にはもみくちゃにされてみたいっぶごげえ!!!)
またか、アジーン。こいつはどんだけ残念なんだ?
(バカな兄がごめんねー。カーズも大変なのに)
(大変なんだよ、マジで! チェトレ、そいつはばーちゃんに報告しとけ)
(あいよー、任せといてー!)
(ははーん、カーズ、一人でキツいからみんなと話したくなったんでしょ?)
まあ、暇潰しなのは確かだな。
(ユズリハ、あんまり心を抉って来ないでくれ。マジでお腹と腰がズンガズンガして痛いから)
(なにその擬音? ああー、でもわからなくはないわねー)
(もうこの話題やめない?)
まあみんな相変わらずだった。まだ1週間そこらだしな。御陰で気が紛れたので、もうひと眠り。
夕方に目が覚めると、リーシャにヴォルカ、シュティーナがお見舞いに来てくれた。アリアとアヤが上手く誤魔化してくれたので、ちょっと酷い風邪ということにしてくれた。そして多分フェロモンの影響なのか、泣く程心配された。何かごめん。
約1週間、こうして病人の様にして、ほぼ面会謝絶で過ごした。俺は病原菌かな? 確かに久々の何もしない休みだったが、暇過ぎて死にそうだった。
もう……、マジで早く解決したい。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる