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「がはっ!てめぇ何しやがる!!クソが」
そう言ってまだ手に持っていた刃物を青年に向かって投げつける。
「危ない!!」
思わず私はそう叫んでいた。だが、青年はその刃物を止めた。人差し指と中指だけで。そしてその刃物を下に落とし自分の足で踏み抑える。
「フッ、甘いな」
その言葉に男は逆上して青年に殴りかかった。青年はその手をいとも容易く掴むと男のみぞおちに膝蹴りを入れた。
「ヒィッ・・・・・・」
膝蹴りをさせたのは私じゃないのにそんな声が出ていた。それほどまでにえげつなかった。流血沙汰にはなっていないのに、なぜこれほどまでに怖いの?
男は気を失っていた。男が気を失うほどに強い膝蹴りをした青年は私の方を見て寄ってくる。
「大丈夫だったか?辛いかもしれないが一体何があったのか話してくれないか?」
青年が問いかけてくる。その声は先程までのような冷たい声じゃなく、優しかった。だから、私は泣いてしまった。
「ふ、ふぇぇぇえ・・・・・・お、おばあちゃんが!・・・おばあちゃんが!!」
頑張って説明しようとするが、嗚咽混じりで聞き取りづらかっただろう。それなのに青年は辛抱強く聞いてくれた。
「そうか、辛かったな」
話を全て聞き終わった青年はそう言って抱き締めて背中をトントンと叩いてくれた。抱きしめてくれるその体は私よりもずっと大きくて温かかった。安心する。さっきまではあんなに怖かったのに今は全然怖くない。
「もう落ち着いたか?」
青年が優しく問いかけてくる。その言葉にコクリと頷くと、青年が言う。
「お前には酷かもしれないが、その祖母の家まで案内してくれないか?」
間が空く。知らない人を連れていっていいのか迷う。確かにこの人は私の事を助けてくれた。だが、それだけではこの人が安全な人だという証明にならない。さて、どうしよう。
「・・・・・・嫌。」
そう言うと、青年は言う。
「・・・・・・理由を教えてくれ。」
「・・・・・・・・・貴方は私を助けてくれた。でも、それだけでは信用出来ない。貴方は私に顔を見せようとしない。だから、何か後ろ暗い事があるんじゃないのかと思ってしまう。だから嫌」
すると、青年は溜息をついた。
「お前は俺の顔を見ても後悔しないか?」
そう言った青年に頷く形で返答する。
そして青年はフードをを取った。
ー後書きー
今晩は祐翔です。今回のお話はどうでしたか?青年の顔が気になる所で切ってしまい申し訳ありません。タイトルの狼さんの通り物理的に狼なんでしょうか?それとも性格的に狼なのでしょうか?それは次回明らかになります。どうぞお楽しみに!
そう言ってまだ手に持っていた刃物を青年に向かって投げつける。
「危ない!!」
思わず私はそう叫んでいた。だが、青年はその刃物を止めた。人差し指と中指だけで。そしてその刃物を下に落とし自分の足で踏み抑える。
「フッ、甘いな」
その言葉に男は逆上して青年に殴りかかった。青年はその手をいとも容易く掴むと男のみぞおちに膝蹴りを入れた。
「ヒィッ・・・・・・」
膝蹴りをさせたのは私じゃないのにそんな声が出ていた。それほどまでにえげつなかった。流血沙汰にはなっていないのに、なぜこれほどまでに怖いの?
男は気を失っていた。男が気を失うほどに強い膝蹴りをした青年は私の方を見て寄ってくる。
「大丈夫だったか?辛いかもしれないが一体何があったのか話してくれないか?」
青年が問いかけてくる。その声は先程までのような冷たい声じゃなく、優しかった。だから、私は泣いてしまった。
「ふ、ふぇぇぇえ・・・・・・お、おばあちゃんが!・・・おばあちゃんが!!」
頑張って説明しようとするが、嗚咽混じりで聞き取りづらかっただろう。それなのに青年は辛抱強く聞いてくれた。
「そうか、辛かったな」
話を全て聞き終わった青年はそう言って抱き締めて背中をトントンと叩いてくれた。抱きしめてくれるその体は私よりもずっと大きくて温かかった。安心する。さっきまではあんなに怖かったのに今は全然怖くない。
「もう落ち着いたか?」
青年が優しく問いかけてくる。その言葉にコクリと頷くと、青年が言う。
「お前には酷かもしれないが、その祖母の家まで案内してくれないか?」
間が空く。知らない人を連れていっていいのか迷う。確かにこの人は私の事を助けてくれた。だが、それだけではこの人が安全な人だという証明にならない。さて、どうしよう。
「・・・・・・嫌。」
そう言うと、青年は言う。
「・・・・・・理由を教えてくれ。」
「・・・・・・・・・貴方は私を助けてくれた。でも、それだけでは信用出来ない。貴方は私に顔を見せようとしない。だから、何か後ろ暗い事があるんじゃないのかと思ってしまう。だから嫌」
すると、青年は溜息をついた。
「お前は俺の顔を見ても後悔しないか?」
そう言った青年に頷く形で返答する。
そして青年はフードをを取った。
ー後書きー
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