婚約破棄で幸せは得られるのか

手遅れマッキー(旧 来栖祐翔)

文字の大きさ
5 / 49
本編

しおりを挟む
そして裁判の当日。私は王宮に来ておりました。王宮と言っても、王宮の中にある審判の部屋にいますの。目の前にはマデリン様とジョセフ様がすわっている。ふたりの顔はとても余裕そうだ。その余裕顔すぐに崩して見せよう。
「これより審判を開始する。」
陛下が言って、審判が始まった。
「それでは最初にマデリン嬢とジョセフ殿の言い分を聞かせて頂こうか。」
「はっ。陛下、このクソ女は私の大切な存在マデリンを虐めたのであります。」
「ほう、そうか。では、具体的にどんなことをしたのだ?」
その質問には、マデリン様が目に涙を溜めながら、答えた。
「ミ・・・ミリアリア様はいつも私のものを隠したり壊したりしてきていて、・・・っ」
そしてボロボロと涙を流し出した。するとそんなマデリン様にジョセフ様は駆け寄って抱きしめる。
「やはり貴様か!!やはりお前は最悪だな」
ちょっと待て。そんなことしておりませんわ!そんなしょうもないこと、誰がするのでしょう?全くこれだから馬鹿は嫌いなのですわ。
「して、その行為をミリアリア嬢がしたという証拠はあるのか?」
陛下はあくまで優しく、マデリン様に問いかけた。
「な・・・ないです。ですが、本当に彼女にされたのです・・・!」
するとジョセフ様もマデリン様を援護するように言う。
「陛下、いじめを受けた張本人が言っているのです。間違ってはいないでしょう。」
陛下は一瞬顔を歪めたが、またすぐに優しい顔をされて、言ったのだ。
「そうであったか、大変であったのだな。」
「はい。もう心が張り裂けそうでした。」
マデリン様は顔を一瞬だけ、陛下が自分の味方となったと勘違いしたのかいやらしい笑みを浮かべた。でもすぐに、その顔を庇護欲のそそるような泣き顔にかえて、自分が可哀想アピールを続けている。
・・・はぁ、馬鹿ですわ。本物の馬鹿ですわ。こんな方々と話している時間が勿体ないわ。こんな茶番早く終わらせてしまいましょう。
さぁ陛下、存分に暴れてくださいませ。

ー後書きー
読んでいただきありがとうございます!
この小説ですが、なんと順位が27位になっていました!本当にびっくりです。
お気に入り登録をしてくれた方及びこの小説を読んでくださった皆様に感謝でいっぱいです。
本当にありがとうございます
しおりを挟む
感想 54

あなたにおすすめの小説

私を家から追い出した妹達は、これから後悔するようです

天宮有
恋愛
 伯爵令嬢の私サフィラよりも、妹エイダの方が優秀だった。  それは全て私の力によるものだけど、そのことを知っているのにエイダは姉に迷惑していると言い広めていく。  婚約者のヴァン王子はエイダの発言を信じて、私は婚約破棄を言い渡されてしまう。  その後、エイダは私の力が必要ないと思い込んでいるようで、私を家から追い出す。  これから元家族やヴァンは後悔するけど、私には関係ありません。

婚約者の命令により魔法で醜くなっていた私は、婚約破棄を言い渡されたので魔法を解きました

天宮有
恋愛
「貴様のような醜い者とは婚約を破棄する!」  婚約者バハムスにそんなことを言われて、侯爵令嬢の私ルーミエは唖然としていた。  婚約が決まった際に、バハムスは「お前の見た目は弱々しい。なんとかしろ」と私に言っていた。  私は独自に作成した魔法により太ることで解決したのに、その後バハムスは婚約破棄を言い渡してくる。  もう太る魔法を使い続ける必要はないと考えた私は――魔法を解くことにしていた。

完結 若い愛人がいる?それは良かったです。

音爽(ネソウ)
恋愛
妻が余命宣告を受けた、愛人を抱える夫は小躍りするのだが……

あなたの罪はいくつかしら?

碓氷雅
恋愛
 公爵令嬢はとある夜会で婚約破棄を言い渡される。  非常識なだけの男ならば許容範囲、しかしあまたの罪を犯していたとは。 「あなたの罪はいくつかしら?」 ・・・ 認証不要とのことでしたので感想欄には公開しておりませんが、誤字を指摘していただきありがとうございます。注意深く見直しているつもりですがどうしても見落としはあるようで、本当に助かっております。 この場で感謝申し上げます。

辺境は独自路線で進みます! ~見下され搾取され続けるのは御免なので~

紫月 由良
恋愛
 辺境に領地を持つマリエ・オリオール伯爵令嬢は、貴族学院の食堂で婚約者であるジョルジュ・ミラボーから婚約破棄をつきつけられた。二人の仲は険悪で修復不可能だったこともあり、マリエは快諾すると学院を早退して婚約者の家に向かい、その日のうちに婚約が破棄された。辺境=田舎者という風潮によって居心地が悪くなっていたため、これを機に学院を退学して領地に引き籠ることにした。  魔法契約によりオリオール伯爵家やフォートレル辺境伯家は国から離反できないが、関わり合いを最低限にして独自路線を歩むことに――。   ※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています

里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります> 政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

完結 報復を受ける覚悟の上での事でしょう?

音爽(ネソウ)
恋愛
目覚めたら、そこは記憶にない世界だった……

【完結済】婚約破棄から始まる物語~真実の愛と言う茶番で、私の至福のティータイムを邪魔しないでくださいな

をち。「もう我慢なんて」書籍発売中
恋愛
 約束の時間に遅れ、さらには腕に女性を貼り付けて登場したアレックス殿下。  彼は悪びれることすらなく、ドヤ顔でこう仰いました。 「レティシア。君との婚約は破棄させてもらう」  婚約者の義務としての定例のお茶会。まずは遅れたことに謝罪するのが筋なのでは? 1時間も待たせたあげく、開口一番それですか? しかも腕に他の女を張り付けて? うーん……おバカさんなのかしら? 婚約破棄の正当な理由はあるのですか? 1話完結です。 定番の婚約破棄から始まるザマァを書いてみました。

処理中です...