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10話

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立花side



埋め合わせのために、俺は美咲と2人でレストランに来ていた。

「え?」

美咲は笑って言う。

「お父さんがね、悠真に会いたいって!」

本当は今日、彼女に別れ話をするつもりだった。

「君のお父さんが・・・?」

彼女の父親はとある会社の社長で、ある程度知名度のある人だ。

「うん、ねぇ・・・悠真」

美咲はレストランの中で声を出して泣く。

「私をっ・・・捨てないでっ!」

もちろん、この言動に周りも驚く。

それ以上に俺も。

まさか美咲は凪のことを・・・?

取り敢えず落ち着かせるために一旦外に出ようとする。

「美咲、泣かないでちょっと外に出「そうやって!逃げないでよっ・・・」」

困った。

どうすればいい?

「分かった・・・分かったから落ち着いて?」

「ねぇ、ずっと私のそばにいてくれる?」

俺にはこう答えることしか出来ないんだ。

「・・・うん。」

ねぇ、凪。

報われないよね、俺ら。



~後書き~
もう日はまたいじゃってますが、昨日から2話連続投稿ですのでよろしくお願いします!!
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