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11話

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私は二年間も寝てたんだって。
そのお陰で身体の筋肉も弱くなってて、一人では起き上がれない。

あと、

「・・・凪っ・・・」

悠真には彼女がいる。

「ゆ・・・ま、スーコー・・・」

「ぅっ・・・く」

ねぇ。涙で顔が不細工になってるよ?

私の手を自分の頬に当てて、彼は言う。

「すきだっ・・・だいすきだぁ」

もう、

「ゆぅ、ま・・・ごめ・・・ね・・・」

会いに来ないみたいじゃない。

ホントのお別れみたいじゃない。
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