1 / 6
第1話 悪夢と希望
しおりを挟む
「やめて! 来ないで!」
「ソフィア、逃げようたって無駄だ。もうすぐだ、もうすぐ”時”がやってくる」
「魔王、やめなさい! そんなことして何になるのよ」
「目的は”時”が来ればわかるだろう。その前に、ソフィア、お前は邪魔だ」
この暗闇の中でもはっきりと存在がわかる黒い影は少女へ近づいていく。
「やめて! 近づかないで!」
「まずはお前を……殺す!!」
ソフィアは退いていたがつまづいてしまい床へ倒れた。
「だ、だめ、殺さないで……」
「ギィィィィッ」
重たい鉄製のドアが開く。そこからは外界の白くまばゆい光がさしていた。光が少年を照らしできたシルエットがソフィアの方へ歩いてくる。
ーーカッカッ……
一定のリズムで靴の音がその空間に響き渡る。
「おい! お前は誰だ! お前は俺を知らないのか!」
「あぁ、知らないさ。しかし、俺が言うべきただ一つのこと……
それは、その娘を離せってことだ!」
「俺は魔王だ! お前、死にたいのか?」
「君こそ、もうすぐこの空間は消えるがいいのかい?」
「くそ! もうこんな時間か、ソフィアが目を覚ましてしまう。まぁ、覚悟していろ!いつかお前たち二人をこの国まとめて消し去ってやる!」
「あぁ、その時は俺がちゃんと世話してあげるよ」
魔王は去り辺りは外界から差し込む光の白色と同色になっていく。
景色は見えやすくなり、少年の姿がはっきりと見えるようになった。その姿は見えたがある一点に目がいってしまった。
その目は右目が青色、左目が赤色だったのだ。
「あ、あなたは?」
「俺はまだ、名乗らないよ」
「そう、私は・・・」
「あぁ、知っているさ、ソフィアだろ?」
「な、なんで!?」
「さっき、彼が言っていたじゃないか」
「か、かれって魔王のこと?」
「そうそう、そんなやつだよ」
「でも、ありがとう。 私、私・・・とても怖かったの」
ソフィアは恐怖から解放されたせいか、目から涙を流す。その水滴はソフィアの頬を伝った。
「あぁ、怖かっただろうな。泣いてもいいさ。実際のところ俺も怖かったからな」
少年はニッと微笑んだ。
空間は徐々に崩壊し始める。
「アリスお嬢様、そろそろお目覚めだな」
「ソフィアお嬢様、お目覚めのお時間ですよ!」
「おはよう」
ソフィアは目を眠たげにこすりながら、メイド服を着たイリーナに挨拶を交わす。
「おはようございます。ソフィアお嬢様」
イリーナはソフィアの寝室にあるカーテンと窓を開ける。外から部屋へ入り込む光は
ソフィアの艶やかな金色の髪を照らしている。
すると、窓の木でできた枠に一羽の小鳥が止まった。小鳥は”朝”という言葉を語るようにかわいげにさえずる。
「あら、かわいい来客者ね」
ソフィアは小鳥に触ろうと小鳥に近づいたが
当然のように小鳥は空高くへさえずりながら飛び去ってしまった。
「うふふ、いそがしいのね」
「もう、お嬢様も忙しいんですよ! 朝食の準備はもうできているので食べに行きましょう」
「わかったわ」
ソフィアとイリーナは部屋から出て食堂へと向かった。
光が差し込む食堂にはかすかにフレンチトーストの甘いにおいが漂っている。
「ソフィア、おはよう」
「おはようございますお父様」
ソフィアはこの城の城主のウィンストンにいつもながら挨拶をした。
すると、ウィンストンはソフィアに一つ不安げに問いかけた。
「ソフィア、最近、眠っている間にうなされているがどうかしたのか」
「いいえ、何もないけど、夢が……」
「どうした? どんな夢だ?」
「それが、魔王が出てくるのです」
「魔王か……」
すると、キッチンからオレンジジュースを注いで運んできたもう一人のメイド、エミリーは口を開く。
「魔王ですか、そういえばもうすぐあの日ですね……」
「ソフィア、今日は私の仕事を手伝わなくてもいいから、外でも散歩してきたらどうだ?」
「でも、私、大丈夫だけど……?」
「いいや、疲れが出たのだろう」
「分かったわ、お父様がそれだけ言うのならそうするわ」
ソフィアは城内の広大な庭にあるガゼボの下でベンチに座っている。
穏やかな風が吹きソフィアの金色の髪をなびかせる。
ガゼボの周りには青々とした芝が生え春に入ったことを視覚的に伝える。
「オットーそろそろ起きなさい。もう10時よ」
「まだ眠たいよ、ソフィア」
「ほら! 起きなさい!」
ソフィアの近くには何の姿も見当たらないがソフィアの声をかけると体長20センチくらいの猫のような生き物がソフィアの前に現れた。その生き物は空中に浮遊していて人間のように会話をしている。
「ソフィア、おはよう」
「オットーどうしたの?最近目覚めるのが遅いわね」
「春は気持ちがいいから、精霊としてはゆっくり寝ていたいんだよ」
「そんなの精霊だけじゃないわよ。私だってゆっくり寝たいのよ」
「じゃぁ、もうちょっと寝てようよ」
「だーめ! ほら、小鳥も飛んでるわよ!」
「あれは小鳥じゃないよ?」
「じゃぁ、鳥?」
「ううん、そういうことじゃなくて、あれは人間だよ!」
ソフィアは再び空を見上げる。
空からは確かに人が落下してきていた。
「大変!助けなくちゃ! オットー、彼が落下するところまで連れてって!」
「もう、眠たいけど、しょうがないなぁ。いくよ!」
オットーは手を合わせ呪文を唱えた。
ソフィアが目を開けるとその場所は城内ではなく城下町にたたずむ家の上だった。
「ここね、もうすぐ落ちるじゃない。魔法を使うしかないわね」
「うん! ここからはソフィアの番だ」
「精霊たちよ、今私の手に力を与えなさい。トーロフ!」
すると、空から落ちてきた人間は徐々に落下速度が低下しゆっくりと地面へと背をつけていく。
「あなた、大丈夫?」
「ソフィア、この少年は意識を失っているみたいだよ」
「そ、そう。それなら良かった。死んでいないのね」
「目を覚ますまで待っていようか」
「ソフィア、ソフィア、少年が目を覚ましそうだよ」
「あら、私まで眠っちゃってたわね」
ソフィアはそう微笑み、少年をみた。
「う、うぅ、こ、ここは……」
「あなた、空から落ちてきたのよ」
「そ、そういえばそんな気が…… はっ!」
「どうしたの?」
「ひ、膝枕!?」
少年はかすかに顔を赤らめた後に起き上がろうと試みるがオットーが少年を止めた。
「まった。君はもう少し横になっておいた方がいい」
「猫が喋っているのか?」
「ぼ、僕は猫じゃない! ソフィアに仕える大精霊オットーだ!」
「精霊?そんなものがいるのか!? それよりここはどこなんだ! 外国に来たのか!?
いいや、ここは日本だよな? そうであってくれ!」
「ねぇ、オットー。ニホンという町をしってる?」
「全国の精霊に聞いてみたけど、そんな町はないようだよ」
「街の話はおいておきましょう。私はサルバドール・ソフィアよ。こっちは……」
「あぁ、知っているさ大精霊オットーだろ?」
「な、なんで!?」
「さっき彼が、言っていたじゃないか」
ふと、ソフィアには今朝の夢の記憶が蘇る。
「ね、ねぇあなたの名前は?」
ソフィアの声は微かに震えていた。
「俺は西城 海人だ」
「変わった名前ね、サイジョウ カイトか…ねぇ!カイトって読んでもいいかしら?」
「あぁ、別にいいが……なんで泣いているんだ?」
「だって、だって、カイト。あなたが救世主だったのね!」
ソフィアの頬を二滴の涙が流れる。
「お、オットー。これはどういうことだよ」
「はるか昔、今から大体9999年前の歴史に遡るんだ。世界は魔王によって征服されていた。しかし、魔王を倒したのはレッドアイとブルーアイを持ち備えた伝説の魔道士だった。ほら、君はそのようにオッドアイだろう?」
「これか・・・」
「ソフィア、逃げようたって無駄だ。もうすぐだ、もうすぐ”時”がやってくる」
「魔王、やめなさい! そんなことして何になるのよ」
「目的は”時”が来ればわかるだろう。その前に、ソフィア、お前は邪魔だ」
この暗闇の中でもはっきりと存在がわかる黒い影は少女へ近づいていく。
「やめて! 近づかないで!」
「まずはお前を……殺す!!」
ソフィアは退いていたがつまづいてしまい床へ倒れた。
「だ、だめ、殺さないで……」
「ギィィィィッ」
重たい鉄製のドアが開く。そこからは外界の白くまばゆい光がさしていた。光が少年を照らしできたシルエットがソフィアの方へ歩いてくる。
ーーカッカッ……
一定のリズムで靴の音がその空間に響き渡る。
「おい! お前は誰だ! お前は俺を知らないのか!」
「あぁ、知らないさ。しかし、俺が言うべきただ一つのこと……
それは、その娘を離せってことだ!」
「俺は魔王だ! お前、死にたいのか?」
「君こそ、もうすぐこの空間は消えるがいいのかい?」
「くそ! もうこんな時間か、ソフィアが目を覚ましてしまう。まぁ、覚悟していろ!いつかお前たち二人をこの国まとめて消し去ってやる!」
「あぁ、その時は俺がちゃんと世話してあげるよ」
魔王は去り辺りは外界から差し込む光の白色と同色になっていく。
景色は見えやすくなり、少年の姿がはっきりと見えるようになった。その姿は見えたがある一点に目がいってしまった。
その目は右目が青色、左目が赤色だったのだ。
「あ、あなたは?」
「俺はまだ、名乗らないよ」
「そう、私は・・・」
「あぁ、知っているさ、ソフィアだろ?」
「な、なんで!?」
「さっき、彼が言っていたじゃないか」
「か、かれって魔王のこと?」
「そうそう、そんなやつだよ」
「でも、ありがとう。 私、私・・・とても怖かったの」
ソフィアは恐怖から解放されたせいか、目から涙を流す。その水滴はソフィアの頬を伝った。
「あぁ、怖かっただろうな。泣いてもいいさ。実際のところ俺も怖かったからな」
少年はニッと微笑んだ。
空間は徐々に崩壊し始める。
「アリスお嬢様、そろそろお目覚めだな」
「ソフィアお嬢様、お目覚めのお時間ですよ!」
「おはよう」
ソフィアは目を眠たげにこすりながら、メイド服を着たイリーナに挨拶を交わす。
「おはようございます。ソフィアお嬢様」
イリーナはソフィアの寝室にあるカーテンと窓を開ける。外から部屋へ入り込む光は
ソフィアの艶やかな金色の髪を照らしている。
すると、窓の木でできた枠に一羽の小鳥が止まった。小鳥は”朝”という言葉を語るようにかわいげにさえずる。
「あら、かわいい来客者ね」
ソフィアは小鳥に触ろうと小鳥に近づいたが
当然のように小鳥は空高くへさえずりながら飛び去ってしまった。
「うふふ、いそがしいのね」
「もう、お嬢様も忙しいんですよ! 朝食の準備はもうできているので食べに行きましょう」
「わかったわ」
ソフィアとイリーナは部屋から出て食堂へと向かった。
光が差し込む食堂にはかすかにフレンチトーストの甘いにおいが漂っている。
「ソフィア、おはよう」
「おはようございますお父様」
ソフィアはこの城の城主のウィンストンにいつもながら挨拶をした。
すると、ウィンストンはソフィアに一つ不安げに問いかけた。
「ソフィア、最近、眠っている間にうなされているがどうかしたのか」
「いいえ、何もないけど、夢が……」
「どうした? どんな夢だ?」
「それが、魔王が出てくるのです」
「魔王か……」
すると、キッチンからオレンジジュースを注いで運んできたもう一人のメイド、エミリーは口を開く。
「魔王ですか、そういえばもうすぐあの日ですね……」
「ソフィア、今日は私の仕事を手伝わなくてもいいから、外でも散歩してきたらどうだ?」
「でも、私、大丈夫だけど……?」
「いいや、疲れが出たのだろう」
「分かったわ、お父様がそれだけ言うのならそうするわ」
ソフィアは城内の広大な庭にあるガゼボの下でベンチに座っている。
穏やかな風が吹きソフィアの金色の髪をなびかせる。
ガゼボの周りには青々とした芝が生え春に入ったことを視覚的に伝える。
「オットーそろそろ起きなさい。もう10時よ」
「まだ眠たいよ、ソフィア」
「ほら! 起きなさい!」
ソフィアの近くには何の姿も見当たらないがソフィアの声をかけると体長20センチくらいの猫のような生き物がソフィアの前に現れた。その生き物は空中に浮遊していて人間のように会話をしている。
「ソフィア、おはよう」
「オットーどうしたの?最近目覚めるのが遅いわね」
「春は気持ちがいいから、精霊としてはゆっくり寝ていたいんだよ」
「そんなの精霊だけじゃないわよ。私だってゆっくり寝たいのよ」
「じゃぁ、もうちょっと寝てようよ」
「だーめ! ほら、小鳥も飛んでるわよ!」
「あれは小鳥じゃないよ?」
「じゃぁ、鳥?」
「ううん、そういうことじゃなくて、あれは人間だよ!」
ソフィアは再び空を見上げる。
空からは確かに人が落下してきていた。
「大変!助けなくちゃ! オットー、彼が落下するところまで連れてって!」
「もう、眠たいけど、しょうがないなぁ。いくよ!」
オットーは手を合わせ呪文を唱えた。
ソフィアが目を開けるとその場所は城内ではなく城下町にたたずむ家の上だった。
「ここね、もうすぐ落ちるじゃない。魔法を使うしかないわね」
「うん! ここからはソフィアの番だ」
「精霊たちよ、今私の手に力を与えなさい。トーロフ!」
すると、空から落ちてきた人間は徐々に落下速度が低下しゆっくりと地面へと背をつけていく。
「あなた、大丈夫?」
「ソフィア、この少年は意識を失っているみたいだよ」
「そ、そう。それなら良かった。死んでいないのね」
「目を覚ますまで待っていようか」
「ソフィア、ソフィア、少年が目を覚ましそうだよ」
「あら、私まで眠っちゃってたわね」
ソフィアはそう微笑み、少年をみた。
「う、うぅ、こ、ここは……」
「あなた、空から落ちてきたのよ」
「そ、そういえばそんな気が…… はっ!」
「どうしたの?」
「ひ、膝枕!?」
少年はかすかに顔を赤らめた後に起き上がろうと試みるがオットーが少年を止めた。
「まった。君はもう少し横になっておいた方がいい」
「猫が喋っているのか?」
「ぼ、僕は猫じゃない! ソフィアに仕える大精霊オットーだ!」
「精霊?そんなものがいるのか!? それよりここはどこなんだ! 外国に来たのか!?
いいや、ここは日本だよな? そうであってくれ!」
「ねぇ、オットー。ニホンという町をしってる?」
「全国の精霊に聞いてみたけど、そんな町はないようだよ」
「街の話はおいておきましょう。私はサルバドール・ソフィアよ。こっちは……」
「あぁ、知っているさ大精霊オットーだろ?」
「な、なんで!?」
「さっき彼が、言っていたじゃないか」
ふと、ソフィアには今朝の夢の記憶が蘇る。
「ね、ねぇあなたの名前は?」
ソフィアの声は微かに震えていた。
「俺は西城 海人だ」
「変わった名前ね、サイジョウ カイトか…ねぇ!カイトって読んでもいいかしら?」
「あぁ、別にいいが……なんで泣いているんだ?」
「だって、だって、カイト。あなたが救世主だったのね!」
ソフィアの頬を二滴の涙が流れる。
「お、オットー。これはどういうことだよ」
「はるか昔、今から大体9999年前の歴史に遡るんだ。世界は魔王によって征服されていた。しかし、魔王を倒したのはレッドアイとブルーアイを持ち備えた伝説の魔道士だった。ほら、君はそのようにオッドアイだろう?」
「これか・・・」
0
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる