異世界の地、七光りの冒険

mikasaball

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近未来編

49.祝、ギルド結成

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 ギルド立ち上げ依頼をクリアした怜央は、改めて学生課から申請書類を貰った。
それにギルド名、加入メンバーなどを記入し再度提出すれば正式に設立となる。

 一行が寮に戻ると、リヴィアの作った料理で打ち上げを始めた。

「それではギルド結成を祝して、乾杯!」
「「「乾杯!」」」

 各々はグラスを交わして、キンキンに冷えたドリンクを仰いだ。

「いやーほんま楽しかったわ!ビーチに可愛い子多かったしなー」
「何言ってんのよ、ナンパ失敗してたくせに」
「あれは滑稽だったわね」
「しつこ過ぎてビンタくらってたのは流石に笑ったな」

 一行はミカエルを待つ傍ら、目の前のビーチで遊んでた時を振り返っていた。

「うるさいわい! それよりよ、ギルドの名前はどうすんだ? もう決まってんのか?」

 コバートは肉料理を口に放りながら、話題逸らしも兼ねて怜央に尋ねた。

「皆が良いって言うかはわからないけど、『ホワイトダイアモンド』ってどうかな」
「ホワイト~? なんで一番下のホワイトなのよ。どうせなら上のブラックでしょう!」
「初心忘れるべからずってな。敢えてだよ、敢えて」
「それ以外にも意味があったりするんじゃないかしら?」
「おー、よく勘づいたなテミス。実はある」
「してそれは?」
「ああ、ダイアモンドってのは宝石の中でも硬い石ってのは皆も知ってるだろ? だから、強い絆とか固い意志の象徴にもなってる。どうだ? 悪くない由来だろ?」
「……どうせなら『テミス教』とかにしましょうよ。私の信者集めと布教もできて一石二鳥じゃない?」
「……他にいい案ある人ー?――無さそうだね。じゃあ『ホワイトダイアモンド』でいいと思う人拍手!」

 怜央が率先してパチパチ叩いていると、真っ先にシエロとミカエルもそれに乗ってくれた。
次にアリータとコバート。

「まあ『テミス教』よりはマシそうよね」
「右に同じ。どんなやばい宗教になるか想像に難くねーからな」

 テミスはぶうぶう文句を言うも、怜央は流した。

「はい! それじゃ『ホワイトダイアモンド』に決定ね! ギルドホームについてはお金が無いのでここを拠点登録しておきます。またお金が貯まったら考えよう! ということで、何か質問ある人ー? 」

 怜央が見回すとアリータが手を挙げたので指名した。

「このギルドは何系のギルドにするつもり?」
「今のところ冒険ギルドにするつもりだけど……?」
「まあそうなるわよね。商いする訳でもなく研究する訳でもなし。それで良いと思うわ」

 怜央は頷いて、問題ないことを表すと他に無いか聞いて回った。
結局それ以外特に無かったので次の話題へと変わった。

「皆に聞きたいんだけど、他にギルドメンバー集めるとしてどんな人が必要だと思う?  というか誰かお勧めの人とか居ない?」
「いる事にはいるわよ?  やっぱり頭のキレる参謀タイプが1人くらい欲しいから、図書館で有名の彼なんてどうかしら?」
「図書館で有名の彼?」

 怜央が聞き返すとコバートが答えた。

「ほら、前行った時本の山に埋まってた奴だよ。後で知ったんだが、めっっっちゃ頭いいことで有名らしいぜ?」
「なるほど、確かに良いかもしれないな」
「ただねー……」
「ただ?」

テミスは腕を組み、渋そうな顔をして言った。

「彼は変人ということでも有名なのよ。他のギルドも誘ってるけど全然乗ってこないらしいわ。お陰で今もフリーなんでしょうけど」
「そりゃまた……大変そうで。――まあわかった、候補には入れておこう。他には?」

 次に提案したのはコバートだった。

「やっぱ経験豊富な人がいいよな。場数踏んでるってだけで価値あるぜ」
「――一理あるわね。そういう人程どんな状況でも冷静な判断を下すものだし」
「ふむ……。確かにそんな人がいれば欲しいけど、引き抜きとかでないと難しいんじゃないか?」
「そこは心配ない! 今フリーでなおかつそれに当てはまる人に心当たりがある!」
「おお……いいね!」
「今度時間ある時紹介するわ!」
「頼む」

 そして怜央が他に無いか聞いたところ、もう意見も出てこなかったのでメンバー集めに関してはこれで打ち切った。
怜央はこの時、傍らに佇むリヴィアに何度も熱視線を送っていたのだが、本人が気付いていたかは定かではない。

「そういえば話は変わるけど、結局怜央はどこの学部にするのよ? 選択の締切までそんな無いわよ?」
「学部かー。特に取りたいと思ってる講義には特定の学部じゃないと受けられないっていう講義もないんだよなあ……。とりあえず、俺の能力を考えると異能学部が順当かな」

 アリータはデザートのアイスに手を付け始めた。

「決まってるなら早めにしといた方がいいわ。携帯から登録できるし、一瞬で終わるわよ」
「ああ、今夜にでも登録するよ」

 気を使ってくれたことに感謝しつつ、怜央はある程度腹も膨れたので席を立った。
怜央はテーブルの隅で書類に記入すると、それを持って出かける素振りを見せた。

「夏目様、これからお出かけですか?」
「ああ、どうせだからもう出してこようと思ってさ」

 怜央はシエロに書類を掲げ見せた。

「そういうことでしたら、私も一緒に行きます!」
「そんなわざわざ来なくても大丈夫だよ」
「いえ! 街にも慣れたいですし、ここは是非!」

 引かないシエロに怜央は折れた。

「わかった。じゃあ行こうか」
「はい!」
「どうせならミカエルも一緒に見て回る?」
「よろしいのですか?」
「勿論」

 こうして、シエロとテミスを連れて、学生課へと赴くことになった。
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