アルファなオメガ

くりごりら

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1.俺、実はオメガです

★ヤっちゃった

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「え?リツもう篠宮とヤッたの!?」

とある昼下がり。
静かで平和な俺の家にイヅの大声が響き渡った。

「ちょっと声大きいよイヅ」

「いや誰もいないよ...
   じゃなくて!本当に言ってる!?」

「本当だよ。なんで嘘つく必要があるの。」

「え、だって篠宮が来たって言ったの4日前だよ!?」

しょうがないじゃんか...

「だって向こう発情期ヒートきてたんだもん。」

「だからって...」

「別にいいじゃん番になった訳でもないし」

俺は、まるで赤ん坊が初熱を出した時の母親のように焦るイヅを横目にして言った。

「違うよ、俺はリツの体が心配なだけだよ!そのうち悪いアルファに流されるんじゃないかって」

「イヅは心配し過ぎだよ。」

「っ......」

イヅはまだ何か言いたそうだったけど、これ以上は聞きたくなかったから強制的に話を切り上げた。

(そんな事くらい自分が一番わかってるよ。)

俺がどれだけ流されまいと気をはっているかイヅには分からない

誰にも分かるはずないんだ。

そしてどんどん孤独になっていき、身もすり減ってくる。

もう疲れたなぁ...。

どんなに優秀なオメガでも、ずっと気をはってるのは結構キツい

行為中に何回
(もうこのアルファでいいや)
と思ったことか。

その度に

(大丈夫。俺好みのアルファが来るまで。
 あと少しだから...頑張れ......)

そう自分に言い聞かせ今まで生きてきた。

(...でも篠宮アイツはちょっと違った)

行為を思い出すたびにお腹の底が疼くのはうまれてはじめてだった。

(行為にもっていく流れは同じだったんだけどな)

____________________________________________

ダンッ!!!

「いっ...!」

手を掴まれて壁に押し付けられた俺は、痛みに顔を歪ませた。

「ハァ...ハァ...」

(ん?これってまさか...)

「ねぇ篠宮くん。もしかして発情期ヒートきてる?」

「お前...オメガだろ......」

(あー...俺も最近お預け状態だな。)

そう言えば近頃2ヶ月くらいセックスをしていないことを思いだした。

「分かった、分かったよ。相手してあげるから。
   その前に手放して...痛い」




ドサッ


「え!?ここでヤんの!?」

「わりぃ...我慢できねぇ...」

え、ちょ、ここ教室!!

「誰か来るかも...!」

「鍵閉めたから来ねぇよ...」

そーいう問題じゃない!!


俺が心の中で騒いでる間に、篠宮は俺の服を脱がせてきた。

「え、ちょ、まっ...」

久々の感覚に恥ずかしさを覚え、顔を隠す。

「おい、顔見せろよ」

「無理...恥ずかしい...」

「チッ」

グイッ「うわっ!!」

篠宮は素早く俺の腕をクロスさせて頭の上で縛り、身動きができない状態にした。

「えっ!ちょ、篠宮...腕...んっ」

ほどいて、と言おうとした瞬間、俺の唇を篠宮の唇が塞いだ。

「ん......ふっ...んん...」

貪られるようなキス

どうしても唇の端から声が漏れてしまい、エロい声が出てしまう。

「っは...も、篠宮ぁ...」

「ミヅキでいい」

篠宮はそう言い捨てると、俺のシャツを勢いよくめくった。

「......ヒッ!」

(う...あ...なにこれ...)

乳首をつままれた瞬間、ビリビリと電流のようなものが走った。

「ね、ちょ...乳首やめ、」

「......」

ミヅキは俺の言葉を無視して胸の突起物を舌で弄んでいた。

「ンン...!!!」

勢いよく吸い付かれると、背中が大きく仰け反った。

「ぅあ...っ!それだめ、ぇ...きもち...」

とどまることなく与えられる快感になすすべもなく、ただ感じることしか出来ない。

「も、胸はいいから...はやく、いれ...」

もう俺の陰茎がパンパンに膨れ上がり、限界を迎えていた。

ミヅキはチラッと俺を見ると、下半身に手をすべらせた。

「ぅあぁぁ...っ!!」

ズボンの上から掠っただけで背中が大きく跳ね上がり、勢いよくイッてしまった。

「...ぅ...ぅぁ......んっ...」

ビクッビクッと体がまだ痙攣している。

「触っただけでイクとか...エロいな」

「ちが、う、」

(最悪...こんなすぐイクとは思わなかった...)

「そろそろ挿れるぞ」

「ん...ふ、ぅ......あ...っ」

俺の秘部に猛々しいモノをあてがわれ、肉壁をゆっくりと割って入ってくる。

「っ...く」

「あ...ぁあぁぁ、ん...っ!」

「ハァ...ぜんぶ入った」

「ハァ...ぁ...」

(大きすぎんだよ、バカ!)

体の中に入っている大きな熱いモノが、これでもかという程存在を主張していた。

「動くぞ...」

「あっ  あっ  あっ  ん、ぁ...はげ、し...」

「く、ふっ...」

はじめから俺の奥深く、1番感じやすいところを積極的に攻められ、強い快感が身体中を駆け巡った。

「あっ...ひ...や、ぁ...あ...あっ」

「く...出る...っ」

「ん、ん...あっ...は...」

「出すぞ...っ」

「ぁああぁあぁぁあ...!!」

____________________________________________

(久々すぎて腰が痛い...)

ズキズキいう腰を抑え、
送っていく、というミヅキの申し出を断って歩いて帰った。





これが俺とミヅキの初セックスだよ


まさかこの行為が俺の人生を反転させてしまうなんて、この頃の俺は知るよしもなかっただろう。
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