月曜9時の恋人 ――上司と部下のリモート勤務録

斎宮たまき/斎宮環

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第4話 同じ月を見ていた

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 週明けの九時ちょうど、画面が立ち上がる。
 映ったのは、少しだけ疲れた顔の桐谷さんだった。目の下に淡い影、シャツの一番上のボタンは留めたままなのに、襟のあたりがどこかくたびれて見える。カメラの後ろ、窓際に置かれた観葉植物の葉に朝の光が縁取りをして、緑が薄く透けていた。

「おはようございます」

「……おはよう、真柴くん」

 声は落ち着いているが、音の端が乾いている。咳はもう出ていない。けれど、言葉の合間に小さな呼気の乱れが混ざっているのを、耳が拾ってしまう。

「週末、休めましたか?」

「うん、休んだよ。休んだけど……」と、彼は苦笑して、目線を少し落とした。「リリース、遅れそうでさ」

 胸の奥で、間髪入れず何かが跳ねた。

「僕も、手伝わせてください」

 反射に近い声だった。自分でも驚くほど迷いがない。言葉がモニターを越えていくとき、目の前の空気が少しだけ澄む気がした。

「助かる。今週は今日・明日が山場だ。仕様の最終差し替えと、QAの追加観点。あと、CS向けの一時FAQをざっくりでいいから形にしたい」

「了解しました。差し替え仕様とFAQ、僕が先に叩き案出します。QA観点は、昨秋の案件で使った観点表をベースに拡張します」

「頼りになる」

 短い言葉なのに、救われる音がする。「頼りになる」。今、必要としている場所と、そこに手を伸ばした自分の位置が一致して、身体の輪郭が少し強くなる。

 全体ミーティングが始まって、カメラの格子にいくつもの名前だけが並び、誰かの声が淡々とタスクの山を読み上げる。画面共有に切り替わると、青いUIのテスト環境が光の矩形として部屋の暗部を照らす。週明けの朝は、それだけで少し冷たい。

 十一時過ぎ、いったん散会。ふたりだけが回線に残る。短い沈黙。小さく息を飲む音。たぶん僕のほうだ。

「昼は各自で回しつつ、十五時に二十分だけ合流しよう。進捗、同じ画面見ながら詰めたい」

「了解です」

 その「同じ画面」という言葉が、思いのほか重みを持って落ちる。離れているのに、“同じもの”を見るという約束は、どうしようもなく親密だ。

 通話は切らず、マイクだけをミュートにして、それぞれの仕事に戻る。キーボードの音は一定の雨粒みたいに整って、時折、資料をめくるようなマウスホイールの音が混じる。台所で湯が小さく鳴り、僕はインスタントのスープをマグに注いだ。湯気がレンズに触れないよう、カップを画面の外側にずらす。

 昼を過ぎて、文言差し替え・スクショ差替・ボタンの説明文の語尾統一――単純なはずの作業が、焦りと慎重の両方を連れてやってくる。語尾一つを直して、プレビューで見る。青い光が、窓辺の白に反射して輪郭を滲ませる。その青は冷たいが、見慣れてくると不思議に心が落ち着く。海の深いところの色に似ていると思う。驟雨の前にひっそりと大きくなる静けさみたいな、温度を持たない静けさ。

 十五時、合流。
 彼の共有画面に、僕が直した文が並ぶ。

「“診断開始”の下のサブ文言、よくなったね。クリックの心理抵抗が下がる」

「“今すぐ”を外して“かんたん”を頭に出しました。“今すぐ”は背中を押すけど、今のユーザーは押されると引くので」

「わかる。押さないで置いておく、のがいい」

 短く笑い合う。マイクを通した笑いは、口角が上がった時間の長さまでは伝えないけれど、それでも温度の方向は確かに伝える。画面の右上には、天気のウィジェット。曇りのアイコンが、夕方の予告みたいに鈍く光っている。

「この先、二十ページ。手分けしよう」

「僕はFAQに入ります。テンプレある程度流用して、今回の仕様固有のところだけ実例化します」

「じゃあ俺はQAの観点表、過不足確認して、明日テストに回せるところまで分解する」

「はい」

「夜、回線、つなぎっぱなしでもいい?」

「もちろん」

 “つなぎっぱなしでもいい?”
 そう言うときの声は、仕事の話とほとんど変わらないのに、なぜか胸の奥で別の引っかかり方をする。大きな意味を持たせようとしなくても、意味は勝手に居場所を見つけてしまう。

 夕方、画面の青は少し濃くなる。通知音がいくつか鳴って、チャット欄に短い“OK”や“助かります”が増える。指が熱を持ち、肩がこわばる。ふと画面の隅で、彼がカップを持ち上げるのが見えた。薄い湯気。鼻筋をゆっくり通る呼気。微かな咳払い。

「コーヒー、淹れました?」

「うん。苦いのに、甘い香りがする」

「豆、変えました?」

「土曜に、街の焙煎所で少しだけいいやつを。ご褒美に」

「いいですね。リリースが無事に終わったら、その名前を教えてください」

「終わったら。……終わらせよう」

 彼は、言葉の最後を小さく結ぶ。決意の輪郭だけを残して、その内側に余白を置くみたいな言い方だ。強く言い切るより、信じて委ねる行き方。たぶんこの人は、いつもそうやって誰かと並んできたのだと思う。少しうらやましい。うらやましさは、そのまま目標の影にもなる。

 十九時を少し回った頃、空腹が仕事の能率を目に見える形で奪っていく。冷蔵庫から作り置きの鶏むねのサラダを出して、ドレッシングをかける。画面の向こうでは、猫のカフカが机の上を横切る後ろ姿が一瞬映って、すぐに消えた。尻尾だけがフレームにひらりと残る。

「今、カフカが通りましたね」

「通った。邪魔をしに。彼女は絶対にここに来るとわかっているタイミングで横切る天才だ」

「可視性の鬼」

「そう。最大限の可視性をもって、最小限の生産性を奪う」

「それは……愛され方が上手いですね」

 自分で言って、心臓の内側が微かに跳ねる。彼は笑った。目尻に小さな皺が寄る。笑い終わって、息の置き場所を探すみたいに、ほんの少しだけ視線を外に向ける。窓のほう。まだ夜ではないが、光はもう白ではない色になっている。

 二十一時、通話はそのままに、仕事はそれぞれに深く潜っていく。FAQの問いと答えは、生活言語に近づけるほどに難しい。専門語を使うと早いのに、それでは届かない人がいる。届かない言葉は、書いても書かなかったのと同じだ。僕は一文を短くする。主語を明確にする。比喩をひとつだけ残して、あとは削る。削るたび、画面の青がわずかにきれいになる。

 二十三時を越え、部屋の音が透明になる。外の道路は静かで、ときどき遠くの救急車が高い音を置いていく。カーテンはもう閉めたのに、青い画面が部屋の白壁を塗り替える。画面の端に映る自分の横顔が、少し大人びて見える。疲れているから、かもしれない。あるいは、誰かと同じものを見ているから、かもしれない。

「進捗、どう?」

 彼の声が小さく落ちてくる。音量は同じなのに、夜の空気の密度が上がって、声が近い。いつもより近い。

「FAQ、二十本仕上がりました。残り十本、明け方までに叩きます。テスト観点はどうですか?」

「分解完了。あとは明日、各担当に割り振れば回る。真柴くんの差し替えがタイトライン」

「やり切ります」

「うん。ありがとう」

 ありがとう、という音の居場所を、僕は前よりうまく受け取れるようになった気がする。相手の礼に自分の価値を入れすぎないこと。かといって、軽く笑って流してしまわないこと。手のひらに乗せて、重さと温度を確かめて、それからテーブルの上にきちんと置くこと。そうやって受け取ると、言葉は長くそばにいてくれる。

 日付が変わった頃、一度だけ回線が途切れた。通信の問題。すぐに再接続のボタンが現れる。クリック。青い光が戻ってくる。共有画面がふたたび開く。何事もなかったように業務が続くはずなのに、一瞬だけ、とても心細かった。理由は簡単で、さっきまで確かにあったものが、音もなく消えたからだ。

「ごめん。Wi-Fiがご機嫌斜めで」

「いえ、大丈夫です。戻ってきました」

「戻ってこれてよかった」

 その文末の、ひどく当たり前の祈りみたいな音。戻ってこれてよかった。ここは仕事場で、クリックすればほとんどのものが戻るのに、それでも人は、戻ってこられなくなる瞬間をどこかで恐れている。回線に限らず、関係も、気持ちも。

 零時を少し過ぎて、彼がカメラの角度を微妙に変えた。画面の端に夜の窓が映る。黒いガラスに、室内の光と彼の横顔が薄く重なっている。僕も、つられて椅子を引き、カーテンの隙間を指で開いた。薄い雲の向こうに、白い丸。輪郭は柔らかく、滲むようで、それでも確かに“そこにある”。

「……月、出てますね」

 僕が言うと、彼も同じように目線を上げたらしい。わずかにカメラが揺れて、彼の視界のほうで何かがきらりと光った。窓ガラスの反射か、机の上のコップの残り水か。

「こっちも、出てる」

「同じ月ですね」

「うん。同じ月を見てる」

 言ってから、唇の端が少し上がったのが自分でわかった。画面の青を通しても、笑いは伝わる。画面の青は海にも似ていたけれど、月の光もよく似合うのだと知る。青の上に白い輪が乗って、双方の冷たさが互いをやわらかくする。

 画面共有のスクロールは止まって、カーソルが白いまま小さく瞬く。クリックの音が途絶え、タイピングのリズムも消える。夜の一時。ため息が、ほとんど同時に重なった。僕のと、彼のと。スピーカーの左右で、同じ溜めと吐きの長さを持った音が、薄く重なる。意図したわけではない。ただ、たまたま、同じ場所にいたみたいに。

 静けさが降りてくる。
 静けさには段階がある。
 一段目は、音が少しずつ減っていく静けさ。
 二段目は、耳が音を探すのをやめる静けさ。
 三段目は、遠くの微かな音が、やけに鮮やかに聞こえてしまう静けさ。
 今は、三段目だ。遠い車のエンジン、冷蔵庫のモーター、海に似た空調の吐息。すべてが、月の光に触れるみたいに澄んでいる。

 そのとき、彼が言った。
 声は低く、いつもより少しだけ擦れて、けれど、どこにも負い目のない自然さで。

「リモートって、意外と寂しいよな」

 “上司”の音ではなかった。
 “男”の声だった。
 役割の布地に縫い付けられた糸が一本だけ切れて、下から素肌が少し透けたみたいな、そんな声。

「……そうですね」

 僕も小さく笑う。
 この時間帯は、言葉が選べない。選びたくない。
 たくさんの正しさが、たくさんの正しさとして正しく並んでいる昼間とは違って、夜は、ただ“確か”なものだけが残る。寂しい――それは、まっすぐで、誤魔化しの難しい語だ。だからこそ、受け取られたとき、受け取ったほうもまっすぐになってしまう。

「でも、その……こうしてると、ましになります」

「うん。俺も」

 それから彼は、少しだけ口元に笑いを作った。

「昔ね、終電をなくしたときに、駅のホームで見た月を思い出した」

「終電をなくすんですか、課長が」

「やめて、課長はやめて。真澄でいいよ」

 唐突に投げられた名前。
 受け取りそこねたボールみたいに、胸の前で手が空を切る。
 名前は、呼べば簡単だ。
 けれど、簡単に呼びたくない。
 簡単にしてしまうには、少しだけ大切すぎる。

「……じゃあ、真澄さん」

 声に出すと、背中のどこかがぞくりとした。
 呼ぶことは、世界の構造を少しだけ組み替える。
 彼が「うん」と短く答える。その“うん”は、OKでも許可でもない。ただそこにいる合図だ。世界の端と端を針と糸で寄せて、小さな点を一つ打つような合図。

「ホームで見た月、寒くてね。吐く息が白くて、やけに丸かった。あのときも、“同じ月だ”って思ったのを覚えてる。遠くの誰かも、同じ形を見てるんだろうなって」

「それ、いいですね」

「いい?」

「はい。今のも、たぶん同じです。距離の話じゃなくて、形の話をしているから」

「形の話、か」

「はい。距離はいつも変わるけど、形はたまに同じになるから、安心できる」

「なるほど」

 月を見ながら話す話題としては、真面目すぎるのかもしれない。けれど、夜の一時は、真面目がよく似合う。くだけた冗談は眠気に勝てないけれど、正直な言葉は眠気を追い越す。正直にするほど、言葉は少なくなって、少ないほど、近くなる。

「ねえ、真柴……遥」

 名前を呼ばれた。
 彼の口が、はっきりと「は・る・か」の形を作る。音が僕の部屋まで届く。音が胸に入る。音が身体の中で形になる。呼ばれる、という行為の物理。僕は、名前を呼ばれると身体のどこが一番最初に熱くなるかを、ようやく理解する。喉のすぐ下、胸骨の中央、それから手の甲。血が届く順番は、たぶん決まっている。

「はい」

「ありがとう。今日、ずっと」

「こちらこそ。……あの」

「うん」

「リリース、遅れても、ちゃんとやります。やり切ります」

「知ってる」

 短い返事に、確信の体温があった。信頼、と置き換えると簡単に見えるけれど、信頼の実体は、たぶん“相手の未来に自分の名前を書き入れる”ことだ。明日のタスク表の片隅に、僕の名前がある。その紙はまだ印刷されていないのに、もう机の上に置かれている気がする。紙の端が少しめくれて、青い光を反射する。そんな想像が、ありありと見える。

 再び画面の青に戻る。カーソルが走り、チェックボックスにチェックが入る。夜は深いのに、指は軽い。月は雲に入ったり出たりしながら、窓の黒に白い楕円を描き続ける。猫がどこかで小さく鳴く。青は、もう寒くない。温度は画面からは出てこないはずなのに、確かに温かい。

 一時半、最後のFAQに句点を打つ。深く息を吸って、吐く。青い画面の上に「保存しました」の文字。僕は共有フォルダにファイルを置き、チャットに一行添える。

FAQ v1.0、置きました。明日、表現のばらつきだけ朝イチで再調整します。

 少し間があって、返事が来る。

受け取った。ありがとう。
今夜はここまでにしよう。
寝よう。ちゃんと。

 寝よう、という命令に似た優しさ。命令だから届く優しさ。夜は、優しさの構文を許す。

「じゃあ、切りますね」

「うん。……遥」

「はい」

「おやすみ」

 それだけだ。なのに、二音目の“や”の前に、ほんの小さな間が入った。その間を、僕は一生忘れない気がした。人は言葉を覚えるのではなく、間を覚えるのだと、初めて知る。

「おやすみなさい」

 通話が切れる。青い光がふっと弱まって、壁の白が本来の白に戻る。部屋は、いつもの部屋だ。でも、いつもの部屋は、もう少しだけ広く見える。広いのに、孤独ではない。

 窓に寄って、もう一度、月を見る。形はさっきと同じだ。遠くの誰かの窓にも、たぶん同じ形がかかっている。スマホを手にとって、何も打たず、何も送らず、ただ握る。掌が温かい。温かいものを持っていると、少し泣きたくなるのはどうしてだろう。

 ベッドに横になって、目を閉じる。暗闇の中に、青が残像として残る。キーボードの打鍵のリズムと、彼の呼吸の合間と、猫の短い鳴き声と、月の白。たくさんの音と光が、同じページの上に薄く重なって、夜の文字列を作っていく。僕はその文字列を、記憶のどこかに保存する。ファイル名はまだない。名前をつけるのは、すこし先がいい。名前をつけると、戻れなくなる。けれど、戻れなくなることを、僕はもうそこまで怖くはない。

 眠りに落ちる直前、スマホが震えた。
 反射で画面を見て、少しだけ笑う。
 桐谷――いや、真澄さんから。
 たった一文。

今日は同じ月、見られてよかった。

 返事はしない。既読の丸だけが淡く光る。返事は、明日の九時にすればいい。明日、青い光の前で、僕らは同じ資料を見て、同じボタンを押して、同じページをめくる。そのとき、今日の月の白が、画面の端で小さく瞬くだろう。そういう確信が、眠りの底のほうでゆっくりと灯る。

 おやすみ、と小さく声に出す。
 誰にも届かないのに、どこかに届く気がするのは、たぶん、今日の夜にだけ許された錯覚だ。

 ――同じ月を見ていた。
 その事実だけが、静かに胸の中で丸く光っていた。



 翌朝、八時五十九分。
 画面が開いた瞬間、彼が小さく手を上げる。いつもの穏やかさに、少しだけ晴れた色が混じっている。目の下の影は薄く、襟の布地は昨日よりも整っている。

「おはよう、遥」

「おはようございます、真澄さん」

 呼び方は、もう怖くない。
 青い画面が、今日の海をゆっくりと満たしていく。
 窓の外は快晴。
 月は見えない。
 でも、月があるのを知っている。
 見えないものを、あると知れる朝は、強い。
 僕らは同じ画面を見て、まっすぐに仕事を始めた。
 昨夜の白い輪郭を、それぞれの胸の内側にしまったまま。
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