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俺みたいな奴の背中を
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「………何だ、その顔は。……しばらくは……目を覚さないとでも思ったのか?」
サンもクラウも何も言葉を返すことができない。倒したと思っていた。簡単に立てるようなダメージではない筈だった。
しかし、目の前の彼は、朧げながらもはっきりと、彼らに対して言葉を紡ぐ。
「あめぇよ……サン。俺は……死ぬまで……動き続けるぞ。これが終われば……4人の幸せな未来が待ってるんだ。……やっとこんな仕事から離れて暮らせるだけの……金がもらえるんだ。だからまだ……ここで……倒れるわけにはいかねぇ」
ずるずると脚を引きずりながらも、徐々に近づいていくフォン。しかし、サンは彼に対して刀を構えることができなかった。
先程のスアロへの治療で、全ての使い果たしてしまっている。もはや彼にフォンともう一度、剣を交わす体力など残されていなかった。
「……何だよ、サン。こねぇのか?」
そして、彼の剣の間合いまで近づいたフォン。彼は、剣を掲げ、サンに向かって構える。
「なら、こっちからいくぞ!!」
――ズッシャァァァァ。
その時に、激しい音をあげたのは、フォンの大剣ではなかった。音をあげたのは、別の刀。今フォンの腹を貫き、多くの血を彼から流し出させている刀だ。
そして刀の持ち主は、それを勢いよく抜き去る。刺されたフォンは、引っ張られた勢いで後ろに倒れる。
「こんな形で……こんな形で! もう一度お前に刀なんて向けたくなかったよ。フォン!」
血に濡れた刀を携えて、その剣の持ち主、ファルは、怒りと悲しみがない混ぜになり、それでも色濃く切なさを残して、フォンにそう言葉を残すのだった。
「は……何だ……ファルかよ。もうすこし……遅くなると思ったんだがな」
「嫌な予感がしたから予定を早く切り上げてきたんだ。それよりも何故だ! フォン! あの日、お前は誓った筈だろ! もうこんな商売からは手を洗うって!!それなのに何でお前は、今俺の前でパーツ商人として剣を振ってるんだ!?」
「……おいおい待てよ。……お前に質問したいのは、こっちだろうがァ!」
フォンは、仰向けに寝ながらも、そう声を張り上げた。もうきっと彼は長くない。そんな彼の魂からの叫びだった。大いなる怒りを伴って、彼はファルに問う。
「……俺はな、ファル。……お前らがこの世界を変えてくれると思ってたよ。……でもな、結局世界は変わらなかったじゃねえか。……12年前の神と獣人の戦争から、裏社会での奴らの差別は悪化する一方だ。……そしてもっと不思議なのはな、俺たち獣人の大半が、戦争の原因の記憶も、神の記憶もなくしていることだ」
フォンは、ポツポツと思いを語り出す。ボロボロになりながらも、腹から血を流しながらも、彼には、言葉を出し切ってしまおうとする信念が見られた。
サンもクラウも、訳の分からない真実に戸惑いながらも、目の前の男の言葉を聞き漏らさぬよう、必死で耳を傾けていた。
「……疑問なのは他にもある。……なぁファル。……あいつは、サンは、アサヒの息子だな?」
フォンはサンの方に視線を向けて、ファルにそう尋ねた。ファルは、何も言葉を返さなかったが、彼の目を見て、フォンの言葉を否定する気はないのだろうと言うことを察知することはできた。
「……俺は不思議でならないんだよ、ファル。……サンはアサヒの息子なのに、翼も鱗も耳に特徴もない。そんな種族、俺は一つしか知らないぞ。……なぁファル、なんでアサヒは神と子をもうけた!? ……火を使う者と神が交わって生まれた子は禁忌の象徴のはず!! ……それなのになんでだ!? ……そしてなんで俺は! 獣人は! こんな大事なことを忘れちまってるんだ!? ……答えろ、ファル! ……神は、俺たち獣人から、どれほどの記憶を奪った!?」
フォンは、怒りに満ちた目でファルの方を見つめていた。残り少ない命を削ってまで、明らかにしたかった疑問。しかし、ファルは、俯いて押し黙り、その質問に答えることはなかった。
すると、フォンは、諦めたようにフーッと息を吐いた。彼の命の残滓が、吐息ともに彼から溢れ出していく。彼は、先程の怒りに満ちた目を抑えて、穏やかな声で、言葉を紡ぐ。
「……無視か。……まあ、そうだと思ったよ。……お前は、いつもそうだもんな。……辛い役割も、しんどい役割も全部一人で背負いこむ。……アサヒにその性格直すように言われてたろ。……じゃあこの質問にだけ答えてくれよ。なあ、ファル。………あいつらをさ、任せていいか?」
その時、木陰からはっと息を呑むような音が聞こえた。サンは思う。きっとヤマアラシとブタの獣人だ。彼らは、全ての経緯を見ていたのにも関わらず、フォンの戦いや言葉を邪魔せぬよう、じっと見守っていたのだ。駆けつけたい気持ちを必死で抑えて。まったくどれほど、ボス思いの奴らなのだろうか。
フォンは続ける。
「……ピグルはさ、馬鹿だけど楽しいなんだ。あいつには何度も笑顔にさせられたよ。……アラシは優秀なやつでなぁ。こんな仕事させておくにはもったいない人材だ。ちゃんともっと色々な知識を与えてやりたかった。……イエナはなぁ。……あいつのことは、しっかり見てやってほしい。……あいつは、若い時の俺にそっくりなんだ。……だから、あいつの優しさが、間違った方に行かないようにしてやって欲しいんだ」
仰向けになった、彼の瞳からポツポツと涙が溢れてきた。そしてそれは彼の顔を伝い、地面に落下する。フォンは、だんだん掠れて言う声で、なおも続ける。
「……みんなさぁ。……俺にはもったいないくらいいいやつなんだよ。……こんな金で育てたくなんてなかった。……なぁファル。……頼むよ。……あいつらは俺に使われてただけで自分の意思で悪いことなんてしてない。……金なら俺がためていた分をイエナに預けてある。……だから、どうか、あいつらに普通の暮らしをさせてやってくれないか?」
ファルは、しゃがみ込んだ。そして、フォンに顔を近づけて、初めて彼の質問に答える。
「――わかったよ。フォン。彼らがやったことは決して許されることじゃない。でも少しずつ自分の罪とも向き合わせてフォレスで預かる。普通の食事と普通の教育を、彼らに与えると約束する」
「……ありがとな。……それがわかれば……俺はやっと安心して、あの世に行けるよ。それとな、サン。……あいつらと、そしてお前へ遺言だ。伝えてくれるか?」
「――ああ、なんだよ、フォン」
遺言、その言葉を聞いて、彼は小さく拳を握りしめた。彼はフォンにも決して死んで欲しくなどなかった。生きて自らの罪を償って欲しかった。でも、サンにはもう彼を蘇生する力は残されていない。サンは、息を潜めて、フォンの近くに駆け寄った。
「……ピグル、ずっと優しいお前でいろよ。……そうすればきっとみんなが支えてくれる。……アラシ。お前は自信を持て。強さでも賢さでもみんなお前のことを認めてる。……だから変に気を張りすぎるな。……後イエナ。お前に言うことはないな。大切なことは伝えてきたつもりだ。……二人を……頼んだぞ。……そして、サン。お前はこれから全てを守るという言葉の重みを知っていくだろう。それでも挫けるなよ。……お前ならきっと……その理想を果たせる。……そして……最後にあいつらに一つだ」
すると、フォンは少しだけ言葉を止めた。まるでその言葉を言うことを躊躇っているかのようだった。だが彼は、覚悟を決めて、ゆっくりと、たしかに言葉を紡ぎ出す。
「……これはな。……俺がお前らに一番伝えたいことだ」
――だってキミ優しそうだもん。
フォンの脳内で再び彼女の言葉がこだまする。フォンは、それを重く反芻し、言葉を続ける。
「いいか、たとえどんな辛いことがあったとしても――」
――きっと今ならやり直せるよ。
「どんなに苦しいことがあったとしても――」
――だってさ、もしキミに家族ができた時――。
「絶対にお前らはな――」
――大切な人に誇れない生き方はしたくないだろう?
「……俺みたいなやつの背中を、絶対に、絶対に、追いかけてくれるなよ……」
フォンは、激しく拳を握りしめながらも、目に涙を浮かべ、微かな笑みをこぼして。そう言った。そして。その微笑みは、今までに見た、どんな彼の笑顔よりも寂しそうだった。
そして彼は、そのまま静かに、息を引き取ったのだった。
サンもクラウも何も言葉を返すことができない。倒したと思っていた。簡単に立てるようなダメージではない筈だった。
しかし、目の前の彼は、朧げながらもはっきりと、彼らに対して言葉を紡ぐ。
「あめぇよ……サン。俺は……死ぬまで……動き続けるぞ。これが終われば……4人の幸せな未来が待ってるんだ。……やっとこんな仕事から離れて暮らせるだけの……金がもらえるんだ。だからまだ……ここで……倒れるわけにはいかねぇ」
ずるずると脚を引きずりながらも、徐々に近づいていくフォン。しかし、サンは彼に対して刀を構えることができなかった。
先程のスアロへの治療で、全ての使い果たしてしまっている。もはや彼にフォンともう一度、剣を交わす体力など残されていなかった。
「……何だよ、サン。こねぇのか?」
そして、彼の剣の間合いまで近づいたフォン。彼は、剣を掲げ、サンに向かって構える。
「なら、こっちからいくぞ!!」
――ズッシャァァァァ。
その時に、激しい音をあげたのは、フォンの大剣ではなかった。音をあげたのは、別の刀。今フォンの腹を貫き、多くの血を彼から流し出させている刀だ。
そして刀の持ち主は、それを勢いよく抜き去る。刺されたフォンは、引っ張られた勢いで後ろに倒れる。
「こんな形で……こんな形で! もう一度お前に刀なんて向けたくなかったよ。フォン!」
血に濡れた刀を携えて、その剣の持ち主、ファルは、怒りと悲しみがない混ぜになり、それでも色濃く切なさを残して、フォンにそう言葉を残すのだった。
「は……何だ……ファルかよ。もうすこし……遅くなると思ったんだがな」
「嫌な予感がしたから予定を早く切り上げてきたんだ。それよりも何故だ! フォン! あの日、お前は誓った筈だろ! もうこんな商売からは手を洗うって!!それなのに何でお前は、今俺の前でパーツ商人として剣を振ってるんだ!?」
「……おいおい待てよ。……お前に質問したいのは、こっちだろうがァ!」
フォンは、仰向けに寝ながらも、そう声を張り上げた。もうきっと彼は長くない。そんな彼の魂からの叫びだった。大いなる怒りを伴って、彼はファルに問う。
「……俺はな、ファル。……お前らがこの世界を変えてくれると思ってたよ。……でもな、結局世界は変わらなかったじゃねえか。……12年前の神と獣人の戦争から、裏社会での奴らの差別は悪化する一方だ。……そしてもっと不思議なのはな、俺たち獣人の大半が、戦争の原因の記憶も、神の記憶もなくしていることだ」
フォンは、ポツポツと思いを語り出す。ボロボロになりながらも、腹から血を流しながらも、彼には、言葉を出し切ってしまおうとする信念が見られた。
サンもクラウも、訳の分からない真実に戸惑いながらも、目の前の男の言葉を聞き漏らさぬよう、必死で耳を傾けていた。
「……疑問なのは他にもある。……なぁファル。……あいつは、サンは、アサヒの息子だな?」
フォンはサンの方に視線を向けて、ファルにそう尋ねた。ファルは、何も言葉を返さなかったが、彼の目を見て、フォンの言葉を否定する気はないのだろうと言うことを察知することはできた。
「……俺は不思議でならないんだよ、ファル。……サンはアサヒの息子なのに、翼も鱗も耳に特徴もない。そんな種族、俺は一つしか知らないぞ。……なぁファル、なんでアサヒは神と子をもうけた!? ……火を使う者と神が交わって生まれた子は禁忌の象徴のはず!! ……それなのになんでだ!? ……そしてなんで俺は! 獣人は! こんな大事なことを忘れちまってるんだ!? ……答えろ、ファル! ……神は、俺たち獣人から、どれほどの記憶を奪った!?」
フォンは、怒りに満ちた目でファルの方を見つめていた。残り少ない命を削ってまで、明らかにしたかった疑問。しかし、ファルは、俯いて押し黙り、その質問に答えることはなかった。
すると、フォンは、諦めたようにフーッと息を吐いた。彼の命の残滓が、吐息ともに彼から溢れ出していく。彼は、先程の怒りに満ちた目を抑えて、穏やかな声で、言葉を紡ぐ。
「……無視か。……まあ、そうだと思ったよ。……お前は、いつもそうだもんな。……辛い役割も、しんどい役割も全部一人で背負いこむ。……アサヒにその性格直すように言われてたろ。……じゃあこの質問にだけ答えてくれよ。なあ、ファル。………あいつらをさ、任せていいか?」
その時、木陰からはっと息を呑むような音が聞こえた。サンは思う。きっとヤマアラシとブタの獣人だ。彼らは、全ての経緯を見ていたのにも関わらず、フォンの戦いや言葉を邪魔せぬよう、じっと見守っていたのだ。駆けつけたい気持ちを必死で抑えて。まったくどれほど、ボス思いの奴らなのだろうか。
フォンは続ける。
「……ピグルはさ、馬鹿だけど楽しいなんだ。あいつには何度も笑顔にさせられたよ。……アラシは優秀なやつでなぁ。こんな仕事させておくにはもったいない人材だ。ちゃんともっと色々な知識を与えてやりたかった。……イエナはなぁ。……あいつのことは、しっかり見てやってほしい。……あいつは、若い時の俺にそっくりなんだ。……だから、あいつの優しさが、間違った方に行かないようにしてやって欲しいんだ」
仰向けになった、彼の瞳からポツポツと涙が溢れてきた。そしてそれは彼の顔を伝い、地面に落下する。フォンは、だんだん掠れて言う声で、なおも続ける。
「……みんなさぁ。……俺にはもったいないくらいいいやつなんだよ。……こんな金で育てたくなんてなかった。……なぁファル。……頼むよ。……あいつらは俺に使われてただけで自分の意思で悪いことなんてしてない。……金なら俺がためていた分をイエナに預けてある。……だから、どうか、あいつらに普通の暮らしをさせてやってくれないか?」
ファルは、しゃがみ込んだ。そして、フォンに顔を近づけて、初めて彼の質問に答える。
「――わかったよ。フォン。彼らがやったことは決して許されることじゃない。でも少しずつ自分の罪とも向き合わせてフォレスで預かる。普通の食事と普通の教育を、彼らに与えると約束する」
「……ありがとな。……それがわかれば……俺はやっと安心して、あの世に行けるよ。それとな、サン。……あいつらと、そしてお前へ遺言だ。伝えてくれるか?」
「――ああ、なんだよ、フォン」
遺言、その言葉を聞いて、彼は小さく拳を握りしめた。彼はフォンにも決して死んで欲しくなどなかった。生きて自らの罪を償って欲しかった。でも、サンにはもう彼を蘇生する力は残されていない。サンは、息を潜めて、フォンの近くに駆け寄った。
「……ピグル、ずっと優しいお前でいろよ。……そうすればきっとみんなが支えてくれる。……アラシ。お前は自信を持て。強さでも賢さでもみんなお前のことを認めてる。……だから変に気を張りすぎるな。……後イエナ。お前に言うことはないな。大切なことは伝えてきたつもりだ。……二人を……頼んだぞ。……そして、サン。お前はこれから全てを守るという言葉の重みを知っていくだろう。それでも挫けるなよ。……お前ならきっと……その理想を果たせる。……そして……最後にあいつらに一つだ」
すると、フォンは少しだけ言葉を止めた。まるでその言葉を言うことを躊躇っているかのようだった。だが彼は、覚悟を決めて、ゆっくりと、たしかに言葉を紡ぎ出す。
「……これはな。……俺がお前らに一番伝えたいことだ」
――だってキミ優しそうだもん。
フォンの脳内で再び彼女の言葉がこだまする。フォンは、それを重く反芻し、言葉を続ける。
「いいか、たとえどんな辛いことがあったとしても――」
――きっと今ならやり直せるよ。
「どんなに苦しいことがあったとしても――」
――だってさ、もしキミに家族ができた時――。
「絶対にお前らはな――」
――大切な人に誇れない生き方はしたくないだろう?
「……俺みたいなやつの背中を、絶対に、絶対に、追いかけてくれるなよ……」
フォンは、激しく拳を握りしめながらも、目に涙を浮かべ、微かな笑みをこぼして。そう言った。そして。その微笑みは、今までに見た、どんな彼の笑顔よりも寂しそうだった。
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