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二人目の
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「俺が、銃を持ちます」
あの言葉の心理は、今考えても分からない。なにしろ言った自分が一番驚いていたのだ。その言葉は、基本的に俺が発する言葉としては、ふさわしくない。幸を助けるときの友情という鎖もない。北島で軍と戦ったときの責任感も、この場では何のミスもしていないのだから、あるはずもない。本当に無意識のうちに出てきた言葉であったのだ。
だが、言ってしまったのだから、そこに責任は生まれてくる。俺は、一斉にこちらを見た二人に対して、驚くほど饒舌に続けた。
「俺が持ちますよ。俺が、灰場の代わりに戦います」
「亀山。分かってるのか。素人がどうにかできるもんじゃねえぞ」
「鷲沢さんと大日向さんが死んでしまえば、どの道俺が戦うことになるんですよ。遅いか早いかだけの違いです。それとも本当に二人だけで、あれをどうにかできるんですか?」
俺は、大日向さんを見た。俺が本気であることを分かってもらうために。大日向さんは、俺を軽く見返した後、ひとつため息をついた。
「分かった。まあ、確かに三人必要なのは事実だ。ただし、絶対に死ぬなよ」
「はい」
俺は、強く返事をした。そして一つ聞いた。
「しかし、そうは言っても、どうしましょうか。今まで通りの戦い方じゃ確実に負けますよね」
なんというか、あれほどたいそうなことを言った後、すぐにこんなことを聞くのは少し情けないかもしれない。しかし、大日向さんは、それを特に気にすることもなく、返した。
「ああ、それか。伏せたらすぐに言うつもりだったんだが、灰場のことで忘れてた。そう言えばこの作戦は、鷲沢も含めて三人じゃないと実行できない。銃を持つといったからには、しっかりと仕事をしてもらうぞ」
「はい」
俺はまた、強く返事をした。大日向さんは、無線を構えて、鷲沢さんに接続の確認をした後、説明し始めた。
「さて、作戦とは言っても、大したものじゃない。合図が出るのを待ち、それに従って、俺たち一人一人が一斉にバイクを狙う。それだけだ」
「それだけですか?」
灰場はあっけにとられていた。
「本当に一人一殺じゃないですか? 誰か外したらどうするんですか?」
「そうしたら外れた分だけ一人が死ぬ。それだけだ」
場が一気に静寂に包まれる。灰馬が再び口を開けた。
「そ、そんなの無理に決まってるじゃないですか。亀山さんは、素人ですよ。やっぱり僕が」
「大丈夫。きっとこの世の中に素人が銃を撃って人を殺したケースなんていくらでもある。死んでも当てるさ」
俺は、平気をよそをってそう言った。まあ、本当は、この場にいられないほど緊張しているが。
大日向さんは、そのやり取りを見た後、説明を続けた。
「そして、狙う相手だが、唯一アサルトライフルを持っている月田は、俺に任せてほしい。一応、俺が決着をつけるべきだろうからな。亀山は、月田の左にいるやつを、鷲沢は、月田の右にいるやつを頼む。いいか、これは殺すつもりでいけよ。じゃないとこっちが死ぬからな」
俺は、大日向さんの横で、鷲沢さんは、無線の奥で同時に返事をした。殺せというワードが出てきたが、それはもう俺が銃を撃つのが決まった時から覚悟はできている。素人の俺が相手に当てるためには、殺すつもりで人体のど真ん中、腹を狙うしかない。
俺と鷲沢さんの返事を確認し、大日向さんは、さらに続ける。
「さて、鷲沢には、もう伝えることはない。これは亀山に言うぞ。敵は連射力のあるアサルトライフル。まともに出て行っても、撃ち殺される。だから、月田の狙いをそらすために合図が出たら、俺たちは別々の方向に思いっきり飛ばなければならない。俺は右、お前は左にな」
そこで、灰場が口を挟もうとした。「それじゃあもっと無理……」と。俺はそれを左手で制した。確かに横に跳躍しながら撃つなど、相当な腕がないとできないと思う。だが、もう他に方法がない。やるしかないのだろう。
俺は、止めてしまった大日向さんの話の先を、質問をすることで促した。
「それで合図はどうするんですか? 灰場が、やるんですか?」
大日向さんは、そっけない様子で答えた。
「ああ、それならもうじき始まるさ。とりあえず聞いてみろ」
それが言い終わるとほぼ同時に、月田の声が聞こえた。
「大日向さん、最後にもう一度、聞きますよ。降伏していただけませんか。今、お仲間を撃ったのはわかりましたし、これなら一瞬で、そのトラックのタイヤなんてパンクさせることができますよ。今から十秒数えます。その内に降伏しなければ、皆さん皆殺しですからね」
十、九、と月田のカウントダウンが始まった。大日向さんは、その様子を聞きながら言う。
「月田は、あんな顔だがやさしい奴だからな。こういうカウントダウンをすることは想像がついた」
八、七、俺は、カウントダウンの最中に一つ確認をする。
「このカウントがゼロになる寸前に、飛べばいいんですよね」
「ああそうだ」
六、五、息をひそめる。四、三、足に力を入れる。二、一、銃の引き金に指をかける。
飛ぶ。
一足先に、一つの銃声。鷲沢さんの弾丸は無事命中したようで、バイクが一つ横転していた。そして、二回目の銃声は、二つの音が重なる。一つは俺のものである。バイクの移動によるずれも、素人ながらに計算した。跳躍も、俺と大日向さんが銃弾を打てた以上、攪乱は成功ということになる。そして、大日向さんの銃弾は、月田の頭に命中した。持ち主のいない、ライフルとバイクは、大きな音を立てて転げる。……もう、戦争映画は見ないかもしれない。
さて、俺の標的は、平然と、いや腕が流血していて少々不安定だが、そのバイクは走り続けていた。そして、俺たちが後方に落ちたことを確認し、バイクを止めた。
俺と大日向さんは、同時に田んぼに落ちた。少々泥が付いたが、そんなことを気にしている場合ではない。俺は、瞬時にバイクの方向を持つ。
そこには銃を構えた軍人が立っていた。銃声が響く。
俺は死ななかった。
その銃弾は、どうやら軍人の足をとらえたようである。その軍人は、足からは絶え間なく血を流し、ゆっくりと倒れた。
「亀山さん」
不意に叫び声が聞こえてくる。俺はその方向を向く。
そこには、左手をめいっぱい伸ばし、その手に銃を持っていた灰場がいた。どうやら、灰場が銃弾を放ったらしい。おそらくもう一つ銃を装備していたのだろう。
「はやく!」
再び、灰馬の声が聞こえる。俺は、その声に従って、倒れた軍人を見る。
若い男だった。おそらく灰馬の一つ上か、または同じくらいか。その男は、倒れながらも、既に引き金に手をかけていた。
俺の体は、その状態を見て、本能的に自分の銃を構える。危なかった。もう少し遅ければ撃たれていたかもしれない。そのまま引き金に手をかけ、軍人の顔を見る
しかし、その軍人の顔は、俺の行動を止めるには、十分な衝撃を与えた。
恐怖や悲哀、そして、少しの歓喜が宿った顔。死ぬことにおびえながらも、もう銃を握らなくてもいいんだと安心している顔。
きっとこいつには、灰場に撃たれる前にを殺す瞬間なんていくらでもあったのだろう。でも、こいつは撃てなかった。人を殺すことができなかった。
俺の指は完全に止まった。さっきの跳躍の最中に撃った時と今は、まるっきり状況が変わっていることに気付いたのだ。この距離で引き金を引いてしまえば、俺はもう、一生元の俺には戻れない。
急に、その軍人の顔が変わった。生きられる可能性が出てきたことに対する歓喜と結局は人を殺さなければいけない顔に。
この軍人は、俺が銃を撃つのを躊躇しているのに気付いたからだ。気づかないはずがないだろう。俺とこいつは今、まったく同じ状況にいる。特に強い信念もないのに、急に人を殺せと言われて困惑している状況。
目の前の軍人が再び銃を握りなおす。涙を流しながら、その手をこちらに向ける。
だが、ほんの一瞬、俺が引き金を引くほうが早かった。
別に偶然ではないと思っている。そう今この瞬間に、俺の中になかった強い信念が、作られたのだ。
なんで今まで気づかなかったのだろう。どうして今までろくに関心を示さなかったのだろう。誰も人なんて殺したくなかったのだ。でも、戦争は、争いは、そうすることを強いるのだ。
戦争は、どう考えても間違っている。
向こうの田んぼから大日向さんが出てきた。銃を持って、呆然と立ち尽くしている俺に、大丈夫か、と声をかけてくる。
俺は、言った。
「もう行きましょう。戦いを終わらせに」
あの言葉の心理は、今考えても分からない。なにしろ言った自分が一番驚いていたのだ。その言葉は、基本的に俺が発する言葉としては、ふさわしくない。幸を助けるときの友情という鎖もない。北島で軍と戦ったときの責任感も、この場では何のミスもしていないのだから、あるはずもない。本当に無意識のうちに出てきた言葉であったのだ。
だが、言ってしまったのだから、そこに責任は生まれてくる。俺は、一斉にこちらを見た二人に対して、驚くほど饒舌に続けた。
「俺が持ちますよ。俺が、灰場の代わりに戦います」
「亀山。分かってるのか。素人がどうにかできるもんじゃねえぞ」
「鷲沢さんと大日向さんが死んでしまえば、どの道俺が戦うことになるんですよ。遅いか早いかだけの違いです。それとも本当に二人だけで、あれをどうにかできるんですか?」
俺は、大日向さんを見た。俺が本気であることを分かってもらうために。大日向さんは、俺を軽く見返した後、ひとつため息をついた。
「分かった。まあ、確かに三人必要なのは事実だ。ただし、絶対に死ぬなよ」
「はい」
俺は、強く返事をした。そして一つ聞いた。
「しかし、そうは言っても、どうしましょうか。今まで通りの戦い方じゃ確実に負けますよね」
なんというか、あれほどたいそうなことを言った後、すぐにこんなことを聞くのは少し情けないかもしれない。しかし、大日向さんは、それを特に気にすることもなく、返した。
「ああ、それか。伏せたらすぐに言うつもりだったんだが、灰場のことで忘れてた。そう言えばこの作戦は、鷲沢も含めて三人じゃないと実行できない。銃を持つといったからには、しっかりと仕事をしてもらうぞ」
「はい」
俺はまた、強く返事をした。大日向さんは、無線を構えて、鷲沢さんに接続の確認をした後、説明し始めた。
「さて、作戦とは言っても、大したものじゃない。合図が出るのを待ち、それに従って、俺たち一人一人が一斉にバイクを狙う。それだけだ」
「それだけですか?」
灰場はあっけにとられていた。
「本当に一人一殺じゃないですか? 誰か外したらどうするんですか?」
「そうしたら外れた分だけ一人が死ぬ。それだけだ」
場が一気に静寂に包まれる。灰馬が再び口を開けた。
「そ、そんなの無理に決まってるじゃないですか。亀山さんは、素人ですよ。やっぱり僕が」
「大丈夫。きっとこの世の中に素人が銃を撃って人を殺したケースなんていくらでもある。死んでも当てるさ」
俺は、平気をよそをってそう言った。まあ、本当は、この場にいられないほど緊張しているが。
大日向さんは、そのやり取りを見た後、説明を続けた。
「そして、狙う相手だが、唯一アサルトライフルを持っている月田は、俺に任せてほしい。一応、俺が決着をつけるべきだろうからな。亀山は、月田の左にいるやつを、鷲沢は、月田の右にいるやつを頼む。いいか、これは殺すつもりでいけよ。じゃないとこっちが死ぬからな」
俺は、大日向さんの横で、鷲沢さんは、無線の奥で同時に返事をした。殺せというワードが出てきたが、それはもう俺が銃を撃つのが決まった時から覚悟はできている。素人の俺が相手に当てるためには、殺すつもりで人体のど真ん中、腹を狙うしかない。
俺と鷲沢さんの返事を確認し、大日向さんは、さらに続ける。
「さて、鷲沢には、もう伝えることはない。これは亀山に言うぞ。敵は連射力のあるアサルトライフル。まともに出て行っても、撃ち殺される。だから、月田の狙いをそらすために合図が出たら、俺たちは別々の方向に思いっきり飛ばなければならない。俺は右、お前は左にな」
そこで、灰場が口を挟もうとした。「それじゃあもっと無理……」と。俺はそれを左手で制した。確かに横に跳躍しながら撃つなど、相当な腕がないとできないと思う。だが、もう他に方法がない。やるしかないのだろう。
俺は、止めてしまった大日向さんの話の先を、質問をすることで促した。
「それで合図はどうするんですか? 灰場が、やるんですか?」
大日向さんは、そっけない様子で答えた。
「ああ、それならもうじき始まるさ。とりあえず聞いてみろ」
それが言い終わるとほぼ同時に、月田の声が聞こえた。
「大日向さん、最後にもう一度、聞きますよ。降伏していただけませんか。今、お仲間を撃ったのはわかりましたし、これなら一瞬で、そのトラックのタイヤなんてパンクさせることができますよ。今から十秒数えます。その内に降伏しなければ、皆さん皆殺しですからね」
十、九、と月田のカウントダウンが始まった。大日向さんは、その様子を聞きながら言う。
「月田は、あんな顔だがやさしい奴だからな。こういうカウントダウンをすることは想像がついた」
八、七、俺は、カウントダウンの最中に一つ確認をする。
「このカウントがゼロになる寸前に、飛べばいいんですよね」
「ああそうだ」
六、五、息をひそめる。四、三、足に力を入れる。二、一、銃の引き金に指をかける。
飛ぶ。
一足先に、一つの銃声。鷲沢さんの弾丸は無事命中したようで、バイクが一つ横転していた。そして、二回目の銃声は、二つの音が重なる。一つは俺のものである。バイクの移動によるずれも、素人ながらに計算した。跳躍も、俺と大日向さんが銃弾を打てた以上、攪乱は成功ということになる。そして、大日向さんの銃弾は、月田の頭に命中した。持ち主のいない、ライフルとバイクは、大きな音を立てて転げる。……もう、戦争映画は見ないかもしれない。
さて、俺の標的は、平然と、いや腕が流血していて少々不安定だが、そのバイクは走り続けていた。そして、俺たちが後方に落ちたことを確認し、バイクを止めた。
俺と大日向さんは、同時に田んぼに落ちた。少々泥が付いたが、そんなことを気にしている場合ではない。俺は、瞬時にバイクの方向を持つ。
そこには銃を構えた軍人が立っていた。銃声が響く。
俺は死ななかった。
その銃弾は、どうやら軍人の足をとらえたようである。その軍人は、足からは絶え間なく血を流し、ゆっくりと倒れた。
「亀山さん」
不意に叫び声が聞こえてくる。俺はその方向を向く。
そこには、左手をめいっぱい伸ばし、その手に銃を持っていた灰場がいた。どうやら、灰場が銃弾を放ったらしい。おそらくもう一つ銃を装備していたのだろう。
「はやく!」
再び、灰馬の声が聞こえる。俺は、その声に従って、倒れた軍人を見る。
若い男だった。おそらく灰馬の一つ上か、または同じくらいか。その男は、倒れながらも、既に引き金に手をかけていた。
俺の体は、その状態を見て、本能的に自分の銃を構える。危なかった。もう少し遅ければ撃たれていたかもしれない。そのまま引き金に手をかけ、軍人の顔を見る
しかし、その軍人の顔は、俺の行動を止めるには、十分な衝撃を与えた。
恐怖や悲哀、そして、少しの歓喜が宿った顔。死ぬことにおびえながらも、もう銃を握らなくてもいいんだと安心している顔。
きっとこいつには、灰場に撃たれる前にを殺す瞬間なんていくらでもあったのだろう。でも、こいつは撃てなかった。人を殺すことができなかった。
俺の指は完全に止まった。さっきの跳躍の最中に撃った時と今は、まるっきり状況が変わっていることに気付いたのだ。この距離で引き金を引いてしまえば、俺はもう、一生元の俺には戻れない。
急に、その軍人の顔が変わった。生きられる可能性が出てきたことに対する歓喜と結局は人を殺さなければいけない顔に。
この軍人は、俺が銃を撃つのを躊躇しているのに気付いたからだ。気づかないはずがないだろう。俺とこいつは今、まったく同じ状況にいる。特に強い信念もないのに、急に人を殺せと言われて困惑している状況。
目の前の軍人が再び銃を握りなおす。涙を流しながら、その手をこちらに向ける。
だが、ほんの一瞬、俺が引き金を引くほうが早かった。
別に偶然ではないと思っている。そう今この瞬間に、俺の中になかった強い信念が、作られたのだ。
なんで今まで気づかなかったのだろう。どうして今までろくに関心を示さなかったのだろう。誰も人なんて殺したくなかったのだ。でも、戦争は、争いは、そうすることを強いるのだ。
戦争は、どう考えても間違っている。
向こうの田んぼから大日向さんが出てきた。銃を持って、呆然と立ち尽くしている俺に、大丈夫か、と声をかけてくる。
俺は、言った。
「もう行きましょう。戦いを終わらせに」
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