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第50話 城塞都市オーバル
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遥か千年の昔。
魔王を退治した勇者カノージンは、アストラーゼ中央大陸において、古代カリクトゥス王国を興した。
魔王討伐に同行した三人の聖女との間にそれぞれ一人ずつ娘をもうけたカノージンは、やがて三人の娘たちが成長すると、それぞれ大カリクトゥス王国内の三つの地方――カルナックス・オーバル・ネクスフェリアにつかわし、そこを治める領主の妻とした。
なにせ千年も前の話ゆえ、当時散在した国々の多くがすでに滅びてしまっているのだが、娘たちの嫁いだ三国は、三聖女が各々の娘にほどこした強力な護りのせいか、今なお残っている。
娘たちは嫁ぐとき、勇者カノージンより次代の勇者へと託された宝箱を持っていったというが、それは誰にも――当の娘たちにさえ開けることができず、今なお各々の王国の奥深く眠っているという――。
◇◆◇◆◇
オーバル王国の城下町オーバルシアに着いたオレたちが商人や一般人たちに混じって城門を潜ると、そこに白い鎧を着た十人ほどの騎士たちが待ち構えていた。
なぜだか全員抜き身の剣を片手に臨戦態勢を取っている。
道を行き交う人々が、剣呑な雰囲気を感じて、そそくさとその場を通りすぎていく。
いやーな予感を抱えつつも知らんぷりして通りすぎようとしたオレに、案の定、鋭い声が飛んだ。
「そこの冒険者、停まれ!!」
真っ赤なマントをつけたリーダーと思しき騎士が、明確にオレに向かって声をかけた。
やっぱりだ。
実は跳ね橋を渡るところから視線を感じていた。
怪しい旅行者に片っぱしから声をかけるというより、そのものズバリ、勇者・藤ヶ谷徹平に狙いを定めている雰囲気がしたのだ。
だが、この国に戦いを挑みにきたわけでもないオレが、なぜ正規兵に敵意を向けられなければならない? 勇者の存在を邪魔だと思う一派でもいるのか?
三人娘が不安気な表情で、オレの後ろにパルフェを寄せてくる。
念のため尋ねてみる。
「オレが何者か分かった上で声をかけたんだろうな」
「もちろん知っている。貴様は魔族だ。しかも魔王直下の七霊帝の一人だろう? 人間に化けたところで無駄だ!」
「ま、魔族だぁ!? おいおい……」
よりにもよって魔族と間違えられているだと? 確かに髪は魔族と同じ黒だが、この世界の人はオーラを見れば異世界人特有の揺らぎを明確に感じられるんだろう? それなのになぜ魔族なんぞと間違える?
オレはそこで妙な違和感を覚えた。
何だ? 何かが変だ。でもどこが?
騎士たちの様子を細部までじっくり観察してみて、やっと気がついた。
瞳の色だ。コイツら一人残らず魔族同様、目が赤い。まさか、操られているのか?
ユリーシャもそれに気づいたようで、オレのすぐ後ろで息を飲む音がする。
「センセ、ちょっとだけ時間を稼いで」
オレの後ろでひと言つぶやいたユリーシャは、錫杖を握るとすぐさま呪文詠唱に入った。
だが、騎士はこちらの動きを見逃さなかった。
「奴の仲間が魔法を使うぞ! 取り押さえろ! 皆、一斉にかかれぇぇぇ!!」
号令と共に、兵士たちがオレたちに向かって駆けてくる。
「突っ込むぞ! フィオナ、フォローを頼む。リーサはユリーシャを守れ! 三人とも決して敵を殺すなよ!!」
「護衛しつつの戦闘で、しかも不殺? 難しいことを言ってくれるね、旦那さま」
リーサが苦笑をしつつ剣を抜く。
どちらにしても敵の狙いはオレだ。オレ以外、敵は目もくれないだろうよ。
オレもずんだから飛び降りると、指揮官に向かって走った。
「しゃらくさい!!」
「でりゃあ!!」
ガキィィィィン! カキャァァァァアアン!!
激しい剣戟の音が鳴り響く。
人々が我先にと逃げ出す中、オレと騎士たちとの間で戦闘が開始された。
だが、この騎士たちは戦闘に際して騎士道精神などこれっぽっちも考えていないようで、連携しつつ左右からも襲いかかってきた。
対応すべく、即座にブーストモードに入る。
「おいおい、正々堂々って言葉を知らないのか!? 三対一とか、勝ったもの勝ちかよ!!」
真っ直ぐで剛直な太刀筋が、四方八方からオレを襲う。
一国の正規兵用として採用される剣術だけあって、所作に無駄がなく、確実にオレの命を獲りにきている。
オレの自己流剣術と違う。
そんなのを相手にするってのに、オレは敵を殺すことができない。なぜならコイツらは何者かに操られているから。あっはっは! ……クソっ。なんて分が悪いんだ!!
バシュっ!! ドカァァァァンン!!
オレの背後に回り込もうとした騎士が、フィオナの火焔弾で派手に吹っ飛んだ。
「助かったぜ、フィオナ!」
フィオナがオレに向かって可愛くウィンクする。
うーん、その笑顔、破壊力抜群!
こうしてオレは、入れ代わり立ち代わり代わる代わる襲いかかってくる正規兵と剣を交えた。
いやいや、剣術の腕だけで言うなら騎士団の方が圧倒的に上だ。
今までの戦闘経験と、ブーストモードによる攻撃・防御・速力の大幅強化で何とか凌いでいるが、それがなければ一合目で首を刎ねられている。
とはいえこのまま戦っていたって埒が明かねぇ。どうにかしてこの場から逃げる算段を考えないと!!
ドドッドドドドドドドド!!!!!!!
そのとき、城の方から馬に乗った更なる軍勢が押し寄せてきた。
その数、ざっと五十騎。
「旦那さま! 援軍がきたよ!!」
リーサが慌てて叫ぶ。
援軍? どっちの??
「勇者どの! ご無事か!!」
「オレたちへの援軍!? マジか!!」
新たな騎士たちが馬を飛び降りると、剣を抜きながら戦闘現場に乱入してきた。
これまた真っ赤なマントを羽織った老齢の騎士が、オレたちを襲った騎士たちに斬りかかる。
いやいや、駄目だろう!?
「ちょぉぉぉぉぉぉ!! 待て待て! この人たちは操られているだけだ! だいたいあんたら、元々は味方だろうが! 同僚だろうが! 絶対に殺しちゃ駄目だ!!」
「し、しかし剣を持つ相手に殺すなと言われても!!」
ガキャアァァァアン!! カキャァァアン!!
オレはブーストモードで間に入りつつ双方の剣を止めて回った。
とはいえ止めきれるものでもないので、リーダーを始め、両軍とも多少の切り傷が発生している。
多少傷を負ってでも、死人さえ出なければ!
その時だ。
トランスが解けたユリーシャが金色の錫杖を高く掲げると、勢いよく石突きを地面に突き立てた。
シャリーーン!!
「悪夢からの目覚め!!」
途端に、ユリーシャの錫杖の天辺に飾られた日輪から、まばゆい光が放たれた。
魔法の素養のないオレにも感じ取れるほどの暖かな波動が一斉に広がる。
途端に騎士たちが、前後不覚におちいってその場で昏倒する。
「術が解けたぞ! もう大丈夫だ。解放してやってくれ!」
「分かりました、勇者どの。おいお前たち! 戦闘は中止だ! 剣を引け!!」
老隊長の命令を受けた援軍の騎士たちが、先の騎士たちの鎧を脱がせ、次々とその場に横たえさせる。
「よくやったな、ユリーシャ。……と言いたいが、おい、目覚めてねぇぞ?」
「大丈夫、術は解けているよ。身体に行き渡った魔素を無理矢理散らしたから、神経まで痺れちゃってて動けないだけ。そのうち動けるようになるよ」
「そんなもんか……。何はともあれありがとう、ユリーシャ。フィオナもリーサも良くやってくれた。ご苦労さま!」
オレに褒められて、三人娘がそろって嬉しそうな顔をする。
そこへ、援軍の騎士団を率いていた老騎士が近寄ってきた。
彼もこの混戦で腕に軽い切り傷を負ったらしく、二の腕に巻いた包帯が血で赤く滲んでいる。
「勇者どの、ありがとうございます。お陰で怪我こそ負ったものの、一人も死人を出さずに済みました。さすがですな。何はともあれ、城へいらしてくだされ。そこで陛下がお待ちです」
「なぁ。……操られているのはソイツらだけかい?」
「それも含めて、陛下からお話があるでしょう。さ、急ぎましょう」
オレたちは再びパルフェにまたがると、今度は騎士団にエスコートされつつオーバル城へと入城することとなったのであった。
魔王を退治した勇者カノージンは、アストラーゼ中央大陸において、古代カリクトゥス王国を興した。
魔王討伐に同行した三人の聖女との間にそれぞれ一人ずつ娘をもうけたカノージンは、やがて三人の娘たちが成長すると、それぞれ大カリクトゥス王国内の三つの地方――カルナックス・オーバル・ネクスフェリアにつかわし、そこを治める領主の妻とした。
なにせ千年も前の話ゆえ、当時散在した国々の多くがすでに滅びてしまっているのだが、娘たちの嫁いだ三国は、三聖女が各々の娘にほどこした強力な護りのせいか、今なお残っている。
娘たちは嫁ぐとき、勇者カノージンより次代の勇者へと託された宝箱を持っていったというが、それは誰にも――当の娘たちにさえ開けることができず、今なお各々の王国の奥深く眠っているという――。
◇◆◇◆◇
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なぜだか全員抜き身の剣を片手に臨戦態勢を取っている。
道を行き交う人々が、剣呑な雰囲気を感じて、そそくさとその場を通りすぎていく。
いやーな予感を抱えつつも知らんぷりして通りすぎようとしたオレに、案の定、鋭い声が飛んだ。
「そこの冒険者、停まれ!!」
真っ赤なマントをつけたリーダーと思しき騎士が、明確にオレに向かって声をかけた。
やっぱりだ。
実は跳ね橋を渡るところから視線を感じていた。
怪しい旅行者に片っぱしから声をかけるというより、そのものズバリ、勇者・藤ヶ谷徹平に狙いを定めている雰囲気がしたのだ。
だが、この国に戦いを挑みにきたわけでもないオレが、なぜ正規兵に敵意を向けられなければならない? 勇者の存在を邪魔だと思う一派でもいるのか?
三人娘が不安気な表情で、オレの後ろにパルフェを寄せてくる。
念のため尋ねてみる。
「オレが何者か分かった上で声をかけたんだろうな」
「もちろん知っている。貴様は魔族だ。しかも魔王直下の七霊帝の一人だろう? 人間に化けたところで無駄だ!」
「ま、魔族だぁ!? おいおい……」
よりにもよって魔族と間違えられているだと? 確かに髪は魔族と同じ黒だが、この世界の人はオーラを見れば異世界人特有の揺らぎを明確に感じられるんだろう? それなのになぜ魔族なんぞと間違える?
オレはそこで妙な違和感を覚えた。
何だ? 何かが変だ。でもどこが?
騎士たちの様子を細部までじっくり観察してみて、やっと気がついた。
瞳の色だ。コイツら一人残らず魔族同様、目が赤い。まさか、操られているのか?
ユリーシャもそれに気づいたようで、オレのすぐ後ろで息を飲む音がする。
「センセ、ちょっとだけ時間を稼いで」
オレの後ろでひと言つぶやいたユリーシャは、錫杖を握るとすぐさま呪文詠唱に入った。
だが、騎士はこちらの動きを見逃さなかった。
「奴の仲間が魔法を使うぞ! 取り押さえろ! 皆、一斉にかかれぇぇぇ!!」
号令と共に、兵士たちがオレたちに向かって駆けてくる。
「突っ込むぞ! フィオナ、フォローを頼む。リーサはユリーシャを守れ! 三人とも決して敵を殺すなよ!!」
「護衛しつつの戦闘で、しかも不殺? 難しいことを言ってくれるね、旦那さま」
リーサが苦笑をしつつ剣を抜く。
どちらにしても敵の狙いはオレだ。オレ以外、敵は目もくれないだろうよ。
オレもずんだから飛び降りると、指揮官に向かって走った。
「しゃらくさい!!」
「でりゃあ!!」
ガキィィィィン! カキャァァァァアアン!!
激しい剣戟の音が鳴り響く。
人々が我先にと逃げ出す中、オレと騎士たちとの間で戦闘が開始された。
だが、この騎士たちは戦闘に際して騎士道精神などこれっぽっちも考えていないようで、連携しつつ左右からも襲いかかってきた。
対応すべく、即座にブーストモードに入る。
「おいおい、正々堂々って言葉を知らないのか!? 三対一とか、勝ったもの勝ちかよ!!」
真っ直ぐで剛直な太刀筋が、四方八方からオレを襲う。
一国の正規兵用として採用される剣術だけあって、所作に無駄がなく、確実にオレの命を獲りにきている。
オレの自己流剣術と違う。
そんなのを相手にするってのに、オレは敵を殺すことができない。なぜならコイツらは何者かに操られているから。あっはっは! ……クソっ。なんて分が悪いんだ!!
バシュっ!! ドカァァァァンン!!
オレの背後に回り込もうとした騎士が、フィオナの火焔弾で派手に吹っ飛んだ。
「助かったぜ、フィオナ!」
フィオナがオレに向かって可愛くウィンクする。
うーん、その笑顔、破壊力抜群!
こうしてオレは、入れ代わり立ち代わり代わる代わる襲いかかってくる正規兵と剣を交えた。
いやいや、剣術の腕だけで言うなら騎士団の方が圧倒的に上だ。
今までの戦闘経験と、ブーストモードによる攻撃・防御・速力の大幅強化で何とか凌いでいるが、それがなければ一合目で首を刎ねられている。
とはいえこのまま戦っていたって埒が明かねぇ。どうにかしてこの場から逃げる算段を考えないと!!
ドドッドドドドドドドド!!!!!!!
そのとき、城の方から馬に乗った更なる軍勢が押し寄せてきた。
その数、ざっと五十騎。
「旦那さま! 援軍がきたよ!!」
リーサが慌てて叫ぶ。
援軍? どっちの??
「勇者どの! ご無事か!!」
「オレたちへの援軍!? マジか!!」
新たな騎士たちが馬を飛び降りると、剣を抜きながら戦闘現場に乱入してきた。
これまた真っ赤なマントを羽織った老齢の騎士が、オレたちを襲った騎士たちに斬りかかる。
いやいや、駄目だろう!?
「ちょぉぉぉぉぉぉ!! 待て待て! この人たちは操られているだけだ! だいたいあんたら、元々は味方だろうが! 同僚だろうが! 絶対に殺しちゃ駄目だ!!」
「し、しかし剣を持つ相手に殺すなと言われても!!」
ガキャアァァァアン!! カキャァァアン!!
オレはブーストモードで間に入りつつ双方の剣を止めて回った。
とはいえ止めきれるものでもないので、リーダーを始め、両軍とも多少の切り傷が発生している。
多少傷を負ってでも、死人さえ出なければ!
その時だ。
トランスが解けたユリーシャが金色の錫杖を高く掲げると、勢いよく石突きを地面に突き立てた。
シャリーーン!!
「悪夢からの目覚め!!」
途端に、ユリーシャの錫杖の天辺に飾られた日輪から、まばゆい光が放たれた。
魔法の素養のないオレにも感じ取れるほどの暖かな波動が一斉に広がる。
途端に騎士たちが、前後不覚におちいってその場で昏倒する。
「術が解けたぞ! もう大丈夫だ。解放してやってくれ!」
「分かりました、勇者どの。おいお前たち! 戦闘は中止だ! 剣を引け!!」
老隊長の命令を受けた援軍の騎士たちが、先の騎士たちの鎧を脱がせ、次々とその場に横たえさせる。
「よくやったな、ユリーシャ。……と言いたいが、おい、目覚めてねぇぞ?」
「大丈夫、術は解けているよ。身体に行き渡った魔素を無理矢理散らしたから、神経まで痺れちゃってて動けないだけ。そのうち動けるようになるよ」
「そんなもんか……。何はともあれありがとう、ユリーシャ。フィオナもリーサも良くやってくれた。ご苦労さま!」
オレに褒められて、三人娘がそろって嬉しそうな顔をする。
そこへ、援軍の騎士団を率いていた老騎士が近寄ってきた。
彼もこの混戦で腕に軽い切り傷を負ったらしく、二の腕に巻いた包帯が血で赤く滲んでいる。
「勇者どの、ありがとうございます。お陰で怪我こそ負ったものの、一人も死人を出さずに済みました。さすがですな。何はともあれ、城へいらしてくだされ。そこで陛下がお待ちです」
「なぁ。……操られているのはソイツらだけかい?」
「それも含めて、陛下からお話があるでしょう。さ、急ぎましょう」
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