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第一章 スターターダンジョン編
第9話 悪魔の子供、名前を付ける
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再び頭を抱えることになったリーダー。
今まで数十年、最弱層のリーダーとして支えてきたが悪魔の子供によって日常が変わることになった。
まさかの転勤。このスターターダンジョンで働き出した時、ミノバルドには異動はしないとしつこく言ってある。
どうにかして異動を取り消せないものか……
とか思いながら実は一緒に異動するのは嫌ではなかったり。
それにしても子供の名付けか……
まだ自分の子供もいないのに名付けを任せられるのはかなり困る。そもそもしたことないし。
「頭が痛い……」
リーダーは頑張って解決策を練るのであった。
悪魔の子供とスイリン、そしてリーダーの3人が集まり話を始めた。
「えーと、まず異動になった」
「いどう?」
「そうだ、ここから離れて別の場所で仕事をすることになったんだ」
「あら、珍しいわね」
「そ、そしたらリーダーさんとはお別れなの……?」
今すぐ泣きそうな顔をしながらリーダー見てくる悪魔の子供。
「あ、いやいや。おまえさんも一緒だ。ついでにスイリンもな」
「ついでとは失礼ね!」
「あ、あぁ。すまん」
「やったー!みんな一緒!」
さっきまで泣きそうだったのが一気に元気になった。
スイリンもそれを見てほっとし、頭を撫でる。
「それで、いつからなのかしら?」
「まぁ、俺たちの後処理等を含めて3日ぐらいだろう」
いつの日かは決まっていない。大体、引き継ぎが急に来てその日に異動になることが多い。
「あら、そしたらみんなにお別れの挨拶をしなきゃね」
「うん、するー」
「そうだ。でもその前にすることがある」
「すること?」
「あぁ、おまえさんの名前をつけなければならない」
「なまえ!」
目をキラキラしている。とても喜んでいるようだ。
「でも名付けとかしたことないわよ?」
「あぁ、俺もだ。でもダンジョンマスター様が2人でつけろって言っててな」
「私たちで?」
「そう、親だからなって」
「なるほど、じゃあ言い逃れ出来ないわね」
「あぁ、では早速考えよう。おまえさんもこれがいいって言う名前があれば言ってみるんだぞ」
そう言って名前を考える会議が始まった。
「じゃあね、スイタークにする!」
「いやいや、俺たちの名前を使ってくれるのは嬉しいが間際らしくなるからだめだ」
「そうね、本当はそれにして欲しいけどねぇ」
「えぇー」
そう言って色々と案を出してみた。
だが、3人とも名前を考えたことがないため全くいい案が出てこなかった。
「スイギュウ、ワギュウ、コクサンギュウ。なんかどれも美味しそうだな」
「コーラ、ソーダ、マッチャ。これも何だか美味しそうね」
「マフィン、マカロン、モンブラン。これも美味しそー」
……絶望的なネーミングセンスであった。
あれこれ考えてもなんか美味しそうだったり、行きたくなる場所だったり、便利そうな道具だったり……
なかなか決まらない中、スイリンが1つ提案をした。
「なかなか決まらないから、好きな本の登場人物とか文字とかを使ったらどうかしら?」
「お、いいなそれ。おまえさんはたくさん本を読んでいるからな。そこから決めよう」
「わかった!でも、いっぱい好きな本があるから一緒に探してー」
そういって、本から名前を頂くことにした。
あれから3日。
なぜ3日も経ってしまったかというと毎日、本に夢中になり名前を見つける所ではなくなったのだ。
リーダーだけは本を読むのが苦手なので頑張っていたようだが。
そんな中、悪魔の子供が突然。
「あ、これにする!これがいい!」
と言った。
2匹は本を除き、これならいいなと納得した。
スターターダンジョン、最弱層に産まれた悪魔の子供。
その名は"ミラ"
今まで数十年、最弱層のリーダーとして支えてきたが悪魔の子供によって日常が変わることになった。
まさかの転勤。このスターターダンジョンで働き出した時、ミノバルドには異動はしないとしつこく言ってある。
どうにかして異動を取り消せないものか……
とか思いながら実は一緒に異動するのは嫌ではなかったり。
それにしても子供の名付けか……
まだ自分の子供もいないのに名付けを任せられるのはかなり困る。そもそもしたことないし。
「頭が痛い……」
リーダーは頑張って解決策を練るのであった。
悪魔の子供とスイリン、そしてリーダーの3人が集まり話を始めた。
「えーと、まず異動になった」
「いどう?」
「そうだ、ここから離れて別の場所で仕事をすることになったんだ」
「あら、珍しいわね」
「そ、そしたらリーダーさんとはお別れなの……?」
今すぐ泣きそうな顔をしながらリーダー見てくる悪魔の子供。
「あ、いやいや。おまえさんも一緒だ。ついでにスイリンもな」
「ついでとは失礼ね!」
「あ、あぁ。すまん」
「やったー!みんな一緒!」
さっきまで泣きそうだったのが一気に元気になった。
スイリンもそれを見てほっとし、頭を撫でる。
「それで、いつからなのかしら?」
「まぁ、俺たちの後処理等を含めて3日ぐらいだろう」
いつの日かは決まっていない。大体、引き継ぎが急に来てその日に異動になることが多い。
「あら、そしたらみんなにお別れの挨拶をしなきゃね」
「うん、するー」
「そうだ。でもその前にすることがある」
「すること?」
「あぁ、おまえさんの名前をつけなければならない」
「なまえ!」
目をキラキラしている。とても喜んでいるようだ。
「でも名付けとかしたことないわよ?」
「あぁ、俺もだ。でもダンジョンマスター様が2人でつけろって言っててな」
「私たちで?」
「そう、親だからなって」
「なるほど、じゃあ言い逃れ出来ないわね」
「あぁ、では早速考えよう。おまえさんもこれがいいって言う名前があれば言ってみるんだぞ」
そう言って名前を考える会議が始まった。
「じゃあね、スイタークにする!」
「いやいや、俺たちの名前を使ってくれるのは嬉しいが間際らしくなるからだめだ」
「そうね、本当はそれにして欲しいけどねぇ」
「えぇー」
そう言って色々と案を出してみた。
だが、3人とも名前を考えたことがないため全くいい案が出てこなかった。
「スイギュウ、ワギュウ、コクサンギュウ。なんかどれも美味しそうだな」
「コーラ、ソーダ、マッチャ。これも何だか美味しそうね」
「マフィン、マカロン、モンブラン。これも美味しそー」
……絶望的なネーミングセンスであった。
あれこれ考えてもなんか美味しそうだったり、行きたくなる場所だったり、便利そうな道具だったり……
なかなか決まらない中、スイリンが1つ提案をした。
「なかなか決まらないから、好きな本の登場人物とか文字とかを使ったらどうかしら?」
「お、いいなそれ。おまえさんはたくさん本を読んでいるからな。そこから決めよう」
「わかった!でも、いっぱい好きな本があるから一緒に探してー」
そういって、本から名前を頂くことにした。
あれから3日。
なぜ3日も経ってしまったかというと毎日、本に夢中になり名前を見つける所ではなくなったのだ。
リーダーだけは本を読むのが苦手なので頑張っていたようだが。
そんな中、悪魔の子供が突然。
「あ、これにする!これがいい!」
と言った。
2匹は本を除き、これならいいなと納得した。
スターターダンジョン、最弱層に産まれた悪魔の子供。
その名は"ミラ"
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