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第一章 スターターダンジョン編
第10話 新たな職場&おまけ
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悪魔の子供、名をミラなった。
本の内容はとある英雄の娘が主人公であり、英雄の死後、死を受け入れ、色んな扱いを受けるが力強く生き抜く物語である。
その娘の名前がミラ。
この本を読んでいた時、嬉しそうにしたり悲しそうにしたり、時には泣いたりしていた。
とても気に入ったのか何度もこの本を読んでいた。
そのお気に入りの本の主人公の名前を貰ったミラはとても嬉しそうだ。
数日後。
「おーい、ミラ!移動するぞー」
「みーちゃん、行くわよー」
「はーい!!」
名前を付けた次の日に引き継ぎの魔物が来た。
「なるべく早めに移動しろとダンジョンマスター様からのご命令だ」
と言われ、リーダーとスイリンは急いで荷造りと引き継ぎを行う。
ミラはお別れの挨拶周りをしに行った。
そして次の日、魔法陣部屋で移動をすることに。
「まさかここから離れるとは思わなかったな」
「私もそう思ってたわ。でもこれからもっと楽しくなりそうだわ。この子のおかげかしら」
「俺は今までの生活でも良かった」
「あら、みーちゃんといる時はとても楽しそうだったけど?長い付き合いだけどあれほど素敵な笑顔は久しぶりに見たわ」
「う、うるせぇ!!さっさと行くぞ!!」
魔法陣が起動され、新たな仕事先へ。
その時のリーダーは少し顔が赤かった気がする。
次の職場は中間層上位モンスターハウスだ。
最弱層は1つしかモンスターハウスがないのだが、中間層は上位と下位の2つある。
下位の方がレベルが低く、上位の方がレベルが高い。
ちなみにこのスターターダンジョンのモンスターハウスは全部で6つある。
最上層(最弱層)、中間層下位上位、下層下位上位、最下層である。
新しい職場に着いた3匹の魔物達はまず自分たちの部屋へ。
リーダーはリーダー専用の部屋へ行き、引き続きの作業を。
スイリンは管理室に行き、ここのモンスターハウスの状況を確認。
そして、ミラは探検へ。
構造は似ているが、少し天井が大きかったり、通路が広かったりと最弱層とは少し違う雰囲気であった。
大広間もかなり広い。ゴブリンやスライムが何匹でも入りそうだとミラは思っていたら、
「そこのおチビさん。退いてくれるかい?」
と後ろから声をかけられた。
慌ててその場から離れて、道を譲って声をかけた魔物を見た。
とても硬そうな体。と言っても体が硬いのは当たり前だろう。そしてかなり大きい。
目の前にいたのはストーンゴーレムだった。
「わ、わぁ。大きい……」
次々とストーンゴーレム達が大広間に入っていく。
あんな広く見えた大広間が、今では小さく見える。
しばらく眺めているとリーダーとスイリンがやってきた。
「おう、ミラ。ここにいたか」
「みーちゃん、挨拶回りに行くわよ」
「はーい!!」
そうして新たな生活が始まった。
ーーとある貴族の物語 PART 1
私の名前はロバート・S・ディルバ。ディルバ家長男。
貴族と冒険者をしている。
いや、冒険者は一時的にやめている。
初めてのダンジョン攻略で世界の広さを知り、そして自分の弱さを見せつけられた。
あの時、騎士長に、
「ロバート様、あんな魔物は最弱層にはいません!!偶然ですからどうかお気になさらず……」
とは言われたが、慰めの言葉だろう。
私さえいなければこうはならなかっただろう。彼らは1度、あのダンジョンを攻略しているのだから。
あの時に見せた『ファイアーボール』が忘れられない。
私も魔法は使える。国内では魔法を使える者はかなり優秀で将来有望と言われているため、貴族は専属教師などを付けて学んでいる。
だが、あの日以来魔法が使えない。いや、使いたくないのだ。
自分の魔法とあの女の子の魔法の差は長い年月鍛錬しても出来ないと思ったのだ。
ならば剣で対抗しよう。あの魔法をも切れる技術を習得したい。
そう強く心に決めた。
私は今、異国の剣士から学んでいる。
彼が言うに、刀という剣とは少し違うものを私に勧めてきた。なんでも魔法との適性もいいとの事。
ならば魔法も切れるだろう。
待っていろ。近いうちにリベンジをしてやる。
必ず私はあの魔法を超えてみせる。
本の内容はとある英雄の娘が主人公であり、英雄の死後、死を受け入れ、色んな扱いを受けるが力強く生き抜く物語である。
その娘の名前がミラ。
この本を読んでいた時、嬉しそうにしたり悲しそうにしたり、時には泣いたりしていた。
とても気に入ったのか何度もこの本を読んでいた。
そのお気に入りの本の主人公の名前を貰ったミラはとても嬉しそうだ。
数日後。
「おーい、ミラ!移動するぞー」
「みーちゃん、行くわよー」
「はーい!!」
名前を付けた次の日に引き継ぎの魔物が来た。
「なるべく早めに移動しろとダンジョンマスター様からのご命令だ」
と言われ、リーダーとスイリンは急いで荷造りと引き継ぎを行う。
ミラはお別れの挨拶周りをしに行った。
そして次の日、魔法陣部屋で移動をすることに。
「まさかここから離れるとは思わなかったな」
「私もそう思ってたわ。でもこれからもっと楽しくなりそうだわ。この子のおかげかしら」
「俺は今までの生活でも良かった」
「あら、みーちゃんといる時はとても楽しそうだったけど?長い付き合いだけどあれほど素敵な笑顔は久しぶりに見たわ」
「う、うるせぇ!!さっさと行くぞ!!」
魔法陣が起動され、新たな仕事先へ。
その時のリーダーは少し顔が赤かった気がする。
次の職場は中間層上位モンスターハウスだ。
最弱層は1つしかモンスターハウスがないのだが、中間層は上位と下位の2つある。
下位の方がレベルが低く、上位の方がレベルが高い。
ちなみにこのスターターダンジョンのモンスターハウスは全部で6つある。
最上層(最弱層)、中間層下位上位、下層下位上位、最下層である。
新しい職場に着いた3匹の魔物達はまず自分たちの部屋へ。
リーダーはリーダー専用の部屋へ行き、引き続きの作業を。
スイリンは管理室に行き、ここのモンスターハウスの状況を確認。
そして、ミラは探検へ。
構造は似ているが、少し天井が大きかったり、通路が広かったりと最弱層とは少し違う雰囲気であった。
大広間もかなり広い。ゴブリンやスライムが何匹でも入りそうだとミラは思っていたら、
「そこのおチビさん。退いてくれるかい?」
と後ろから声をかけられた。
慌ててその場から離れて、道を譲って声をかけた魔物を見た。
とても硬そうな体。と言っても体が硬いのは当たり前だろう。そしてかなり大きい。
目の前にいたのはストーンゴーレムだった。
「わ、わぁ。大きい……」
次々とストーンゴーレム達が大広間に入っていく。
あんな広く見えた大広間が、今では小さく見える。
しばらく眺めているとリーダーとスイリンがやってきた。
「おう、ミラ。ここにいたか」
「みーちゃん、挨拶回りに行くわよ」
「はーい!!」
そうして新たな生活が始まった。
ーーとある貴族の物語 PART 1
私の名前はロバート・S・ディルバ。ディルバ家長男。
貴族と冒険者をしている。
いや、冒険者は一時的にやめている。
初めてのダンジョン攻略で世界の広さを知り、そして自分の弱さを見せつけられた。
あの時、騎士長に、
「ロバート様、あんな魔物は最弱層にはいません!!偶然ですからどうかお気になさらず……」
とは言われたが、慰めの言葉だろう。
私さえいなければこうはならなかっただろう。彼らは1度、あのダンジョンを攻略しているのだから。
あの時に見せた『ファイアーボール』が忘れられない。
私も魔法は使える。国内では魔法を使える者はかなり優秀で将来有望と言われているため、貴族は専属教師などを付けて学んでいる。
だが、あの日以来魔法が使えない。いや、使いたくないのだ。
自分の魔法とあの女の子の魔法の差は長い年月鍛錬しても出来ないと思ったのだ。
ならば剣で対抗しよう。あの魔法をも切れる技術を習得したい。
そう強く心に決めた。
私は今、異国の剣士から学んでいる。
彼が言うに、刀という剣とは少し違うものを私に勧めてきた。なんでも魔法との適性もいいとの事。
ならば魔法も切れるだろう。
待っていろ。近いうちにリベンジをしてやる。
必ず私はあの魔法を超えてみせる。
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