巻き込まれ体質な私、転生させられ、記憶も封印され、それでも魔法使い(異種族ハーレム付き)として辺境で生きてます。

秋.水

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第7話 宝石移送

第7-6話 日常へ

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○子ども達
 人間の子は、置いて行かれるのではないかと、カンウさんから離れようとしないので、簡単な食事を持たせて一度ドラゴンの巣じゃなくて例の祭壇に戻ってもらった。ドラゴンの子も同様について帰った。名残惜しそうにですが。
「さて新築物件作りますか。」
「まて、おぬし、増築ですまさんか。」
「ああ、そうですね、それが一番簡単です。」
「うむ、子どもたちには申し訳ないが、って名前付け忘れておるなあやつ。」
「ああ、カンウさんに名付けてもらったら、即真名になってしまいますね。」
「さすがにドラゴンの子の方は名前がついているじゃろうが」
「まだつけてもらってないそうですよ。」ユーリがさらりと言いました。しかし、ちょっとこわばった言い方です。
「なんじゃと、あの体格だと生まれて結構経っているではないか。」
「なんでも、名付け親は、若い真祖でなければならないとかで、現在は、まだ保留だそうです。」ユーリ良く聞きましたね。
「若い真祖って~・・・」エルフィの言葉に全員がモーラを見る。
「そうですよモーラ、あなたです。」アンジーがいつものジト目でモーラを見ます。
「まて、そんなしきたり聞いていないぞ。」
「その子は、カンウさんからルールブロークンは、そういうのにこだわらないからつけてくれないかも、と言われていると言っていました。」ユーリが一生懸命思い出しながら話している。
「くっ、そんな重大なことをなぜわしに言わん。」
「だって言ったって従わない可能性もあるからとため息をついていたと言っていました。」後半棒読みですが、ユーリの記憶力では演技する余裕はないのですね。
「ユーリ、後半棒読みですよ」メアさんが悲しそうに言う。
「無理です、憶えるだけで精一杯で。」こんなことで涙目になってはいけません。紅天女は目指せませんよ。
「さて、土のドラゴンとしては、どうするんですか?~」おお、エルフィ言うようになりましたね。しかし、モーラのひとにらみでシュンとなるようではまだまだですが。
「さすがカンウさんね。自分が言えば、すねて絶対断ると思ったのでしょうねえ」アンジーがいじわるそうな顔でモーラを見ながら言いました。
「あんな可愛い子の名付けをするのが嫌なわけじゃあないですよね。」さらに悪役顔になってアンジーが言いました。可愛い顔が台無しです。
「アンジーお主もそっち側についたか」
「あきらめなさい。しきたりが嫌いなのはわかるけど、あの子のために名付け親になってあげなさい」今度は真面目な顔になってアンジーが言った。
「なあ、お主は、」私にすがるような目を向けてきてもねえ。
「嫌なら断れば良いですけど、もったいないですね。」私は感慨深げに言ってみます。
「なにがもったいないのじゃ。確かにドラゴンの子は稀少じゃ」
「いや、儀式を見てみたいので。」
「お主に聞いたのがまちがいじゃった。」
「冗談ですよ。お話しでは、その子はこれまでかなりの間、名前がない生活をしてきたわけですよね。それは、悲しいことです。私はあなたの真名は知りません、でもモーラという名前を贈りました。そしてその事で絆は深くつながったような気がしましたよ。ですから」
「ああ、名前をつけることはわかった。じゃがどんな名前が良いのかのう。それがプレッシャーじゃ」
「まあ、私はアンジー、モーラはモーラ、メアもユーリも短縮形なだけ、エルフィは、逆に暗示を掛けてきていましたし。だから、ちゃんと考えてね」
「うむ、ちょっとカンウのところに言って来るわ」
「はい行ってらっしゃい。」
玄関の扉を開けてモーラがとぼとぼと歩いて出て行く。ほどなく羽ばたきが聞こえて飛んでいった。まあ、ここはカンウさんの縄張りだからいいのですね。
「はーっ、ユーリの棒読みで一次はどうなるかと思いました。」メアがため息をつく。
「え?」私はよくわかりません。
「まったく、大根役者ねえ。」アンジーが同じようにため息をつく。
「大根ですか?」ユーリがとぼけている。やはり天然です。いや、確かに意味を知らないとわかりません。こちらでは、大根はなくてカブですからねえ。
「ああ、何にでもあうけど味がないから無個性な役者を言うんだけどね。実際に使われるときは、演技の下手な役者の事よ。」
「でも、すごいしょげっぷりでしたねえ。ちょっとやり過ぎましたかねえ」
「ということは、あれは嘘ですか?皆さんでだましたんですか?」
「一部を除き本当です。カンウさんと話したときに、その話が出て、正式な名前が決まるまでは、仮の名で呼んでいるそうです。でも、それを話すと「それでいいじゃろう」とか言い出すに決まっているので一芝居うたせていただきました。」メアさん策士です。
「たまにだまされる側に回るのも良い薬よ。」アンジーが言った。
「それでも、儀式はしなければなりませんね。」
「はい、ドラゴンの里に帰らなければならないみたいですよ。」
「それは、嫌がりますねえ。」
「なので、仮名があるのは秘密です。」
「どんな名前がつけられるのですかねえ」ユーリが楽しそうに言った。
「一応ルールがあるとモーラからは聞いていますよ」私は、思い出してそう言いました。
「へえ、どんなルールですか」メアさんの方が興味津々です。
「まあ、憶えているのは、生まれた月日と天候、水・風などの系統によって含める単語があるそうです。光はソル、土はアツ、水はツキとかですね。もっとも闇とかはルールがないそうですけど。」
「モーラの真名は当てたのですか。」
「当てっこする前に終わりましたよ。ヒントはそれだけでしたから。」
「なるほど~おもしろそうですね~」
「あくまで真名の一部で略称に当たる部分ですから。真名が何文字になるのかはわかりませんからね。」
「その、あるじ様の頭の中に現れた、じゅげむじゅげむってなんですか?」
「霊験あらたかな言葉ですね。」
「まったく、くだらない言葉しか覚えていないのね。」アンジーがため息をつく。
しばらくしてから、「帰ってきたぞ」そう言って扉を開けてモーラが入ってくる。表情は固い。
どっかり椅子に座ってため息をつく。
「名付けをしたいが名前を考えねばならん。何か良い案がないか。特におぬし。」そう言って意味ありげな目で私を見ます。ああ、モーラも前の話を憶えていたのですね。
「さて、生年月日とか、生まれた由来とか、水の何の属性なのかとかいろいろ教えてくれないと考えられませんよ。」
「そうじゃな、生まれは、米の収穫期、月が上弦を迎える頃、時刻は月が中空にある頃じゃな。属性は、水それも純水じゃ」わざとでしょうけど、丁寧に教えてくれます。でも、純水ってイメージではありませんでしたねえ。
「空は曇っていましたか?」
「ほう、よく憶えていたのう。さすがじゃ。晴天じゃ。雲ひとつ無く月明かりが白くまぶしかったそうじゃ。きれいな月だったそうじゃ。」
「そうですか。では、ヒメツキなどどうでしょう。」
「ははっ、おぬしは本当にすごいのう。よく当てたわ。」
「え?当てたってどういうことですか?」
「やれやれ私の負けね、でも名付けはしてもらうわよ。」そう言ってカンウさんが現れる。おや、一緒にいたんですか。
「ああ、それはさせてもらう。じゃが里に戻るのは勘弁せい。」
「あなた、本当に有能ね。もしかしてモーラとリンクしていた?」疑いのまなざしで私を見るカンウさん。
「だから私にそんな能力はありません。できるわけがないですよ。」
「はあ、確かにね、私も見ていたからわかるわ。ごめんなさい。」
「それって、もしかして、カンウさんの真名ですか。」何を察したのかアンジーがあわあわしながら尋ねる。
「はーっ。そうよ。里に帰るのを嫌がって決闘することにしたの。でも、決闘方法は、モーラがね。」
「ああ、わしが提案した。カンウの真名の一部でも、お主が当てられたら里にはいかん。」
「しかも生まれた月日、時刻、そして質問は1つだけ。なのにどうして当てられるのよ。まあ、真名の一部ですからまだ良いのですが。」
「はえー、よくわかりましたねー」
「そうですね、どうもモーラの発言があやしかったんですよ。」
「ほう、わしとな」
「ええ、新しい名前を考えるというよりは、知っている名前をあてろと言っているように聞こえました。以前にモーラの真名について聞いた時に簡単にですが真名の名付け方を教えてもらっていましたので。」
「なるほど、基礎知識があったのね。」
「だからといってその名前が出てきますか?」アンジーが言った。
「月がまぶしくてきれいという話をやけに強調されていましたから」
「ヒメツキとはどういう意味ですか?」
「ええ、私の元いた世界では、赤い月を不浄の月と呼ぶように月は女性のイメージなんですね。ですから白く輝く月は、お姫様の月かなあと。」
「ふ、お主の世界ではお姫様の月か、なるほどな。ってそこで顔を赤らめるなカンウ。」
「でも、うれしいじゃないですか。名前を当てられたんですよ。しかもお姫様の月ですか。私の名前は他の世界では言い名前だったんですねえ。」
「いや、お主の真名の一部じゃろう。」
「そうですけど。うふふ」いや、キャラクターに合いませんよその笑い。
「まあ、お主を賭けの道具に使ったことは謝る。しかし、本当にあてるとは正直思わなかったわ。」
「本当は、当てて欲しくなかったのでしょう?行きたいなら素直に行けば良いじゃないですか。」私は、真面目な顔でモーラに言いました。
「どうしてそうなる。わしは勝負に勝ったのじゃぞ。」
「でも、勝負に勝って、さらに里に行っても別にいいんですよね?」
「うっ」
「モーラ自身結構残念そうに見えますよ。せっかくのこの機会です。里の様子をみてきてください。」
「おぬしのいうタイミングという奴か」
「そうです。別に石投げられて里を追われたわけではないのでしょう?ならば、堂々と帰っても問題ないじゃないですか」
「わかった。行って来る。じゃが、その子の名前じゃが。お主に考えて欲しい。」
「それはできません。名付け親の意味は、きっと卵から孵るドラゴンの子にとって親を作るということなんだと思いますよ。今まで放棄していたんですから、ここからはちゃんとしないと。」
「放棄していたわけではない、知らなかったのじゃ。」
「知ってしまったのですからちゃんとしましょう。」
「そうじゃな。わかった。カンウ、儀式をするとすればいつになる。」
「そうね、私がこれから連絡をとれば、次の満月の時になるわね。」
「とすれば、7日後くらいか。」
「そのくらいね。」
「儀式の準備は、いつからじゃ」
「前日には、里に行って準備しないとならないわね」
「ならばそれまでに考えよう。」
「お願いするわ。では、私は里に行ってきますから。」
そっと家に来たカンウさんは、そっと消えて帰って行った。もしかして今の残像だったのですか?それならば前回より格段に進歩しています。さすがですねえ。
「さて、おぬしら謀ったな。」
「たまにね、意趣返しをしないと思って」ペロッと舌を出すアンジー、可愛いですね。
「すまんな、ありがとう。」
「え、どうしたの、そこは怒るところでしょ」アンジーがあたふたしている。その答えは想定外でしたか。
「まあ、最初は、怒りたくなったがなあ、お主らの言葉に悪意を感じないのでなあ、まあ、気がついたというか。なあ、」
「割と里の話をするときには、こだわりがあったように感じましたので。」メアがそっけなく言う。
「こういう感情は、脳内会話していると、わかりますからね~」
「はい、寂しさを感じているのがわかりました。」ユーリ、ナイスです。
「ふふ、互いの気持ちがわかるのも善し悪しじゃなあ。自分では割り切ったつもりでもお主らにはわかってしまうのじゃな。」
「だからこそ私たちの絆は強いのだと思います。」
「そうじゃな。さて、少し自分で考えてみることにするわ」
「はい。こちらでも考えて見ます。まあ、意図しない名前がたくさん出そうですが。」
「凝るつもりはないが、良い名前を考えよう」

○それからの一週間
もちろん、1週間の間に毎日私たちの所に人間の子を連れてきて、なじませ、しばらくいなくなっても大丈夫なようにはなりました。賢い子で名前をカンウさんにつけていただいてキャロルと呼ばれています。真名は、まあ推測できますね。
キャロルは、聡明です。少し遠慮がちなところはあるけれど、新しい名にすぐなじみまして、そして、どんどん知識を吸収していきました。最初の頃は、家にいる時にカンウさんを探すそぶりを見せましたが、数日で毎日迎えに来るのを見て安心したようです。
「最初からドラゴンになって連れてあるいているのか?」
「いいえこの人の姿で連れて歩いていますよ。でも、巣ではさすがにそれはできませんから。」
「まあ、ドラゴン姿のお主にも慣れているのであろうなあ。」
「内緒にしてとは言ってあるわ」
「子どもじゃからのう」
「そこは少し心配なのですよねえ。」
 カンウさんが帰った後には、家での仕事が待っています。
「では~、家の増築をしますか~」エルフィが、自分の出番とばかりに元気が良い。
「3部屋作りますか。」
「いいえ、人間の子は私の部屋で寝起きしてもらい私がお世話をします。」
「メアさんがですか。」
「はい、メイドとしてのなんたるかを教えます。」
「とりあえず、最初は何もできませんから、怒らないでくださいね」
「それはもちろんです。」
「あと、少し慣れたら領主様に相談しますから、できれば礼儀作法を中心にきれいな言葉使いを優先して教えてください。家事などはお手伝い程度でお願いします。なので、お手柔らかに。」
「残念です。完璧なメイドに鍛え上げようと思っていました。」
「メアさんのレベルまで鍛え上げるためには、きっと何十年もかかります。その子がおばあちゃんになってしまいますよ。」
「わかりました。自重します。でも部屋は一緒でなくてもいいので、そばにしてください。」
「わかりました。お願いしますよ」

そうして、3部屋の増築が必要となったので、ついでにゲストルームを1部屋つくることとして、計4部屋を増やすことにしました。前回の経験のおかげで、たった一日で完成し、受入れの準備はできました。基本的に前回と同じに釘をほとんど使わない方法で作りました。もっともカンナや釘、などは自作していますので、ベッドなどの製作には使ったりもしています。
「簡単にできすぎ~もっと作りたい~」エルフィがじたばたしています。
「今度、彫刻刀などを作ってあげますから、細かい彫刻とかやってみます?」
「え、いいんですか?」
「かまいませんよ。趣味というのは心を豊かにしますから。」
「やります~旦那様やさしい~」

○彫刻刀その後
さすがに木彫りの熊程度でフィギュアとか作らないと思ったのですが、なにやらアンジーから余計な事を吹き込まれたようで露店で売れるレベルの私たちのフィギュアを作ったようです。
2人の様子を見ているとやけにこそこそしているので、家族全員分のフィギュアを作ったところで作業場にしていた薬草庫に手入れです。そこには、家族のそれぞれ活躍シーンが躍動的に表現されている精巧な木彫り人形ができていました。いや、実際に精巧にできています。これはすごい。
「これは禁止です。もっとデフォルメしたなんとかロイドみたいな可愛い奴にしてください。」
「えー、うまくできているのに。」
「やるならアンジーの天使様の像を大量生産してください。それならOKですよ。」
「そ、それはやめてお願いします。わかりました。あきらめます。」アンジーその後の自分がどうなるかを考えて涙目です。
「まったく。アンジーさん、こうなることを予想できなかったんですか?」
「少しでも貯金に貢献したかったのよ。私あまり役に立っていないし。」そんなことはないんですが、やはり気にしているんですね。
「そんなことはありませんよ。アンジー教の信徒は着実に増えていて、お布施もけっこうな額が奉納されています。」メアさんが後ろから現れてそう言った。
「や~め~て~。誰ですかそんな事しているの、やめさせなきゃ。」アンジーさん頭を抱えてしまいました。
「無理ですよ、あなたが助けた盗賊達が改心して善行として皆さんに奉仕していますから。天使様のおかげで私たちは更生できましたと。まあお布施はもらうわけにはいけませんので、身寄りの無い子達への服とか食料代になっていますけどね。今は城塞外に孤児院を建てようと計画しています。アンジー孤児院と命名されるようです」
「な~ん~で~す~って~、作るのは良いことだから止めないけどその名前はや~め~て~」ああ、震えています。そういえば盗賊を助けたこともありましたねえ。
とりあえず、薬箱とかお皿とかを作って少し装飾を加えたような無難な彫刻を作るようにしてもらいました。しかし、正式に商人さんから天使の像について発注があったらしく。羽を広げて大地に降り立つ天使様(ただし、顔はややアンジーに似ている程度)が定期的に個数限定で販売され、かなりの高値にもかかわらず売れているそうです。販売先は特定地域(あの町)だけらしいです。なんですか販売時のキャッチフレーズが、一家に一つ天使の像だそうです。よかったですねアンジー。
「何も良くない!!とほほ」
「肖像権分は、ちゃんと還元してますよ~」そのつっこみもどうかとは思いますが。エルフィは、作るのが楽しいだけで、あまりお金に関心がなさそうです。ああ、納品しては、酒代に消えていますか、なるほど。
「それは・・・まあいいか」

○久しぶりの日常
 時計があるわけではないが、夜更かししなければ、朝日とともに目が覚めます。まあ、私の場合、誰かの寝返りで起きることもあります。今日は、アンジーとエルフィがそばにいます。魔力補充もしないので、ちゃんと寝間着を着ています。眠り方も横向きに3人がくの字になって、漢字の巡るのようになっています。なので、エルフィの問題点は、背中とはいえ、強烈なボリュームの胸をおしつけてくるので、どうにも大変です。あの居酒屋でのことがあってから、妙にくっつきたがるようになりました。普段生活している時も特に背中に胸をぶつけてきます。さすがに背負うのは、体格的に難しいのですが、よく背中からぶつかってきます。これは、距離感をつかみかねている子どもの一種の試し行為に近いのかもしれません。
ベッドで背中にくっついてぐいぐい押しつけてくるので、私の前にアンジーが寝ているので押し出されてしまいそうになり、押し戻すと。さらに押してきたりします。まあ、エルフィ自身は、それを楽しんでいるのでしょうけど。

「おはようアンジー」
「おはようございます。」アンジーと私が起きて挨拶をしてもまだ、エルフィは寝ています。やはり寝るのが長寿の秘訣なのでしょうか。
「ほらエルフィ起きて。」毛布を抱きしめてベッドから動こうとしません。にやけた顔をして、「旦那様~もっと~」とか言っています。はて、何を夢見ているのでしょうか。
「起こしますね。」アンジーが少し怒っています。夢の中で独り占めしているのが嫌なのでしょうか。まぶたをむりやり見開いて、光を注入しています。おお、それってビームじゃないですか、目からビーム。
「そんなわけないでしょ。単に朝日が反射しているだけ。」とてもそうはみえませんねえ
「まぶしくないんですか?」
「もとが光の私に聞きますか」
「失礼しました。」
「さて、光量をあげますかね」おお、増幅している。そのやりかた是非教えてください。というか解析開始。
「あなたにはできないです。もとが光じゃ無いんですから。」一理あります。まったく答えにブレがありません。
「うぎゃあああああ、痛い~、網膜が焼ける~~」いや、視神経に痛覚はありませんよ。痛いわけありません。
「いつもひどい。」エルフィが涙目です。
「早く治療しないと目が見えなくなりますよ」いや、本当に焼いているんですか。やばいですね。
「とほほ~もっと優しく起こしてよ~」自分で起きてください。子どもじゃ無いんだから。
「今度は、ちゃんと起こしてあげますね。」ギロリと睨む。
「それもなんか恐い~」泣いたフリしながら上目遣いはやめなさい。まあ、可愛いですけど。
「ええい、ちゃんと起きなさい。」アンジーさんいつもどおり委員長ポストですねえ。
「どうしてエルフィの夢を覗かなかったんですか?」
「それは、プライバシーだからです。」真っ赤になってうつむくアンジー。
「この前覗かれたんですけど~、なんか~今みたいなリアクションして黙っちゃいました。」
「ああ、以前にそういう事があったんですねえ。何を夢でしていたのですかねえ。」
「簡単ですよ、ベッドでプロレ・・・」アンジーがエルフィの口を塞ぐ。
「まあ、想像はついていましたが。」どうせそんなことだろうと思いましたよ。
「そろそろ起きてください。ご飯の用意ができましたよ。」メアさんがナイスなタイミングで声を掛けに来ました。いつも間が良いのですが、見ていますね?
「空気を読んで行動するのもメイドです。」そうですね。見えていると言うよりは、私の頭を覗いているようですが。
食卓テーブルには、すでに朝食があり、モーラとユーリが待っていた。
「お主ら遅いぞ。」
「すいませんでした。エルフィがなかなか起きなくて。」
「どうせまたエロい夢でも見てニタニタしておったのじゃろう。」まるで見てきたようなことを言いますね。
座る席は、私が一番窓側です。
「ご主人様揃いました。」
「では、いただきます。」
「いただきま~す」
「これから、3人ほど増えるのじゃなあ」
「そうですね、テーブルも大きくしないと。」まあ、客用2席分あれば十分大丈夫なんですが。

さて3名様ご到着です。
「こんにちは」
「こんにちはカンウさん。これからは、お帰りなさいになりますよ。」
「では、ただいま。」
「はいお帰りなさい」
「いいわね~。あとカンウはやめてもいいかしら。」
「ええと大丈夫なんですか?」
「そうね、カンウは、水神としての名前なので、ヒメツキと呼んで欲しいわ。」
「はいでは、その、ヒメツキさん」
「はい、あ・な・た」
「うわ、きもちわるいわ、やめんか。カンウ・・・じゃなかったヒメツキ。」
「ええ?いいじゃない。いつもね神様とかしているとね結婚の儀式をうちの祭壇でしていく夫婦とかがいるのよ。」
「ほう、それはめずらしいな。あんな遠いところにわざわざ」
「そうなのよ、その間にお互いを知り、互いに助け合ってあの祭壇まで行き着ければ永遠に幸せになれるんだそうよ。」
「なるほどな、あそこまでの道のりがお互いを知ることになるのか。でも、魔獣や獣もでるのであろう?」
「一応、私の縄張りなので、道をそれなければ大丈夫にしてあるのよ。」
「そういえば、あそこの管理をしている者もいるのであろう?」
「ええ、月に一度だけ数日間掃除をして帰って行くわ」
「その時だけ行くのか?」
「気配がしたら行っているわよ。でも、あの壺が盗まれたときは、盗賊達の気配に気付かなかったわ。そういえば。不思議ね」
「まあ、そんな話は良いわ。あなた呼びはやめい。」
「ええ、どうよべばいいの?名前?」
「いや、それはやめよ。周囲の目が殺意のある目にかわっているであろう。名前を呼ぶことは、これまでのここの家族を崩壊させることになりかねん。」
「そうなの。皆さんどうしているの?」
「こいつとかこれとかあんたとかですね」アンジー相変わらず辛辣です。
「おぬしじゃな、わしは誰に対してもそうじゃ」そうです、下僕ですから
「ご主人様です」メイドさん的にそうですよね
「あるじ様です」
「旦那様~」
「旦那様は、いいの?どうなの。」ちょっと怒っています。
「一度定着してしまうとねえ。」
「あんまりじゃないの?あなたはそう思わないの?」
「まあ、皆さん親しみを込めていますからねえ」
「わかるの?」
「ああ、さすがにヒメツキはしらんじゃろうなあ。わしらは、こやつに隷属した形になっていてな、魔力で脳内で話ができるのじゃ。」
「え?そうなの?」
「そうか、ちょっとわしと額をあわしてみるがいい」
「??」
『どうじゃ聞こえるか?』
「何か違う言語で話しているみたいよ。」
「なんじゃと」
「私とではどうですか」メアが額を当てる。
『どうですか』
「だめよさっきと同じ。」
「ふむ、お主はどうじゃ」
「おもしろそうですねえ。では」ちょっとそこで頬染めないでくださいかわいいじゃないですか。
『どうですか?』
『ああ、これはなんとかわかります。あなたの国の言葉なんですね』
「どうじゃ?」
「うーん、どうやらバイパスされた人の言語で翻訳されていますね。」
「どういうことじゃ、」
「隷属している人達は、私の言語を使って連絡を取っているみたいですね。」
「は?」
「まあ、ニホン語という言語なんですが、それを皆さん共有しているのですよ。」
「つまり?」
「ええ、私たちの脳内会話は、他の人にはほとんど理解できないのですね。」
「じゃが、あのエースのジョーは、理解していたぞ。」
「たぶん転生者でしかもニホン人なんですねきっと。」
「それは他の人には雑音にしか聞こえませんね。」
「そんな話より、食事にしましょう。ミカさんとキャロルがおなかを空かせているようですので。」

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ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。 そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。 「荷物持ちでもいい、仲間になれ」 その言葉を信じて、俺は必死についていった。 だけど、自分には何もできないと思っていた。 それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。 だけどある日、彼らは言った。 『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』 それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。 俺も分かっていた。 だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。 「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」 そう思っていた。そのはずだった。 ――だけど。 ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、 “様々な縁”が重なり、騒がしくなった。 「最強を目指すべくして生まれた存在」 「君と一緒に行かせてくれ。」 「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」 穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、 世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい―― ◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇

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