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濡れ衣
冤罪
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いつもより時間をかけて登校した私は、1―C組の教室の少し手前で立ち止まっていた。
紗英とみちるはもう教室にいるはず。円香は今日、学校に来ているんだろうか? もし来ていなかったら、私は紗英たちに、何をどう説明したらいいんだろう。
自分がどうすべきか分からないまま、疑問だけがぐるぐると頭を駆けめぐり続けている。
深いため息をついた私の背中に、ぽん、と感触が弾けた。
「おはよ、深山さん。行かないの?」
柴崎くんだった。いつも通りの明るい声と笑顔に、強張っていた体の力が少しだけ抜ける。引きつった笑顔で挨拶を返した私に、柴崎くんは周囲をうかがうようにしてから身をかがめた。
「もしかして、なんだけど……昨日、なんかあったの?」
耳元で囁かれたことと、今まさに私が悩んでいたことを聞かれて、私の心臓がドキリと音を立てた。
「な、なんか……って?」
「ほら、日野さん泣いてたっぽいじゃん。もし、何か困ってるなら俺が力になりたいなって思って」
柴崎くんはすごく真剣な表情をしていた。
すごいな、と思った。他人を気遣って、優しさを振りまいて、それがちっとも嫌味じゃない。
……柴崎くんなら、私には思いつかない解決案を出してくれるかもしれない。柴崎くんは、私みたいに間違えたりしない人だから。
「実はね――」
意を決して口を開いたとき、高橋くんが私たちの会話に割り込んできた。
「おいおい、悠太。聞いたか? いま教室ですげー大騒ぎになって……」
意気揚々と話し始めた高橋くんは、柴崎くんの隣にいる私に気付いて慌てたように言葉を切った。
「聞いたって何を?」
「あ……いやぁ、その……」
ちらちらと私を見ながら言いよどむ高橋くんの様子に、嫌な予感がした。
「莉愛」
いつの間にか教室の入口からみちるが私たちを見ていた。私は、慌てて柴崎くんから一歩距離を取る。柴崎くんに好意を持っているみちるに誤解されたら大変だ。
「みちる、おはよう。あの、紗英はもう――」
「早く入って」
みちるは顎をしゃくって、私に中に入るように促した。胸に巣食った嫌な予感がじわじわと大きくなる。
私と柴崎くん、それに高橋くんが教室に足を踏み入れると、背後でバンっと音を立てて扉が閉まった。それが合図だったみたいに、誰かが反対側の扉も閉めた。
密室の出来上がり。
私は、しがみつくようにスクールバッグの持ち手を握りしめた。空気が重くて息が詰まりそうだった。
「座って」
有無を言わせぬ口調でみちるに言われ、私はそろそろと自分の席に着くしかなかった。クラスメイトたちの視線が自分に向けられているのが分かった。
「おい、みんな。なんだよ、これ……」
柴崎くんが教室を見回して抗議しようとしたが、高橋くんが「しっ」とそれを制した。その目には、ありありと興奮が浮かんでいる。
あんな目を知っている。
ショーの始まりを待つ、純真無垢な子どものような目。わずかな戸惑いと好奇心、それに嗜虐心がごちゃ混ぜになった目だ。
歩み寄ってくる足音が聞えたかと思うと、紗英が私の前に立った。長いまつ毛に縁取られた大きな目は真っ赤に充血し、瞼も腫れぼったかったけれど、どうしたの? と聞ける雰囲気ではなかった。
「あんたのせいだ」
紗英が低く呟いた言葉に、心臓がひゅっと冷たくなった。
嫌な予感、ヤバい、どうしよう、何か言わなくちゃ、でも何を? どうしたらいい? 目の前で警告のランプがチカチカと点滅しているようだった。
「あんたのせいで先輩からブロックされたんだけど。ねえ、ほら。見なさいよ!」
突き付けられたスマートフォンの画面には、
『俺付き合ってる人いるからもう近付かないで』
と、表示されていた。鈴木先輩のアイコンは、私も見たことがある外国のサッカー選手だった。
「あたし、あんたに何とかしてくれとか頼んでねーし! なんで余計なことしたんだよっ!」
紗英がヒステリックな声で叫んだ。
綺麗なウェーブを描く髪を振り乱して、桜色のネイルを施した手で机をバンバンと叩きながら詰め寄ってくる紗英は、アイドルの話ではしゃぐいつもの紗英とも、階段の踊り場で私に「莉愛と友達になれてよかった」と言ってくれた紗英とも、まったく違っていた。
「やっぱり、莉愛ってひどいよぉ」
教室の隅から聞こえてきた円香の声には涙が混じっていた。
私から円香の席まで走り抜ける何かに道を譲るように、人の波が割れた。その先にいた円香はいつもと違う姿をしていた。
変なウェーブがついていない黒髪、濃いメイクも似合わないグロスも塗られていない。おかしな特徴をすべて拭い去った円香は、ごく普通の、どこにでもいる女子高生だった。
そんな円香が、わっと声を上げて机に突っ伏した。
「あたし……あんなことやりたくなかったのに! なのに莉愛が……二人がケンカした今が引き離すチャンスだから、自分が紗英ちゃんと先輩の仲を取り持って親友になるんだって……莉愛が!」
無茶苦茶だ。
だけど、普段とは違う姿で泣きじゃくる円香には、雨に濡れる子犬のような弱々しさがあった。その弱々しさが、無茶苦茶な話に感情的な信憑性を与えてしまう。
それに……紗英がみちるにしか先輩の話をしなかったのは本当だ。みんなも薄々それに気付いていたんだろう。嘘に混じったほんの少しの真実、というやつだ。
「紗英ちゃんと仲良くなりたかったらお前も協力しろって……。でもあたしは、紗英ちゃんとみちるちゃんがケンカしたままなんて嫌だったから反対したの! だって、二人が一緒にいるのを見るの、あたし好きだし……。なのに、言うこときかなかったら、二人にいろいろ吹き込んで、クラス全員でいじめてやるからなって……それであたし、怖くなって……!」
円香がまた声を上げて泣いた。しゃくり上げて揺れる背中に、近くにいた女子が慰めるようにそっと手を添える。
「円香にずいぶん強引にやらせたんだね? 最低だね、あんた」
少し落ち着きを取り戻した紗英が、泣き腫らした目で蔑むように私を見下ろした。私に向けられる視線の変化に、その感情がじわじわと教室に広がっている のが分かる。
あのときと同じだ。
自分の価値が、砂のように粉々になって手のひらからこぼれていく感覚。
「あんたさ、なんで笑ってんの? 信じらんないんだけど」
「……え?」
みちるに言われて、私は自分が笑っていることに気付いた。
こんなときに笑うなんておかしい。間違ってる。分かってるのに、顔が勝手にいつも通りの笑顔を作ってしまう。
「これからもう二度と、うちらに話しかけないでよ」
『あんたみたいに正義感振りかざすやつってウザいんだよね』
「あんたみたいな奴と同じクラスとか最悪だわ」
『まじでいなくなってくんね?』
今と過去の言葉がごちゃ混ぜになって聞こえてきて、私を追い詰めていく。
「つーか、責任取って先輩に謝ってきてよ。あんたのせいでみんな迷惑してんの」
「ホントだよね」
『消えろよ』
『ほら、飛べ』
『飛べ』
――やめてやめてやめて。
叫びたいのに、喉がひりついて声が出ない。
みんなの視線と感情に、じわじわと沈められていくようだった。
「なあ」
張りつめていた空気が、ぴり、と破けた。柴崎くんが進み出て、みんなから守るように私の前に立った。
「なんで、みんなで深山さんを責めるんだよ。こんなのおかしいだろ」
「おかしいってなんで? 紗英にひどいことしたのはこいつじゃん」
「ホントかどうか分かんないだろ。俺は、深山さんはそんなことする人じゃないと思う。久住も真島も友達なのに、信じてあげないのかよ」
みちるが不快そうに顔をしかめた。
柴崎くんが私を庇うのが気に入らないのだ。
「別に莉愛は友達じゃないし。他に仲いい子もいなくてかわいそうだから一緒にいてあげただけ」
「そうだよ。なのに、こんなひどいことされてさ。もう意味分かんないよ……」
大きくうなずいてみちるに同意した紗英が、唇を噛んで目に涙を浮かべる
友達じゃない。
一緒にいてあげただけ。
私が必死に守っていた紗英とみちるの「友達」という居場所なんて、なんの意味もなかったんだ。
世界は簡単に変わってしまう。たった一つの間違いが、守り続けた「いつも」をあっという間にかき消してしまう。
――逃げなきゃ。早くここから逃げなくちゃ。
私はそんな心の声に追い立てられるようにして立ち上がると、紗英とみちるのわきをすり抜けて教室を飛び出した。
「深山さん!」
柴崎くんの声が聞こえたけれど、私は振り向かずにただひたすら廊下を駆けた。
少しでも教室から離れた場所に行きたかった。
紗英とみちるはもう教室にいるはず。円香は今日、学校に来ているんだろうか? もし来ていなかったら、私は紗英たちに、何をどう説明したらいいんだろう。
自分がどうすべきか分からないまま、疑問だけがぐるぐると頭を駆けめぐり続けている。
深いため息をついた私の背中に、ぽん、と感触が弾けた。
「おはよ、深山さん。行かないの?」
柴崎くんだった。いつも通りの明るい声と笑顔に、強張っていた体の力が少しだけ抜ける。引きつった笑顔で挨拶を返した私に、柴崎くんは周囲をうかがうようにしてから身をかがめた。
「もしかして、なんだけど……昨日、なんかあったの?」
耳元で囁かれたことと、今まさに私が悩んでいたことを聞かれて、私の心臓がドキリと音を立てた。
「な、なんか……って?」
「ほら、日野さん泣いてたっぽいじゃん。もし、何か困ってるなら俺が力になりたいなって思って」
柴崎くんはすごく真剣な表情をしていた。
すごいな、と思った。他人を気遣って、優しさを振りまいて、それがちっとも嫌味じゃない。
……柴崎くんなら、私には思いつかない解決案を出してくれるかもしれない。柴崎くんは、私みたいに間違えたりしない人だから。
「実はね――」
意を決して口を開いたとき、高橋くんが私たちの会話に割り込んできた。
「おいおい、悠太。聞いたか? いま教室ですげー大騒ぎになって……」
意気揚々と話し始めた高橋くんは、柴崎くんの隣にいる私に気付いて慌てたように言葉を切った。
「聞いたって何を?」
「あ……いやぁ、その……」
ちらちらと私を見ながら言いよどむ高橋くんの様子に、嫌な予感がした。
「莉愛」
いつの間にか教室の入口からみちるが私たちを見ていた。私は、慌てて柴崎くんから一歩距離を取る。柴崎くんに好意を持っているみちるに誤解されたら大変だ。
「みちる、おはよう。あの、紗英はもう――」
「早く入って」
みちるは顎をしゃくって、私に中に入るように促した。胸に巣食った嫌な予感がじわじわと大きくなる。
私と柴崎くん、それに高橋くんが教室に足を踏み入れると、背後でバンっと音を立てて扉が閉まった。それが合図だったみたいに、誰かが反対側の扉も閉めた。
密室の出来上がり。
私は、しがみつくようにスクールバッグの持ち手を握りしめた。空気が重くて息が詰まりそうだった。
「座って」
有無を言わせぬ口調でみちるに言われ、私はそろそろと自分の席に着くしかなかった。クラスメイトたちの視線が自分に向けられているのが分かった。
「おい、みんな。なんだよ、これ……」
柴崎くんが教室を見回して抗議しようとしたが、高橋くんが「しっ」とそれを制した。その目には、ありありと興奮が浮かんでいる。
あんな目を知っている。
ショーの始まりを待つ、純真無垢な子どものような目。わずかな戸惑いと好奇心、それに嗜虐心がごちゃ混ぜになった目だ。
歩み寄ってくる足音が聞えたかと思うと、紗英が私の前に立った。長いまつ毛に縁取られた大きな目は真っ赤に充血し、瞼も腫れぼったかったけれど、どうしたの? と聞ける雰囲気ではなかった。
「あんたのせいだ」
紗英が低く呟いた言葉に、心臓がひゅっと冷たくなった。
嫌な予感、ヤバい、どうしよう、何か言わなくちゃ、でも何を? どうしたらいい? 目の前で警告のランプがチカチカと点滅しているようだった。
「あんたのせいで先輩からブロックされたんだけど。ねえ、ほら。見なさいよ!」
突き付けられたスマートフォンの画面には、
『俺付き合ってる人いるからもう近付かないで』
と、表示されていた。鈴木先輩のアイコンは、私も見たことがある外国のサッカー選手だった。
「あたし、あんたに何とかしてくれとか頼んでねーし! なんで余計なことしたんだよっ!」
紗英がヒステリックな声で叫んだ。
綺麗なウェーブを描く髪を振り乱して、桜色のネイルを施した手で机をバンバンと叩きながら詰め寄ってくる紗英は、アイドルの話ではしゃぐいつもの紗英とも、階段の踊り場で私に「莉愛と友達になれてよかった」と言ってくれた紗英とも、まったく違っていた。
「やっぱり、莉愛ってひどいよぉ」
教室の隅から聞こえてきた円香の声には涙が混じっていた。
私から円香の席まで走り抜ける何かに道を譲るように、人の波が割れた。その先にいた円香はいつもと違う姿をしていた。
変なウェーブがついていない黒髪、濃いメイクも似合わないグロスも塗られていない。おかしな特徴をすべて拭い去った円香は、ごく普通の、どこにでもいる女子高生だった。
そんな円香が、わっと声を上げて机に突っ伏した。
「あたし……あんなことやりたくなかったのに! なのに莉愛が……二人がケンカした今が引き離すチャンスだから、自分が紗英ちゃんと先輩の仲を取り持って親友になるんだって……莉愛が!」
無茶苦茶だ。
だけど、普段とは違う姿で泣きじゃくる円香には、雨に濡れる子犬のような弱々しさがあった。その弱々しさが、無茶苦茶な話に感情的な信憑性を与えてしまう。
それに……紗英がみちるにしか先輩の話をしなかったのは本当だ。みんなも薄々それに気付いていたんだろう。嘘に混じったほんの少しの真実、というやつだ。
「紗英ちゃんと仲良くなりたかったらお前も協力しろって……。でもあたしは、紗英ちゃんとみちるちゃんがケンカしたままなんて嫌だったから反対したの! だって、二人が一緒にいるのを見るの、あたし好きだし……。なのに、言うこときかなかったら、二人にいろいろ吹き込んで、クラス全員でいじめてやるからなって……それであたし、怖くなって……!」
円香がまた声を上げて泣いた。しゃくり上げて揺れる背中に、近くにいた女子が慰めるようにそっと手を添える。
「円香にずいぶん強引にやらせたんだね? 最低だね、あんた」
少し落ち着きを取り戻した紗英が、泣き腫らした目で蔑むように私を見下ろした。私に向けられる視線の変化に、その感情がじわじわと教室に広がっている のが分かる。
あのときと同じだ。
自分の価値が、砂のように粉々になって手のひらからこぼれていく感覚。
「あんたさ、なんで笑ってんの? 信じらんないんだけど」
「……え?」
みちるに言われて、私は自分が笑っていることに気付いた。
こんなときに笑うなんておかしい。間違ってる。分かってるのに、顔が勝手にいつも通りの笑顔を作ってしまう。
「これからもう二度と、うちらに話しかけないでよ」
『あんたみたいに正義感振りかざすやつってウザいんだよね』
「あんたみたいな奴と同じクラスとか最悪だわ」
『まじでいなくなってくんね?』
今と過去の言葉がごちゃ混ぜになって聞こえてきて、私を追い詰めていく。
「つーか、責任取って先輩に謝ってきてよ。あんたのせいでみんな迷惑してんの」
「ホントだよね」
『消えろよ』
『ほら、飛べ』
『飛べ』
――やめてやめてやめて。
叫びたいのに、喉がひりついて声が出ない。
みんなの視線と感情に、じわじわと沈められていくようだった。
「なあ」
張りつめていた空気が、ぴり、と破けた。柴崎くんが進み出て、みんなから守るように私の前に立った。
「なんで、みんなで深山さんを責めるんだよ。こんなのおかしいだろ」
「おかしいってなんで? 紗英にひどいことしたのはこいつじゃん」
「ホントかどうか分かんないだろ。俺は、深山さんはそんなことする人じゃないと思う。久住も真島も友達なのに、信じてあげないのかよ」
みちるが不快そうに顔をしかめた。
柴崎くんが私を庇うのが気に入らないのだ。
「別に莉愛は友達じゃないし。他に仲いい子もいなくてかわいそうだから一緒にいてあげただけ」
「そうだよ。なのに、こんなひどいことされてさ。もう意味分かんないよ……」
大きくうなずいてみちるに同意した紗英が、唇を噛んで目に涙を浮かべる
友達じゃない。
一緒にいてあげただけ。
私が必死に守っていた紗英とみちるの「友達」という居場所なんて、なんの意味もなかったんだ。
世界は簡単に変わってしまう。たった一つの間違いが、守り続けた「いつも」をあっという間にかき消してしまう。
――逃げなきゃ。早くここから逃げなくちゃ。
私はそんな心の声に追い立てられるようにして立ち上がると、紗英とみちるのわきをすり抜けて教室を飛び出した。
「深山さん!」
柴崎くんの声が聞こえたけれど、私は振り向かずにただひたすら廊下を駆けた。
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