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3人でランチ
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「と言うわけで、付き合う事になりました。お騒がせしました」
週明け月曜日、津村ちゃんと真崎さんを誘ってランチに。この2人にはたくさん迷惑をかけてしまったから、社内に広まる前に私の口から報告したかった。
「よかったです!」
「いっぱい話聞いてくれてありがとね。真崎さんもありがとう」
「むしろ私がかき乱しちゃったから…」
車での出来事含め諸々私の勘違いだった事を津村ちゃんに説明し、そこで真崎さんが橋本課長と付き合っている事を流れで話してしまった。
「橋本課長ですか!?」
「そうだけど」
良かった。話したのは問題なさそう。ちょっとムスッとしているのは、橋本課長と付き合うなんてありえないって反応をされたからだろう。
「橋本課長ってバツイチ子持ちでしたよね? しかも結構年上だった気が…」
「一回り上でバツイチだけど子供はいないわよ」
ん? てことは40歳? 真崎さんならもっと…
「真崎さんレベルならイケメン捕まえられるのにもったいないです!!」
津村ちゃんもそう思うよね。でも口に出しちゃだめだよ…。この間知ったことだけど、真崎さんって橋本課長の話になると感情がダダ漏れになるんだよね。
「橋本課長の良さが分からないなんて津村さんはお子様ねっ」
ごめんね、私も分からない…とは言わない。
「ちなみにさ、いつから好きだったの?」
「それ私も気になります!」
「入社した年…営業部に配属された時に一目惚れしたのよ//」
えっ、橋本課長に!?
「何? 悪い?」
「わ、悪くないよ…」
今私声に出したっけ?
「当時は既婚者だったから想うだけにしてたの。でも2年前に離婚したでしょう? そこから猛アピールして去年ようやく付き合えたのよ」
橋本課長って確かに優しいし良い人だとは思うけど、普通っていうか…中身を知って好きになる人はいても一目惚れされるようなタイプじゃないと言うか…まぁでも好みは人それぞれだしね。
「離婚して良かったって言うのも変だけど、橋本課長が離婚してよかったね」
「うん。あまり大きな声では言えないけどね」
「だからずっと隠してたんですか?」
アピールしたのも付き合ったのも離婚してからだったら隠す必要もないのに。
「隠してたというより言うほど仲良い人がいなかったから。もう分かってると思うから言っちゃうけど、私今まで友達って呼べる人がいなかったの」
話を聞くに学生の頃からその可愛さは健在で、物凄くモテていたらしい。そのせいで女子の反感を買ったり、好きな人を取られたとイジメられたり…散々な学生時代を送った末、大学からは地味に見えるよう徹底したようで。
「でもその頃にはもうどうやって友達を作ればいいのかも分からなくて。だから佐伯さんに友達って言われてすごく嬉しかったの」
「そうだったんだ…」
「だからランチに誘われないことに不安を覚えてしまって…でもそれなら私からランチに誘えばよかったって橋本課長に言われるまで気付かなかったのよ」
アドバイスもアシストもしないって言ったのも、やり方が分からなかっただけだって。
ふと、恋愛面では辛い思いをたくさんしてきたけど、友人に囲まれていた私は幸せ者だと思えた。
「はいっ! 私も友達にしてください」
顔の横に手を上げて明るくお願いする津村ちゃんのおかげで、ほんの少ししんみりした空気が明るくなった。
さすが、私の後輩は頼りになる。
その後時間を忘れて話しすぎてしまい、午後の始業を15分も遅れてしまったのは大目に見てほしい。
週明け月曜日、津村ちゃんと真崎さんを誘ってランチに。この2人にはたくさん迷惑をかけてしまったから、社内に広まる前に私の口から報告したかった。
「よかったです!」
「いっぱい話聞いてくれてありがとね。真崎さんもありがとう」
「むしろ私がかき乱しちゃったから…」
車での出来事含め諸々私の勘違いだった事を津村ちゃんに説明し、そこで真崎さんが橋本課長と付き合っている事を流れで話してしまった。
「橋本課長ですか!?」
「そうだけど」
良かった。話したのは問題なさそう。ちょっとムスッとしているのは、橋本課長と付き合うなんてありえないって反応をされたからだろう。
「橋本課長ってバツイチ子持ちでしたよね? しかも結構年上だった気が…」
「一回り上でバツイチだけど子供はいないわよ」
ん? てことは40歳? 真崎さんならもっと…
「真崎さんレベルならイケメン捕まえられるのにもったいないです!!」
津村ちゃんもそう思うよね。でも口に出しちゃだめだよ…。この間知ったことだけど、真崎さんって橋本課長の話になると感情がダダ漏れになるんだよね。
「橋本課長の良さが分からないなんて津村さんはお子様ねっ」
ごめんね、私も分からない…とは言わない。
「ちなみにさ、いつから好きだったの?」
「それ私も気になります!」
「入社した年…営業部に配属された時に一目惚れしたのよ//」
えっ、橋本課長に!?
「何? 悪い?」
「わ、悪くないよ…」
今私声に出したっけ?
「当時は既婚者だったから想うだけにしてたの。でも2年前に離婚したでしょう? そこから猛アピールして去年ようやく付き合えたのよ」
橋本課長って確かに優しいし良い人だとは思うけど、普通っていうか…中身を知って好きになる人はいても一目惚れされるようなタイプじゃないと言うか…まぁでも好みは人それぞれだしね。
「離婚して良かったって言うのも変だけど、橋本課長が離婚してよかったね」
「うん。あまり大きな声では言えないけどね」
「だからずっと隠してたんですか?」
アピールしたのも付き合ったのも離婚してからだったら隠す必要もないのに。
「隠してたというより言うほど仲良い人がいなかったから。もう分かってると思うから言っちゃうけど、私今まで友達って呼べる人がいなかったの」
話を聞くに学生の頃からその可愛さは健在で、物凄くモテていたらしい。そのせいで女子の反感を買ったり、好きな人を取られたとイジメられたり…散々な学生時代を送った末、大学からは地味に見えるよう徹底したようで。
「でもその頃にはもうどうやって友達を作ればいいのかも分からなくて。だから佐伯さんに友達って言われてすごく嬉しかったの」
「そうだったんだ…」
「だからランチに誘われないことに不安を覚えてしまって…でもそれなら私からランチに誘えばよかったって橋本課長に言われるまで気付かなかったのよ」
アドバイスもアシストもしないって言ったのも、やり方が分からなかっただけだって。
ふと、恋愛面では辛い思いをたくさんしてきたけど、友人に囲まれていた私は幸せ者だと思えた。
「はいっ! 私も友達にしてください」
顔の横に手を上げて明るくお願いする津村ちゃんのおかげで、ほんの少ししんみりした空気が明るくなった。
さすが、私の後輩は頼りになる。
その後時間を忘れて話しすぎてしまい、午後の始業を15分も遅れてしまったのは大目に見てほしい。
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