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プロローグ
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「さぁ、そろそろ俺たちも次に進もう」
「もう少しお待ち下さい!」
「十分待ったよ。約束は守らないとね」
「ちょ、ちょっとまっ……」
どうしてこうなった!?
侯爵令嬢として産まれて早18年。何故か今私は婚約者である1つ年上の公爵令息に迫られている。………さっきまで対面のソファーに座っていたのに。
「ライナスとニーナ嬢の幸せを見届けたらと言ったのはエレナ、君だよ」
「でもまだっ、私は学園を卒業していませんし、私達もまだ婚姻前ですっ」
「まだね。でも今日は見逃してあげる。こんなに真っ赤になって可愛い顔を見せてくれたからね。この顔は俺以外に見せたらダメだよ」
助かった…。リアルな恋愛は今世も前世も経験がなさすぎて、頭がパンクしてしまうかと思った。
そう。私には前世の記憶があるのだ。
思い出したのは5歳の頃。最初はものすごく戸惑ったし、夢を見てるのかとも思った。そんな私が、比較的早い段階で状況を受け入れられたのは前世の情報社会のおかげで、この広い宇宙、どこかに地球と似た星があってもおかしくないだろうと推測することができたから。
まさか大好きだった漫画の世界に転生するとは思っていなかったけど。この世界にいた人が地球に転生して、時空の歪みかなんかで前世の私と同じ時代に漫画家になったんだろう。多分だけど。
今世の私は侯爵令嬢で名前はエレナ・マーリン。そして私の頭をパンク寸前までもっていったのはルーク・オリヴィエ。ちなみに公爵家嫡男。
さっき名前が出たライナスは私の1つ年上のお兄様。そしてニーナはお兄様の婚約者……おっと今日結婚したからお義姉様で、元はクラーク公爵家のご令嬢。
私は、ニーナお義姉様が前世から大好きなの。
「もう少しお待ち下さい!」
「十分待ったよ。約束は守らないとね」
「ちょ、ちょっとまっ……」
どうしてこうなった!?
侯爵令嬢として産まれて早18年。何故か今私は婚約者である1つ年上の公爵令息に迫られている。………さっきまで対面のソファーに座っていたのに。
「ライナスとニーナ嬢の幸せを見届けたらと言ったのはエレナ、君だよ」
「でもまだっ、私は学園を卒業していませんし、私達もまだ婚姻前ですっ」
「まだね。でも今日は見逃してあげる。こんなに真っ赤になって可愛い顔を見せてくれたからね。この顔は俺以外に見せたらダメだよ」
助かった…。リアルな恋愛は今世も前世も経験がなさすぎて、頭がパンクしてしまうかと思った。
そう。私には前世の記憶があるのだ。
思い出したのは5歳の頃。最初はものすごく戸惑ったし、夢を見てるのかとも思った。そんな私が、比較的早い段階で状況を受け入れられたのは前世の情報社会のおかげで、この広い宇宙、どこかに地球と似た星があってもおかしくないだろうと推測することができたから。
まさか大好きだった漫画の世界に転生するとは思っていなかったけど。この世界にいた人が地球に転生して、時空の歪みかなんかで前世の私と同じ時代に漫画家になったんだろう。多分だけど。
今世の私は侯爵令嬢で名前はエレナ・マーリン。そして私の頭をパンク寸前までもっていったのはルーク・オリヴィエ。ちなみに公爵家嫡男。
さっき名前が出たライナスは私の1つ年上のお兄様。そしてニーナはお兄様の婚約者……おっと今日結婚したからお義姉様で、元はクラーク公爵家のご令嬢。
私は、ニーナお義姉様が前世から大好きなの。
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