推しの悪役令嬢を幸せにします!

みかん桜

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ここは漫画の世界?

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「ゔぅっ」
「エレナ様っ!」
「えっ……だれ?」
「っ!!! すぐに旦那様に知らせてきますっ。お、お医者様もっ」

 今の女の子は誰? というかここはどこなの? 少し頭が痛い気がするけど、病院って感じもしない。何というか…貴族の部屋みたい。ベッドもふかふかだし、天蓋付きだし。

 何よりさっきの女の子めちゃくちゃ可愛かったなぁ。ハーフ…いや欧米人って感じがした。

 そういえば旦那様って言ってたけど、私結婚してないんだけど。

「分けわかん……えっ?」

 私の手、小さくない? 声も子供の声だし…。どう見ても体が小さい…鏡はっ!? ………あった!

 ベッドを降り、目に入ったドレッサーへと一目散と向かってみるとそこにいたのは……

「えっ、めっちゃ可愛いじゃん」

 鏡の前には4.5歳くらいの外国の女の子が立っていた。金髪碧眼で肌は白く控えめに言って美少女なんですけど。これ私だよね…? えっ、夢? 現実? 現実ならめちゃくちゃ嬉しいんだけどっ!! 将来が楽しみすぎるっ。

 バタバタバタ

 ん? 数人の走る音…?

 ガチャッ

「エレナっ。記憶がないと聞いたがっ」
「お、お父様?」

 あれっ? 違和感なくこの人が父親だとそう思える。さっきの旦那様ってお父様のとだったのね。

「よかった。でももう少し休みなさい。医者も外傷はないが意識が戻っても2.3日は大人しくするようにと言っていたからね」

 そう言って軽々私を抱き上げ、ベッドへと寝かせてくれた。後ろにいるお母様とお兄様、そしてソフィーも心配そうな顔をしていている。

「記憶は問題ないのですね?」
「はい、お母様。さっきは少し混乱してしまい…ソフィー、ごめんなさいね」
「いえっ」

 まだ絶賛混乱中だけど、家族の顔を見たおかげかここで5年間過ごしてきたことも思い出したし、さっきの可愛い女の子は私の専属侍女であるソフィーだということも思い出せた。産まれたときからちゃんと私がエレナで、この子の人格を奪ってしまったとかじゃなくて本当によかった。

 ソフィーは私より5歳年上だから可愛いお姉さんって言う方が正しいのかな? なんて考えていたら可愛い男の子、お兄様が心配そうに私の手を取って様子をうかがってきた。

「エレナ大丈夫?」
「大丈夫です、お兄さま……っ、!!」

 う、嘘でしょ!? あまりの驚きで目を見開いてしまった。

「エレナ、やっぱり様子が…」
「だ、だいじょ、ぶです。少し寝ます…」
「そうだな、ゆっくり休むといい。ライナスも部屋に戻りなさい」

 一旦自己処理させてほしい。心配しているお兄様には申し訳ないけれど、頭まで布団を被ってシャットダウンさせてもらいますっ!

「ゆっくり寝てね」
「はい」

 まだ幼いけれどお兄様の顔を見て気が付いた。ここは私が前世好きだった漫画の世界だということに。お兄様って主人公の相手役のライナス・マーリンだっ! 金髪碧眼で国一番のイケメンって設定で…そりゃ血の繋がった妹も可愛いわけだよ。両親も美男美女だったし。

 昼間に階段で足を踏み外し、頭をぶつけたのかそのまま意識が遠のいて…起きたらこの状況。いいのか悪いのか頭痛が治まってきた。私は前世を思い出したかったの?



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