魔法師ミミと雨の塔

にゃっつ

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【プロローグ】

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「おじいちゃんのバカーーっ!」

 幼い少女が手を振りかざした瞬間、静電気の様な衝撃が走った。

 バチバチッ!
 ボワン!

 少女の目の前に居た老人が、突如ウサギの姿に変貌した。少女は「ハッ」となったが、構わず家を飛び出して行く。

 部屋にポツンと残されたウサギは呆然としたが、直ぐに我に返る。少し口をモゴモゴさせたかと思うと、たちまち元の老人の姿に戻った。

 実はこの老人、大魔法師である。孫に突然魔法をかけられて驚きはしたものの、元に戻る魔法などお手のものだ。

 慌てて孫娘を追おうとしたが、足がもつれてよろける。

「ミミ! また家出か、いい加減に……いやしかし、ミミのやつ。今、無意識に『獣化じゅうか魔法』を使いおったぞ……」

 大魔法師は頭を抱えた。


【1】につづく
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