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第4章
2.
しおりを挟む「補習、あと何回?」
「三回」
教科書のページを捲りながら答える。
「学年トップが補習って、みんな驚いてんじゃねぇの?」
「誰のせいだよ」
「……俺?」
海斗は笑って、むくれる俺の頬にキスをした。
そして、背後からぎゅっと抱きしめられる。
「……邪魔なんだけど」
「ひでぇな。よし、俺が教えてやるよ」
「いっつも赤点ギリの奴に何を教わるんだよ」
ぶつぶつ言いながら腕を外そうと試みるも、やはり体力では適わない。
「肉を食いなさい、肉を」
「肉キライ」
「おまえ好き嫌い多すぎ。そんなんじゃでっかくなれないぜ?」
「余計な世話…」
言葉の途中で唇を塞がれる。
「……んっ、……」
キスは徐々に深くなり、そのまま押し倒された。
持っていたシャーペンが床に転がる。
「……ちょっ、待っ…」
「………」
じっと見つめられると、なんだか胸が苦しくなって。
けれど目を逸らす事ができなくて、今度は自分からキスを求めた。
あの日以来、海斗は俺を少しだけ乱暴に抱くようになった。
「……っ、あ、ああっ」
「ミケ…っ」
何度も何度も身体を繋げて。
ただひたすら、求められて。
「……っ、」
でも、この激しさが今の彼の心情をあらわしているのなら。
そのすべてを受けとめたいと思った。
どんな過去も。
癒えない傷も、痛みも。
全部受け入れたい。
海斗が俺に、そうしてくれているように。
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