sweetly

kotori

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後編

13

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「……帰りたくない」

駅に向かう途中だった。

「先輩?うわ」

ぐいぐいとあいつの腕を引っ張って歩いた。

「先輩、どこに…」





向かった先は、ラブホ街。

「……えッ?ちょっ、」

呆然としている吉河を置いて、さっさと中に入る。
すると、あいつは慌てて追いかけてきた。

「せっ、先輩待って?ほらこういうのって、順序ってもんが…」

困惑している顔にイラついた。

……今更なに言ってんだよ

今までそれ全部、すっ飛ばしてきたくせに。

「だったらお前は帰れば?」
「………」



適当に選んだ部屋は、割と広くてキレイだった。
無言でネクタイを外し、ソファに放る。

「……先輩、やっぱこういうことは」
「うっせぇな、お前俺のこと好きなんだろ?ヤりてぇんだろ?だったらヤらしてやるよ。さっさとしろよ」

……もう、いい

「……先輩」

うんざりだった。
上辺だけの優しさも、見せかけだけの愛情も。
全部壊れてしまえばいいと思った。

「………」
「……まえだって…」
「……え?」
「……おまえだって…いつか…」
「………」

吉河の手がそっと俺に触れる。
そして震えてる、と耳元で囁かれた。

「……っ、」
「……わかったから」

そのまま、抱きしめられる。

「……大丈夫だから」
「………」

触れるようなキスをして、そのままベットになだれ込んだ。

「………」

俺は、目を閉じた。


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