上 下
59 / 166
幕間

レイシア16歳と王子の「いままでの振り返り」アルファポリス特別版

しおりを挟む

 ここは、オープニングのレイシアと、モブ王子が解説する、レイシアの幼少期の物語のあらすじである。

「っておい! 誰がモブ王子だって!」
「あなたよ」

「仮にもだな、王子つかまえて『モブ』とはなんだ、『モブ』とは!」
「だって(クスクス)あなたサブタイトルからも外されたじゃない」
「くっ!」

「知ってる? 最初、カクヨムで投稿した時のサブタイトルって、~王子プロポーズは迷惑です~ だったのよ~。 読者様からも『王子いらない』とか言われていたし」
「うぐっ!」
「それでさ、アルファポリスに来た時、ほら、アルファポリスってHOTランキングがあるじゃない」
「ああ。女性の恋愛強いよな」

「そうなのよ。読んだら分かると思うんだけど、お父様や神父様の閑話とか、オヤマーでの私の成長とか、この話、世界観が広いしっかりしたファンタジーじゃない」
「そうだな」
「だから、男性向けのファンタジーで登録したのよね。男女気にせず読んで欲しいから。女性向けだと恋愛ジャンル強すぎて男性読者寄り付かなくなるでしょ」
「その傾向はあるだろうね」

「1日経ったら、男性のHOTランキングで95位にはいったのよね。でも、その後全然HOTランキングに入らなかったのよ」
「実力足りなかったんじゃない?」
「違うの15000ポイントとか取っていたのによ」
「すごいじゃん。表紙入りできるよ」

「出来なかったの、表紙入り。ツイッターでぼやいていたらね、女性向けで入っていますよって教えてくれた方がいてね」
「?」
「見に行ったら、女性向けになっていたの」

「あれ? 男性向け、女性向けって変更できなかったんじゃ……」
「変更されたの! 運営様に!」
「そんなことある⁈」

「あるのよ。いきなり女性向けに替えられた私の動揺分かるかな? 困ってしまったのよ。何しろ周りは『恋愛』と『BL』だらけ。王子と恋愛? 出来るわけないじゃん」
「それは同意できるな」
「でしょ! でも男性向けと認めてもらえない。女性向けコンテンツと戦わないといけない。だからサブタイトル変えてみたの」
「なんて?」

「~かわいい弟のために料理もメイド作法も完璧に。あ、王子いらない~」

「失礼だな」
「そう。カクヨムで最初に捨てた王子ネタを含ませたの。でも大して伸びなかった。だからサブタイ戻したのよ」
「つまり、どういうことだ?」
「カクヨムでも、アルファポリスでも、王子は要らなかったってことね」

「おまえな~。……で、この場は何?」
「ここはね、オープニングだけ読んで、とっとと学園もの見たい! っていう、不埒なお嬢様たちのために、私たちがいままでのこと説明する場所よ。親切でしょ」
「言い方! その言い方ダメ!」

「そうかな? 分かりやすく言ったんだけど」
「だまってて! 印象悪くなるから! えーと、みんなー 中のスローライフ編、全然読まずに読み飛ばしても、第一話のオープニングくらいは見てくれたかな~。どうせまとめ見ればいいとか思ってるよね~」
「あんたも! 口悪いの一緒じゃない!」


◇◇◇



「じゃあ、第一章から振りかえろうか」
「そうね。そうしましょう」

「第一章は5歳の話だね」
「そう、私が素直でかわいい時ね。このときは、神の呼吸スーハーを作ったり、新しいダンスを開発したりいそがしかったわ」
「それ嘘だから! 物語めちゃくちゃにした始まりでしょ!」
「第一章はね、私の洗礼から始まって、孤児院で勉強したりお料理ならったり、メイドさんのお手伝いしたりして過ごしていたの」
「まあ、大筋は間違ってないが……」
「それで、お母様が里帰り出産して弟が生まれたの。そんな感じ?」
「そうだけど……レイシアのあほさ加減が垣間見られるのが第一部」
「あほじゃないわ。かわいさしかないの!」
「ソウデスネ。そういうことにしとくか」



「第二章は6歳だっけ?」
「帰ってきたお母様のために、私がパーティー開いたの。すてきなパーティーだったよ。でも、お母様疲れていたみたい」
「(ボソ)半分はお前のせいだと思うけど」
「何か言った? そして、お母様と淑女になるための練習もしたの」
「淑女? 練習したんだぁ……」
「そして、弟が来たの。かわいい弟。私は完ぺきなお姉様になるべく、日々修練を積んでいたから、お迎えは万全!」
「ソウデスネ」



「第三章は7歳~11歳。……ごめん、あなたが言って」
「そうだね。……レイシアの住むターナー領が土砂災害にあい、借金を背負った。その中で、お母様が亡くなり、借金を背負うことになった」

「私も頑張ったんだよ。お母様の代わりになるように」
「働きすぎだ。おまけで、倒れそうになっただろう」
「もう直ったから。働き方改革大切ね」



「第四章は11歳。母の実家に行った。だっけ? 長くなりすぎたから急遽4章に分けたんだよね。オヤマー編」
「そうなの! 生活レベル違いすぎて無茶苦茶。淑女教育もきつかったわ」
「お祖母様とは、気が合わないみたいだったようだね」
「お祖父様とは一緒にいて楽しかったわ、特許もとれたし!」
「何してたの⁈」
「はい。握り飯でも食べて落ち着いて」

◇ 

「第5章は11歳~13歳。学校に行くための準備をしていたわ」
「奨学生制度知ったのもここ」
「そう。無料で学校に通える。すてき」
「リスク大きいんだけど」
「私にとっては、最高の条件だったわ。そして、みんなに見送られ、学校に旅立ったの。こんなもんでいい?」
「いいんじゃない?」

◇◇◇

「じゃあ、次から2部ね」
「俺の出番は……」
「当分こないね」
「まじか!」
「だって、第一部書くのに、字数10倍も予定より長くなった作者よ。1万字が12万字よ! 絶対王子の出番、来るまで長くなるから」
「ソウデスネ」

「ってカクヨムでは書いたけど、結構早く出てくることになったわ。作者頭抱えてたわよ。予定が狂うって」
「そうか、やっと出番か」

「それより心配なことがあるの」
「なに?」
「あの可愛いレイシアちゃんが、この私になれるかな? 性格こうなると思う」
「……思い浮かばない……」
「作者もそれを心配しているみたい」
「もしさ……もしもだよ、ならなかった場合は?」
「オープニングとこの幕間消されるかも……。なかったことに……。王子の存在自体消されるかも」
「マジか?」
「ワカンナイ」
「表情! 無表情怖い!」



「ということで、第二部も応援よろしくお願いしま~す」
「俺からもおねがいするよ。消されないように。お願いする! 見続けてやってくれ。君たち」
「えらそうね。ちゃんとお願いする!」



「「貧乏奨学生の御令嬢は、特許で稼ぐ夢を見る。これからもレイシアは好き放題に活躍します! 今後とも、応援よろしくお願いします」」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

『恋愛短編集①』離縁を乗り越え、私は幸せになります──。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:1,625pt お気に入り:308

悪徳令嬢はヤンデレ騎士と復讐する

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:1,405pt お気に入り:259

獣人の恋人とイチャついた翌朝の話

BL / 完結 24h.ポイント:1,702pt お気に入り:32

突然訪れたのは『好き』とか言ってないでしょ

BL / 完結 24h.ポイント:198pt お気に入り:24

異世界から転移魔法を持ち帰ったら・・・

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:7

私が王女です

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:18,133pt お気に入り:162

【完】眼鏡の中の秘密

BL / 完結 24h.ポイント:404pt お気に入り:42

あなたの妻にはなれないのですね

恋愛 / 完結 24h.ポイント:40,702pt お気に入り:395

処理中です...