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〜2020/06/15まで執筆分
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「「「かんぱぁ~~~い!!!!!」」」
「…」
やりたくもない仕事を続けてもうすぐようやく半年。知らない上によく理解もしないで意味不明なクレームを叩きつけてくる奴らに媚びへつらって笑顔を振りまくるのも慣れてきた。
「今日の久賀みた!?あいつまた帰ってこねぇでサボってやがんの!!!www」
「…久賀さんもわざとじゃないんすよ、きっと。それにゲストにクレームくらってた可能性だって……」
「松村さぁ、あんま久賀フォローすんのやめとけよ?大体お前もさぁ……」
実質2週間で追い越せると有名な先輩のフォローをしつつ、俺様自己中で全員が自分の配下のような勘違い発言を繰り返す先輩からの意味不明な叱責を聞き流しつつ、当たり前のように参加させられるこの飲み会を過ごす。
なんで金田さんはあんなに傲慢なんだか………
そろそろガチで辞めたい……
辞めたらどうすっかなぁ~
ゲームとかもそれなりに好きだしプログラマーでもめざしてみるとか…!
声優もいいかも!!!!俺の声でキャラ喋ったらすげぇじゃん!!!!!!!!
おし、帰ったらとりま退職届書こう
「あのぉ、俺ちょっとトイレ行ってきます」
そう言って俺が個室のドアを開けると一帯が暗くなったかとおもうと、刹那見慣れた職場が目の前に拡がっていた。
「「なんだよこれぇぇぇぇえええ!!!」」
「おい松村ぁぁぁぁああ!!どうなってんだこれはよぉぉおお!!!!」
「ちょっ!んなこと言われても気がついたらホテルとか俺だって分かるわけないじゃないですか」
山口さんと鈴木さんは叫ぶだけ叫んで固まってるし、金田さんに至っては俺の胸ぐら掴んでくるわ、ほかの2人にあたるわ…何がしたいんだよこの人たちは…………
なんにせよ今の状況を正確に掴まないと。なんとなく理由は察してるけど……
探さずともまず分かっているのは俺ら以外の人がいない。
俺の働くこのホテルは空港に直結しているからこれだけ明るければそれなりの人がいるはずなんだけど、ゲストのみならずレストランにもフロントにも、ロビアテも誰一人いない。
管理部門の人が居ないか確認を試みたが扉が開かない。明らかおかしいだろこれ…
空港内に続くドアから向こうを見ても真っ白で何もないように見える。とりあえずこの状況を役立たず先輩たちにも一応伝えておこう。
そのときだった。
『やぁ、きみたちには転生してもらうよ』
フロントデスクの上にそれはいた。
「なっ…!!」
「おま…」
「…誰だよ、おまえ。うちの職場の人間じゃねぇだろ」
いや、インチャ鈴木さんじゃん。そういうのインチャに任せればいいじゃないすか金田さん。てか職場の人の顔覚えてたんすね。金田・自己中・雄士センパイ。
でもこの人の言うようにうちのロビアテの制服を着ているがこんな人見たことがない。
『きみたちの言うようにぼくはここで働いてなかったよ。というか今まで働いたことなんてないからね(笑)』
「「「はぁぁぁぁああああああ!!!????」」」
「働いたことねぇっておまえいくつだよ?」
『少なくともここにいる誰よりも年上なのは間違いないかな』
「じゃニートかwwwwww」
『んー、そうじゃないんだけどなぁ(笑)
わかりやすく言うと神様、かな』
「「「………!!!!!!!!」」」
『しゃべれないでしょ?きみたちうるさいし、話進まないからちょっとだけ静かにしててね?君たちは急性アルコール中毒からの心不全で死んじゃったことになってるから元の世界には還れないよ。その代わりとある世界に転生してもらうからね。そこは魔法が存在する世界だよ。君たちにはRPGの中みたいな世界。って言った方がわかりやすいよね。とりあえず困らないようにスキルとか与えてあげるから、悠々自適に過ごすといい。いきなり1人は不安だろうから同じところに集めといてあげるね。じゃあね』
『あ!!頭の中でステータスって言えば自分の強さはわかるからねー』
××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××
自称神様の一方的な説明が終わり、気がつくと彼らはログハウスのなかのような場所にいた。
「んだよ!!!!!!!!」
「とりあえずどんだけ強いのか確認だけしてみようぜ、な?」
「あぁ」
荒れる金田にくらべほかの2人は冷静だった。荒れまくった金田が久賀にした仕打ちを思えばこの程度はまだマシなのだろう。
怒り散らす金田をいつものようにたしなめると3人はそれぞれのステータスを確認した。
××××××××××××××××××××××××××××××
(金田雄士)ユージ・コーチュアス
【種族】人族
【職業】冒険者
【年齢】26
【Lv】10
【HP】125
【MP】98
【スキル】絶対王政
【称号】勇者、自己中
××××××××××××××××××××××××××××××
(山口慶斗)ケート・イリネス
【種族】人族
【職業】冒険者
【年齢】25
【Lv】9
【HP】98
【MP】86
【スキル】隠密、気配遮断
【称号】暗殺者
××××××××××××××××××××××××××××××
(鈴木隆哉)リューヤ・ヴィンセント
【種族】人族
【職業】冒険者
【年齢】31
【Lv】11
【HP】88
【MP】109
【スキル】浄化、絶対防御
【称号】聖職者
××××××××××××××××××××××××××××××
金田改めユージは全員のステータスをみて「おれたちは選ばれし勇者パーティなんだ!!」と息を荒くした。
山口改めケート、鈴木改めリューヤはため息を漏らしつつも高揚感を感じていた。
選ばれてなどいないということをしらずに………………
「…」
やりたくもない仕事を続けてもうすぐようやく半年。知らない上によく理解もしないで意味不明なクレームを叩きつけてくる奴らに媚びへつらって笑顔を振りまくるのも慣れてきた。
「今日の久賀みた!?あいつまた帰ってこねぇでサボってやがんの!!!www」
「…久賀さんもわざとじゃないんすよ、きっと。それにゲストにクレームくらってた可能性だって……」
「松村さぁ、あんま久賀フォローすんのやめとけよ?大体お前もさぁ……」
実質2週間で追い越せると有名な先輩のフォローをしつつ、俺様自己中で全員が自分の配下のような勘違い発言を繰り返す先輩からの意味不明な叱責を聞き流しつつ、当たり前のように参加させられるこの飲み会を過ごす。
なんで金田さんはあんなに傲慢なんだか………
そろそろガチで辞めたい……
辞めたらどうすっかなぁ~
ゲームとかもそれなりに好きだしプログラマーでもめざしてみるとか…!
声優もいいかも!!!!俺の声でキャラ喋ったらすげぇじゃん!!!!!!!!
おし、帰ったらとりま退職届書こう
「あのぉ、俺ちょっとトイレ行ってきます」
そう言って俺が個室のドアを開けると一帯が暗くなったかとおもうと、刹那見慣れた職場が目の前に拡がっていた。
「「なんだよこれぇぇぇぇえええ!!!」」
「おい松村ぁぁぁぁああ!!どうなってんだこれはよぉぉおお!!!!」
「ちょっ!んなこと言われても気がついたらホテルとか俺だって分かるわけないじゃないですか」
山口さんと鈴木さんは叫ぶだけ叫んで固まってるし、金田さんに至っては俺の胸ぐら掴んでくるわ、ほかの2人にあたるわ…何がしたいんだよこの人たちは…………
なんにせよ今の状況を正確に掴まないと。なんとなく理由は察してるけど……
探さずともまず分かっているのは俺ら以外の人がいない。
俺の働くこのホテルは空港に直結しているからこれだけ明るければそれなりの人がいるはずなんだけど、ゲストのみならずレストランにもフロントにも、ロビアテも誰一人いない。
管理部門の人が居ないか確認を試みたが扉が開かない。明らかおかしいだろこれ…
空港内に続くドアから向こうを見ても真っ白で何もないように見える。とりあえずこの状況を役立たず先輩たちにも一応伝えておこう。
そのときだった。
『やぁ、きみたちには転生してもらうよ』
フロントデスクの上にそれはいた。
「なっ…!!」
「おま…」
「…誰だよ、おまえ。うちの職場の人間じゃねぇだろ」
いや、インチャ鈴木さんじゃん。そういうのインチャに任せればいいじゃないすか金田さん。てか職場の人の顔覚えてたんすね。金田・自己中・雄士センパイ。
でもこの人の言うようにうちのロビアテの制服を着ているがこんな人見たことがない。
『きみたちの言うようにぼくはここで働いてなかったよ。というか今まで働いたことなんてないからね(笑)』
「「「はぁぁぁぁああああああ!!!????」」」
「働いたことねぇっておまえいくつだよ?」
『少なくともここにいる誰よりも年上なのは間違いないかな』
「じゃニートかwwwwww」
『んー、そうじゃないんだけどなぁ(笑)
わかりやすく言うと神様、かな』
「「「………!!!!!!!!」」」
『しゃべれないでしょ?きみたちうるさいし、話進まないからちょっとだけ静かにしててね?君たちは急性アルコール中毒からの心不全で死んじゃったことになってるから元の世界には還れないよ。その代わりとある世界に転生してもらうからね。そこは魔法が存在する世界だよ。君たちにはRPGの中みたいな世界。って言った方がわかりやすいよね。とりあえず困らないようにスキルとか与えてあげるから、悠々自適に過ごすといい。いきなり1人は不安だろうから同じところに集めといてあげるね。じゃあね』
『あ!!頭の中でステータスって言えば自分の強さはわかるからねー』
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自称神様の一方的な説明が終わり、気がつくと彼らはログハウスのなかのような場所にいた。
「んだよ!!!!!!!!」
「とりあえずどんだけ強いのか確認だけしてみようぜ、な?」
「あぁ」
荒れる金田にくらべほかの2人は冷静だった。荒れまくった金田が久賀にした仕打ちを思えばこの程度はまだマシなのだろう。
怒り散らす金田をいつものようにたしなめると3人はそれぞれのステータスを確認した。
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(金田雄士)ユージ・コーチュアス
【種族】人族
【職業】冒険者
【年齢】26
【Lv】10
【HP】125
【MP】98
【スキル】絶対王政
【称号】勇者、自己中
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(山口慶斗)ケート・イリネス
【種族】人族
【職業】冒険者
【年齢】25
【Lv】9
【HP】98
【MP】86
【スキル】隠密、気配遮断
【称号】暗殺者
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(鈴木隆哉)リューヤ・ヴィンセント
【種族】人族
【職業】冒険者
【年齢】31
【Lv】11
【HP】88
【MP】109
【スキル】浄化、絶対防御
【称号】聖職者
××××××××××××××××××××××××××××××
金田改めユージは全員のステータスをみて「おれたちは選ばれし勇者パーティなんだ!!」と息を荒くした。
山口改めケート、鈴木改めリューヤはため息を漏らしつつも高揚感を感じていた。
選ばれてなどいないということをしらずに………………
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