今の生活に飽きたら神の使徒(魔族)になりました

結木 太一

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〜2020/06/15まで執筆分

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「しかしよぉ、ステータスわかっても俺らにどうしろっつーんだよ」

「まぁそんな焦らなくていいんじゃないかな」

「っ!鈴木さんは黙っててくださいよォ!!俺がリーダーやってくんで!!」

「ちょっとそれは…」

「お前は俺に口出し出来るほど偉いんか?あぁ?大体鈴木さんが無能インチャだから…あ、これ言っちゃダメなんだっけ?ブヮハハハハハ!!」


こりゃダメだなー僕から見てもちょんこづいてる。
というかあの二人はなんでここまで言われて黙ってるんだろ……
軽く伝えてみるかな


3人の言動は筒抜けだった。呆れる内容でしかないのが気に入らなかったのかその人はうっかり口を挟んでしまった

『きみたちに伝え忘れたことがあったから伝えるよ』

「自称神様よぉ、そりゃどうい…」

『あ、そういうのあとにしてね。まず君たちの名前はこっちで馴染みやすいようにいじらせてもらったからね。元の名前も一部残してあるから呼ぶのに間違いはしないと思うから。あと地球での関係がどうだったかとかは知らないけど、そこではから実力を示してね。』

「おわりましたかぁー?wじゃさっきの質問に答えr
…」

『神様だって万能じゃない、ミスくらいするさ。これ以上質問とか受け付けないよ。じゃあね~』

彼がここまでするのは恐らく初だろう。それほどまでに自己中にいいように言われっぱなしの2人を放っていられなかったのだろう。
あとは彼らが発言の意図を理解しているかどうかだ。





×××××××××

しばらく3人は動けなかった。正確には2人は。論外の1人は言うまでもない金田だ。バカにした発言をしておきながら自らにはなたれた言葉に苛立っていたようだ。彼がくだらないことを考えていることなど周りにいた人ですら簡単に分かるのにそれを拒絶されるのが余程気に入らないらしい。

ちょっと外散歩してくれば?」

「命令されんのは気に食わないけどじっとしてんのも嫌になったとこだ」

そう言って自己中は外に出る。まるでいつも通りのように。

問題の人物がいなくなったことで2人は作戦会議を始める

「山田…いや、ケート。おまえこれからどうする?」

「流石に金田さんにはついてけないっすよね~。てなわけで俺は今のうちに逃げようかと。リューヤさんはどうするんすか?」

「聞くまでもないでしょw
でもケートが「金田さんと行くっす」とか言おうもんなら殺してでも逃げようかとは考えてたかな」

「めちゃくちゃ物騒なこと言いますねww」

「でもよ、自称神様のあれ…」

「…」

2人はちゃんと言いたいことを理解してくれていたようだ。彼は安心して次の仕事に取り掛かった。


「そういや松村どこ行ったんだろうな」

「たしかに同じとこに送られたはずなのに居ないっすね」

「金田からの逃避行なんてつまらないし、松村を探す旅にするか!」

「っすね!!」

ケートとリューヤはログハウスを出た。一緒に異世界へと飛ばされたはずの後輩を探すために。



××××××××××××××××××××××××××××

ログハウスを出てからどれくらい経ったのだろうか。頭の上にあったのにもう沈みかけの太陽が目の前をオレンジに染めあげていた。

「んぁぁああ~……帰るか」

なんでそこに居たのか理由を忘れるほどボーーっとして戻るとそこは無人になっていた。

「っっ!!!あぁぁいぃつぅぅうらぁぁああ!!!!!!!!」

裏切られたという思いで心を闇に染めた男は夜の闇へと溶けていく。そして……

【称号:破滅へと導く者  を獲得しました】

彼と彼らが再び顔を合わせるのは遠い先のことである。
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