今の生活に飽きたら神の使徒(魔族)になりました

結木 太一

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〜2020/06/15まで執筆分

59話//都の屋敷に

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明日ついにシャンポーニュへと立つ。その前にやらねばならないことは半ば終わった。あとは屋敷を含むこの敷地を守るガーディアン的存在がいれば完璧なんだが…。

「どうしたんだ?そんな難しい顔して」

「あ、ハムさん…この屋敷離れるじゃないですか。そしたら誰に守備させようかなって思って」

「お前魔物生成持ってるよな?それでダンジョンコアみたいの作ればいいんじゃないか?」

「そうですけど、街中でゴブリンとかウルフ系の魔物出てきたらパニックなるじゃないですか」

「だったらゴーレムや地下にしまってあるデュラハン使えばどうだ?あとはそうだな…ガーゴイルでも屋敷に配置すればいい」

あ、その手があったか。俯瞰者の異名を持つガーゴイルとゴーレムたちを使った防衛網をつくればいい。それこそセバスみたいに知恵を持っていれば尚いい。

「ハムさんそれ最高です」

そう言ってユィートは手配をし始める。敷地の角にゴーレムとデュラハンが出るための格納庫を作る。そして地下にゴーレム50体、デュラハンを追加で40体生成した。
最後にガーゴイルの制作に取り掛かる。1体を頭目とするために角兎ホーンラビットの角100本、ゴブリンの肉たくさん、緑竜グリーンドラゴンの翼を元に作る。その前に通常のガーゴイルを6体作って屋敷から門の直線から並行に両サイドに3体ずつ配置する。

「さて、これで最後…“魔物生成モンスターメイク:ガーゴイル”」



「え?」



そうして出来たガーゴイルは他のガーゴイルとは違っていた。他のガーゴイルが翼の生えたゴブリンの石像みたいだからそれが色付いたバージョンを作れればと思ったのだが、姿からしてまず違った。ゴブリンよりもより人に近くなにか企む悪魔のようでその中にインテリ感もある。そしてその背中には他のガーゴイルとは比にならない立派な緑と黒を合わせたような色の翼。

「……ガー、ゴイ、ル?」

「そうですが?あなたが作ったんじゃアーりませんか」

とりあえず不安になってきた…。神眼発動。



××××××××××××××××××××××

“智王”ガーゴイル・変異種
【種族】魔物
【Lv】72
【HP】5412
【MP】7532

【スキル】
威圧  Lv41
変化  Lv80
解析  Lv99
風属性適性  Lv35
土属性魔法  Lv73
闇属性適性  Lv14
時空魔法  Lv89
魔力操作  Lv99
魔法耐性  Lv99
物理耐性  Lv99
並列思考  Lv99
超速思考  Lv99

【称号】
使徒の眷属


×××××××××××××××××××××

なんか凄いのできてるぅ…。なに智王って。凄い二つ名ついてるし、しかも変異種って何がどう変異したのさ!?見た目から明らかだけどもkwsk!!!
やばい…変なスイッチ入りそう…。

「と、とりあえずガーゴイルで間違いないのはわかったし、用件を伝えていいかな?」

「もちろんですとも↑!!さぁ、なんなりと」

なんか喋り方独特…。

「僕たちはこれから他の地に行くことになってるんだ。不在のこの地の守備を任せたい。いわば家主代理みたいなことをして欲しいなって思ってるんだ…」
「素晴らしい!!!私たちガーゴイルの特性を理解しての召喚でしたカ!!その命、全うしましょう」

理解してというか個人的イメージからガーゴイル選んだだけなんだけど…まぁいっか。

「ではマスター、ワタシに名をいただけますか!」

え、名付けするとこの間みたいに倒れかねないしなぁ。明日早い予定だし。

「今はまだ与えられない。相応の働きをしていると認められた時、正式に名を与えよう。それまでは智王と呼ぶよ」

「yes ur majesty」
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