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4話 清き心、失敗に終わる
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「はぁ。まぁ仕方ないよ。今の状況を受け止めよう。」
「そうだな。それが神の意志である以上、俺らがとやかく言うことは出来ない。それに、ロードはロードだ。大好きなミリアが一生懸命産んでくれた、俺のかわいいかわいい息子だ。何も変わらない。」
「そうだね。うん、そうだ。何も変わらないね。なんだか元気出てきた!ありがとうバリー。それに、今日はロードの1ヶ月記念日だもんね!今日は盛大にお祝いしよう!!」
二人は俺を抱いてそんな言葉を掛け合いながら帰路についている。
何がなんだか分からないが、状況から察するに俺の魔法適正の結果は、あまり良くなかったようだ。清き心…くそぅ。
ーー
時は魔法適正の授与まで遡る。
両親に抱かれた俺は、清き心を持てないままの魔法適正の授与に心から不安を感じていた。
(時間がないんだ、早く、早く清き心を。あれ?なんか体が光に包まれて魔法を使われた時のような……オーロラみたいだなぁ。え、もう終わったの!?終わったの!?俺はどうだったの!?でも虹色って事は特別だよね?ね?)
魔法適正の授与は物凄いシンプルで、すぐに終わったようだ。
俺に清き心の準備をさせてくれないくらい早かった。
手順としては、両親が子を両手に掲げ、つまり俺を掲げ神に祈る。そして、目の前の神官が俺に向かって手を掲げる。たったそれだけ。
それだけで、子供が光に包まれて、その光の色で魔法適正が判断されるようだった。
周りを見渡すと、包まれている光の色は、赤、黄、青、緑、白、黒、無色の合計7色だった。
基本的には単色の子が多かった。中には、2色もあったりして、時たま感嘆の声が挙がっていたりした。
でも俺は7色。これは勝ちを確信したね。
準備が出来てないように思ってたけど、意外と清き心を持ち合わせていたのかもしれない。ッシャァァァア。
………なんて思ってる時期が俺にもありました。
授与が終わった後、両親に抱かれながら出口に向かう訳だが、両親の顔が晴れない気がする。それだけではなく、周りの大人達からは何故か軽蔑の目を当てられている様な気もする。
なんでそんな目で見られるのか不明であったし、7種類全ての魔法を使えるとしたらいい事なのではないか?
そんな疑問と不安を感じながら、両親に抱かれる事数分。母が口を開く。そして冒頭の発言、つまり今に至るわけだ。
どうやら両親が悲しむ事になっている様だ。
ということは、俺の清き心は全く通じず、Only.1になりたいという願いも全く通じなかったという事だ。まぁその考え自体が清くないわけだが。
より一層、強い不安を感じながら、しかし両親の愛はしっかりと感じながら俺は両親に抱かれながら家に帰るのであった。
「そうだな。それが神の意志である以上、俺らがとやかく言うことは出来ない。それに、ロードはロードだ。大好きなミリアが一生懸命産んでくれた、俺のかわいいかわいい息子だ。何も変わらない。」
「そうだね。うん、そうだ。何も変わらないね。なんだか元気出てきた!ありがとうバリー。それに、今日はロードの1ヶ月記念日だもんね!今日は盛大にお祝いしよう!!」
二人は俺を抱いてそんな言葉を掛け合いながら帰路についている。
何がなんだか分からないが、状況から察するに俺の魔法適正の結果は、あまり良くなかったようだ。清き心…くそぅ。
ーー
時は魔法適正の授与まで遡る。
両親に抱かれた俺は、清き心を持てないままの魔法適正の授与に心から不安を感じていた。
(時間がないんだ、早く、早く清き心を。あれ?なんか体が光に包まれて魔法を使われた時のような……オーロラみたいだなぁ。え、もう終わったの!?終わったの!?俺はどうだったの!?でも虹色って事は特別だよね?ね?)
魔法適正の授与は物凄いシンプルで、すぐに終わったようだ。
俺に清き心の準備をさせてくれないくらい早かった。
手順としては、両親が子を両手に掲げ、つまり俺を掲げ神に祈る。そして、目の前の神官が俺に向かって手を掲げる。たったそれだけ。
それだけで、子供が光に包まれて、その光の色で魔法適正が判断されるようだった。
周りを見渡すと、包まれている光の色は、赤、黄、青、緑、白、黒、無色の合計7色だった。
基本的には単色の子が多かった。中には、2色もあったりして、時たま感嘆の声が挙がっていたりした。
でも俺は7色。これは勝ちを確信したね。
準備が出来てないように思ってたけど、意外と清き心を持ち合わせていたのかもしれない。ッシャァァァア。
………なんて思ってる時期が俺にもありました。
授与が終わった後、両親に抱かれながら出口に向かう訳だが、両親の顔が晴れない気がする。それだけではなく、周りの大人達からは何故か軽蔑の目を当てられている様な気もする。
なんでそんな目で見られるのか不明であったし、7種類全ての魔法を使えるとしたらいい事なのではないか?
そんな疑問と不安を感じながら、両親に抱かれる事数分。母が口を開く。そして冒頭の発言、つまり今に至るわけだ。
どうやら両親が悲しむ事になっている様だ。
ということは、俺の清き心は全く通じず、Only.1になりたいという願いも全く通じなかったという事だ。まぁその考え自体が清くないわけだが。
より一層、強い不安を感じながら、しかし両親の愛はしっかりと感じながら俺は両親に抱かれながら家に帰るのであった。
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