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7話 希望の物語
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『神達が愛した一人の眷属』という本は、影絵で描かれた白黒の絵本だった。
誰がくれたのか、覚えてはいないが、これをくれた人はどんなつもりで俺に贈ったのか。皮肉だろうか、それとも希望を与えるためだろうか。
よく分からんが、俺にとっては希望以外の何者でもなかった。
内容は要約するとこんな感じだ。
ーーー
この世界が出来た頃、荒野しかないこの世界に、7大神と10体の精霊が訪れる。
神と精霊達は何もないこの世界を哀れに思い、海、森や花々、空、そして生命体を作り出したという。
それから数千年が経ち、神々が作り出した大自然や生命体はそれぞれの環境に合わせ、独自に変化。もとい進化を遂げた。
生命体に至っては住む環境によって独自の進化を繰り返しており、その進化は多岐に渡っていた。
そんなある時、力を持った4つの種族が世界の全てを支配すべく動き出してしまう。
魔族、鬼人族、獣人族、蟲人族である。
この4種族は並外れた身体能力と魔力、そして圧倒的な数で他種族の領域に攻め込み、他種族は為す術なく蹂躙されていったという。
しかし、そんな状況の中、人族が反旗を翻したというニュースが世界に激震を与える事になる。
人族は知能が高く、何でも出来るバランス型である一方、戦闘における長所と言える部分が無く、他種族とは比べ物にならないほど非力であった。故に、弱肉強食だったこの世界では、生存が厳しく、その数も非常に少なかった。
そんな人像が、なぜ反旗を翻したのか。
その理由は、7大神達が最弱の人族を憐れみ、そして世界の均衡を望んだ精霊達が大戦争を止めるために、7大神の眷属としての力を一人の人族の男に与えた事がきっかけだった。
その男は、この世の全ての魔法を扱えるほどの知識と、底なしの魔力、そして並外れた身体能力と剣技を持ち、全ての能力が他種族を凌駕していた。
そしてたった一人で、攻めてきた千もの大軍を退け、人族に希望を与え、反旗の声をあげたのだ。
その男の存在は、すぐに全世界に知れ渡り、蹂躙されていた他種族にとっても希望の光となった。
これを機とした他種族の長達は、その男を筆頭にすぐさま集結し、大連合軍が結成され、戦況は逆転、戦争は終息に向かった。
戦争が終息した頃、この戦争を画策した、魔族、鬼人族、獣人族、蟲人族の長達は絞首刑にされ、戦争の幕は完全に降ろされたのだった。
そして、7大神の眷属となり世界を平和に導いた人族の男は、周りから英雄と称されながらも、神々に頼み、自らの余りに強すぎる力は、これからの世界に必要のないものと言い、封印してもらったのだった。
そんな英雄の謙虚な姿に世界中の種族達が胸を打たれ、彼を崇めた。そして石像として未来永劫、語り継がれる事を取り決めた。
7枚の羽を頭につけ、ローブを纏い、両手を合わせ神に祈るその姿は、高潔の象徴となったのだった。
ーーー
それがこの本の内容だった。
普通の絵本であれば、「はいはい、そうですか」で終わってたかもしれないが、俺には一点気になっている事があるのだ。
7枚の羽のようなものを頭にくくりつけて、手を合わせ祈るポーズのローブを着た男性の石像……うん、うん、これきっとあれだよね?
忘れもしない、俺が魔法適正を授かった時に祭壇の中央に飾られてた大きい石像と同じ特徴だよね?それに高潔の神じゃなかった?
もしこの絵本が史実に沿って描かれているのなら、高潔の神はこの絵本の中の英雄で、その英雄から俺は7つの魔法適正を貰ったって事……
ってことは…俺、選ばれしものって事だよね?調子乗ってもいいんだよね?
ってなると、封印って、魔力が少なかったりするものか?だとしたら俺その封印解いちゃったよ?魔力爆上がりしてるよ?
いや、しっかり測ってみなきゃ分からんけどさ……
まぁ、それが俺が5年間で希望を持てた大きな理由であった。
誰がくれたのか、覚えてはいないが、これをくれた人はどんなつもりで俺に贈ったのか。皮肉だろうか、それとも希望を与えるためだろうか。
よく分からんが、俺にとっては希望以外の何者でもなかった。
内容は要約するとこんな感じだ。
ーーー
この世界が出来た頃、荒野しかないこの世界に、7大神と10体の精霊が訪れる。
神と精霊達は何もないこの世界を哀れに思い、海、森や花々、空、そして生命体を作り出したという。
それから数千年が経ち、神々が作り出した大自然や生命体はそれぞれの環境に合わせ、独自に変化。もとい進化を遂げた。
生命体に至っては住む環境によって独自の進化を繰り返しており、その進化は多岐に渡っていた。
そんなある時、力を持った4つの種族が世界の全てを支配すべく動き出してしまう。
魔族、鬼人族、獣人族、蟲人族である。
この4種族は並外れた身体能力と魔力、そして圧倒的な数で他種族の領域に攻め込み、他種族は為す術なく蹂躙されていったという。
しかし、そんな状況の中、人族が反旗を翻したというニュースが世界に激震を与える事になる。
人族は知能が高く、何でも出来るバランス型である一方、戦闘における長所と言える部分が無く、他種族とは比べ物にならないほど非力であった。故に、弱肉強食だったこの世界では、生存が厳しく、その数も非常に少なかった。
そんな人像が、なぜ反旗を翻したのか。
その理由は、7大神達が最弱の人族を憐れみ、そして世界の均衡を望んだ精霊達が大戦争を止めるために、7大神の眷属としての力を一人の人族の男に与えた事がきっかけだった。
その男は、この世の全ての魔法を扱えるほどの知識と、底なしの魔力、そして並外れた身体能力と剣技を持ち、全ての能力が他種族を凌駕していた。
そしてたった一人で、攻めてきた千もの大軍を退け、人族に希望を与え、反旗の声をあげたのだ。
その男の存在は、すぐに全世界に知れ渡り、蹂躙されていた他種族にとっても希望の光となった。
これを機とした他種族の長達は、その男を筆頭にすぐさま集結し、大連合軍が結成され、戦況は逆転、戦争は終息に向かった。
戦争が終息した頃、この戦争を画策した、魔族、鬼人族、獣人族、蟲人族の長達は絞首刑にされ、戦争の幕は完全に降ろされたのだった。
そして、7大神の眷属となり世界を平和に導いた人族の男は、周りから英雄と称されながらも、神々に頼み、自らの余りに強すぎる力は、これからの世界に必要のないものと言い、封印してもらったのだった。
そんな英雄の謙虚な姿に世界中の種族達が胸を打たれ、彼を崇めた。そして石像として未来永劫、語り継がれる事を取り決めた。
7枚の羽を頭につけ、ローブを纏い、両手を合わせ神に祈るその姿は、高潔の象徴となったのだった。
ーーー
それがこの本の内容だった。
普通の絵本であれば、「はいはい、そうですか」で終わってたかもしれないが、俺には一点気になっている事があるのだ。
7枚の羽のようなものを頭にくくりつけて、手を合わせ祈るポーズのローブを着た男性の石像……うん、うん、これきっとあれだよね?
忘れもしない、俺が魔法適正を授かった時に祭壇の中央に飾られてた大きい石像と同じ特徴だよね?それに高潔の神じゃなかった?
もしこの絵本が史実に沿って描かれているのなら、高潔の神はこの絵本の中の英雄で、その英雄から俺は7つの魔法適正を貰ったって事……
ってことは…俺、選ばれしものって事だよね?調子乗ってもいいんだよね?
ってなると、封印って、魔力が少なかったりするものか?だとしたら俺その封印解いちゃったよ?魔力爆上がりしてるよ?
いや、しっかり測ってみなきゃ分からんけどさ……
まぁ、それが俺が5年間で希望を持てた大きな理由であった。
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