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R-1グランプリ2018 優勝予想

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前回の予告通り、今回はR-1グランプリ2018各出場者の、優勝期待値を予想していきたい。
決勝進出者はこちらの十二名。

①カニササレアヤコ
②河邑ミク(『かわむら』と読むらしい)
③霜降り明星粗品
④濱田祐太郎
⑤おいでやす小田
⑥おぐ
⑦ルシファー吉岡
⑧チョコレートプラネット長田
⑨紺野ぶるま
⑩ゆりやんレトリィバァ
⑪敗者復活枠
⑫敗者復活枠

それでは、①枠から順に予想していこう。

【①カニササレアヤコ △】

『カ・ニササレアヤコ』『カニ・サ・サレアヤ・コ』『カニサ・サレア・ヤコ』等の『ハリウッド・ザ・コシショウ』枠。

別にムシササレでもシモブクレでも何でもいいと思うのだが、本人が何故カニササレに拘ったかは定かでない。

筆者は当初『蟹刺され』と思っていたのだが、蟹は『刺す』というより『挟む』ものであるため、どうも『蚊に刺され』のほうが正しい訳のようだ(それが分かったところで別にどうということもないが)。

経歴を見ると、事務所所属の芸人ではなく、なんとロボットエンジニアをしている会社勤めの素人だと言う。

筆者の環境ではネタを確認出来なかったため、その実力は不明なのだが、おそらくこれは過去存在した『変ホ長調』や『にゃんこスター』等の『ダークホース枠』と呼ばれるものであり、素人だからつまらないとは限らないが、期待して観るだけ損と思われる。

ネタを確認出来なかった以上、×を付けることは出来ないが、予想は限りなく×に近い△。始まる前からなんだが、優勝はまずないだろう。

経歴からするとおそらくロボットを駆使したネタかと思うが、過去のダークホース枠の前歴からも、その期待値は限りなく低い。

蚊に刺され過ぎて貧血になればいいのにと思う。

【②河邑ミク ×】

こちらも情報が少なすぎて判断に困るのだが、少しだけ観たネタの系統としては、柳原可奈子や横澤夏子のような、女のイタさをネタにする芸人のようだ。

番組側が新たな『横澤枠』を作りたいのが見え見えの人選であり、その実力は推して知るべし、最下位争いの筆頭候補と言えるだろう。

柳原はともかく、横澤のようなクソほどつまらん奴がもう一人増えるとか考えただけで嫌になるのだが、筆者はともかく世間が受け入れれば、それはそれで良いのだろう。

ネタをほんの少ししか観ていないにも関わらず、優勝は絶対にないと自信を持って断言することが出来るほどの実力を有しており、本番でも観客の冷めた空気が見られることだろう。

【③霜降り明星粗品 〇】

本来はコンビでの漫才に軸足を置く芸人。M-1の敗者復活にも出ており、その時はそこまで面白いという印象はなかったが(詳しくはM-1グランプリ2017敗者復活戦総評を参照)、ピンのネタは筆者が〇を付けるレベルには面白かった(と言っても他の人選が毎年酷すぎるため、相対的にだが)。

筆者が観たのはフリップ芸だったのだが、ネタのセンスも良く、それなりの実力がある。

とは言え、過去あの超実力者であるバカリズムが優勝を逃していることからも分かる通り、普通に笑えるだけでは中々優勝は覚束ないのが、このR-1という大会。

筆者が観たフリップ芸ではおそらく優勝は難しいと思うが、センス自体は悪くないため、他を圧倒するような新しいネタに期待したい。

【④濱田祐太郎 ×】

盲目の漫談家。

以前『障害者の方のお笑い』でも書いた通り、筆者は障害とか経歴とか全く関係なく、ネタそれだけを観て評価を下すことを信条としている。

勿論、本人の障害や経歴がネタに密接に絡み合っていることもあるため、そういった場合はネタと合わせて総合的に判断するのだが、個人的には全く面白いとは思えなかった。

面白くないものは面白くないとはっきり言ってあげた方が、本人のためになる。

人様に芸を見せてお金を頂くというのは、そういうことである。

【⑤おいでやす小田 △】

それなりに実力はある芸人だが、過去の大会でも度々敗退しているように、この芸人が優勝しているイメージがどうしても湧かない。

以前とろサーモンも優勝している絵が想像出来ないと言って優勝したが、とろサーモンとは比較することも失礼なくらい格が違いすぎる。

ネタはそれなりに良く出来ていても、はっきり言ってキャラが地味すぎるため、何度出ようと優勝は厳しいだろうというのが筆者の見解である。

【⑥おぐ ×】

まず誰やねんという言葉が出てくる芸人だが、調べてみると2014年のR-1決勝にも出ているようだ。

逆に言うと、それだけ印象も髪も薄いということになるが、いずれにしても優勝出来るだけの実力はないとはっきり断言出来る。

後に優勝するほどの芸人ならば、未熟な時代にも何かしらの光るものが感じられるものだが、この芸人からは頭以外に光るものは全く感じられなかった。

というか、さっきから×か△ばっかりでまともな決勝進出者がいないが、去年のR-1を見ても分かる通り、レベルが年々下がってきている(恣意的なクソ審査のせいもあるが)ため、今年もあまり期待しないで観た方が良いかもしれない。

【⑦ルシファー吉岡 △】

また△かよ!!一体いつになったら〇とか◎が出てくんだよ!!

そうお嘆きの貴兄も多いかと思うが、本当に良いと思える芸人が少なすぎるため、この結果も仕方のないところである(答えを先に言ってしまうと、今回◎の芸人は一人もいませんでした)。

ルシファーのネタはくだらない系のネタで悪くはないが、ルシファーが優勝してしまうようなR-1では世も末だと思う。

けして嫌いとまでは言わないが、別にルシファーのネタを自ら好んで観たいとは思わない(ルシファーのネタを集めたDVDがもしあったら、貴方は観ますか?)。

見ないなら見ないでそれでいい、知らなければ一生知らなくても良い、R-1で流れて初めてその存在を思い出し、見てやってもいいかとようやく思える、ルシファー吉岡とはそんな存在である。

とても優勝出来るとは思えないが、△を付けるぐらいには評価しているため、頑張って頂きたい。

【⑧チョコレートプラネット長田 〇】

ピンでのネタを確認出来なかった一人。

ピンでの笑いは未知数だが、チョコレートプラネットのセンスには確かなものがあるため、大いなる期待を込めて〇とした。

【⑨紺野ぶるま ×】

主にエロ系のネタをウリにしているが、大して面白くはない。エロで独自路線を行きたいのは分かるが、肝心の実力が伴っておらず、今のままでは優勝など夢のまた夢だろう。

あの友近レベルですら優勝出来なかった大会なのだから、女芸人ならば少なくとも友近と同等かそれ以上のレベルでなければ、優勝などと口に出してはいけない。

【⑩ゆりやんレトリィバァ △】

個人的には×なのだが、世間的な評価としては優勝候補ということになるのだろう。

テレビに出だしてから今日に至るまで、ゆりやんで笑ったことはただの一度もないし、本当に何が評価されているのか分からないのだが、一昔前の『花子枠』と考えれば辻褄が合うのかもしれない。

個人的評価×と世間的評価〇の間を取って、評価は△とした。

【⑪⑫敗者復活枠 〇】

本来ならば敗者復活枠は△とする筆者だが、今回は二名が決勝に上がってくることもあるし、他の出場者があまりにも不甲斐なさすぎるため、期待を込めて評価は〇とした。

敗者の方が面白いというのはこれまでも度々あったため、もしかすると今回あたりは敗者復活からの優勝が見られるかもしれない。

これまでR-1で敗者復活からの優勝はなかったと思うので、是非クソ審査をはねのけて、誰もが認める本物のチャンピオンを目指してほしい。

では、最後にこれまでの評価をまとめてみよう。

①カニササレアヤコ △
②河邑ミク ×
③霜降り明星粗品 〇
④濱田祐太郎 ×
⑤おいでやす小田 △
⑥おぐ ×
⑦ルシファー吉岡 △
⑧チョコレートプラネット長田 〇
⑨紺野ぶるま ×
⑩ゆりやんレトリィバァ △
⑪敗者復活枠 〇
⑫敗者復活枠 〇

優勝候補不在の、見るからに混戦模様の大会だが、果たしてどうなるか。

本番が今から楽しみでならない、と言いたいところだが、顔ぶれを見る限りそんなに楽しみとも言えないのが正直なところだ。

泣いても笑っても3月6日。

全てのピン芸人達の運命が決まる。
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