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ハズレのNPC
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目が覚めたらベッドの上で寝ていた。
テーブルの上に朝食とメモ書きが置いてあった。
「朝食を食べてギルドの制服に着替えたらギルドマスター室までこい」
とメモに書いてあった。
室内を見渡すと懐しさが込み上げてきた。
「❮ワンダーギルド❯での俺の部屋だ」
ワンダーギルドではゲーム開始時に拠点としてプレイヤー一人に対し一部屋支給される事になっていた。
家具を揃えたりプレイヤーを部屋に招いておしゃべりしたり、工房などにしている人もいた。
課金した回復薬やギフトは没収済で室内にはなかったが、初めてギルドマスターのクエストを受けて成功した時の報酬は残ったままになっていた。
黒字に魔方陣がかかれたハチマキは身につけるとギルドマスターの好感度がアップするアイテムだったが、他のキャラからの好感度が下がるので俺以外装備している人はいなかった。
ワンダーギルドには異性、プレイヤー、NPC 関係なく結婚することが可能なシステムがあった。
だが結婚したことのない俺は結婚システムについてよく知らなかった。
俺はいまだにアプリゲームの世界に入ってしまった非現実な状況を受け入れてはいなかったが、永久追放されたゲーム世界でギルド職員になる変わった夢を楽しもうと思えるまでには冷静さを取り戻していた。
魔方陣隠しの為、ハチマキを巻きギルド職員の服装で街に出た俺はじろじろとプレイヤーに遠巻きに見られた。
「珍しいな。ギルド職員が出歩いているぞ」
「始めて見る顔のNPCね」
「お前NPC の顔いちいち覚えてんのかよ!さすがゲーマーオタクだな」
ゲラゲラプレイヤーマークの三人組が笑っている。
てか俺ってプレイヤーからはNPCに見えるのか?不思議だな。まるでアプリゲームの世界住人になった気分だ。
……いやこれは夢なんだから、ゲームの世界に行けるわけないだろう。
早く下らない夢覚めねーかな?
でも昨日ギルドマスターに舐められたゾクゾク感とか達した感覚は妙にリアルだったんだよな。
昨日のセクハラまがいな行為を思い出していると、先ほどの三人組がヒソヒソとこちらを見ながら話しているのに気づいた。
「なああのNPC 平凡のしょろっとしたやつだと思ってたけど立ち止まって赤面してると色気がただ漏れで可愛くね?オレ狙っちゃおうかな」
「あんたバイだもんね。ねえねえ好感度を満たしてエロ展開に持ってけたら私スクショ撮りまくっていい?」
「他人のセックスの写真を撮りたいだなんてお前変わってんな」
エロ展開?セックス?
何を街中で堂々とハレンチな発言をしているんだ。
動揺でわなわなしているとバイの男が話しかけてきた。
「君これからお茶でもどう?お兄さん達と楽しいことしようよ」
これはもしかしてナンパなのか?
今までモテなかったのにまさかのゲーム内でモテまくりストーリーなのか?
異世界召還とかゲームの世界に転生してモテまくりなあの展開なのか!
俺はどう対応したらよいのかわからず銅像のように固まってしまった。
「あれ固まってる?」
「所詮はNPC だからな。難しい対応はできないんだろう?」
「なんだ。ハズレのNPC だったのね。たまに好感度が上がるNPC もいるから期待して損しちゃったわ」
三人は興味を無くしたように去っていった。
野次馬もハズレのNPC の言葉で散り散りになり、今は通行人すら避けるように歩き近寄って来なくなった。
ハズレのNPCってなんだろう?
ぼーとしている間にモテモテ展開は回避されてしまったらしい。
あのバイだって男にエロい事をされるのは嫌だったけど、それでもせっかくのモテ期?が一瞬で去ってしまったのは、空しかった。
テーブルの上に朝食とメモ書きが置いてあった。
「朝食を食べてギルドの制服に着替えたらギルドマスター室までこい」
とメモに書いてあった。
室内を見渡すと懐しさが込み上げてきた。
「❮ワンダーギルド❯での俺の部屋だ」
ワンダーギルドではゲーム開始時に拠点としてプレイヤー一人に対し一部屋支給される事になっていた。
家具を揃えたりプレイヤーを部屋に招いておしゃべりしたり、工房などにしている人もいた。
課金した回復薬やギフトは没収済で室内にはなかったが、初めてギルドマスターのクエストを受けて成功した時の報酬は残ったままになっていた。
黒字に魔方陣がかかれたハチマキは身につけるとギルドマスターの好感度がアップするアイテムだったが、他のキャラからの好感度が下がるので俺以外装備している人はいなかった。
ワンダーギルドには異性、プレイヤー、NPC 関係なく結婚することが可能なシステムがあった。
だが結婚したことのない俺は結婚システムについてよく知らなかった。
俺はいまだにアプリゲームの世界に入ってしまった非現実な状況を受け入れてはいなかったが、永久追放されたゲーム世界でギルド職員になる変わった夢を楽しもうと思えるまでには冷静さを取り戻していた。
魔方陣隠しの為、ハチマキを巻きギルド職員の服装で街に出た俺はじろじろとプレイヤーに遠巻きに見られた。
「珍しいな。ギルド職員が出歩いているぞ」
「始めて見る顔のNPCね」
「お前NPC の顔いちいち覚えてんのかよ!さすがゲーマーオタクだな」
ゲラゲラプレイヤーマークの三人組が笑っている。
てか俺ってプレイヤーからはNPCに見えるのか?不思議だな。まるでアプリゲームの世界住人になった気分だ。
……いやこれは夢なんだから、ゲームの世界に行けるわけないだろう。
早く下らない夢覚めねーかな?
でも昨日ギルドマスターに舐められたゾクゾク感とか達した感覚は妙にリアルだったんだよな。
昨日のセクハラまがいな行為を思い出していると、先ほどの三人組がヒソヒソとこちらを見ながら話しているのに気づいた。
「なああのNPC 平凡のしょろっとしたやつだと思ってたけど立ち止まって赤面してると色気がただ漏れで可愛くね?オレ狙っちゃおうかな」
「あんたバイだもんね。ねえねえ好感度を満たしてエロ展開に持ってけたら私スクショ撮りまくっていい?」
「他人のセックスの写真を撮りたいだなんてお前変わってんな」
エロ展開?セックス?
何を街中で堂々とハレンチな発言をしているんだ。
動揺でわなわなしているとバイの男が話しかけてきた。
「君これからお茶でもどう?お兄さん達と楽しいことしようよ」
これはもしかしてナンパなのか?
今までモテなかったのにまさかのゲーム内でモテまくりストーリーなのか?
異世界召還とかゲームの世界に転生してモテまくりなあの展開なのか!
俺はどう対応したらよいのかわからず銅像のように固まってしまった。
「あれ固まってる?」
「所詮はNPC だからな。難しい対応はできないんだろう?」
「なんだ。ハズレのNPC だったのね。たまに好感度が上がるNPC もいるから期待して損しちゃったわ」
三人は興味を無くしたように去っていった。
野次馬もハズレのNPC の言葉で散り散りになり、今は通行人すら避けるように歩き近寄って来なくなった。
ハズレのNPCってなんだろう?
ぼーとしている間にモテモテ展開は回避されてしまったらしい。
あのバイだって男にエロい事をされるのは嫌だったけど、それでもせっかくのモテ期?が一瞬で去ってしまったのは、空しかった。
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