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≪眠りの花≫編
✡眠りの花のある洞窟 ✡ 後編
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音に釣られて、わたしに視線が集中する。
わたしは、無意識に心に浮かんだ呪文を呟いた。
「ロイコーンイの力よ。今私の身体に力を与えたまえ。
ロミ―イトに変身せよ」
わたしの身体が炎に包まれた。
炎が消し去った後に立っていたのは、ローイの耳を生やし、ローイの毛皮を纏った、わたしの姿だった。
『ロミーイトか。やはりわたしを倒しに来たのだな』
「あなた以外の誰を倒すのよ」
わたしは、黒いローブの男を睨み付けた。
「ミト」
ハヤセが目をぱちぱちさせて、驚いている。
「うわ!」
セールの呻き声が聞こえた。
セールを見たら、いつのまに移動したのだろうか?
眠りの花の産み根が、セールの首を押さえつけていた。
シャイワブーズイが瞬時に呪文を唱えた。
『清浄な湖と川よ。
今、この身体をもう一つの姿
イシャブーワイーズ―に変身させよ』
水色の輝きが放たれた。
『なんだ?この光は?』
(ローイの時と同じ?)
光が止むとそこには、馬ほどの大きさに変化した、イシャブーワイーズ―がいた。
『わたしのセールを返せ!』
ものすごく怒った目をしていた。
『そうやすやすと、帰してたまるか。こいつは人質だ』
イシャブーワイーズ―が、悔しそうに唇を噛む。
ハヤセが、わたしの両肩を掴んだ。
「ミトなら、出来る。よく聞け」
よくわからなかったが、ハヤセの真剣な様子に頷いた。
「これから、伝える呪文を復唱するんだ。
ホーリーの鏡よ。
今この手に。
って。
鏡が出てきたら、鏡を胸に当てて、標的に向けて、
悪霊退散
って唱えるんだ。わかったか?」
「う、うん」
(わたしにしか出来ないんだから、わたしがやるしかない!)
わたしは、ハヤセに言われた通りに呪文を唱える。
「ホーリーの鏡よ。
今この手に」
わたしは、ゆっくりと手を伸ばした。
姿を現した、ホーリーの鏡を掴む。
鏡を胸に押し付けた。
鏡の標的を、眠りの花の産み根に向けた。
「悪霊退散!」
鏡から、眩しいほどの光が放出された。
(お守りも光っている!)
光は、真っ直ぐに、眠りの花の産み根に直撃した。
『よくもやったな。今度蘇る機会が訪れた時は、倒してやるから覚悟しておけ』
眠りの花の産み根は、ホーリーの鏡に吸い込まれていった。
ホーリーの鏡は、眠りの花の産み根を完全に飲み込むと、消え去った。
「大丈夫か?ミト。セール?」
「ぼくは、平気だ」
セールは、絞められた首を確かめながら、むせた。
「ミトは?」
「わたしも大丈夫よ」
笑って返事をしようとした時、視界が歪んで、そのまま倒れてしまった。
「ミト!」
遠くで、わたしを呼ぶ声が聞こえたような気がした。
「うん~?」
「大丈夫か?」
目を覚ますと、心配そうなハヤセの顔があった。
わたしは、ハヤセの部屋の寝台に寝かされていた。
「セール達は?」
「帰ったよ」
「そっか」
二人の間に沈黙が訪れた。
落ち着くと、ハヤセから告白された事を思い出し、わたしは赤面した。
でも、返事をきちんと返さないと。
わたしは、震える唇を開いた。
「わ、わたし」
「なんだ?」
「ハヤセの事が」
胸の鼓動が、どきどきと高鳴る。
「好き」
わたしの告白に対して、ハヤセの顔が赤く染まった。
ハヤセがわたしを抱きしめて、やさしくキスをしてくれた。
「ハヤセ」
「ミト」
熱を持った瞳が見つめあった瞬間。
「あっ」
わたしの身体は、魔法世界から旅立っていた。
わたしは、無意識に心に浮かんだ呪文を呟いた。
「ロイコーンイの力よ。今私の身体に力を与えたまえ。
ロミ―イトに変身せよ」
わたしの身体が炎に包まれた。
炎が消し去った後に立っていたのは、ローイの耳を生やし、ローイの毛皮を纏った、わたしの姿だった。
『ロミーイトか。やはりわたしを倒しに来たのだな』
「あなた以外の誰を倒すのよ」
わたしは、黒いローブの男を睨み付けた。
「ミト」
ハヤセが目をぱちぱちさせて、驚いている。
「うわ!」
セールの呻き声が聞こえた。
セールを見たら、いつのまに移動したのだろうか?
眠りの花の産み根が、セールの首を押さえつけていた。
シャイワブーズイが瞬時に呪文を唱えた。
『清浄な湖と川よ。
今、この身体をもう一つの姿
イシャブーワイーズ―に変身させよ』
水色の輝きが放たれた。
『なんだ?この光は?』
(ローイの時と同じ?)
光が止むとそこには、馬ほどの大きさに変化した、イシャブーワイーズ―がいた。
『わたしのセールを返せ!』
ものすごく怒った目をしていた。
『そうやすやすと、帰してたまるか。こいつは人質だ』
イシャブーワイーズ―が、悔しそうに唇を噛む。
ハヤセが、わたしの両肩を掴んだ。
「ミトなら、出来る。よく聞け」
よくわからなかったが、ハヤセの真剣な様子に頷いた。
「これから、伝える呪文を復唱するんだ。
ホーリーの鏡よ。
今この手に。
って。
鏡が出てきたら、鏡を胸に当てて、標的に向けて、
悪霊退散
って唱えるんだ。わかったか?」
「う、うん」
(わたしにしか出来ないんだから、わたしがやるしかない!)
わたしは、ハヤセに言われた通りに呪文を唱える。
「ホーリーの鏡よ。
今この手に」
わたしは、ゆっくりと手を伸ばした。
姿を現した、ホーリーの鏡を掴む。
鏡を胸に押し付けた。
鏡の標的を、眠りの花の産み根に向けた。
「悪霊退散!」
鏡から、眩しいほどの光が放出された。
(お守りも光っている!)
光は、真っ直ぐに、眠りの花の産み根に直撃した。
『よくもやったな。今度蘇る機会が訪れた時は、倒してやるから覚悟しておけ』
眠りの花の産み根は、ホーリーの鏡に吸い込まれていった。
ホーリーの鏡は、眠りの花の産み根を完全に飲み込むと、消え去った。
「大丈夫か?ミト。セール?」
「ぼくは、平気だ」
セールは、絞められた首を確かめながら、むせた。
「ミトは?」
「わたしも大丈夫よ」
笑って返事をしようとした時、視界が歪んで、そのまま倒れてしまった。
「ミト!」
遠くで、わたしを呼ぶ声が聞こえたような気がした。
「うん~?」
「大丈夫か?」
目を覚ますと、心配そうなハヤセの顔があった。
わたしは、ハヤセの部屋の寝台に寝かされていた。
「セール達は?」
「帰ったよ」
「そっか」
二人の間に沈黙が訪れた。
落ち着くと、ハヤセから告白された事を思い出し、わたしは赤面した。
でも、返事をきちんと返さないと。
わたしは、震える唇を開いた。
「わ、わたし」
「なんだ?」
「ハヤセの事が」
胸の鼓動が、どきどきと高鳴る。
「好き」
わたしの告白に対して、ハヤセの顔が赤く染まった。
ハヤセがわたしを抱きしめて、やさしくキスをしてくれた。
「ハヤセ」
「ミト」
熱を持った瞳が見つめあった瞬間。
「あっ」
わたしの身体は、魔法世界から旅立っていた。
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