高塚くんと森くん

うりぼう

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それなら安心

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もじもじもじ
もぞもぞもぞ

先程から森がそんな言葉がぴったりな行動をしている。

「どしたの森、トイレ?」
「あ?」

とりあえず授業が終わるまで観察し、チャイムが鳴った後で聞いてみる。
何言ってんだと眉を寄せる森。

「だってさっきからもじもじしてるから」
「え?あ、あー、違う違う。ただの虫さされ」
「虫さされ?」
「変なとこ刺されてさ、痒くてたまんねんだよな」
「へ、変なとこ……!?」

ごくりとのどが鳴る。
変なとこってどこだろうあそこかなあそこかなそれともあそこかな!?

「どこ?」

はぁはぁ悶えるオレに変わり石野が聞く。
ナイスだ心の友よオレが聞いたら確実に不審者扱いだからな。
実際疚しい事考えているから何も反論出来ないけど。

そして

「ここ」
「…………!!!」

さらりとがばっと開いた足を指差す森に、叫びそうになる声を咄嗟に抑える。
だってもう場所が際どすぎる!

「うわあ、そこやだな」
「だろー?大っぴらに掻いた日にゃオレ変態だよ」

刺されたというその場所は、腿の内側の付け根。
ほぼ股間ともいえるそこは確かに人前で掻くには憚られる。

(ああでも掻いてるとこ見たい……!)

いいんだオレもう変態のレッテル貼られてるからこれ以上なんて思われようが知ったことじゃない。

「痒み止めは?」
「昨日から塗りまくってんだけどさ、効かなくて」
「じゃあ保健室行ってこいよ」

(保健室、痒み止め……)

いやちょっと待て。

保健室に行くのは良い。
良いがしかしあんな際どいところに一体誰が薬を塗るんだ……!?
だってあそこに塗るならズボン脱がなきゃいけないしパンツだって捲らなきゃ塗れないよしかも保健室にある痒み止めって確かム○みたいなちょんちょんって塗れるやつじゃなくてクリームの塗り込むタイプのやつだったような気がする。
という事は保健の先生あんちくしょうが森の柔らかで滑らかで吸いつくような肌にベタベタ触るってこと!?
え、男が?
オレ以外の男が触るってこと何それダメに決まってんじゃんそんなのもし薬塗ってる最中に変な気分にならないとも限らないじゃん!
だって下半身剥き出しで(※剥き出しではない)あんなところさらけ出して触ってたら絶対ムラムラすんじゃんうっかり触っちゃうかもしれないじゃん森の息子に!

それで……

『……っ』
『どうかした?ああ、触っちゃったからびっくりした?』
『ちがっ』
『ふふ、可愛いなあ、これだけで顔真っ赤にしちゃって。これ以上したらどうなっちゃうのかな?』
『あっ、やめ、触んな……!』
『こら、先生には敬語使わないと。それに薬塗ってるだけだよ?』
『そんなとこ刺されてな……っ』
『そんな事ないよ、腫れてきてるじゃない。先生が治療してあげるから』
『っ、やだ、せんせ……』
『大人しくして、大丈夫、怖くないよ』
『うあ……っ』

そうして伸びる先生の魔の手に経験値の少ない森が当然適うはずもなく、快楽に身を任せ、

「ってああああああああ!!!ダメダメダメダメ絶対ダメ!!嫌とか言いながら結局最後は先生の餌食になっちゃうじゃんダメだよ森ちゃん可愛いんだから警戒しないと!!男は狼なんだよ!?つかオレ以外に下半身見せちゃダメ触らせちゃダメ森のそこ治療すんのはオレの役……」
「何相変わらずキモい妄想垂れ流してんだああああああ!!!」
「うわ!?」

漏れに漏れていた妄想に、森からの拳が飛んできた。

「だっ、だってだってそんなとこ触らせるなんて……っ」
「誰がいつ触らせたんだよ!?」
「でも、先生が無理矢理」
「無理矢理がなんだアホ大体なんだその妄想AVの見すぎだボケ!」
「じゃあ誰に塗ってもらうのさ!?他の奴なんて許さないよ!?」
「お前の許しなんかいるか!つか、こんな際どいとこ自分で塗るに決まってんだろ!?」
「わかんないじゃん塗られるかもしれないじゃん!」
「だーかーら!誰が好き好んでオレなんかのこんなとこ触りたがんだよ!」
「オレが触りたいもん隅々まで触りたいもん舐めたいもん!」
「っ、お前マジでいい加減にしろよ!?」

怒りでふるふると震える森。
ああそんな顔も可愛い。
オレの下、いや上でも良いけどその顔されたらテンションあがりまくってガツガツ腰振れちゃう。

「だだ漏れって何回言やわかんだボケええええ!!!」
「ぐは……っ」
「……つか保健の先生って女だし」

再度振り上げられた拳に崩れ落ちる寸前に聞こえたぽつりとした石野の言葉。

(あ、なんだ)

女の先生なら安全かも。
と、つい思ってしまった事は内緒だ。







end.

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