ワンナイトのセフレかと思ったら彼氏でした

あと

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すごかった……。それが正直な感想だ。
いつものセックスは、気を遣ってもらってたんだって心の底から思った。腰が痛くて動けずにいると、シャワーを浴びて戻ってきた彼が、ベッドの脇で低く呟いた。

「……腰、大丈夫…?言っておくけど、謝らないからね。約束したのに他の男に抱かれようとした君が悪いんだから。」

……怒ってる。まだ怒ってる。
僕は正直に聞いてみることにした。

「あのさ、ワンナイト相手のセフレが他の男に抱かれかけたってくらいでそんな怒らなくても…」

「……え?」

拓人は眉をひそめ、ベッドサイドでじっと僕を見つめる。

「付き合ってるでしょう?俺たち」

…………??????
脳がフリーズする。腰が痛くて動けないのに、無理やり体を起こす。

「え、えええ!いつから??」

「最初に抱いた時から……いや、正確には俺が告白したら、君が“いいよ”って言ったんだ」

完全に忘れてる。事後の疲れで適当なこと言ったんだ。

「………ねぇ、」

「な、何?」

拓人はベッドサイドに腰掛け、低い声で言った。

「無かったことにする?付き合うの?」

そのまま僕をゆっくり押し倒す。

「そしたら、俺ここから出せなくなるよ。」

彼は手元の引き出しをガチャリと開け、僕の目の前に何かを置いた。……手錠?。

「これ、使いたくなかったんだけどな……。でも、君の気持ちが本気じゃないなら、俺、手段を選ばないよ。俺のこと、好き?俺のこと、好きじゃないなら、好きにさせるまで監禁する。」

……とんでもないことを言っている。僕は慌てて答える。

「……ちょっと待って!そ、その…僕も好きになっちゃって…それで気持ち消すために、アプリの人と会った感じで…」

恥ずかしさで下を向く。自分でもアホみたいな話だと思う。

「……はぁ?嘘だろ?」

拓人は目を細め、呆れたように僕を見つめる。そして手錠をそっと置き、肩をすくめた。

「……今度こそ嘘じゃないよね?その告白」

「う、うん……」

そのまま強く抱きしめられる。体中が柔らかく温かい。

「よかった、両想いだ。これで本当に付き合える。……もう離さないからね…」

重い。監禁しようとするし、僕はとんでもない男に捕まったのかもしれない。でも、その重さが心地よい。

「みんなにそんな風なの?」

僕は素直に聞いた。少しドキドキしながら、でも確かめたくて。

「……みんなって?」

拓人は不思議そうに眉を寄せ、首をかしげる。

「他の関係持った人」

僕は少し照れながら答えた。自分の質問が軽く嫉妬めいているのを意識しつつも、知りたくてたまらなかった。

「…….違うよ。海だけ。それに俺、別に遊んでないし、」

拓人の声は柔らかく、でもどこか真剣で、そのまっすぐさに胸が少し熱くなる。

「嘘だぁ。」

つい笑いながら、軽く茶化す。

「ほんと。」

彼の瞳が、少しだけ鋭く光った気がした。

「じゃあアプリは本当に出会い求めて?」

僕は疑問を抑えきれずに聞いた。あのアプリ、彼の本気度を知りたくて。

「決まってるだろう?」

その言葉はあっさりしていて、でも揺るぎない確信に満ちていた。
ああ、そうなんだ……彼は本当に出会いを求めていたんだ。少し驚いたけれど、嬉しい気持ちも混ざる。

「ねぇ、今後こそ嫉妬?」

拓人は顔を見上げて聞く。

「……うん。」

僕は頬を少し赤らめ、でも素直に答えた。その瞬間、胸がキュッと締め付けられる。

「ふふふ。可愛いなぁ。」

そのまま、抱きしめる力を少し強くなる。

「……わ、別れたくないからね」

飲み込むように呟いたその一言に、自分でも驚いた。今まで口にしなかった本音が、ここにある。

「?どういう意味?」

「ぼ、僕は今まで、別れたくないから誰とも付き合わなかったんだ…だから」

言葉は小さく、でも真実だけがぎゅっと詰まっていた。思えば僕はこれまで、別れる恐怖から誰とも深く関係を結べなかった。傷つくくらいなら最初から踏み出さない――そんな安全志向で自分を守ってきたのだ。

拓人は動きを止め、荒い息遣いの合間に静かに額へキスを落とす。唇の暖かさが額の皮膚に残り、身体の奥に安心が広がる。

「可愛いなぁ。大丈夫。君が嫌がってももう2度と離さないよ」

「よかった♡」

僕は照れ笑い混じりに返す。言葉は少し軽く、でも真剣だ。拓人の腕の中で、世界が穏やかに回り始めるように感じた。

「ねぇ、もう一回シちゃう?」

耳元で低く囁き、指先で背中を撫でられる。その仕草に、僕の心臓は跳ねる。

「……うん♡」

答えると、拓人は満足そうに微笑み、僕を優しく引き寄せた。

こうして僕たちは、再びベッドに沈み込んだ。
甘く、重く、でも安心できる温もりに包まれ、少し怖い独占欲さえも心地よく感じて、僕はそのまま溺れていった。
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