【完結】R18 狂惑者の殉愛

ユリーカ

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第二部

第17話 ※

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「エルシャ‥」
「エデ‥ア‥ンンッ」

 寝室に二人の荒い息遣いが響く。裸の肌がふれあい求め合う。もっともっと劣情がエデルの身を焦した。底なしの沼にはまったように抜けられない。両手で口を押さえ嬌声を堪えるエルーシアがエデルの嗜虐心を煽った。

 もっと‥もっと奪いたい‥‥エルシャの全てを‥‥


 ラルドとエルーシアが遠乗りに出かけた夜、エルーシアに焦がれに焦がれたエデルは気が狂いそうだった。昼も夜もエルーシアと触れ合っていない。それなのにラルドは当然のようにエルーシアに触れている。それが許せない。夜の逢瀬が減ったのもラルドのせいだ。
 危険な行為だとわかっていたが堪えきれずエルーシアの部屋に忍び込む。顔を見て抱きしめておやすみのキスをするだけのつもりだった。ベッドで眠るエルーシアは相当に驚いていたがそれでもエデルを笑顔で受け入れた。初めてのエルーシアの寝室での逢瀬に当初の予定は頭から抜け夢中でエルーシアの体を貪ってしまった。そこへラルドが現れた。

 エデルを庇ってエルーシアが抵抗していないのは体の強張りでわかった。だが慣れた風にラルドがエルーシアに口づけて押し倒し、当然のように手がエルーシアの胸に触れ愛撫するその二人のまぐ合いにエデルの思考が怒りで飛んだ。
 それ以上にエルーシアが拒絶する言葉とは裏腹に無意識にラルドを受け入れている様子に焦ってしまい男二人で奪い合うようにエルーシアを攻めてしまった。元々は仲の良い同じ歳の義兄妹、異母兄妹という倫理観の枷がなければエルーシアはラルドに流されていたかもしれない。

 エルーシアを奪われる。その恐怖にエデルのタガが外れた。仕置きという言い訳のままに憤りのままに。恥じらうエルーシアの服を自分で脱がさせ裸体を晒し、さらに脚を開かせ口淫でイかせその裸体を貪るが暴走は止まらない。
 手加減はいらない。今までの自制も取り払われエルーシアに自身の怒張を擦り付けて何度も吐き出すも底なしの欲求は果てる様子がない。エルーシアの中の感じる膣壁をひたすら攻めて淫楽へ落とす。


「エルシャ‥ここ、気持ちいい?」
「フッンンッ‥‥ひんッ」
「ああ、こんなに中がうねって‥‥下の口が僕の指に吸い付いてしゃぶってるようだね。指が中で擦れて気持ちよくてグチュグチュいってるのかい?れる音っていやらしいね」
「‥ンッ‥‥ンッ‥‥ンンッ‥」

 エルーシアは涙を流しながらエデルに目を向けていたが瞳孔が開き朦朧としていた。手で口を押さえ声を殺す。返答はなかったが発情したその顔で、ビクビク跳ねる体で、膣内でも感じているとわかる。それでも淫らな問いかけは止まらない。そして答えもいらない。どんな答えでもどうせこの手は止まらないのだから。

「ここも真っ赤に膨らんですごく美味しそうだ。もっと舐めてしゃぶっていい?舌と歯と唇、どれが一番よかった?それとも全部?もう一度試そうか?」
「フッンッ」

 ぼろぼろに泣いて震えるエルーシアが拒絶するように顔を左右に振る。その泣き顔にエデルからどこかほの暗い笑顔が溢れた。

「フフッもうイきたくない?そんな筈ないよね?エルシャのイく顔は可愛いな。もっと僕を感じて善くなって」
「ハァ‥‥もぅダ‥ンンッ」

 エルーシアはしどけなく両脚を開きエデルの前に無防備に秘所を晒す。そこへエデルが顔を埋めていた。肉芽に舌を這わせながら膣孔に指を差し込み膣壁を擦る。最初こそ硬く強張っていた膣壁を時間をかけて慣らした。今は三本の指をのみ込む程に蜜を纏い柔らかくほぐれていた。舌で陰核を転がせば膣襞がエデルの指をぎゅっと締め上げる。特にエルーシアの反応がいいところを集中して指で擦ってやる。

「あぁ‥ここに入りたい‥‥中で感じたい」

 そう囁いて指を咥え込んでいるエルーシアの蜜口を舌でなぞり愛おしげに口づける。熱にうなされ砕けた口調になっていることにもエデルは気がつかなかった。指の抽挿で膣孔から蜜が溢れ出てシーツを濡らしている。侍女にバレるかもしれない、それでもこの行為を止めるつもりはなかった。それほどに理性を失っていた。

 エデルは性行為を今まで幾度も経験しているがここまで一人の女性に溺れたことはなかった。初めて恋をした。相手は檻の中の血の繋がらない義妹。だがそれだけでこの異常な性的興奮を説明できるだろうか。
 何かがおかしい。脳内に微かに残った理性が警報を鳴らしたがそれも業火のような欲情で上書きされる。

 異常興奮の熱暴走で思考が停止する中、誘われるように赤く膨らんだ蕾を口に含む。そして宣言通り舌で唾液を絡ませ舐め転がし唇で優しく扱いて甘噛みしてやればエルーシアの上半身がベッドの上で大きく跳ねた。

「ャ‥ィ‥フッンッ—————ンンンッ」

 今日何度目かエルーシアが体を震わせて達した。蜜口から差し込んだエデルの指を締め上げビクンビクンと体を大きく震わせ痙攣したのち、力尽きたように脱力した。三本の指で栓をしても大量の蜜が奥から溢れ出る。指を伝う愛蜜をエデルは丹念に舐めとった。

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