【完結】R18 狂惑者の殉愛

ユリーカ

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第一部

第38話 ※

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「ダメだ‥‥‥ヨすぎる‥‥‥」
「エデ?」
「エルシャ様の中、きゅって狭くて柔らかくてあったかくて絡まってきて‥も‥もう我慢が‥ッ動きます!なるべくすぐ済ませますので!」
「え?やッ」
「もう‥なんでこんなにッ」

 エデルは余裕なくエルーシアの両脚を抱え直し切羽詰まったように腰を振り出した。滾る剛直をギリギリまで引き抜きエルーシアの奥底に埋める。子宮の奥までこじ開けるような深い抽挿に、膣内を擦る刺激に、エルーシアの弛緩した体が勝手にビクビクと痙攣する。柔らかくほぐれた膣壁が怒張を包み込み締め上げる。最奥をえぐるように穿たれ体の奥から蕩けるような快感とゾクゾクする痺れが湧き上がった。

「あッやッなにこれ?!」

 じゅぶじゅぶと大きな肉杭を抽挿され愛蜜が溢れ出した。痛みはあるが力まない方が辛くない、そう理解してエデルに体を任せれば一層の愉悦で腰が溶ける。痛みより悦楽を拾うのは媚薬の効果なのだろうか。のぼせるような熱の中でエデルから与えられる愛撫と淫悦にエルーシアはあっという間に流された。

 全身が炙られたように熱い。それなのにゾクゾクと背筋を甘い興奮が抜ける。苦しくて呼吸ができない。未知の快楽の渦の中に投げ込まれエルーシアは溺れるように助けを求めた。

「くぅん‥‥ハァ‥ハァッエデ‥待ッちょっとだけッ‥‥息が‥」
「イィ‥‥ヨすぎてッ止まらないッ」

 荒い息の中でエデルが獣のように荒々しくエルーシアの唇を奪う。口内を舌で暴かれエルーシアの瞳から歓喜の涙が後からとめどなく溢れ出した。そしてあの欠片がワインと共に口内に流し込まれ催淫される。ほろ苦い甘さが喉を焼いた。
 膣壁のあのざらつく場所を抉るように擦り上げられビクビクと愉悦を極める。エルーシアの口から嬌声がほとばしった。

「イヤッそこはッダッヤアァアぁぁッ」
「ハァッイった?ここ‥イイよね?いっぱい‥擦ってあげるよッ」

 媚薬と酒と猛烈に与えられる淫靡な熱に呑まれ奥をガツガツと穿たれる。エルーシアが何度極めようとエデルの動きは止まらない。体が揺さぶられお互いの下腹部がぶつかる乾いた音が部屋に響いた。

「ハァ‥ハァッエデ‥はげしッ‥おく‥そんな‥‥されたら‥‥ッ」
「‥あ‥エル‥ッ‥すごい‥イィ‥溶けてしまいそうだ‥もうッ」

 荒い息のエデルの手がエルーシアの乳房を揉み、もう片方が陰核を撫でる。与えられた媚薬のせいで胸も下腹部のそこも神経の塊のようになっていた。軽く撫でられただけで痛いほどの淫楽が体を苛んだ。快楽の渦の中で有無を言わさず一気に高みに押し上げられる。

「ひゃッそこ‥‥ぁんッダメッやッアアアァッ」
「ハァ‥ごめ‥もう‥一緒に善くなって‥」
「ひッああぁッまたッイっちゃ‥ッ」
「僕のエル‥イってッ中にッ全部出すよッ」

 痺れるような快楽が全身を貫く。ガツガツと奥を抉る激しい抽挿で体を揺さぶられながらエルーシアが甲高い嬌声を上げて体をしならせビクビクと極めた。同時に膣内の怒張を膣襞が勝手に締め上げる。その直後、エデルの体もびくんと震えた。エルーシアの体を抱え腰を押し付けて自身の雄をエルーシアの奥深くに埋める。

「ぐッ‥イ‥アァァッ」

 顔を伏せ体をこわばらせるエデルを見てエデルも中で達したのだとエルーシアは霞む頭で理解した。何度か腰を振り劣情を全部出し切り、エデルは果てた自身をエルーシアから抜き取った。ピンク色に染まった白濁が一緒に流れ出てシーツを淡く染めた。

 エルーシアは快楽の余韻と酷い疲労で腕を上げるのも億劫だった。残り火のように熱を帯びる呼吸を整えどうにかエデルを見やれば、エデルは手で目元を覆っていた。その様子にどきりとする。

「‥馬鹿な‥こんな‥」
「エ‥デル?どう‥?」

 ため息混じりに顔を伏せていたエデルが頭を振って気を取り直したように笑顔を向ける。

「‥‥いえ、なんでもないです。体は大丈夫ですか?」
「大丈夫よ‥エデルのおかげ。ありがとう」
「エルシャ様も最後まで頑張ってくださってありがとうございます」

 シーツをかき寄せ剥き出しの肌を包んでくれる。その気遣いが嬉しい。抱き寄せられ腕の中で至福の息を吐いた。そこでずっと気になっていたことを口にする。

「もう普通に話して。私はあなたの妻でしょう?」
「そうなのですが‥これは癖ですね」
「そうなの?さっきは普通に話してたわよ?じゃあ少しずつね。名前は呼び捨てよ」
「はい、エルシャさ‥‥エル‥エ‥」

 頬を染めておたおたするエデルが可愛らしい。笑みが漏れてしまった。エデルが憮然と身を起こした。

「笑いましたね?お仕置きの覚悟はいいですか?」
「お仕置き?きゃッ」

 その後エデルに浴室へと運ばれ湯に入れられてしまった。恥ずかしかったがずっとエルーシアの世話をしたかったと言われれば抵抗できない。

「この間は体を拭くだけでしたから。僕の夢が叶いました」
「お風呂が夢だったの?」
「ええ、何度も夢に見ました。ずっとこうやってエルシャさ‥エルシャを湯の中で可愛がりたかった」

 全身を隈なく洗われ愛撫され、結局二人で湯に浸かりタオルに包まれ裸のままでベッドに運ばれた。

「初めて二人で眠れるわ。これは私の夢だったの」
「今日は二人の夢が叶った日ですね」
「そうね、たくさん叶ったわ」

 確かにそうだ。無理だと、この恋は成就しないと思っていたがエデルと夫婦になれた。結ばれて一つになれてこうして眠れる。この幸せがずっと続くと思えばエルーシアの胸が熱くなった。そして下腹部にそっと手を添える。

 ここにエデルの種が蒔かれたのね。赤ちゃんできたらいいなぁ

 エデルの腕の中でエルーシアは幸せの余韻のまま眠りについた。
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