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ウィニングラン
しおりを挟むあの鬼ごっこから三週間が経っていた。
オレが苦肉の策で捻り出した鬼ごっこが大反響を呼んでいた。参加したお嬢さん達に口止めしなかったためアルフォンス王子殿下とテトラ嬢の熱愛が筒抜けとなったのだ。
その一部始終がたった三週間で戯曲になり本になりさらに拡散。王家の中でも王子殿下は特に人気があったから食いつきの勢いもすごい。もう出来上がっているからいいっちゃいいんだが。外堀を埋めるという効果もある。王宮側でも止める気はないようだ。
さらに鬼ごっこが楽しかった!ということで正式な競技として企画されるらしい。みんなどんだけ暇‥もとい娯楽に飢えているのだろうか。国が平和な証拠だろう。
その記念すべき第一回のスペシャルゲストにアルフォンス王子殿下が招待されてしまった。
あのボスキャラ達の逆襲!という触れ込みだが、公務で参加というには苦しいところだ。今頃議会で揉めてるだろうな。
その一方で。
王子殿下の攻めは難航していた。
なぜだ。あれほどオレの手管を伝授し贈り物もたんと用意した。スケジュールも鬼管理してテトラ嬢の許に週三通っている。
なのにテトラ嬢から色良い返事がもらえないという。
「何がいけないんだろう。」
すっかり自信を無くした殿下がため息を落とす。できることはやり尽くしている。こうなると敵が強すぎる、ということだろうか。調整がキツいが週四詰め込むか?
「諦めるのは早いです。まだ三週間ではないですか。」
もう三週間だ。あれほど雨あられと猛攻を仕掛けてるのに。訪問日以外にも毎日花束は送り届けている。しかも殿下自ら手折った花束。カードも必ず添える。気合十分だ。なのに‥‥
テトラ嬢は本当に殿下のことが好きなのだろうか?
その想像はしないでおこう。不吉だ。
王子殿下が嫌がるので二人の面会にオレは同席していない。よって状況が全くわからなかった。
「思い当たる節はありませんか?ちゃんと髪型とドレスは褒めていますか?会って最初に言わないといけませんよ?」
「言ってる。でも言葉が足りないのかもしれない。もう自分でも何が悪いのかわからない。」
「魚の話は程々に。きちんとテトラ嬢と話をするんですよ?」
「そう!そこなんだよ!!」
必死の形相で殿下がオレを見上げてくる。だいぶ焦っているようだ。
「気が緩むとすぐ魚の話になっちゃうんだよ!ルッツも来てヤバそうなら教えて欲しいんだ!」
まあ観賞魚大好き“さかなクン”ですから?仕方ないでしょうな。
「そうなりますとテトラ嬢との会話を私が聞くことになりますがよろしいのでしょうか?あんなに嫌がっていたじゃないですか。」
「そんなこと構ってられない。」
相当追い詰められている。
あの鬼ごっこの熱があるうちに落とすのが効果的だ。
ではそろそろテコ入れしますか。
そういうわけで殿下と共にバルツァー侯爵家を訪れた。
初回は鬼ごっこの手落ちのお詫びに訪れた。それ以来となる。
出迎えに出てきたテトラ嬢は相変わらず愛らしい。フリルの多いドレスが殿下の好みと気がついて殿下の訪問日には特に纏っているようだ。
確かにとても殿下のウケがいい。殿下は頬を染めてうっとり満面の笑みだ。
さあ殿下!ここで一発、渾身の褒め言葉を!!
「こんにちはテトラ。今日もとても可愛らしいね。髪型もドレスもすごく似合っている。まるでフルムーンベタのようだね。」
ん?最後意味のわからない単語が入ったが。
だがテトラ嬢は満更でもないらしい。ぽっと頬を染めている。二人にしかわからない暗号なのか?
いいだろう。掴みは上々だ。
「で、殿下、ようこそお越しくださいました。あ、ありがとうございます。」
差し出されたテトラ嬢の手を取り殿下は口元に近づける。近づけるだけだ。
相思相愛なんだから手にキスを落としてもいいんじゃないのか?もうちょっと攻めていきましょうよ!
殿下のエスコートで二人は並んで歩き出す。どうやら水槽が並んでいる水族館と呼ばれる部屋に向かっているらしい。
あそこは薄暗いし正直初心者の逢引きには向かないのだが。あそこはガチの上級者向けだろう。
辿り着いたそこはやはり薄暗い部屋だ。魚のためのライトだけが光る。たくさんの観賞魚が泳ぐ様は幻想的で圧巻だ。
将来は本当の水族館として公開すればいいのに。
完璧なデートスポットとなるだろう。
是非利用したい。
気配を殺しつつひっそりと後ろに控えるが会話は聞き逃さない。聞けと言われているからこちらも必死だ。
オレの存在を忘れているのか王子殿下の舌は絶好調のように思う。
「王宮のラスボラ・エスペイの水槽にカージナル・テトラとプリティ・テトラを入れたんだ。テトラは美しいね。毎日君に会えるようで嬉しいんだ。」
「あ、ありがとうございます。」
「今日の君を見てフルムーンベタも欲しくなったよ。飼おうかな。」
らすぼす?かーじ?ぷりてぃ?
聞き取れなかった。魚の名前だと理解しよう。
王子殿下はしっかりテトラ嬢の手を握っている。話す時もテトラ嬢の目を見ている。褒め言葉らしきものも入っている。うん、合格。
雰囲気は!雰囲気はいいんだよな!
惜しい!あんだけオレが仕込んだ口説き文句はどこに行った?!
「テトラに薦められていたシャミーズ・ファイティング・フィッシュを飼い出したよ。シャミーズは闘魚でカッコいいね。小さな水槽でも飼いやすいから部屋に置いてるんだ。本当にエアポンプがなくても大丈夫なんだね。」
「ラビリンス器官が発達していますので。」
「迷宮魚だね。外の空気から酸素を取り込む補助呼吸器官なんて驚きだよ。テトラはよく知っているね。可愛いだけじゃなくすごく博識だ。」
テトラ嬢が褒められて頬を染めてもじもじとさらに俯く。
あれれ?なんか上手く褒められるじゃないですか?途中意味不明な単語が多いけど。
ちょっと魚が多いが会話は弾んでいるようなので様子を見るか。
ああそうだ、と王子殿下がこちらを振り返る。
ああ、あれですね、と持ってきた資料を差し出した。
「この間興味深い論文を見つけたから持ってきたんだよ。以前テトラが話してくれたブラインド・ケープ・カラシンの進化について論じていた。」
んんん?シンカ?ロンブン?ぐっと色気がなくなった。
これが殿下の言っていた“さかなクン”モードか。ここはブレーキを踏むべきか。
だが殿下のうっとりとした笑顔にその手が止まってしまった。
「テトラの言っていた仮説も含まれていたよ。やっぱりテトラはすごいね。」
「主に洞窟で過ごしているのでやはり環境依存の優先遺伝ということでしょうか?」
「うん、暗闇の中で目を退化させ側線器官を発達させる。変異しやすい遺伝子を持っていて環境に合う変異をした個体の遺伝子が残るという仮説。面白いね。遺伝学はいつから?」
「いつでしょう。随分前です。交配の関係で遺伝子はどうしても外せませんので。」
「僕も最近遺伝学を始めたんだけど難しいね。王族の図書室に専門書があるんだけど城から持ち出し不可なんだよ。テトラにも是非見せたいな。今度僕の部屋で遺伝学の勉強会をしないか?」
‥‥は?
このお方は何を仰って?
僕の部屋、あたりで暗がりでもわかるくらいテトラ嬢の顔が赤くなるが、こくんとうなずく。
お部屋デートのお誘い。まあそうなりますよね。告白したばっかりの初心者がいきなりそこですか。
殿下はそれに気がついていない?まさか真面目に二人で勉強するつもりか?それとも俄然やる気で進化の論文から自然とお部屋デートに誘導するという高等テクニックか?オレでもこんな鮮やかには無理だ。
テクはない、絶対に。断言できる。
とすると、意図せず素でそれをしている。勿体ない。
そもそも言葉の深い意味に気がついていないんじゃないか?ストライクにバンバン入っているのに王子殿下がそれに気がついていない。投げていること自体無自覚かもしれない。だから攻め手になっていない。むしろ受けるテトラ嬢の方が真っ赤で辛そうだ。
残念だ。力いっぱい残念だ!
このわけわからないマニアックな魚の会話をお互い手を握りながら見つめ合ってやっている。耳を塞いて見ていれば愛を囁き合っているようにも見える。
この二人、やっぱりちょっとおかしくないか?
「半年前と比べるとここの水槽も増えたね。」
「殿下にお手伝いいただけたので。」
「そういえば僕も水槽持ち込んだんだっけ。」
そんなことしてたんですか。そういえば城の水槽が減ってたな。城の備品では?いいのかそれ?
「初めてテトラに会ったのもここだったよね。」
テトラ嬢があからさまにびくりと震える。顔がますます真っ赤だ。
「そ、そ、そうでしたでしょうか?」
「うん、初めてテトラを見た時に海底で魚に囲まれた人魚姫かと思ったんだよ?あんまりテトラが綺麗でさ。多分そこで僕は君に恋に落ちたんだと思う。」
「に、にんぎょひめ?!」
おっと、絶句のテトラ嬢。ですよねー
さらにとろけるようなイケメン王子殿下の笑顔。
いきなり殺し文句。加えて殺し笑顔。この組み合わせは致命傷、いや致死クラスじゃないか?
こういう必殺技は普通、徐々に雰囲気盛り上げて相手に匂わせてからここぞというところで入れるのに、予告なしでいきなり発砲ですか。殿下も物騒ですね。初心者だからか?
ほら、やっぱりテトラ嬢が震えている。もう顔が茹っているし。お部屋デートからのコンボだったからなぁ。破壊力がすごい。キャパオーバーなんだろう。恥ずかしさでちょっといたたまれない感じになっている。
「‥‥えっと、そろそろお茶の準備をして参りますね。」
「え?まだいいよ、もうちょっと二人で‥‥」
「いいえ!殿下はこちらでお待ちください!」
俯いて駆け出ていくテトラ嬢。ですよねー
逃げますよこれは。泣いてないといいが。
殿下が震えながらこちらを見ている。
え?オレが何か?
「なんで?何がダメだった?今日も逃げられちゃったよ。」
「はい?今日も?」
「話の途中でいきなり逃げられちゃうんだ。きっと僕が何か言ったからなんだろうけど。」
「いいましたね。そのせいですよ。」
今日も逃げられたって、あんなことしょっちゅう言ってるのか?
しゅんとした殿下の目がカッと開かれる。いきなりオレに掴みかかってきた。
「何?僕何言った?」
「覚えてないんですか?」
「別に普通のことでしょ?あ、魚の話が多かったのがいけなかった?」
「違います。」
「じゃあなに?!」
悲痛な声がいっそ面白い。
やれやれとため息が出てしまった。
「もうすぐ鬼ごっこから一ヶ月ですね。告白と初キス一ヶ月記念日。その日に総攻撃をかけましょう。もう一度プロポーズです。」
「え?!婚約の話はずっと逃げられてるけどいいのか?」
「もう半壊ですし、ちゃんと囲い込めば逃げられないでしょう。」
殿下は真剣な表情だ。ごくりと喉を鳴らしている。死を覚悟した戦士のようだが。
「わかった。絶対テトラを落とす。全身全霊全力で!!」
「それ要りません。もう十分です。」
もうね、テトラ嬢ボロボロだ。そろそろ落としてあげた方がいいだろう。見てて可哀想だ。婚約者になった方が殿下ももうちょっと落ち着くだろう。こっちで煽って王子殿下に猛アタックかけさせちゃってテトラ嬢に申し訳ない。
この困った殿下にも甘噛みを覚えさせないといけないな。致命傷クラスのアタックが多すぎる。攻撃すればいいというもんじゃない。相手は初心なご令嬢なのに。こんなメッタ切り、気遣いというか、いたわりがない。
「それと記念日は重要です。記録は残しておくように。今までのイベントの日付はわかっていますか?出会った日は?」
「テトラ日記つけてるからわかるぞ。」
なんてものつけてるんだ。初心なのか玄人なのかわからん御仁だな。でたらめだ。
「思えば出会った日も逃げられたんだった。」
「は?」
それは初耳だ。
「この部屋で、僕から初めて声をかけたんだけど。逃げられた。怖がらせたかな。それから話してる途中でちょくちょく逃げられてた。最近では毎回だけど。」
ということは、あれは半年前から炸裂していたのか。それはテトラ嬢はひとたまりもなかったのではないか?
ヘタレかと思いきや、告白以前に普通に口説いてたんじゃあ?そんでもってさらにここんとこ殿下が落としにかかったために耐えられず逃走、と。
もうね、心配いらなかったか。
アホらし。
色良い返事がもらえない?
もう瀕死ですって。
「今日拝見してわかったことがあります。」
「なんだよ?」
「殿下は釣った魚に餌をたっぷり与えますね。」
殿下は憮然としていた。
「当然だろ!」
「いや、餌の与えすぎに気をつけてください。死んでしまいますから。」
鬼ごっこの日。あれは初心なテトラ嬢の精一杯の虚勢の駆け引きだったんじゃないだろうか。殿下を繋ぎ止めるための。慣れないことで大変だったろうに。そう考えればいじらしい。
まあ?効果はあった。
あのおかげで初心で純情王子が手加減を知らない厄介なハンターになってしまったのだから。
それが彼女の望んだ幸せならそれでいいじゃないか。
そして鬼ごっこから一ヶ月後、テトラ嬢は陥落した。
あっけないといえばあっけないが、攻めに転じた王子殿下が手強すぎたと知っているのは側近二人とテトラ嬢本人のみだった。
テトラ嬢は後悔したことだろう。
手管を使ってしまったばかりに、ハンターに化けた王子殿下に捕まり溢れんばかりに与えられる甘い餌にその後死ぬほど苦しめられたのだから。
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王子が甘噛みを覚えてくれればよいのですがね。
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