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異世界転生!?
異世界転生!? ー1-
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ーゴンッ
「………っ痛」
何かが頭に強く当たった。
見てみると見慣れない木箱のようなものだ。そして、異様に狭いここは…路地裏か?
俺は何故こんなとこに…。
俺は…。そうだ俺は。
俺は大橋 照(おおはし てら)。
小学校、中学校そして高校と俺はある男子同級生からいじめを受けていた。
いじめと言っても、アニメやドラマのような凄惨なものではなく、ただ無視するだけ。
その男子同級生は、学年の中でも権力が強く、周りも逆らえなかったのだろう、9年間(小3~高3)俺は誰にも話しかけられなかったのだ。
辛かったかと聞かれれば辛かったが、俺は元から1人でも勝手に楽しめる性だったので普通の人よりはダメージは少なかっただろう。
もとより、両親は俺に関心がない人達だったので相談もしなかった。
その男子同級生が何故俺をいじめたのかは結局最後まで分からなかったが…。
大学は、そいつとは違ったとこに入れて、安堵していた。
これまで苦しかった分、大学では何としても楽しんでやると思った。
そして入学式、
そうだ入学式。俺は初対面にもかかわらず声をかけてくれた新しい何人かの友達ができた。
それが嬉しくて、帰り道、桜の咲く道をスキップで帰っていたんだ。
桜はもう散り際だったが十分綺麗だった。
そして、改装中のビルの横を通ったのだ。
ガゴッ
「危ない!!!」
そう聞こえて上を見あげると鉄骨が上から俺を目掛けて一直線に降ってきていた。
その時もう俺は死を感じていた。
避けれなかったの?と思うだろう、でも本当に速かったのだ。
速かったのにまるでスローモーションかのように感じた。
そのスローモーションの間に今までの思い出が一気に頭を駆け巡った。
走馬灯ーというのだろうか。
思い出なんて思い出はなかった。
1人で過ごしている俺。俺。俺。
やっと大学で幸せを掴めそうだったのに、神はなぜこんなにも俺にだけ厳しいのだ。理不尽だ。と鉄骨のぶつかる瞬間まで考えていた。
そして、俺は死んだ…。
はずなのだが。
何故か生きている。病院でもないしな。
ここはどこだ?
建物と建物の間のようなので、そこから顔を出して、そっと街の様子を覗いた。
「なんだここ」
思わず声に出してしまう。
中世ヨーロッパの町並みに近い、古風だが日本離れした町。
もしかして…。
転生したのか?
いや、でも姿は変わってなさそうだから…転移?
こんなことになるならジャンプの漫画ばかり読まずに転生系のラノベでも読んでおけばよかった。全く知識がない。
というか何だこの服は。
ぼろぼろの布、をほぼ纏っているだけだ。
靴も履いていない。
目覚めた場所もゴミ捨て場のような路地裏だったし。
もっとマシな環境に転生させろ。
文句を言っていても仕方が無いので、町を散策する。人がいたら声をかけてみよう。
と思ったが、全く人が見当たらない。
店らしきところに入ってみるが、誰もいないし、ここ最近使われた形跡もない。
怖いな。
1時間ほど散策しているが誰もいない。
知らない土地で誰もいない。
これほどの恐怖はそう感じられない。
そうして途方に暮れていると、
ガラガラガラ
と音が聞こえ始めた。
何だ、と思い見ると馬車だった。
初めて見る馬車だが、驚いている暇も無く、
「すいませーーん!!!!」
と大声で呼びかけた。
「止まってくださーーい!!」
俺の声が聞こえたのか、止まってくれた。
すると馬車の中から、白髪で、小太りの絢爛な服を着たおじさんが出てきた。
「お前、その髪と眼、漆黒など珍しいのぉ、どこのものだ?」
そうだ、俺はどこのものだ?
なんと言えばいい?
というかこの世界では黒髪黒眼は珍しいのか。
「えっと…」
言いあぐねていると、
『なんだあの髪と眼の色は』
『なんと美しい』
『いいものを見つけたな』
『あぁ、かなり高値で売れそうだ』
どこからかこんな会話が聞こえてきた。
「えっ?」
「どうしたのだ?」
初めはおじさんが言ったのかと思った。
が、今の感じは……。
馬車の中にふと目を向けると、2人の人間が馬車に残っていた。
あの人たちの会話だろうと思ったが、馬車の扉は閉まっている上に、今俺は馬車と距離がある。
聞こえるはずがないのだ。
幻聴かと思ったが、
『1億G、いや2億Gはあるかもな』
『いや黒髪黒眼なんか見たこともねぇ、もっといけるぞ笑』
『かもな笑』
やはり本当に喋っているようだ。
不思議な感じだが、それよりも内容が気になった。
「俺を売るつもりか?」
「……そんなことしないよぉ」
ニコッと俺に微笑みかけるおじさん、
『売る前に調教しないとなぁ』
『あの綺麗な顔が歪むのが楽しみだ』
まずい。
捕まったらやばい。
綺麗な顔などと言われたことないが。
「すいません」
と何もしてないが一応謝っておいて、逃げ走る。
「おい!お前ら追いかけろ!!」
おじさんがさっきまでとは全く違うドスの効いた低い声で怒鳴る。
すると馬車に乗っていた2人が、俺を凄いスピードで追いかけて来るのが見えた。
「はやっ!」
思わず声を出してしまうほどの速さ。
前世で言うところのハンター並だ。
当たり前だが、俺は靴を履いていないので、痛くて速く走れるわけもない。
すぐに追いつかれてしまう。
「やめろっ!」
腕を掴まれる。足がよろめき、転倒してしまう。
2人がかりで押さえ込もうとしてくるので、精一杯抵抗するが
どうにもならない。
完全に抑え込まれても暴れていると、
「大人しくしろっ」
と顔を殴られた。
痛い。
もう散々だ。
今日は厄日だ。
一度死ぬし、俺はきっとこれから奴隷にされる。
半ば諦めていた時。
ドゴッ、ドスッ
鈍い音が響いたと思ったら、男2人が倒れた。
「大丈夫か?」
青髪で、切れ長の目、高めの鼻に綺麗な輪郭、身長も高く、180は優に超えているだろう。
とりあえず凄いイケメンが馬と共にそこに立っていた。
「………っ痛」
何かが頭に強く当たった。
見てみると見慣れない木箱のようなものだ。そして、異様に狭いここは…路地裏か?
俺は何故こんなとこに…。
俺は…。そうだ俺は。
俺は大橋 照(おおはし てら)。
小学校、中学校そして高校と俺はある男子同級生からいじめを受けていた。
いじめと言っても、アニメやドラマのような凄惨なものではなく、ただ無視するだけ。
その男子同級生は、学年の中でも権力が強く、周りも逆らえなかったのだろう、9年間(小3~高3)俺は誰にも話しかけられなかったのだ。
辛かったかと聞かれれば辛かったが、俺は元から1人でも勝手に楽しめる性だったので普通の人よりはダメージは少なかっただろう。
もとより、両親は俺に関心がない人達だったので相談もしなかった。
その男子同級生が何故俺をいじめたのかは結局最後まで分からなかったが…。
大学は、そいつとは違ったとこに入れて、安堵していた。
これまで苦しかった分、大学では何としても楽しんでやると思った。
そして入学式、
そうだ入学式。俺は初対面にもかかわらず声をかけてくれた新しい何人かの友達ができた。
それが嬉しくて、帰り道、桜の咲く道をスキップで帰っていたんだ。
桜はもう散り際だったが十分綺麗だった。
そして、改装中のビルの横を通ったのだ。
ガゴッ
「危ない!!!」
そう聞こえて上を見あげると鉄骨が上から俺を目掛けて一直線に降ってきていた。
その時もう俺は死を感じていた。
避けれなかったの?と思うだろう、でも本当に速かったのだ。
速かったのにまるでスローモーションかのように感じた。
そのスローモーションの間に今までの思い出が一気に頭を駆け巡った。
走馬灯ーというのだろうか。
思い出なんて思い出はなかった。
1人で過ごしている俺。俺。俺。
やっと大学で幸せを掴めそうだったのに、神はなぜこんなにも俺にだけ厳しいのだ。理不尽だ。と鉄骨のぶつかる瞬間まで考えていた。
そして、俺は死んだ…。
はずなのだが。
何故か生きている。病院でもないしな。
ここはどこだ?
建物と建物の間のようなので、そこから顔を出して、そっと街の様子を覗いた。
「なんだここ」
思わず声に出してしまう。
中世ヨーロッパの町並みに近い、古風だが日本離れした町。
もしかして…。
転生したのか?
いや、でも姿は変わってなさそうだから…転移?
こんなことになるならジャンプの漫画ばかり読まずに転生系のラノベでも読んでおけばよかった。全く知識がない。
というか何だこの服は。
ぼろぼろの布、をほぼ纏っているだけだ。
靴も履いていない。
目覚めた場所もゴミ捨て場のような路地裏だったし。
もっとマシな環境に転生させろ。
文句を言っていても仕方が無いので、町を散策する。人がいたら声をかけてみよう。
と思ったが、全く人が見当たらない。
店らしきところに入ってみるが、誰もいないし、ここ最近使われた形跡もない。
怖いな。
1時間ほど散策しているが誰もいない。
知らない土地で誰もいない。
これほどの恐怖はそう感じられない。
そうして途方に暮れていると、
ガラガラガラ
と音が聞こえ始めた。
何だ、と思い見ると馬車だった。
初めて見る馬車だが、驚いている暇も無く、
「すいませーーん!!!!」
と大声で呼びかけた。
「止まってくださーーい!!」
俺の声が聞こえたのか、止まってくれた。
すると馬車の中から、白髪で、小太りの絢爛な服を着たおじさんが出てきた。
「お前、その髪と眼、漆黒など珍しいのぉ、どこのものだ?」
そうだ、俺はどこのものだ?
なんと言えばいい?
というかこの世界では黒髪黒眼は珍しいのか。
「えっと…」
言いあぐねていると、
『なんだあの髪と眼の色は』
『なんと美しい』
『いいものを見つけたな』
『あぁ、かなり高値で売れそうだ』
どこからかこんな会話が聞こえてきた。
「えっ?」
「どうしたのだ?」
初めはおじさんが言ったのかと思った。
が、今の感じは……。
馬車の中にふと目を向けると、2人の人間が馬車に残っていた。
あの人たちの会話だろうと思ったが、馬車の扉は閉まっている上に、今俺は馬車と距離がある。
聞こえるはずがないのだ。
幻聴かと思ったが、
『1億G、いや2億Gはあるかもな』
『いや黒髪黒眼なんか見たこともねぇ、もっといけるぞ笑』
『かもな笑』
やはり本当に喋っているようだ。
不思議な感じだが、それよりも内容が気になった。
「俺を売るつもりか?」
「……そんなことしないよぉ」
ニコッと俺に微笑みかけるおじさん、
『売る前に調教しないとなぁ』
『あの綺麗な顔が歪むのが楽しみだ』
まずい。
捕まったらやばい。
綺麗な顔などと言われたことないが。
「すいません」
と何もしてないが一応謝っておいて、逃げ走る。
「おい!お前ら追いかけろ!!」
おじさんがさっきまでとは全く違うドスの効いた低い声で怒鳴る。
すると馬車に乗っていた2人が、俺を凄いスピードで追いかけて来るのが見えた。
「はやっ!」
思わず声を出してしまうほどの速さ。
前世で言うところのハンター並だ。
当たり前だが、俺は靴を履いていないので、痛くて速く走れるわけもない。
すぐに追いつかれてしまう。
「やめろっ!」
腕を掴まれる。足がよろめき、転倒してしまう。
2人がかりで押さえ込もうとしてくるので、精一杯抵抗するが
どうにもならない。
完全に抑え込まれても暴れていると、
「大人しくしろっ」
と顔を殴られた。
痛い。
もう散々だ。
今日は厄日だ。
一度死ぬし、俺はきっとこれから奴隷にされる。
半ば諦めていた時。
ドゴッ、ドスッ
鈍い音が響いたと思ったら、男2人が倒れた。
「大丈夫か?」
青髪で、切れ長の目、高めの鼻に綺麗な輪郭、身長も高く、180は優に超えているだろう。
とりあえず凄いイケメンが馬と共にそこに立っていた。
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