BOOK in Circus ~非日常の始まり~

空飛ぶピエロ

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スクールライフ→はじまりは突然!

第2話 それは始まりの物語

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朝から始まり夜に終わる
生から始まり死で終わる
出会いから始まり別れで終わる
現実から始まり夢で終わる

  ほんとうにそうだろうか…

夜が始まりで朝が終わり
死が始まりで生が来る
別れが始まりで出会いがある
夢から始まり現実になる。

考え方は自由なのに。
誰かの考えがみんなの考えになった、
その他大勢の考えがみんなの考えになった、
一般的な考えとはなんだろう。
誰が決めたかもわからない言葉を、一般的な考えというだけで飲み込んでしまう。
     それでいいのだろうか…

自分の考えを信じて行動出来ない私は本当に私?
私と言うなのただの人形。
誰かが決めた答えは信じて
自分のことは信じないのでしょうか…


・*:..。o○?*゚・*:..。o○?*゚・*:..。o○?*゚


「まだ火曜日かぁーながいねぇー」

ポロッと本音をもらすとさやはフフッと笑って言った。

「そんなあなたにオススメ!こちらの本!今ならなんと無料貸し出し中!!!」

今日のさやは機嫌がいいみたいだ。でも手に持っている本はさやのものではないみたい。それでもなぜかその本に魅入ってしまった。

「なにそれーおもしーの?」

クスクスと笑いながらさやのテンションを損なわないよう乗りよくかえすとさやはテレビのなかから出てきたような販売口調ではなしだした。

「ええ!今ここで発見された真新しい本でございますよ!ポイントはなんと言っても革の表紙!もちろんなかの話も最高のストーリー!!笑」

説明になってないよと笑いながらも手に取る。
明るい茶色の革でできた表紙は少し厚めでしっかりとした本だ。少し古いみたいだけど題名は金色でキレイに煌めいている。表と裏に描かれた絵は古くなったせいか見えにくくなっているがとても繊細で魅力を感じるものだった。
      "読みたい"そう思った。




柔らかい夕日が差し込むなかゆっくりと紅茶を作る。
カップを温めながら茶葉を選ぶ、コポコポとゆったり時間をかけて円を描くように湯をそそぐ。
フワッとレモンの爽やかな香りが周囲に広がる。
窓から入る風が心地よい。この時間だけは現実を忘れられる。1人の時間は誰にも何も言われない唯一の時間。
〔紅茶を作るのはなにかのドラマのまねごとだけど…〕

 ふとカバンに目がいった。無造作に手を突っ込む、しっとりとした肌触りの良い物に手が触れる...
取り出してみると題名がキラリと光る
    
    「森の中のサーカス」

不思議な雰囲気を醸し出すその本を、
          私はよむことにした。

題名がゆらりと小さく揺れたことに気付くこともなく…



           
         To  be continued



~作者コメント~
最初の方はリアの心の中です。
 やっと本を出すことができました!不思議な雰囲気を醸し出せているでしょうか…
コメントお待ちしております!
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