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「皇女?」
ルシファル様を見ると、呆れたようにため息をついています。
殴られていませんよね?
はてさて?
「君はライラを殴ったよね」
アルファス殿下がいいます。
わたし?
はて?
何のことだ?
「ライラは僕らの妹だよ」
アルファス殿下がにこやかです。
「ライラは皇女であり、ケイラー・ヒアリス公爵令息の婚約者だよ。その彼女に暴言を吐き、殴ったんだ」
ん?
「嘘だ。そんなメイドが皇女なんて!!」
「嘘じゃないんだけどな」
アルファス殿下とルシファル殿下が近づいてきます。
嫌な感じ。
逃げようとすると、ケイラー様が肩を押さえて逃げるのを封じました。
「諦めなさい」
ルシファル様?
アルファス様がわたしの髪を掴むと引っ張りました。
スルッと髪が外れ、中からわたしの地毛・・・黒髪が落ちてきました。
折角、苦労してしまっているのに。
ボサボサで切りたいのに、庇護者の方からの命令で切れない髪を。あまり好きでない髪をユーファミア様の前で晒すなんて・・・。
見られたくなかった。
ユーファミア様もオリヴァは目を剥いてわたしをみる。
黒髪黒目は確かに帝国皇室の色。
似て欲しくなかった色。
「皇女を殴るような男がファミア嬢の婚約解消を促すのは当たり前だろ。
伯爵からも嘆願があったんだ。
ライラが世話になってるんだから、願いを聞くのは当たり前だろ。特例でライラを預けていたんだからね。
しっかりとした解消理由はいくらでも揃っている。
破棄でも良かったんだけど、ファミアに傷はつけたくないからね。
それにファミアは僕の婚約者なんだ。名前で呼ばないでもらおうか。」
「婚約・・・」
「お兄様。廃嫡といと言うのは甘くありません?ねぇ、そう思いません?ディルク殿下、アンナ様?わたくしたちなら死罪を求めますが、ここはディルク殿下の国ですからお任せしますわ」
ルシファル様が形のいい唇を歪めます。
主人も笑みを張り付かせています。
久しぶりにみる顔です。
この笑顔の時はお二人とも怖いんですよね。
ディルク殿下とアンナ様も同感と言わんばかりの顔。
「そうだよね。オリヴァ。ミリア嬢と一緒に帝国で奴隷落ちしてもらうよ。もちろんグランツィオ公爵家は取り潰し。国王陛下から沙汰を預かっているよ。ライラ嬢のこと、今日のコレの責任はきっちりとってもらうよ」
もとグランツィオ公爵様は力が抜けたのか座り込んでしまいました。
帝国の奴隷。
つまり生殺与奪権は皇太子殿下に移るのか。
「なぜわたしが?」
「皇女であるライラ嬢とユーファミア嬢を貶めたから。それに、君にはの犯罪の裏も取れてる」
「恐喝?」
「身に覚えがあるよね」
ディルク殿下が見回します。
「他にもいるよね?ライラ嬢とユーファミア嬢に手を出した者や、手を出そうとした者が、君らも同様だよ」
どこからか声がします。
「それは、ユーファミア様が・・・」
「調べた結果そんな事実はないよ。全てミリア嬢の自作自演が証明され、それらの事実確認され、国王陛下まで、正式な書類がだされている」
あらあら、大変ですね。
この場で何人か生き残れるでしょうか?
笑ってしまいますね。
わたしはブツブツ言っているミリアに近づき耳元で囁きました。
「よかったですね。馬鹿男が好きだからしたんですよね。
ご自分がお好きだからしたんですよね。
お役に立てて良かったです」
ばっとわたしをみます。
「あんただったの?」
そうですよ。
綺麗なバラでしたでしょう。
わざわざわたしが届けましたよ。
「あんたのせいで!」
「すこぉし、アドバイスと情報を教えただけですよ。誰も使えとは言ってません。使ったのはあなたです。ミリア様は人を脅すのがよほど、お好きなんですね?」
悔しそうに見てもダメですよ。
あなたが悪いのですから。
わたしのユーファミア様にあだなそうとしたのが悪いのです。
「ユーファミア様を泣かす者は許しません。ユーファミア様を虐める者は万死に値します」
そうそうわたしは、ユーファミア様を害した者達の家の事、ケイラー様のお力も借りて調べて派閥関係にある方の弱みを横流ししたり、その家を憎んでいるところに不正ネタを流したりしてお互いに自爆させたりともしました。
黒いところはいっぱいでてきましたね。
さりげに送ってあげると、嬉々として皆様使ってくれました。
だから、同じものを国王様にもだしましたよ。
今ごろ彼らの家も大変なことになっているでしょう。今日と言う日に捜査が入っていることでしょう。
ユーファミア様を害したものは、邪魔な者はなくなりました。
ルシファル様を見ると、呆れたようにため息をついています。
殴られていませんよね?
はてさて?
「君はライラを殴ったよね」
アルファス殿下がいいます。
わたし?
はて?
何のことだ?
「ライラは僕らの妹だよ」
アルファス殿下がにこやかです。
「ライラは皇女であり、ケイラー・ヒアリス公爵令息の婚約者だよ。その彼女に暴言を吐き、殴ったんだ」
ん?
「嘘だ。そんなメイドが皇女なんて!!」
「嘘じゃないんだけどな」
アルファス殿下とルシファル殿下が近づいてきます。
嫌な感じ。
逃げようとすると、ケイラー様が肩を押さえて逃げるのを封じました。
「諦めなさい」
ルシファル様?
アルファス様がわたしの髪を掴むと引っ張りました。
スルッと髪が外れ、中からわたしの地毛・・・黒髪が落ちてきました。
折角、苦労してしまっているのに。
ボサボサで切りたいのに、庇護者の方からの命令で切れない髪を。あまり好きでない髪をユーファミア様の前で晒すなんて・・・。
見られたくなかった。
ユーファミア様もオリヴァは目を剥いてわたしをみる。
黒髪黒目は確かに帝国皇室の色。
似て欲しくなかった色。
「皇女を殴るような男がファミア嬢の婚約解消を促すのは当たり前だろ。
伯爵からも嘆願があったんだ。
ライラが世話になってるんだから、願いを聞くのは当たり前だろ。特例でライラを預けていたんだからね。
しっかりとした解消理由はいくらでも揃っている。
破棄でも良かったんだけど、ファミアに傷はつけたくないからね。
それにファミアは僕の婚約者なんだ。名前で呼ばないでもらおうか。」
「婚約・・・」
「お兄様。廃嫡といと言うのは甘くありません?ねぇ、そう思いません?ディルク殿下、アンナ様?わたくしたちなら死罪を求めますが、ここはディルク殿下の国ですからお任せしますわ」
ルシファル様が形のいい唇を歪めます。
主人も笑みを張り付かせています。
久しぶりにみる顔です。
この笑顔の時はお二人とも怖いんですよね。
ディルク殿下とアンナ様も同感と言わんばかりの顔。
「そうだよね。オリヴァ。ミリア嬢と一緒に帝国で奴隷落ちしてもらうよ。もちろんグランツィオ公爵家は取り潰し。国王陛下から沙汰を預かっているよ。ライラ嬢のこと、今日のコレの責任はきっちりとってもらうよ」
もとグランツィオ公爵様は力が抜けたのか座り込んでしまいました。
帝国の奴隷。
つまり生殺与奪権は皇太子殿下に移るのか。
「なぜわたしが?」
「皇女であるライラ嬢とユーファミア嬢を貶めたから。それに、君にはの犯罪の裏も取れてる」
「恐喝?」
「身に覚えがあるよね」
ディルク殿下が見回します。
「他にもいるよね?ライラ嬢とユーファミア嬢に手を出した者や、手を出そうとした者が、君らも同様だよ」
どこからか声がします。
「それは、ユーファミア様が・・・」
「調べた結果そんな事実はないよ。全てミリア嬢の自作自演が証明され、それらの事実確認され、国王陛下まで、正式な書類がだされている」
あらあら、大変ですね。
この場で何人か生き残れるでしょうか?
笑ってしまいますね。
わたしはブツブツ言っているミリアに近づき耳元で囁きました。
「よかったですね。馬鹿男が好きだからしたんですよね。
ご自分がお好きだからしたんですよね。
お役に立てて良かったです」
ばっとわたしをみます。
「あんただったの?」
そうですよ。
綺麗なバラでしたでしょう。
わざわざわたしが届けましたよ。
「あんたのせいで!」
「すこぉし、アドバイスと情報を教えただけですよ。誰も使えとは言ってません。使ったのはあなたです。ミリア様は人を脅すのがよほど、お好きなんですね?」
悔しそうに見てもダメですよ。
あなたが悪いのですから。
わたしのユーファミア様にあだなそうとしたのが悪いのです。
「ユーファミア様を泣かす者は許しません。ユーファミア様を虐める者は万死に値します」
そうそうわたしは、ユーファミア様を害した者達の家の事、ケイラー様のお力も借りて調べて派閥関係にある方の弱みを横流ししたり、その家を憎んでいるところに不正ネタを流したりしてお互いに自爆させたりともしました。
黒いところはいっぱいでてきましたね。
さりげに送ってあげると、嬉々として皆様使ってくれました。
だから、同じものを国王様にもだしましたよ。
今ごろ彼らの家も大変なことになっているでしょう。今日と言う日に捜査が入っていることでしょう。
ユーファミア様を害したものは、邪魔な者はなくなりました。
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